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2011年10月 9日

北イタリア旅行 その9 ヴェルナッツア (チンクエテッレ) 9月6日


 ヴェルナッツアは今まで見てきたリオマッジョーレ、マナローラとは少し違った印象だった。駅を海側へ降りて、200mほど進むと小さな入江があって、そこは広場であり、船着場であり、海水浴場になっていた。まわりには教会やレストランもある。ひときわ賑やかだった。ちょうど昼時になったので、張り出されたテントのあるリストランテで昼食にした。明るい日差しの下での食事は解放感に満たされた。この日は、一旦、ラ・スペツィアへ戻って、ホテルに預けてある荷物を取って、ラ・スペツィア発18:12の列車でパルマへ移動する。食事を済ませて少し早めだったが、午後1時半発くらいの列車でラ・スペツィアへ戻ろうと、ヴェルナッツア駅に向かった。
  ところが、ここから、この旅行2度目のトラブルが始まった。ヴェルナッツア駅に着いたら、どうやら列車が遅れているらしい。モニターに表示される情報では13:29発が、はじめ15分遅れだったが、そのうち30分遅れになる。ふと掲示板を見るとこの日は9:00~17:00までストライキだと書いてある。朝は問題なく動いていたのに。定刻13:29発の列車は、その後もモニターに表示される'遅れ'の幅は広がるばかりで、次の定刻14:29発の列車は早々と運休となった。少なくとも、午後3時まではだめのようだ。そこで、再び、海岸の方へ戻り、観光の続きを始めた。教会の中を見たり、ベンチに座って海を眺めたり、暑がりのかみさんを残し、ふうふう言いながら、一人で崖の上にある城跡へ上ったりした。
  城跡から下りてくると、駅の方から娘の主人が「来ますよー!」と言いながら走ってきた。3本目の列車がほぼ定刻に動いて、間もなく来るとの情報があったらしい。老夫婦は息を切らせて駅に走った。
  だが、問題はまだ続く。なんとか、ラ・スペツィアに着いて、ホテルに戻り、一息入れて、18:20発のパルマ行きに乗ろうと再び駅に戻った。その列車はすでに「18:12 PARMA」と電光表示された予定のホームに入っていて、乗客も乗り込んでいる。しかし、発車時刻になっても動かない。係員らしいおじさんが来て、イタリア語で何か説明をして、それを聞いた人たちが一旦ホームに降りる。英語で話を聞いてみると、何やらストライキのため、ドライバー(運転手)が来ないのだと言っているようだ。やがて、この列車は運休とされ、次の20:12発のパルマ行きになるという情報があった。18:12発の列車の車両がそのまま、20:12発になるのかと察して、また、乗客たちが車内に戻ってきた。しかし、また、例のイタリア語の係員が来て、20:12発は同じホームに入線予定なので、この列車が動かない限り、入れないという。結末はこの20:12も運休。結局、定刻21:04発の列車が違うホームに入り、やっとパルマに向け走り出した。パルマに着いたのは夜11時過ぎ、工事中の駅前は薄暗く、タクシー乗り場に何人か待つ人はいるが、タクシーはいない。やがて、ポツンポツンと空車が来て、3番目くらいで乗ることができた。この日泊るホテルは荷物がなければ歩ける距離であった。この日の晩飯は、右往左往して3時間を過ごしたラ・スペツィアの駅構内で買ったマックだった。

