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Studio YAMAKOで“トロイ遺跡”が含まれるブログ記事

2011年11月17日

北イタリアで撮った蝶たち 2011年9月


 9月2日~12日まで楽しんできた北イタリアの旅行では、まだ、夏の終わりであり、蝶の写真も撮れるのではないかと期待をしていた。もちろん、今回の旅行は蝶が目的ではなく、訪れる多くは古くからの市街地である。しかし、コモ湖にも行く予定があり、ひょっとすると何か撮れるのではないかと期待したが、残念ながら天候が悪く、成果はなかった。
 でも、思いがけずに、パルマ近郊のグルメツアーでは、エミリア地方の丘陵地帯で蝶に会うことができた。だが、ここも時間に余裕がなく、じっくりと撮ることは叶わなかった。
 あとは、フィレンツェで泊った「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」は、フィレンツェのすぐ郊外のベッロズグアルドの丘に建っていたが、その敷地内で蝶を見ることができたくらいである。
 ひとつ、印象的なのは、チンクエテッレのヴェルナッツァ駅で、ストライキで来ない列車を待つ間に見かけたヨーロッパフタオチョウが悠々と飛ぶ姿だった。

Cacyreus marshalli;クリックすると大きな写真になります 1.Cacyreus marshalli
マナローラで撮った。この蝶は、アフリカ原産の蝶で1990年代にポルトガルからイタリアにかけての海岸沿いに渡り、帰化したと言われている。そういえば、2006年にコート・ダジュールを旅行した時、ニースの近くや、モナコでも見かけた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/2500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
イカルスヒメシジミ;クリックすると大きな写真になります 2.Polyommatus icarus イカルスヒメシジミ
パルマ郊外のグルメツアーの折、途中立ち寄ったトッレキアーラ城が見える草原で撮った。牧草地のようであるこの草原には何種かの蝶が飛んでいたが、最初に見つけたのがこのブルーだった。英名をCommon Blue という。少々ピントが甘くなってしまったが、シャッターを切れたのはワンチャンスしかなかった。お許しいただきたい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/640秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
Aricia agestis ?;クリックすると大きな写真になります 3.Aricia agestis ?
トッレキアーラ城の草原で撮った。てっきり、2.の Common Blue の♀かと思っていた。帰ってきて、調べてみたところどうやら別の種で Aricia agestis らしい。英名を Brown Argus という。雌雄とも、翅表は同じような斑紋をしている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/800秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
Coenonympha panphilus;クリックすると大きな写真になります 4. Coenonympha panphilus
この写真もトッレキアーラ城の草原で撮った。ヨーロッパでは3月~11月まで見られるごく普通種のようである。2007年にバスでコルティナダンペツォからヴェニスへ行く途中に寄った、サービスエリアの草原でも見かけている。英名を Small Heath と言われる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
フチグロヒョウモンモドキ;;クリックすると大きな写真になります 5.Melitaea didyma フチグロヒョウモンモドキ
11月9日 パロマ郊外のグルメツアーのコースになっていたエミリア地方の丘陵地帯にある Ariola ワイナリーで撮った。オレンジ色のきれいな蝶だった。英名を Spotted Fritillary という。まだらなヒョウモンチョウというような意味だ。何枚かD5000で撮った後、CanonのG12の広角側で美しい丘陵地帯を背景に撮ろうと試みたが、ままならなかった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
フチグロヒョウモンモドキ;クリックすると大きな写真になります 6.フチグロヒョウモンモドキ と Lasiommata megera(Wall Brown)
この写真は、Ariola ワイナリーのレストランの前庭で撮った(左下)5.のフチグロヒョウモンモドキと(右上) Lasiommata megera(Wall Brown)。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
Lasiommata megera;クリックすると大きな写真になります 7.Lasiommata megera(Wall Brown)
同じく、Ariola ワイナリーのレストランの前庭で撮った。Wall Brownと英名がつけられたこの蝶は、、ヨーロッパ、北アフリカおよび中央アジアの広範囲に分布する、いわば普通種である。2006年に南フランスのエズでも目撃したし、昨年訪れたトルコのトロイ遺跡でも写真に撮った。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
Lasiommata megera;クリックすると大きな写真になります 8.Lasiommata megera(Wall Brown) 飛翔
Ariola ワイナリーでなんとか美しい丘陵を背景に蝶を撮ろうと Canon G12 で追いかけまわしたが、なかなか撮らせてくれない。ピントは甘くなってしまったが、シャッターを切るのとほぼ同時に飛び立った瞬間が、偶然に撮れた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
Cacyreus marshalli ;クリックすると大きな写真になります 9.Cacyreus marshalli フィレンツェのホテルで
9月9日の朝、フィレンツェ郊外のホテル・トッレ・デル・ベッロズアルト の畑で撮った Cacyreus marshalli。改めてどこにでもいる蝶だなと思う。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/640秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
モンシロチョウ
;クリックすると大きな写真になります 10.モンシロチョウ
同じくフィレンツェで泊ったホテルの畑で撮った。日本で見るモンシロチョウに比べて、前翅が先が尖っている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/2500秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
アフリカ原産のウラナミシジミの仲間?;クリックすると大きな写真になります 11.アフリカ原産のウラナミシジミの仲間?
これも、帰化蝶 Cacyreus marshalli と思い、ファインダーを覗いたが、違っていた。帰国して、いろいろと調べてみたが良くわからない。同定はできなかったが、ごく似た蝶がアフリカ原産のウラナミシジミの仲間として、あるサイトに紹介されていた。9月9日、フィレンツェのホテルで。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
Cacyreus marshalli マッジョーレ湖畔で
;クリックすると大きな写真になります 12.Cacyreus marshalli マッジョーレ湖畔で
最後の写真も Cacyreus marshalli になってしまった。9月10日はミラノの北にあるマッジョーレ湖へ行ったが、湖畔を歩いていたときに飛び出した。ほんとに、どこにでもいる蝶だなた改めて思う。マッジョーレ湖では、少し蝶の写真が撮れるかなと期待していたが、ロープウェイで上った MATTARONE山 も雲に覆われ、残念ながら、蝶は何も見ることができなかった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし

