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2008年2月27日

三月の Jazz ダウンロード:Wes Montgomery のアルバムから

月が替わったので、例によって内藤遊人さんの「はじめてのジャズ」 聴いておきたい名盤50 からヒントをもらって、eMusic から新しい曲名 (Track Name) によるダウンロードすることにした。

 今月は、Jazz Guitar で有名なWes Montgomeryのアルバム Incredible Jazz Guitarから、AireginFour On Sixを選んでみた。どちらも、変な Track Name である。
Airegin は、 Nigeria の逆読みらしいが、Four On Sixはもうひとつ分からない。ギターの 6弦と 4弦のことかもしれない。この曲は、演奏が難しいらしい。そのせいか、eMusic でサーチすると収録しているアルバムはあまりヒットしなかった。
 どちらの Track もアップテンポなリズムがご機嫌である。この2曲を加えて、私の Web Radio 局 Radio Senbokuの Playlist を変更するつもりである。ただし、Live365の規約で、同じ Artist の曲は2曲続けて流せないので、 Miles Davis のAireginと Wes Montgomery のFour On Sixを組み込もうと考えている。
(追記:2008/2/27)playlist に組み込みました。同時に、11月にアップした15曲を削除し、15曲を新たに追加しました。
 なお、流している曲のリストは、エクセル・ファイルをご覧ください。
(追記:2008/2/28) 上のWes Montgomeryのサイトにあるフォーラムで、Four On Sixの由来を尋ねてみると、Gibson Boy という方から以下の回答がありました。ネット時代に生きていることを実感しますね。
 “Four on six ”はFour Fingers(4本の指)とSix Strings(ギターの6本の弦)から由来した題名とのことです。詳しくはニュース速報の35号をご覧ください。スタジオ625のVTRでの司会者や最近出た 「Wes Montgomery Live In’65/Jazz Icons シリーズ」のDVDにおけるロニースコット氏の説明に出てくる、曲中に「6拍子(3拍子)が叩かれている」といった説もあるのですが、どう聞いても6拍子はでてきません。従って前述の説が正しいと思いますよ。ちなみにこの曲のコード進行は「サマータイム」のコード進行を基にWESが作曲したものです。

(追記:2008/3/1) Wes Montgomeryのフォーラムに先の質問に続いて、 Airegin は、 Nigeria の逆読みと言うことは分かっているが、なぜ Nigeria なんだろうと質問したところ、「ウェスファン倶楽部」さんという方から、以下のご教示をいただいた。何も知らない隠居に、懇切丁寧に回答をいただき、ありがたいことです。
 逆さ読みはとくに理由はないと思います。いわゆる逆さに言うことで周囲にわかりにくくするためのジャズ業界特有の隠語というのか、格好づけというのか60年代に流行したものです。アメリカなどで見られるのは主にタイトル等に限られていたと思うのですが、それにヒントを得たのか日本の古参バンドマンが日常的に使っていた何でも逆さ読み、例えば「コーヒーを飲みに行く?」というのを「ヒーコみのいく?」と言ったりキーのC,D,E,F,G,A,Bを数字に置き換えて、1,2,3,4,5,6,7・・そのタギーいくら?」との答えに「デージュー・オクターブマン」わかりますか・・デーは2、ジューは十万円代、オクターブは7、マンは万円ですから、このギターは27万円と成るわけです。さすがにこんな言い方はアメリカではしなかったと思いますし、もちろん現在日本のミュージシャンでも使わないと思います。
  ソニー・ロリンズの作曲した〈Airegin〉はナイジェリア国を逆さ読みしたもので、マイルスとロリンズが共演した《Bags Groove Miles Davis/Prestige》に1954年12月24日のクリスマスにに録音されたものです。私はこの録音もさることながら、当然ウェス贔屓ですから《The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery /Riverside》でのウェスの演奏が最も印象深いです。
《Horace Silver Trio Vol.1/ Blue Note》でホレス・シルヴァー作曲の〈Ecaroh〉エカローはホレスを逆さ読みしています。これもウェスの《The Wes Montgomery Trio/A Dynamic New Sound /Riverside》で聴くほうが斬新ですよ。
 帝王マイルスは《'Round about Midnight/Miles Davis / Columbia》で尊敬していたパーカーの〈Ah-Leu-Cha〉アー・リュー・チャを演奏していますが、これはCharlie Parker の作曲でチャーリーを逆さ読みしたタイトルです。
 ベン・ウェブスターとジョー・ザビヌルが共演した《Soulmates/Ben Webster and Joe Zawinul/ Riverside》ではサド・ジョーンズの作曲した〈Evol Deklaw Ni〉が収録されていますが、これも〈In Walked Love〉の逆さ読みです。
 他にも、ジャズに限らず【逆さタイトル】をよく見ますが、逆に読んでたまたま何らかの単語につながったとか格好良かった、などといった単純なものでしょう。
 
The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery
Wes Montgomery
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5 Four on Six
5 ウエス・モンゴメリーのエッセンスが凝縮した傑作
4 これぞウェス・モンゴメリー