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2017年10月18日

日川渓谷沿いに上日川峠(大菩薩登山口)へ 9月5日

ヨーロッパ旅行から帰ってきたあと、8月の後半は天候が悪く、晴れる日がほとんどなかった。気温も平年より低い。そんなわけで今年の夏は7月の19日~21日に鹿沢方面(奥草津チャツミゴケ公園、鹿沢園地、池の平湿原)へドライブ旅行をしたとき以外、ほとんどチョウの写真を撮っていなかった。
  昨年は全くの不作で撮れなかったキベリタテハやクジャクチョウなどの高原のタテハも撮りたくて、チャンスを待っていたが、天候は好転しないままだ。やっと晴れ間を捉えて、9月5日に、山梨県は日川渓谷へ出かけた。大菩薩周辺はキベリタテハが多いことでも知られている。
 ここへは7月のはじめ、オオムラサキセンターへ行った帰りに寄ってみたが、フタスジチョウ、クジャクチョウ、クモガタヒョウモンなどと出会っている。
  中央高速を勝沼インターで下りて、国道20号(甲州街道)を笹子トンネルの方に戻り、景徳院入り口というところから県道218号線(県道大菩薩初鹿野線)に入る。前回立ち寄った「日川渓谷レジャーセンター」や「ペンションすずらん」には車を停めず、上日川峠まで走り、その駐車場に車を停めた。初めてのところなので、チョウの多いポイントもわからないまま、周辺を歩いて見たがチョウはいない。
  登ってきた道を寄り道をしながら下ることにした。途中、マルバダケブキの花に擦れてしまっているミドリヒョウモン、ウラギンヒョウモンがいるくらいで、クジャクチョウなどタテハは見られない。ダム湖である大菩薩湖を見て、「ペンションすずらん」の駐車場に車を停めた。「ペンションすずらん」には昆虫館も併設されていて、昆虫採集や、写真を撮りに来る人も多いようだ。カフェ・食事処があったので入って見る。ペンションの奥さんらしき方が、カメラをぶら下げた私を見て「チョウですか?」と声を掛けてくれた。そして、「今年はキベリがほとんどいません」と話してくれた。
 この日の成果はゼロに等しいが、引き上げることにする。国道20号にある道の駅に寄って、「藤稔(フジミノリ)」という巨峰を買って帰ったが、これがとても甘くて旨かった。

1.上日川峠
渓谷沿いの道を40分ほど登って上日川峠の駐車場に着いた。さらに進むと国道411号にぶつかり、右へ行けば柳沢峠、左に下ると塩山に出る。ここの標高は約1,600mだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​5.6​​​ 1/​500​秒 56mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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2.上日川峠 ロッジ長兵衛​​
上日川峠には十分な駐車場もあり、大菩薩峠への登山ベースとして利用客が多いという「ロッジ長兵衛」があった。しかし、この日はひっそりとして、人影がなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​10​​​ 1/​400​秒 18mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
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3.上日川峠バス停​​​​
甲斐大和駅からこの上日川峠を終点としたバスが走っている。しかし、原則、土、日、祝日に5便の運行である。平日は限られた日にしか運行されないが10月、11月の紅葉の季節には運行日は多く、日に3便ある。この日は火曜日であり、バスは走っていなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​9 1/​320​秒 46mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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4.大菩薩湖​​​​​​
上日川峠を後にして、登ってきた道を下り始める。黄色い花が咲く開けた傾斜地があった。そこからは大菩薩湖が見下ろせた。大菩薩湖は東京電力上日川ダムのダム湖だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​7.1 1/​800​秒 102mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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5.ミドリヒョウモン♀
黄色いマルバダケブキの花が咲く傾斜地にヒョウモンたちがいた。これはミドリヒョウモンの♀だが、だいぶ擦れてしまっている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​6.3 1/​1250​秒 ​300​​​​​​​​​​mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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6.ミドリヒョウモン♀ 飛翔
花から飛び立っところを捉えることが出来た。トリミングしている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​10 1/​400​秒 ​18​​​​​​​​​​mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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7.上日川ダム展望台
大菩薩湖北岸展望所という案内札があったので、何かチョウはいないかと思って入って見た。しかし、チョウの影はない。殺風景な大菩薩湖が見られるだけだ。向こう側にダム提が見え、そこから日川渓谷へと流れていく。 ​

