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2016年11月 1日

犬山、郡上八幡、白川郷、飛騨高山 古い町並みを歩く 10月17日~18日 (2) 郡上八幡 10月17日

犬山では針綱神社と三光稲荷神社をゆっくり見たかったが、バスへの集合時間が迫り、拝殿で手を合わせただけだった。
  10月17日、次の観光は郡上八幡だ。ここも古い町並みを見ることになる。
  14時15分、バスは城下町犬山から岐阜各務原ICを東海北陸自動車道に入った。1時間少々かかって郡上八幡に到着。ここでも車内で郡上踊りの実演などの見学ができる「郡上八幡博覧館」への入場が募集されが、これもやめて、古い町並みを見ることに専念することにした。
  郡上八幡は飛騨高地の南部に位置する。長良川が町の西側を北から南に貫流しており、市街地の標高はおよそ200メートルと比較的低く、町の東西の山地から支流が流れ込む。集落は長良川とその支流沿いに形成されており、吉田川が長良川に流れ込む辺りが郡上八幡の市街地である。今もきれいな城下町が残る情緒溢れる町で「水のまち」とも呼ばれるほど町のあちこちに水路がある。歴史に残る「郡上おどり」も郡上八幡の伝統の1つだ。
 バスは「郡上八幡博覧館」の駐車場に入った。そこから職人町、鍛冶屋町といった古い町並みを午後4時半過ぎまで歩いて回った。

  バスは郡上八幡から東海北陸自動車道を走り、ひるがの高原スマートICで下りた。今夜の宿はひるがの高原にある「郡上高原ホテル」だ。ホテルの後ろがすぐスキーのゲレンデになっている。海抜1,000mのところにある。温泉ではないかもしれないが、広い露天風呂があり、夕食前に入浴した。到着して急いで大浴場へ行ったら、その時たまたま他の入浴者がいなかっただけかもしれないが、一番風呂だった。

