都電荒川線 1月17日 3/3
巣鴨地蔵通商店街を抜け、眞性寺のお地蔵さんをお参りし終えたのが、午後2時だった。食事にしようかと思ったが、もう一か所どこかを訪ねてから、帰宅の途につく前にゆっくりしようと思う。六義園に行こうか、それとも芥川龍之介や谷崎潤一郎の眠る染井霊園にでも行って見ようかと考えたが、六義園に行ってみることにした。
40年くらい前になるだろうか、勤めていた会社の運動会で来て以来、六義園を訪ねていない。ところが巣鴨から六義園はやや遠かった。20分近く歩いてやっとその正門に出た。帰りは駒込駅へ歩いた。駅の近くの中華やさんでビールを一杯飲んで餃子、野菜炒め、ラーメンで食事にし、東京メトロの南北線駒込駅のホームに降りると、日吉行きの急行が来た。
22.巣鴨から六義園へ 白山通りを左に曲がってしばらく行くと六義園の塀が現れた。その塀に沿ってさらに歩く。20分近く歩いただろうか、やっと六義園正門と書かれた案内板があった。
Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
23.六義園正門 六義園(りくぎえん)正門に着いた。入園料が300円だが、65歳以上で150円になる。六義園は五代将軍・徳川綱吉の信任が厚かった川越藩主の柳沢吉保が元禄15年(1702年)に築園した。江戸時代の大名庭園の中でも代表的なもので、明治時代に入って、三菱の岩崎彌太郎の別邸となった。そして、昭和13年に岩崎家より東京市に寄付され、昭和28年に国の特別名勝に指定されたという。
Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 22mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
24.心泉亭(集会場)への入口 六義園の入口を入って左に進むと正面に内定大門があり、その先に池が見える。その手前の左手に小さな木の門があったので行って見た。その門をくぐると左手に大きな石灯篭があった。右手の道の先に心泉亭という集会場があり、25人、4800円で半日利用することができる。右手前に見えるのは宣春亭という茶室で、ここも借りることができる。
Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
25.雪吊り 六義園では、冬の庭園を飾るものとして、毎年11月中旬から雪吊りが行われるとのこと。雪国で、雪の重みから枝を守るために生まれた雪吊りであるが、ここ六義園では雪もほとんど積もることはない。冬の風物詩として作製しているとのこと。冬の金沢兼六園で雪の日に見た、徽軫灯籠(ことじとうろう)と雪吊りの松を思い出した。
Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 21mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
26.吹上茶屋 玉藻磯というあたりから吹上茶屋を望む。雪吊りのある松と茶屋の赤とが美しい。この右側に池に突き出た中の島に妹山・背山(いもやま・せやま)と呼ばれる築山がある。
Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/640秒 95mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
27.霜除け これは何だろうと思った。家に戻ってネットで調べてみると霜除けということが分かった。霜除けはソテツ等の南方系の植物を寒さから守るためのものだが、ここにはソテツなどの南方系の植物もない。雪吊りと同じで冬の風物詩として作られているそうだ。この時期は、梅はなく、桜はなく、ツツジもなく、紅葉もない殺風景な六義園であるが、雪吊り、霜除けが目を楽しませてくれた。
Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
28.藤代峠 池の北側へ廻ると藤代峠という園内で一番高い築山があった。高いと言っても35mだが、上ると素晴らしい展望が開けていた。紀州にある同名の峠から名付けられたそうだ。
Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
29.つつじ茶屋 藤代峠を上ってきたのと反対側に降りて、左に回り込むとつつじ茶屋があった。これは明治時代につつじの古い木材を用いて建てられたという。モミジの紅葉がきれいらしい。しかし、昨年3月11日の地震で危険な状態になっているそうで、茶屋には近づけなかった。
Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
30.蔵 出口近くにこんな蔵があった。和歌の趣味を基調とする六義園にはそぐわない。何か印象派の絵画に登場しそうである。しかし、良いものを見たという気分にさせてくれた。
Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 29mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
31.染井門 午後3時になった。正門から退出するのだが、その案内板に駒込駅まで7分とあったので、帰りは駒込駅へ歩くことにする。正門を出て左に行くとすぐ本郷通りだ。そこを左に行くと駒込駅である。六義園の石の塀が切れる駅前の交差点のところに、染井門という六義園のもうひとつの立派な門があった。通常は閉門されているが、桜の季節と、紅葉の季節には使用されるらしい。正門を入ってすぐのところにあるしだれ桜の樹は立派だった。是非、桜の季節に来てみたい。
Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 28mm ISO400 ) 露出補正 なし |