97.ヴェルナッツア ローマ通り
駅を降りるとこの通りに出る。この通りはローマ通りと言うらしい。両側には店が並び、まっすぐ200mほど行くと海に出る。時刻は11時半を少し回った。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヴェルナッツア ローマ通り;クリックすると大きな写真になります
98.海に突き出た町
駅前からローマ通りを200mほど進むとここに出る。この写真の右側は船着場であり、海水浴場であり、教会があり、広場となっている。ヴェルナッツアの一番賑やかなところだった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/200秒 27mm ISO400 ) 露出補正 なし
海に突き出た町;クリックすると大きな写真になります
99.海水浴場と教会
この教会は、サンタ・マルゲリータ・ディ・アンティオティア教会 (Chiesa Santa Margherita d'Antiochia) で、この町のシンボル的な存在とのこと。1318年に、ゴシック様式で建築された。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
海水浴場と教会;クリックすると大きな写真になります
100.船着場の先から
船着場の先まで進み、マルコーニ広場という名の広場の方を眺めると、ヴェルナッツアのほぼ全景が見渡せる。ヴェルナッツァの村の名は、1000年頃、ローマの旧家 "Gens Vulnetia" に由来し、この家に仕えた使用人が自由を与えられ、ここに移り住んだことから歴史が始まったと伝えられる。ヴェルナッツアの人口は約1,000人とのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
船着場の先から;クリックすると大きな写真になります
101.「Ristorante Gambero Rosso」
少々腹が減ってきた。時計を見ると12時20分、船着場の横のレストランに入った。スパゲッティを食べたのだが、前菜にスキャンピを1つ頼んだ。しばらくして運ばれてきた"SCAMPI AL SALE"に、周囲の席からも歓声が上がった。4人でひとり1匹づつだったが、食べてもなかなか美味しかった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/100秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
「Ristorante Gambero Rosso」;クリックすると大きな写真になります
102.ヴェルナッツア駅
食事を終えて、町の店を見ながら駅へ向かった。ホームにある切符売場の手前のモニターに列車の遅れが表示されている。13:29発の列車は15分遅れのようだ。ここから、この日のトラブルが始まった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/125秒 27mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヴェルナッツア駅;クリックすると大きな写真になります
103.プラットホームはトンネルの中
反対方面の列車が来る。これは最後尾の車両だが、停車したのはトンネルの中だ。乗客は慌てて最後尾の車両のドアーに向かう。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 44mm ISO400 ) 露出補正 なし
プラットホームはトンネルの中;クリックすると大きな写真になります
104.掲示板にスト情報発見
ふっと、何気なくホームの掲示板を見ると、今日は朝9時から午後5時までストライキだと書いた紙が張り出されていた。午前中は何の問題もなく動いていたのに。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/320秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
掲示板にスト情報発見;クリックすると大きな写真になります
105.サンタ・マルゲリータ・ディ・アンティオティア教会
娘たちが切符売場で状況を聞いてくるが、どうやら遅れは広がるようだ。結局、あと1時間くらいは列車は来ないらしい。そこで老夫婦は、さっきの教会の中に入ってみようと、再び海の方へ行くことにした。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 31mm ISO400 ) 露出補正 なし
サンタ・マルゲリータ・ディ・アンティオティア教会;クリックすると大きな写真になります
106.教会の中