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​11 1/​500​秒 ​44​​​​​​​​​​mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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8.アサギマダラ
道路の土砂崩れの防止のために施された​​コンクリートの壁にアサギマダラが止まっていた。じっとして動かない。良く見るとストローを伸ばして吸水している。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​5.6 1/​250​秒 ​116mm ISO​2​​20​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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9.「ペンションすずらん」​​
7月8日には、「ペンションすずらん」の駐車場に車を停めさせてもらい、その周辺で、新鮮なフタスジチョウ、そしてクジャクチョウ、クモガタヒョウモンなどの写真を撮った。今回もここに寄り、ペンションのカフェに入った。ペンションの奥さんが「チョウですか?」と声を掛けてくれ、「今年はキベリがいないんですよ」と話してくれた。実際キベリどころかタテハの類は全く見かけないのだ。チョウ好きの人たちが多く訪れていて、雑記帳にいろいろと書かれていた。岡山からなど随分遠くからキベリ狙いで来ている人がいるのだ。ここで食べた"お薦め"の桃のシャーベットは逸品だった。​​

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​4 1/​250​秒 ​28mm ISO​3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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10.コムラサキ -1
カフェを出て、車に戻ろうとすると、力なくふわーと飛んでいるチョウがいて、3mくらいの高さのカエデの木に翅を休めた。飛んでいるときは何だかわからなかった。ゴマダラチョウかと思った。止まったところを確認してみると、どうやらコムラサキのようだ。コムラサキのあの元気な、活発な飛翔はない。​​

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6.3 1/​640​秒 ​300mm ISO​200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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11.コムラサキ -2
車に戻って、P610を持ってきて撮った。どうやら♀のようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f6.5 1/160秒 258mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
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12.景徳院 山門
まだ時間は早いが、雲が広がり、気温も上がらず、チョウは期待できない。国道20号線へ出る手前にある景徳院へ寄ってみることにする。県道大菩薩初鹿野線の上手の方から境内に入ったので、最初にこの山門を見ることとになった。この山門は天保6年(1835年)に建てられたもので、三間一戸、入母屋、銅板葺、楼門形式で下層部には仁王像、上層部には十六羅漢像が安置され、「景徳院」の扁額が掲げられている。景徳院山門は江戸時代後期の楼門建築の遺構として貴重な事から平成7年(1995年)に山梨県指定文化財に指定されている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​3.8 1/​250​秒 ​36mm ISO​250​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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13.仁王像 「吽」形
山門の下層部にある仁王像。これは山門に向かって左側に安置されている「吽」形の像だ。この仁王像も天保6年に造られたものなのだろうか?

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​3.5 1/​125​秒 ​18mm ISO​3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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14.仁王像 「阿」形
こちらは向かって右側にある「阿」形の仁王像。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​3.5 1/​160​秒 ​18mm ISO​3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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15.武田勝頼、勝頼公夫人(北条夫人)、世子信勝の墓​​
ここは武田勝頼最後の地である。景徳院境内の甲将殿という建物奥に勝頼父子の墓があった。中央に甲斐武田家第20代当主 勝頼の 宝筺印塔 、向かって右手に北条夫人の五輪搭、左手に世子信勝の五輪塔の三基が長方形の基壇に据えられている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​5 1/​250​秒 ​18mm ISO​200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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16.武田信勝 生害石​​​​
前後してしまったが、天正10年、ついに織田・武田連合軍の甲斐侵略を許した武田勝頼の軍は同年3月、自ら三日居城を焼き、郡内の岩殿上に向かったが 小山田信茂 の叛にあい、この近くの天目山に入ろうとしてならず、力尽き、天正10年3月31日、主従はここ田野で最期をとげたのだった。武田父子が自害をした生害石があった。これは世子、武田信勝の生害石。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​3.5 1/​250​秒 ​18mm ISO​640​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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17.景徳院 鐘楼​​​​​​
景徳院の建物は、山門を残しすべて火災のため、焼失していたが、20数年前に相前後して再建され、この鐘楼もそれ以降のものだそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​5 1/​250​秒 ​24mm ISO​200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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18.景徳院 本堂​​​​​​​​
本堂が最後になってしまったが、天正16年(1588年)、甲斐国の領主になっていた徳川家康が勝頼ら将士の菩提を弔うため田野寺を建立した。それが景徳院である。本堂は弘化2年と明治27年と再度に渡る大火のため、往時の絢爛高閣な伽藍は山門を残しすべて灰になってしまったそうだ。その後、再建が企てられたものの、その成果を見なかったが、20数年前に相前後して再建されたという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​7.1 1/​250​秒 18mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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