川根温泉と大井川鉄道 4月17日~18日 5/5 南アルプスあぷとライン
閑蔵駅は南アルプスアプトラインの終点、井川の一つ手前の駅である。我々が乗るのは、12:46井川発、ここ閑蔵発13:05発の上り千頭行きだ。千頭着が14:32なので、約1時間半乗っていることになる。南アルプスあぷとラインは大井川に沿って迂回するのだ。タクシーではまっすぐ来れば20分足らずであろう。途中、長島ダム駅で先頭に電気機関車を付け、国鉄の旧信越本線碓氷峠越えのアプト式区間がなくなった今、日本で唯一のラック式鉄道区間である路線を走る。このアプト式区間は次のアプトいちしろ駅までのひと駅間、約1.5kmだが、1000分の90という日本一の急勾配である。長島ダム建設に伴い一部区間(旧線)が水没することになったが、補償金を受け、廃止することはせず、湖岸に新線を建設した。
トロッコ列車の旅を十分に楽しみ、千頭に着き、マイカーで静岡に向かった。途中、道幅が狭くなる区間もあり、注意して運転した。新東名のインターチェンジは、まだ、カーナビでは表示されないが、案内に従って、静岡SAスマートICから新東名に乗ることができた。清水SAに立寄った後、御殿場のプレミアム・アウトレットで夕食にして、無事、横浜に帰着したのは夜7時だった。いつもながら、いろいろと計画を立ててくれた友人夫妻に感謝する。
68.閑蔵駅に入る下り列車 この駅は、この小さな車両の列車を撮影するのにお誂えむきと思った。まず、井川行きの下り列車が杉林の間から入線してきた。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/320秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
69.停車中の下り列車 この駅で、私たちが乗車する上り列車と交換する。「すまた」というヘッド・マークを付けている。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 24mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
70.トンネルの中から現れた上り列車 -1 今度はトンネルの中にヘッド・ライトの灯りが見えて、上り列車が現れた。こちらは「関の沢」というヘッド・マークを付けている。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 50mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
71.トンネルの中から現れた上り列車 -2 連写モード(4コマ/秒)にして、コンティニュアスAFで撮った1枚。列車のスピードは遅い。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 50mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
72.閑蔵駅で交換する上下列車 井川側の先頭車はいずれも動力機関のない制御装置のみのクハである。より重量のあるディーゼル機関車は、傾斜の下側に付き、支えている。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
73.関の沢橋梁 上り「関の沢」号に乗車。しばらく走ると、まもなく「関の沢」鉄橋を渡りますと車内アナウンスがあった。川底からの高さは約71mとのこと。列車は速度を落としてゆっくり走った。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F5 1/400秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
74.先頭を走るディーゼル機関車 客車の窓は開けることが出来る。カーブする時、窓からカメラを差し出して撮る。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/320秒 60mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
75.杉林 列車は深い谷に沿って走るが、川への斜面にはまっすぐに杉が伸びる。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/125秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
76.トンネルに入る列車 大井川に沿って列車は走るが、小さなトンネルも多い。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 50mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
77.アプト式電気機関車の連結 列車は長島ダム駅に着いた。ここで先頭のディーゼル機関車の前にアプト式の電気機関車が連結される。左側がディーゼル機関車の運転手さんで、右側が車掌さん。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 19mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
78.アプト式電気機関車 ED90型電気機関車だ。長島ダム駅と次のアプトいちしろ駅のひと駅間だけのアプト式区間を牽引する。ディーゼル機関車に比べて、背が高い。アプト式区間以外ではトンネルにつかえてしまう。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F8 1/1000秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
79.連結 DD20型のディーゼル機関車と大きさの違いが解かる。DD20型ディーゼル機関車は高さが2.7mなのに比べ、ED90型電気機関車の高さは3.86mある。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 32mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
80.長島ダム全景 アプト式区間を走る列車から長島ダムの全景が見られた。長島ダムは特定多目的ダムといわれ、目的は洪水調節、不特定利水、灌漑、上水道供給であり、水力発電目的は有しない。堤高は当初112.0mを計画していたが後に修正されて109.0mとなったそうだ。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