19.長敬寺
バスへの集合時間を確認して、さっそく古い町並みを見て歩くことにする。長敬寺という寺があった。辻の突き当りには城下の防御のための寺が配置され、13もの寺が狭い町の中にあるそうだ。wikipediaによれば、慶長6年(1601年)に八幡城主遠藤慶隆は、古今伝授の祖といわれる東常縁の玄孫の正勧坊正欽が、飛騨高山の照蓮寺にいると聞き及び、これを招いて創建し、自らの菩提寺としたと。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/​250​秒 18mm ISO250​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.職人町、鍛冶屋町
長敬寺の角を左に曲がって、職人町、鍛冶屋町を歩く。古い家並みの軒先にはほとばしるように流れる水路がある。振り返ると突き当りに長敬寺がある。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8 1/​250​秒 48mm ISO480​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
21.軒先を流れる水路
町割りに沿って通りの両側を流れる水路は、寛文年間(1660年ころ)に城下町の整備を進めた城主の遠藤常友が防火の目的のために4年の歳月をかけて構築したものだそうだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8 1/​250​秒 50mm ISO640​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
22.登録有形文化財 堀谷医院​​
ちょっと雰囲気の異なる建物が目を引いた。登録有形文化財の銘板があるが何の建物かわからなかった。戻ってきて、写真に写し込まれた「第21-0036号」という登録番号をもとに検索した結果、大正9年(1920年)築の堀谷医院と分かった。現在も診療が行われているようだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/​250​秒 22mm ISO720​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.お店の前で立ち話
職人町、鍛冶屋町をまっすぐ進んで本町に入った。「白雪」という歴史を感じる看板には上田酒店と書かれた酒店があった。郡上で一番古い酒屋だそうだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.2 1/​250​秒 38mm ISO1000​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.にっき飴
先を歩いていたかみさんが入った店がある。桜間見屋(おうまみや)と書かれた古い看板が掛けられていた。この老舗はこれから行く宗祇水への入口にある。創業明治20年で当初から飴屋で肉桂玉を作り、現在6代目を継いでいるという。桜間見屋のこの看板は創業当時のもので、大正8年の大火でここ一帯が焼け野原と化した時にも、避難させて唯一残したと伝えられている大切な看板だそうだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.2 1/​250​秒 35mm ISO1600​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.桜間見屋の店内​​
お店のお嬢さんに「店の中の写真を撮らせていただいていいですか」とお断りして写真を撮らせていただいた。さすがにっき飴の専門店「元祖肉桂玉本舗」は豊富な品揃えだった。私はにっき飴が好きだ。かみさんは良い店を見つけてくれた。もちろんお買い上げ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/​250​秒 18mm ISO2800​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.宗祇水​​​​
本町の通りから右に入る小道があった。そこの石畳を下ると吉田川にそそぐ小駄良川にかかる赤い橋があり、その手前右側に宗祇水があった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f4.5 1/​250​秒 46mm ISO720 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
27.宗祇水​​​​
宗祇水とは、要するに名水百選に選ばれた泉である。1985年(昭和60年)宗祇水(白雲水)として名水百選第1号に指定されているそうだ。室町時代の領主 東常縁 と連歌の祖 飯尾宗祇 の古今伝授の故事を伝える泉という。江戸時代に修復されたのち、現在まで往時の姿をとどめ、美しい水がこんこんと湧き出している。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4 1/​250​秒 28mm ISO1000 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.赤い橋
長良川の支流である吉田川にそそぐ小駄良川に赤い橋(清水橋)が架かっていた。橋のすぐ向こうがもう吉田川である。wikipediaによれば、小駄良川(こだらがわ)は、岐阜県郡上市を流れる木曽川水系の河川で、吉田川の支流のうち、唯一一級河川に指定されている。郡上市八幡町北部、明方村との境界にある河鹿に源流部がある。山間部を南へ流れていくつかの小河川と合流して八幡町市街部で吉田川と合流するとある。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4 1/​250​秒 24mm ISO200 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.小駄良川の川上​​
宗祇水のところにある赤い橋(清水橋)から小駄良川の川上を望む。洞泉寺橋が見える。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.2 1/​250​秒 38mm ISO380 ​) 露出補正​ ​なし
161101_029.jpg
30.マンホールの蓋
清水橋を渡って少し進むと、小駄良川が吉田川に流れ混むところがあった。中河原公園という公園になっている。そこから再び、清水橋にむかって戻る。マンホールの蓋には清流を泳ぐ魚が描かれている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/​250​秒 20mm ISO200 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
31.石畳の坂道
再び宗祇水のところへ戻り、清水橋を背に降りてきた坂道を上がって本町通りに出た。右へ行って、吉田川の宮ケ瀬橋を渡る。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4 1/​250​秒 31mm ISO560 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
32.宮ケ瀬橋から新橋を見る
宮ケ瀬橋から上流を眺める。見えているのは新橋で、よくTVで子供たちが川に飛び込む夏の風景として報じられる橋だそうだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8 1/​250​秒 56mm ISO320 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.新町通り​​
宮ケ瀬橋を渡ってまっすぐ南へ進むと四つ角があって、真っすぐが橋本町、右(西)が新町、左(東)が左京町になっている。写真は新町通りのアーチ。ここも古い町並みで、ここも郡上踊り会場になる。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f9 1/​320秒 38mm ISO200 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
34.願蓮寺
橋本町の突き当りには願蓮寺があった。門も立派で、本堂も立派だった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.8 1/​250秒 24mm ISO480 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
35.郡上八幡旧庁舎
一旦、左京町へ戻って、左京町の通りを東へ歩くと、昭和11年に建てられた国の登録文化財に指定されている郡上八幡旧庁舎があった。今は記念館となって、観光案内所などがある。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/​250秒 22mm ISO220 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.新橋から上流を望む
郡上八幡旧庁舎の前を左に曲がると新橋に出た。ここで再び吉田川を渡る。上流を眺めると八幡橋が見えた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8 1/​250秒 48mm ISO640 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.旅館「備前屋」​​
新橋を渡って左に曲がるとその右側の岩をくりぬいて神農薬師の洞があった。その先を右に折れると柳町の通りだ。そこに、趣のある門構えの「備前屋」という旅館があった。老舗なのだろう。郡上八幡の250年の歴史の中で現存するもっとも古い旅館だそうだ。門の左側に金色のプレートがあり、「藩校 潜竜館跡 江戸時代後半 青山時代」と記されている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f3.8 1/​250秒 24mm ISO1800 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.安養寺​​
​​ 柳町の町屋群も「統一された町屋と水利施設が一体となって歴史的風致を伝えている」として国の伝統的建造物保存地区に選定されているそうだ。その選定を受けたのはここ柳町のほか、歩いてきた職人町、鍛冶屋町と、その職人町、鍛冶屋町が本町へ入る左側の大手町がある。これらの町は大正の大火の直後、競って建てられ、袖壁と紅殻後格子が街並みを特徴づけていると言われる。柳町から郡上八幡城へ登るところに安養寺があった。安養寺は郡上で一番大きな寺だそうだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/​250秒 26mm ISO800 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
39.安養寺と郡上八幡城
​​ 安養寺本堂の大きな屋根の向こうに郡上八幡城の天守閣が見えた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.3 1/​250秒 82mm ISO2000 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
40.郡上八幡城 天守閣​​
​​ 郡上八幡城はそこから歩いて片道30分かかるという。もう午後4時半である。とても時間がない。現在の城は、昭和8年(1933)、当時の大垣城を参考に再建され、木造4層5階建の天守閣等は郡上市重要文化財に、一帯の城跡は県史跡に指定されている。日本最古の木造再建城だそうだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250秒 280mm ISO2500 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.浄因寺の鐘楼と紅葉​​​​
​​ 古い町並みを1時間余りで一回りしてきた。もちろん、もっとゆっくりと見たいと思うが、バスへの集合時間が決められている。そのバスの駐車場の近くに浄因寺という寺があった。その鐘楼の傍にあるもみじが少し色づいて来ていた。出発したバスは東海北陸自動車道を走り、ひるがの高原スマートICを出て5時半ごろ、今宵の宿である郡上高原ホテルに到着した。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f4.2 1/​250秒 38mm ISO1800 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。