教会の中はとても涼しく、外の賑やかさが嘘のように静寂が保たれていた。しばらく椅子に座らせていただき、汗が引くのを待つ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
左:プログラムオートで撮影 ( F4.2 1/40秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
右:プログラムオートで撮影 ( F4.8 1/25秒 62mm ISO3200 ) 露出補正 なし
教会の中;クリックすると大きな写真になります
107.ドーリア城(Castello Doria)
教会から出てくると、"Al Castello" という看板が目に付いた。行ってみると狭い階段がある。どうやら城跡に上る階段のようだ。暑がりのかみさんを 98.で見ていただいたベンチに残し、上がってみることにした。ハアハア言いながら階段を上って行くと、ひとり1.5ユーロの入場料を払う入口があった。財布をかみさんに預けていたため、一銭も持っていない。"No Money"と言って戻ろうとすると、"OK ! OK !"と通してくれた。ご厚意に感謝して上に上がると素晴らしい眺めが待っていた。これは外海である。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 48mm ISO400 ) 露出補正 なし
ドーリア城(Castello Doria);クリックすると大きな写真になります
108.ドーリア城の円塔
11世紀半ば、チンクエテッレの港の中で、戦略上最も重要であるとして、三方が断崖になった岩の岬の先に、このドーリア城が建てられた。 12世紀初頭から、海洋国家ピサとジェノヴァとの勢力争いが続いて、ヴェルナッツァは、一時的にピサに占領されたが、ジェノヴァとともに戦って、これを撃退したという。ここには、ジェノヴァの要塞や城壁、円塔が造られ、1276年には、ヴェルナッツアはジェノヴァの支配下に入ったとのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ドーリア城の円塔;クリックすると大きな写真になります
109.モンテロッソ・アル・マーレを望む
城跡からは、チンクエテッレの一番西にあるモンテロッソ・アル・マーレの海岸が見えた。海岸にはビーチ・パラソルが立ち並ぶ。モンテロッソ・アル・マーレはチンクエテッレで一番大きな集落である。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
モンテロッソ・アル・マーレを望む;クリックすると大きな写真になります
110.教会を俯瞰
城跡から眺めると、教会とその前の海で海水浴をする人たちがこのように見えた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F16 1/800秒 44mm ISO400 ) 露出補正 なし
教会を俯瞰;クリックすると大きな写真になります
111.再びヴェルナッツア駅へ
ドーリア城から下りてきて、かみさんと駅の方へ歩き始めると、娘の主人が「来ますよー」と呼びに来た。そして駆け足で駅へ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
再びヴェルナッツア駅へ;クリックすると大きな写真になります
112.落書き
ようやく、ラ・スペツイア駅までたどり着く。これはラ・スペツイア駅に停まっていた列車の客車。イタリアの落書きも半端ではない。客車はおろか機関車にまで落書きをしてしまう。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/1000秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
落書き;クリックすると大きな写真になります
113.運転手がいないパルマ行き列車
一旦、昨夜泊ったホテルへ荷物を取りに行き、再び16:12発のパルマ行きに乗るべく、ラ・スペツイア駅に戻る。16:12発の列車はすでに「18:12 PARMA」と電光表示されているホームに入っていたので、疑いもなく乗り込んだ。しかし、これ以降は最初に記したとおりで、結局、ほぼ3時間待たされて、21:04発の列車でパルマに夜の11時過ぎに着いた。この写真は19時頃、出るのか出ないのか解からない所定のホームに停まっている列車の様子である。乗客は状況が十分に把握できず、右往左往している。ストライキは午後5時に終わっているはずなのに。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/50秒 9.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
運転手がいないパルマ行き列車;クリックすると大きな写真になります