81.鉄橋を渡り、トンネルに入る アプト式電気機関車が牽引する列車は大井川を渡り、トンネルに入る。アプトいちしろ駅は近い。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 32mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
82.アプトいちしろ駅 1959年(昭和34年)8月1日に川根市代駅として開業したときは、現在の位置より奥泉駅寄りにあったそうだ。1990年(平成2年)10月2日長島ダム建設に伴う新線上に移転し、アプトいちしろ駅と改称された。アプト式機関車用の留置線と検修設備を有する。ED901が点検中だった。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F10 1/320秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
83.奥泉駅 アプト式電気機関車を開放した列車は、再びディーゼル機関車に牽かれ、千頭に向け出発する。次の駅は奥泉駅だった。この駅は寸又峡温泉行きのバスの乗換駅になっていて、寸又峡温泉まではバスで30分とのこと。若い女性駅員さんがいた。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G オートで撮影 ( F5 1/100秒 40mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
84.千頭駅で出発を待つSL急行「かわね路2号」 千頭駅には14:32に到着した。向こう側のホームを見ると14:50発金谷行きのSL急行「かわね路2号」が入線していた。昨日、笹間渡川根温泉で撮影した列車だ。昨日はC10型蒸気機関車が牽いていたが、この日はC56型が頭に付いている。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/800秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
85.C5644 このC56型44号機は、昭和11年、三菱重工業神戸造船所製造。札幌地区で活躍後、昭和16年徴用されてタイへ送られ、映画「戦場にかける橋」で有名な泰緬鉄道で使用された。終戦後はタイ国鉄の所属となったが、現地で廃車とされ、放置されていた本機を日本へ復員させる計画が持ち上がり、昭和54年6月、靖国神社に保存されている31号機と共に再び祖国の土を踏んだ幸運の機関車であるとされている。私は中学生のころ、ポニーという愛称で呼ばれていたC56型をが牽引する小海線の列車に、小諸から海の口まで乗った記憶がある。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 32mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
86.三菱 神戸造船所 製造 運転台の銘板には、三菱神戸造船所製造、製造番号179号、昭和11年とあった。C56型は、三菱重工のほか、川崎車両、汽車製造、日立製作所、日本車両で計160両が製造された。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 40mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
87.懐かしい客車 オハ35435という客車。大井川鉄道の車両たちとうサイトを参照させていただくと、この客車は昭和16年、日本車輌(名古屋)製の旧スハ35174だそうだ。金沢周辺で使用された後、昭和53年に大井川入りしたという。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 24mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
88.E10型電気機関車 -1 昨日「かわね路2号」は、電気機関車501号機がバックアップしていたが、今日はE10型2号機だった。E10型は昭和24年、大井川本線電化開業時に同線唯一の自社発注により3両製造された電気機関車。E101とE102は三菱電機の製造で、千頭駅に置かれていたE103は日立製作所製造だそうだ。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 24mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 | |
89.E10型電気機関車 -2 かって、貨車牽引等に従事してきたE10型電気機関車は、その需要の減少とともに、SL列車の補機として、その後押しをするとともに、途中で蒸気機関車にトラブルが発生しても、運行不能にならぬよう、安全の意味で付いていく役目を担っている。大井川鉄道のエンブレムが誇らしげである。
Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 34mm ISO450 ) 露出補正 -0.3段 | |
90.新東名 清水PA 千頭駅の近くにある道の駅に停めさせてもらっていたマイカーに戻り、国道362号線で新東名の静岡スマートICを目指した。国道とはいうものの、途中の山道は道幅が狭くなりカーブが多く、注意を要する運転となった。カーナビにはまだ、新東名は出てこなかったけど、道路に設けられた案内に従って、無事、静岡スマートICを入った。清水PAに立ち寄った。(ここはSAではなくPAとなっている)
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 +0.3段 | |
91.清水PAの内部 アウトレットを思わせるような店が入っていて、お客さんも大勢入っている。SAやPAが目的で新東名を利用する人も多くなると思う。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 +0.3段 | |
92.清水PAのコンシェルジェ センスの良いユニフォームを着たコンシェルジェさんがいた。SAやPAではインフォメーションに案内係の人がいることが多いが、コンシェルジェ、しかも3人というのは初めてだ。午後4時半、清水PAをあとにした。駿河湾沼津の上りSAにも寄ろうとしたが、アプローチのところから混雑していたので、そのまま御殿場へ向かった。御殿場のプレミアム・アウトレットで食事をして、横浜に着いたのは夜7時頃だった。とても楽しい小旅行だった。計画を立て、宿や、食事処の予約をしてくださった友人夫妻に感謝する。
Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/30秒 13.8mm ISO200 ) 露出補正 +0.3段 |