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2011年12月23日

鎌倉散策 その1 12月12日 妙本寺から安国論寺へ


 紅葉の鎌倉へも出かけようと思っていたが、いろいろとすることがあり、紅葉のピークには少し遅くなってしまった。横浜に住むようになってから、何度か鎌倉に出かけているが、すでに海蔵寺のある鎌倉駅の北西側、瑞泉寺、報告寺など東側、そして北鎌倉で下車して、円覚寺、東慶寺、建長寺を見て歩いた。また、紫陽花の季節には江ノ電沿線の長谷寺や極楽寺へも行った。そこで今回は南東側の妙本寺、安国論寺を巡ってみようと計画した。

1.朝9時半の鎌倉駅
三日続きの快晴である。横浜から横須賀線で鎌倉に着いたのが9時半だった。鎌倉駅を背に真っすぐ進むと材木座海岸から鶴岡八幡宮へ向かっている大通りへ出る。私が北鎌倉に住んでいた頃(昭和43年から7年間)には、駅のロータリーに面して左側に西武百貨店があったが、今はない。振り返って駅舎を撮る。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/1000秒 70mm ISO400 ) 露出補正 なし
朝9時半の鎌倉駅;クリックすると大きな写真になります
2.ぼたもち寺
地図を見ながらまず、今日の目的の一つである妙本寺へ向かう。見当をつけて細い道に入ったら、解からなくなった。庭の落ち葉を掃除されていた年配の男性に「おはようございます。妙本寺はどちらでしょうか?」と尋ねたところ、親切に「ここをまっすぐ行くと、ぼたもち寺へ出ますから、そこを左へ行くと妙本寺です」と教えてくださった。そのぼたもち寺であるが、正しくは常栄寺といい、慶長11年(1606年)に創建された日蓮宗の寺院。文永8年(1271年)に、日蓮上人が瀧の口法難にあって刑場に引かれていく時、ここに住んでいた桟敷尼が「ぼた餅」を捧げたので、その様に呼ばれるようになったそうだ。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 29mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
ぼたもち寺;クリックすると大きな写真になります
3.妙本寺総門
妙本寺も、日蓮宗の寺院であり、日蓮宗妙本寺派の本山。山号は長興山という。本尊は三宝(さんぼう)祖師。開山は日朗(にちろう)。文応元年(1260)に創建された。この総門をくぐり、妙本寺の境内に入る。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 21mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
妙本寺総門;クリックすると大きな写真になります
4.妙本寺本堂を仰ぐ
総門をくぐった先の左手に方丈門というのがあり、石段で上がるようになっている。石段の途中に「妙本寺」の石標があり、最後の石段を上がると寺務所、書院がある。その先にこの写真で見える本堂がある。薄暗い感じが出てほしいと-0.7段の露出補正をした。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 55mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
妙本寺本堂を仰ぐ;クリックすると大きな写真になります
5.二天門の先から祖師堂を見る
総門から方丈門を通らず、まっすぐ二天門、祖師堂に向かう道がある。二天門は朱塗りの美しい門だが、人が多かったので、ここは後で撮ることにして、先に進んだ。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 40mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
二天門の先から祖師堂を見る;クリックすると大きな写真になります
6.日蓮聖人銅像
日蓮(1222年~1282年)は、鎌倉幕府中期の僧で、日蓮宗を開いた。日蓮は承久4年(1222年)の春、安房国小湊(現在の千葉県鴨川市天津小湊)に生まれた。比叡山、高野山などで、修業を積んだ後、法華経にこそ仏教の神髄があるという信念を持ち、建長5年(1253年)、政治不安や天災に苦しむ社会を救おうと、鎌倉にやって来たそうだ。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 29mm ISO400 ) 露出補正 なし
日蓮聖人銅像;クリックすると大きな写真になります
7.祖師堂脇の紅葉
ここは撮影ポイントのようだが、残念ながら紅葉は終わりに近かった。時間はまだ午前10時前。快晴だが陽の光は祖師堂で遮られて、薄暗い。祖師堂の建立はその棟札から天保9年(1838)と推定されている。内部の厨子に祀られている日蓮聖人像は、池上本門寺・身延久遠寺と一本の木で彫られた「一木三体のお像」と言われ、日法上人の作だそうだが、そのなかでも妙本寺の像は日蓮聖人存命時の製作で一番古いとされ、鎌倉市の重要文化財に指定されている。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F4.2 1/125秒 60mm ISO1100 ) 露出補正 -0.3段
祖師堂脇の紅葉;クリックすると大きな写真になります
8.比企一族の墓