2010年11月15日

トルコ旅行 その2 トロイ遺跡


 ダーダネルズ海峡を対岸のラプセキ港に渡って、アジアサイドの道を約1時間バスに揺られ、この日の観光目的であるトロイ遺跡に着いた。午後2時半であるが、陽はだいぶ傾いている。
 トロイ遺跡は、古代ギリシャの二大叙事詩「イリアス」「オデュッセイア」の作者といわれるホメロスが、紀元前800年頃に書いた、その英雄抒情詩である「イリアス」のトロイ戦争のくだりにある神話、伝説を信じたドイツ人シュリーマン(1882-1890)が私財を投じて発掘したという。
 トロイは第Ⅰ市紀元前3000年から第Ⅸ市紀元前350年~紀元400年までの間、繁栄と衰退を繰り返してきた。ただ発掘したシュリーマンは考古学者ではなかったため、遺跡を破壊をしながらの発掘であったそうだ。
 トロイの遺跡には見栄えのする建造物は見当たらなかった。見学者にとっては、瓦礫の山に過ぎず、正直なところ、何がなんだか良く分からなかった。

13.トロイの木馬
世界遺産トロイ遺跡のゲートを入るとまず大きな「木馬」が目に着く。これはもちろん遺跡でも何でもなく1975年に造られたもので、私の目には遊園地にいるように映った。
トロイの木馬は、ギリシア神話に登場する仕掛けである。ギリシア神話上のギリシャ軍とトロイ軍が戦ったトロイ戦争において、イリアス(トロイ)を陥落させる決め手となった。ギリシャ軍は最後の手段として、中に人が隠れることができる巨大な木馬を作り、その中に沢山の兵士を隠れさせた。負けたふりをして、この木馬を巧みにトロイ場内に引き入れさせ、ギリシャ軍は夜寝静まったころに一気に攻め入り落城させたという。現代は、コンピュータウイルス「トロイの木馬」のほうが気になる。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング
トロイの木馬;クリックすると大きな写真になります
14.ヨーロッパアカタテハ
この日は暖かかった。足元でちらっと動くものがあったので、目を凝らすとヨーロッパアカタテハだった。以前フランスで見たのと同じである。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/2000秒 4.9mm ISOオート:125 )
ヨーロッパアカタテハ;クリックすると大きな写真になります
15.9層の遺跡
公開されている遺跡は、紀元前3000年ころから紀元前350年ころまでの古代遺跡で、幾重にも積み重なった礎石や石壁などが無秩序に広がっている。トロイ遺跡はその時代によって第1市から第9市に分けられている。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
9層の遺跡;クリックすると大きな写真になります
16.2つの城壁に挟まれた狭い通路
干ぼし煉瓦で築かれた東壁の狭い通路を進んだ。ここは第Ⅵ市(紀元前1900年~1300年)

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 32mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
2つの城壁に挟まれた狭い通路;クリックすると大きな写真になります
17.音楽堂
アテナ神殿に向かうと音楽堂があった。ローマ支配時代の小劇場で、これでも保存状態が良いほうであるとのこと。ここは第Ⅸ市(紀元前350年~紀元400年)

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
音楽堂;クリックすると大きな写真になります
18.町の防衛線に当たる強固な城
遺跡を囲む壁は第Ⅵ市の城壁で、その中に様々な時代の城門や通路、部屋や井戸などの痕跡が横たわっている。時間は午後3時20分、影が長くなった。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 21mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
町の防衛線に当たる強固な城;クリックすると大きな写真になります
19.ヒメアカタテハ
また、秋の日差しのなかを蝶が飛んでいた。この蝶は世界中で一番広く分布する蝶といわれている。日本にいるヒメアカタテハと変わりはない。遺跡を背景にして撮ってみたかったが、以外に素早く、じっとしていてくれなかった。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/1000秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ヒメアカタテハ;クリックすると大きな写真になります
20.見慣れぬ蝶
石壁に日本で見たことのない蝶が止まった。タテハチョウ科の蝶か、あるいはジャノメチョウ科だろうと思ったが名前は解らない。帰国して調べてみたところ、Lasiommata megera というジャノメチョウ科の蝶のようである。

Nikon D5000 Σ17-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/2000秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
見慣れぬ蝶;クリックすると大きな写真になります
21.エーゲ海の夕映え
トロイ遺跡の見学を終え、今夜の宿泊地であるアイワルクへ向かう。アイワルクは夏に賑わうリゾート地で、右側にエーゲ海が広がる。時刻は17時過ぎ。バスの車窓から

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/160秒 17.1mm ISOオート:250 )
エーゲ海の夕映え;クリックすると大きな写真になります
(追記:2011/1/14)撮影データで、NIKKOR Σ17-70mmとあったのは、Σ17-70mmが正しいので訂正しました。