2011年10月 3日

北イタリア旅行 その7 リオマッジョーレ (チンクエテッレ) 9月6日


 昨晩はポルト・ベネーレを2往復してしまい、就寝が遅くなってしまったが、翌9月6日は今回の旅行の楽しみの一つである世界遺産チンクエテッレ観光だ。夕方には次の目的地パルマに入りたいため、早めの行動となった。
 チンクエテッレとはラ・スペツィアの西にほぼ等間隔でならんだかっての5つの漁村の総称とのこと。ラ・スペツィアの方からジェノヴァの方に向かってリオマッジョーレ、マナローラ、コルニーリア、ヴェルナッツア、モンテロッソ・アル・マーレと続く。
 この日私たちはこの5つの中の、リオマッジョーレ、マナローラ、ヴェルナッツアの3つを見る。朝、7時半にホテルを出発した。荷物は夕方までそのホテルに預かってもらう。

70.ラ・スペツィアの朝
駅のプラットフォームから朝のラ・スペツィアの街を眺める。ラ・スペツィアは人口95,000人の大きな街であり、全ての列車が停まる。駅名はラ・スペツィア・チェントラーレと言う。ラ・スペツィアにはもう一つ小さな駅があるそうだ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/80秒 16mm ISOオート ) 露出補正 なし
ラ・スペツィアの朝;;クリックすると大きな写真になります
71.リオマッジョーレ駅
ラ・スペツイァからリオマッジョーレまではレジョナーレ(普通列車)で7~8分だった。8時12分発の列車は8時20分にリオマッジョーレ駅に到着した。駅から町の入口まではトンネルになっていた。チンクエテッレに鉄道が建設されたのは1873年~74年とのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 24mm ISO1800 ) 露出補正 なし
リオマッジョーレ駅;クリックすると大きな写真になります
72.リオマッジョーレ 町の入口
リオマッジョーレは人口1,740人のイタリア共和国リグーリア州ラ・スペツィア県のコムーネ(自治体の最小単位)の一つである。駅からのトンネルを抜けると町の入口に出た。山側と海側に出ることができるが、ここは山側にでたところ。この通りはコロンボ通りという。まだ、朝8時半なので観光客も少ない。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 29mm ISO400 ) 露出補正 なし
リオマッジョーレ;クリックすると大きな写真になります
73.リオマッジョーレ 海側の眺め
一方、海側に出るとすぐそこは断崖の海だった。ここはイタリア有数の潜水 ポイントがあることで有名だそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 38mm ISO400 ) 露出補正 なし
リオマッジョーレ;クリックすると大きな写真になります
74.リオマッジョーレ 海側の道
海に向かって、左の方に道があったので、歩いてみた。山の方を見ると急な斜面に色彩豊かな家々が並ぶ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
リオマッジョーレ;クリックすると大きな写真になります
75.リオマッジョーレ 断崖の家
切り立った崖の上にびっしりと家が建っていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
断崖の家;クリックすると大きな写真になります
76.リオマッジョーレ 断崖で憩う人
家の下には階段が作られていて、海の方へ降りられるようになっている。岩の上には、海を眺める男女、釣りをするおじさんがいた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/125秒 90mm ISO720 ) 露出補正 なし
断崖で憩う人;クリックすると大きな写真になります
77.魚
コロンボ通りの方へ戻る途中、レストランの厨房に大きな魚が運び込まれるところに出会った。近くの海で獲れたのだろうか。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 90mm ISO1100 ) 露出補正 なし
魚;クリックすると大きな写真になります
78.サン・ジョバンニ・バチスタ教会
コロンボ通りから横道にそれて急な坂道を登っ ていくと、1340年に建てられたというサン・ジョバンニ・バチスタ教会という教会があった。質素な教会だった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
サン・ジョバンニ・バチスタ教会;クリックすると大きな写真になります
79.海の眺め
さらに高台の道を歩いて行くと、海に向かって続く家々が、まだ午前中の陽を浴びて、輝いていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 28mm ISO400 ) 露出補正 なし
海の眺め;クリックすると大きな写真になります
80.ブーゲンビリア
家々にはきれいな花が植えられているが、なかでもグアムなどでよく見かけるブーゲンビリアがきれいだった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 22mm ISO400 ) 露出補正 なし
ブーゲンビリア;クリックすると大きな写真になります
81.断崖に建つ家
海のすぐ傍まで、断崖に張り付くように家が建てられていて、住人は猫の額のような畑の世話をしている。すぐ下は白い波が砕ける海だ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 29mm ISO400 ) 露出補正 なし
断崖に建つ家;クリックすると大きな写真になります
82.ブドウ畑
山の方に眼をやるとブドウ畑で働いている人々がいた。この地では古くからワイン作りが盛んである。町の基盤が作られたのは、12世紀ごろ。ジェノバから来た貴族の手によるものだそうだ。彼らの目的はワインを造ること。強い日差しと潮風が、おいしいワインを生み出すと知り、あえてこの断崖の岩だらけの地にブドウ畑を作ったといわれている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
ブドウ畑;クリックすると大きな写真になります
83.上から見たリオマッジョーレ駅
リオマッジョーレ駅の入口から、次の目的地であるマナローラへの「愛の小道」が始まる。愛の小道(Via dell'Amore)はリオマッジョーレから隣町のマナローラを結ぶ海岸遊歩道である。もちろん鉄道にもマナローラ駅はあるので列車でもいけるが、鉄道での所要時間はわずか2分。ここは歩く。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
上から見たリオマッジョーレ駅;クリックすると大きな写真になります