現在妙本寺のある谷戸は、鎌倉時代には比企能員(よしかず)一族の屋敷があったところだそうだ。比企能員は源頼朝の乳母、比企尼の養子であり、1180年(治承4年)以後は頼朝の信任を得て、御家人となった。頼朝の死後も将軍頼家の外戚として権勢を持ったが、北条時政の謀略により、比企一族が、北条氏を中心とする大軍に攻められ、一族もろとも建仁3年(1203年)に滅ぼされた地である。その比企一族の墓がここ妙本寺の境内の奥まったところにあった。この写真はその一部である。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/125秒 29mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
比企一族の墓;クリックすると大きな写真になります
9.二天門
本堂と祖師堂にお参りをしたあと、二天門へ戻ってきた。これは祖師堂へ向かっての写真。門の左側のモミジが最後の頑張りを見せてくれている。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/125秒 70mm ISO1400 ) 露出補正 -0.3段
二天門;クリックすると大きな写真になります
10.二天門と祖師堂
この美しい二天門は1840年(天保11年)の創建とのこと。 昨年5月より修理が施されていたがこの9月に完成したそうだ。修理できたてだった。奥に見えるのが祖師堂。右手に比企一族の墓が見える。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F3.3 1/125秒 26mm ISO560 ) 露出補正 -0.3段
二天門と祖師堂;クリックすると大きな写真になります
11.夷堂橋(えびすどう橋)
妙本寺のお参りを終え、もうひとつの目的である安論国寺へ行く通りへ出ると、本覚寺があった。境内は工事中だった。その手前に流れる小さな川にこの夷堂橋がかかっていた。橋を渡って、本覚寺山門の手前に昭和7年に建てられた石碑があり、「この橋は鎌倉十橋のひとつである。ここには昔、夷堂があったと言われる。この川は現在は滑(なめり)流というが、昔は場所によって多くの呼び名があった。上流では胡桃(くるみ)川といい、浄明寺門前では滑川といい、文覚 (もんがく)屋敷跡の辺りでは坐禅川といい、この辺りでは夷堂川と呼び、延命寺の辺りはスミウリ川といい、閻魔(えんま)堂跡の辺は閻魔堂川といった。」 というようなことが記されている。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 40mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
夷堂橋(えびすどう橋;クリックすると大きな写真になります
12.上行寺薬師堂
夷堂橋から八雲神社に寄ってお参りして、大町四つ角を左に曲がった。安論国寺を目指して歩くと、右側に上行寺というのがあった。上行寺は、桜田門外の変において、大老井伊直弼を襲撃した水戸浪士広木松之助が切腹した寺だという。境内に松之助の墓があるそうだ。その手前にある薬師堂には、北条政子が源頼朝の「おでき」を治すため参拝したという瘡守稲荷が祀られていた。何とも賑やかである。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 21mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
上行寺薬師堂;クリックすると大きな写真になります
13.安養寺 樹齢700年の槙
今度は左手に安養院があった。安養院は日蓮宗ではなく浄土宗の寺。この寺は、嘉禄元年(1225年)、北条政子が夫・源頼朝の冥福を祈って建てた笹目の長楽寺が前身といわれる。境内には天然記念物に指定された槙の巨木(樹齢700年)があり古刹の雰囲気が漂う。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 19mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
安養寺 樹齢700年の槙;クリックすると大きな写真になります
14.安論国寺は工事中
ようやく今日の目的の安論国寺に着いたが、残念ながら工事中で、境内に入ることができなかった。安国論寺は、日蓮宗の寺院である。創建は建長5年(1253年)とのこと。ガイドブックにこのモミジが良いとあったので期待してきたのだが、残念だった。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 45mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
安論国寺は工事中;クリックすると大きな写真になります
15.妙法寺 惣門
さて、11時になった。そろそろ、鎌倉駅へ戻り、早めの昼飯にしようと思う。安論国寺のすぐ傍に妙法寺があったので、寄ってみた。妙法寺のある松葉ヶ谷は、日蓮上人が鎌倉に入って草庵を結んだ地であり、「松葉ヶ谷法難」の舞台となった。残念ながらこの惣門は閉じられていて、その先の仁王門や苔の石段を見ることができなかった。左側から本堂に行き、お参りをした。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
妙法寺 惣門;クリックすると大きな写真になります