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2012年3月13日

ごぜ唄(瞽女唄)を聴き、梅を観る 2月25日


 世田谷区の東松原にあるブロードハウスというライブハウスへ「ごぜ唄」を聴きに行った。今も時々オフ会でお目にかかる、現役時代、同業他社の情報システム部門で仕事をされていた友人が、企画・製作されていて、毎年2月開催され、今年で5回目になる。昨年もチケットを予約していたが、あまり早くから予定していたためか、失念してしまい、その友人に大変失礼をしてしまった。
  この日はごぜ唄を後世に伝えるべく活動を行っている萱森直子さんの「山椒大夫」を聴いた。瞽女(ごぜ)とは、生きるために三味線をたずさえて村々を回っていた盲目の女性旅芸人のこと。三味線を弾きながらの物語であるが、ストーリーは我々が知っている「安寿と厨子王」と少し違う。
  約1時間半の公演だったが、その間、咳ばらいが聞こえたのは唯の一度だけ、観客も素晴らしい。
  江戸時代までは、日本の各地に瞽女さんがいたという。明治から昭和初期になって、各地でその後継者がいなくなってしまったが、新潟県を中心に多くの瞽女が活躍していた。しかし、第二次大戦後、ほとんどの瞽女は廃業し、その数は急速に減っていったとのこと。 共演した福岡から萱森直子さんのところへ瞽女唄を習いに行っている北村紋さんの春歌(艶歌)も興味あるものだった。

1.「ごぜ唄が聞こえる」会場
井の頭線の東松原駅の近くにあるこじんまりとしたライブハウス「ブローダーハウス」が会場だった。(金)、(土)2回、(日)と4回の公演があるが、今日、私が鑑賞したのは土曜日の午後13時からの公演で、満席だった。出演の萱森直子さんは、国から指定された無形文化財保持者の長岡瞽女故小林ハルさんに長年師事され、今日では希少な瞽女唄伝承者だ。当然のことながら、舞台の撮影は禁じられていた。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/160秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
「ごぜ唄が聞こえる」会場;クリックすると大きな写真になります
2.羽根木公園「梅まつり」
公演が終わったのは、午後4時前だったが、近くの羽根木公園で2月4日から2月26日まで、第35回せたがや梅まつりが開催されているようなので寄ってみた。羽根木公園は1956年に都立公園として開園し、1965年に世田谷区に移管されて区立公園になっている。公園の北口から入る。入ってすぐに草広場というところがあり、そこは「梅まつり」会場の梅林ではないが、何本かの梅の木がある。たった1本だけ、花が咲いていた。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/100秒 9.1mm ISOオート ) 露出補正 なし
羽根木公園「梅まつり」;クリックすると大きな写真になります
3.梅の蕾
草広場のほとんどの梅の木も蕾はびっしり付いていたが、咲くのにはまだ何日か掛かりそうだ。午前中に降った雨の水滴には、周りの梅の木が写り込んでいた。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/100秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
梅の蕾;クリックすると大きな写真になります
4.中村汀女の石碑
公園の中を進むと野球場があり、テニスコートがあって、子供たちの遊び場もある。その向こう側には、梅林が広がる。梅林には俳人中村汀女の石碑と句碑があった。中村汀女は、昭和12年(1937)から世田谷区代田に住み、閑静だった世田谷の自然に親しみ、この辺りを散策したそうだ。句碑には、 代表作のひとつ 「外(と)にも出よ ふるゝばかりに 春の月」が刻まれている。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/100秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
中村汀女の石碑;クリックすると大きな写真になります
5.白梅
南側の梅林は全体が小高い丘になっており、紅梅、白梅合わせて60種以上、約650本の梅の木があるというが、梅まつりは明日までというのに、ほんのちらほらとしか咲いていない。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/100秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
白梅;クリックすると大きな写真になります
6.紅梅
五分咲きの紅梅の木があった。明るく撮ろうと思って、プラス露出補正をしたが、ちょっと補正しすぎだったようだ。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 +2.0段
紅梅;クリックすると大きな写真になります
7.星辰堂(和室)と日月庵(茶室)
園内の一角にお茶・生花・句会などに利用できる施設、星辰堂(和室)、日月庵(茶室)があった。この写真は星辰堂で、茶室の日月庵は右側にある。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/80秒 14.7mm ISOオート ) 露出補正 なし
星辰堂(和室)と日月庵(茶室);クリックすると大きな写真になります
8.飛梅
菅原道真にまつわる梅の伝説に登場する梅の木「飛梅」に関する石碑があった。 平安時代、右大臣であった道真が九州の大宰府に左遷となり京の都を発つとき、日頃大切に育てていた梅に向かって、「こちふかば にほひおこせよ 梅のはな あるじなしとて 春なわすれそ」 と詠むと、 梅は主人を慕って大宰府まで飛び、根付いたということだが、その伝説の「飛梅」の分身紅白一対が大宰府天満宮から寄贈されてここに植えられている。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/100秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
飛梅;クリックすると大きな写真になります
9.飛梅(紅梅)
その飛梅の白梅の方は、まだ蕾だったが、紅梅の方は花が咲き始めていた。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
飛梅(紅梅);クリックすると大きな写真になります
10.猫
雨上がりの午後はそれほど寒くはなかった。しかし、肝心の梅が咲いていなければ訪れる人も少ない。猫がベンチでのんびりと座っている。時々通りがかる人が頭をなでていく。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 12.7mm ISOオート ) 露出補正 -1.0段
猫;クリックすると大きな写真になります
11.売店
売店のテントの前を通るときに「お茶は如何ですか?」と声を掛けられた。町内会の方々だろうか、売店の売り手の方々は手持無沙汰の様子。本来なら、今日は土曜日で賑わうはず。しかし、天候がいまいちで、梅が咲いていない。梅まつりは明日の日曜日が最終日。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/80秒 17.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
売店;クリックすると大きな写真になります
12.井の頭線東松原駅への商店街
梅林からは小田急線の梅ヶ丘駅の方が近いようである。しかし、私は渋谷から東横線で横浜に出るので、再び井の頭線の東松原駅へ向かった。商店街の街路灯に架けられた「せたがや梅まつり」の旗を見ると気の毒に思う。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/100秒 14.7mm ISOオート ) 露出補正 なし
井の頭線東松原駅への商店街;クリックすると大きな写真になります