2011年9月30日

北イタリア旅行 その6 ポルト・ヴェネーレ 9月5日


 再びジェノヴァから列車に乗って、明日訪れるチンクエテッレの起点となるラ・スペツィアに着いたのは午後4時少し廻っていた。ほぼ駅前にある今夜泊るホテルにチェックインしたのち、夕食がてら、ラ・スペツィア湾を形作る半島の突端に位置するポルト・ヴェネーレへ行くことにした。
 眼下にイタリア海軍の基地や、ヨットハーバーを眺めながら、タクシーで20分ほど走り、午後7時ごろポルト・ヴェネーレの入口に到着した。海岸の遊歩道を歩き、岬の先端にある教会の近くから夕陽を眺めて、その下にあったレストランで食事をした。
 夜9時頃に、そろそろラ・スペツィアに戻ろうと、そのレストランでタクシーを頼んだら、ポルト・ヴェネーレにはタクシーは無いという。
 しかし、ラ・スペツィアへ行く路線バスが30分に一本出ているとのこと。場所を教えてもらって乗り場へ行くとLA・SPEZIAと行き先表示が出ているバスが待っていた。 やれやれと思ったが、ここから先が問題だった。まず、バス賃に必要な小銭が足りない。50ユーロ札はお釣りがないという。そうしたら、親切な女性が、我々の持っている小銭をかき集めて、足りない分を払ってくれた。4ユーロほどいただいてしまった。
 さて、バスは順調に走って、ラ・スペツィアの街に入った。路線バスらしくいくつかの停留所に止まっていく。だが、ほとんどの人が降りた後、ふと気がつくとバスは来た道を戻っている。娘が片言のイタリア語で運転手に聞く。「このバスは駅には行かない。また、ポルト・ヴェネーレへ向かっている。」とのこと。結局、もう一度ポルト・ヴェネーレまで行き、10人以上の乗客を乗せ、ラ・スペツィアへ戻って行った。今度は、どこで降りれば駅に近いかを確認したのは言うまでもない。どうも私たちはバスの終点は鉄道の駅前という思い込みがあり、ラ・スペツィアという行き先表示になっていれば、ラ・スペツィアの駅前が終点と決めこんでしまう。この旅行で初めてのトラブルだった。それでも12時前にはシャワーを浴びて、就寝することができた。

60.ポルト・ヴェネーレの港
ポルト・ヴェネーレは中世の1119年から1290年のジェノヴァとピサの紛争時代、北のジェノヴァ側の砦が築かれた歴史をもつ港町とのこと。ポルト・ヴェネーレ、チンクエテッレと小島群として世界遺産に1997年に登録されている。海に面し、カラフルな建物が並んでいて、1階はレストラン、カフェになっている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.8 1/200秒 62mm ISO400 ) 露出補正 なし
ポルト・ヴェネーレの港;;クリックすると大きな写真になります
61.城壁とサン・ロレンツォ教会
上がって行かなかったが、上を眺めるとサン・ロレンツォ教会があった。この教会は11世紀後半にジェノヴァによって建てられたとのこと。昼間見てきたジェノヴァのサン・ロレンツォ教会を小型にしたような教会だと言われる。この写真の右手に、1160年に造られたポルト・ヴェネーレの街の門がある。、12世紀からの街並みがあるジョヴァンニ・カペリーニ通りに続く。十分な時間があれば、是非、歩いてみたかった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/160秒 46mm ISO400 ) 露出補正 なし
城壁とサン・ロレンツォ教会;;クリックすると大きな写真になります
62.サン・ピエトロ寺院
私たちは町には入らず、海岸の遊歩道を岬の先へ進んだ。その岬の先端にこの13世紀建造のサン・ピエトロ教会はあった。1256~57年にドロミテ渓谷の石灰岩ドロマイトを使って再建されたと言われる。その脇にビザンチン時代の小さな城塞が見える。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/125秒 35mm ISO400 ) 露出補正 なし
サン・ピエトロ寺院;;クリックすると大きな写真になります
63.落陽
サン・ピエトロ寺院へ行って見ようと石段を上がって行くと、右手に海が見え、太陽が沈みかけている。時刻は午後7時37分だった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/500秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
落陽;;クリックすると大きな写真になります
64.断崖
ポルト・ヴェネーレの岬の裏側は断崖になっていた。夕陽を浴びて輝く。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.8 1/125秒 24mm ISO640 ) 露出補正 なし
断崖;;クリックすると大きな写真になります
65.城壁の窓
城壁には四角い穴があいている。そこから海を眺めると額縁に入った景色になる。もう少し前の時間にここが気がつけば、きれいな夕陽が撮れたかもしれない。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/125秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
城壁の窓;;クリックすると大きな写真になります
66.Ristorante Iebocche
サン・ピエトロ教会の下にRistorante Ieboccheというとても雰囲気のよさそうなレストランがあた。ためらわずにそこに入る。段々と暗くなっていく港も見えて、とても贅沢な時間を過ごせた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.2 1/125秒 36mm ISO1250 ) 露出補正 なし
Ristorante Iebocche;;クリックすると大きな写真になります
67.海鳥
Ristorante Ieboccheの我々のテーブルのガラスの向こうに、海鳥がやってきた。何か食べられるものがあると察しているようだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/25秒 200mm ISO3200 ) 露出補正 なし
海鳥;;クリックすると大きな写真になります
68.ポルト・ヴェネーレ夜景
Ristorante Ieboccheでタクシーを頼んだら、この街にはタクシーは無いという。どうしてもタクシーが必要ならラ・スペツィアから呼ばなくてはいけないという。さて困ったと思ったら、ラ・スペツィアへ行くバスが30分に1本、夜中まであるという。バス停を聞いて歩く。時刻は9時10分。ポルト・ヴェネーレの海辺はまだまだ賑やかだ。この写真の右側が街の入口の門である。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4 1/15秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ポルト・ヴェネーレ夜景;;クリックすると大きな写真になります
69.ポルト・ヴェネーレ港の夜景
遊歩道のある広場は、灯りが溢れている。バス停はすぐ近くだった。だが、はじめに記したようにこれからが長かったのだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4 1/13秒 26mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ポルト・ヴェネーレ港の夜景;;クリックすると大きな写真になります


2011年9月29日

北イタリア旅行 その5 ジェノヴァ観光(2) 9月5日


 ジェノヴァ観光の後半はフェラーリ広場から始まる。大きな噴水のあるフェラーリ広場は、東側のプリニョーレ駅にも近く、ジェノヴァの中心になっているようだ。フェラーリ広場からコロンブスの家、ソプラーナ門、サン・ロレンツォ教会を見て、旧港へ出た。
 港が見えるレストランで食事にし、ジェノヴァの地下鉄に乗って、ジェノヴァ・プリンチペ駅へ戻った。14:50発の列車は、ジェノヴァ湾沿いに、明日行くチンクエ・テッレのある東リビエラ海岸を走り、16:04にラ・スペツィア駅に到着した。

50.フェラーリ広場 -1
ガルバリディ通りを抜けてしばらく南に向かって歩くと、フェラーリ広場に出た。フェラーリ広場は証券取引所の建物のようなネオクラシック様式の建物に囲まれていて、中央に大きな噴水がある。観光客も多い。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F8 1/1250秒 7.4mm ISO400 ) 露出補正 -1.0段
フェラーリ広場;クリックすると大きな写真になります
51.フェラーリ広場 -2
近くはビジネス街でもあるらしく、スーツ姿の人もいる。ランチタイムなのだろう。私たちも少々歩くのに疲れたので、カフェで一休みした。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/125秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
フェラーリ広場;クリックすると大きな写真になります
52.フェラーリ広場 -3
噴水の縁石に座って一休みしている女性。とてもイタリア的な風景に感じた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/1250秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
フェラーリ広場;クリックすると大きな写真になります
53.コロンブスの家
蔦のからまる小さな家だった。コロンブスが少年時代に過ごしたこの場所に、18世紀に復元されたという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
コロンブスの家;クリックすると大きな写真になります
54.ソプラーナ門
コロンブスの家から数十メートルのところに、この街に入るための古い城門が残っていた。12世紀に、 神聖ローマ帝国(今のドイツ)の攻撃から街を守るために作られたという。ソプラーナ門をくぐると、その先には古い石畳の町並みに続いている車の通らない道があった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ソプラーナ門<;クリックすると大きな写真になります
55.サン・ロレンツォ教会
ソプラーナ門をくぐって右の方へ、海に向かって歩く。しばらく歩くとサン・ロレンツォ教会の横に出た。廻り込んでファサードを仰ぎ見る。白と黒の大理石で飾られた壁が特徴だ。 13世紀頃につくられたゴシック様式。鐘楼とクーポラはガレアッツォ・アレッシのプロジェクトにより16世紀に完成したそうだ。撮りきれなかったが両側にライオンの像がある。そして、この教会の中の宝物殿には、キリストが最後の晩餐で使ったとされる聖杯があると言われる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし
サン・ロレンツォ教会;クリックすると大きな写真になります
56.サン・ジョルジョ宮殿 ジェノヴァ旧港
ジェノヴァのウォーターフロントとも言える旧港(ポルト・アンティーコ)のサン・ジョルジョ宮殿があった。この宮殿は、ジェノヴァ初代ドージェ(国家元首)、シモーネ・ボッカネグラの叔父グリエルモ・ボッカネグラの指示で13世紀に建てられた。その後、1407年に設立されたヨーロッパ最古の認可された銀行であるサン・ジョルジョ銀行の本店として使われたという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ジェノヴァ旧港;クリックすると大きな写真になります
57.ジェノヴァ旧港
サン・ジョルジョ宮殿の眼の前はもう港だった。ジェノヴァの古い港ゾーンは、1992年国際博覧会の際に建築家レンゾ・ピアノのプロジェクトにより大きく生まれ変わったという。もはや船舶や商人の行き交う場ではなく、ツーリズムや多様な文化的意義をもった空間となっている。イル・グランデ・ビーゴ(大きなクレーン)は1992年に開かれた国際博覧会のシンボル施設で、船を運ぶクレーンをデザインモチーフとした大規模な吊構造になっていて、マストはテント屋根のほかに、港のパノラマビューを楽しむ展望エレベーターも吊り下げている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F14 1/800秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ジェノヴァ旧港;クリックすると大きな写真になります
58.旧港のレストラン
「Tre Merli 」という、海が見えるレストランで昼食を撮った。私が食べたのはシーフード・スパゲッティ。ムール貝とエビだったが、白ワインともどもとても旨かった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/640秒 13.1mm ISOオート ) 露出補正 -0.3段
旧港のレストラン;クリックすると大きな写真になります
59.ジェノバの地下鉄
昼食を終え、ジェノヴァプリンシペ駅へ戻るのに、地下鉄を利用した。地下鉄の駅は、サン・ジョルジョ宮殿のすぐそばにSan Giorgio駅がある。プリンシペ駅は2駅先だった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
上:プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 26mm ISO2500 ) 露出補正 なし
中:プログラムオートで撮影 ( F4 1/60秒 28mm ISO3200 ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 18mm ISO2000 ) 露出補正 なし
ジェノバの地下鉄;クリックすると大きな写真になります

2011年9月24日

北イタリア旅行 その4 ジェノヴァ観光(1) 9月5日


 9月5日 この日はミラノを離れ、ジェノヴァへ行き、ジェノヴァの観光をする。少し前になるがBSテレビで「華麗なる町ジェノヴァと北イタリア東海岸」という番組を見て、是非行ってみたいと思っていた。
 ホテルからタクシーで荷物を持ってミラノ中央駅に行く。タクシーの運転手は空港行きを期待していたかもしれない。9時10分発のインターシティは山を越えて10時42分にジェノヴァに着いた。
 この日の夕方には、ジェノヴァ発14:50の列車でラ・スペツィアに入るので、4時間ほどの観光であったが、とても魅力のある街を堪能することができた。2回に分けて記したい。

39.ユーロスター
今朝もミラノ中央駅へ行く。プラットフォームにはひときわ目立つスマートな車体の列車が停まっていた。ETR500型のユーロスターだ。ユーロスターはミラノ、ヴェネチア、フィレンツェ、ローマ、ナポリなど主要都市間を結ぶ高速列車である。私たちの乗るジェノヴァへ行く列車は、これではなく9時10分発のインターシティという客車の特急列車だ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/160秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 -1.0段
ユーロスター;クリックすると大きな写真になります
40.ジェノヴァ到着
10:42 ジェノヴァ到着。ジェノヴァには、西側のプリンチペ駅と東側のプリニューレ駅がある。私たちが降りたのは西側のプリンチペ駅だった。ジェノヴァはミラノの南145kmのところにあり、リグーリア海と緑の丘に挟まれ、海岸線に沿うように広がる都市で、人口約60万人の大都会である。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/800秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
ジェノヴァ到着;クリックすると大きな写真になります
41.ジェノヴァ・プリンチペ駅
駅はアクアヴェルデ広場に面し、大きくはないが立派な構えである。まず、駅に荷物を預けた。これからジェノヴァの旧市街を観光して、また、この駅に戻ってくる。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/640秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
ジェノヴァ・プリンチペ駅;クリックすると大きな写真になります
42.コロンブスの像
駅前には、クリストフォロ・コロンボ (Cristoforo Colombo)、英語では クリストファー・コロンブスの像があった。大航海時代においてキリスト教世界の白人として最初にアメリカ海域に到達し、新大陸を発見したコロンブスはジェノヴァ出身とされている。かってバロセロナへ行った時もコロンブスの像を見たような記憶がある。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/2000秒 6.8mm ISOオート ) 露出補正 なし
コロンブスの像;クリックすると大きな写真になります
43.バルビ通り
コロンブスの像の先の、王宮、大学宮殿などの歴史的建造物に囲まれたバルビ通りを進む。アンヌンツイアータ教会まで続く500mほどの通りだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
バルビ通り;クリックすると大きな写真になります
44.王宮
絹商人、そして銀行家として富を築いたバルビ家はこの通りにいくつかの豪華な宮殿を建てたそうだ。この建物は17世紀に建築が着手されたバルビ家の大邸宅であったが、1830年頃にサルデーニア王のサヴォイア家の住まいとなったため王宮と呼ばれているらしい。現在は美術館になっているが、中には入らなかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
王宮;クリックすると大きな写真になります
45.サンティッシマ・アンヌンツィアータ・デル・ヴェスタート教会
バルビ通りが終わる所にこの教会があった。この教会は、17世紀ジェノヴァ風の重厚な建造物で、第2次世界大戦の爆撃で全壊し、そのあと再建されたものだそうだ。トロンプ・ルイユ(騙し絵)の丸天井があり、さらに柱や壁面がとても美しかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 6.1mm ISO2500 ) 露出補正 なし
サンティッシマ・アンヌンツィアータ・デル・ヴェスタート教会;クリックすると大きな写真になります
46.ガルバルディ通り
アンヌンツィアータ教会のあるヌンツィアータ広場をさらに進むと、トンネルが見えた。その手前を右に、カイローリ通りからガリバルディ通りに入る。ギターを弾く女性がいた。一礼して写真を撮らせてもらった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 18.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ガルバルディ通り;クリックすると大きな写真になります
47.市庁舎
ガルバルディ通りのほぼ中央にあるドーリア・トゥルシ館は、現在は市庁舎として利用されている。何か陳情の人たちなのだろうか、旗を持って気勢を上げている。しかし、決して過激ではない。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
市庁舎;クリックすると大きな写真になります
48.赤の宮殿
ガルバルディ通りは「黄金の通り」とも呼ばれ、ジェノヴァの栄光の香りが漂う豪華な宮殿群が集中していて世界遺産に登録されている。この建物は赤の宮殿と呼ばれ、17世紀後半プリニョーレ・サーレ家の兄弟により建てられ館で、1874年に邸宅とそのコレクションが市に寄贈されたとのこと。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/800秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
赤の宮殿;クリックすると大きな写真になります
49.白の宮殿
16世紀に建築され、18世紀に今あるバロック風のファサードやトゥルシ館とつながる中庭が作られた。ここも19世紀後半に市に寄贈され、一部は市庁舎として使用されている。トゥルシ館と赤の宮殿、白の宮殿の3つは、併せてストラーダ・ヌオーヴァ美術館となっている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
白の宮殿;クリックすると大きな写真になります

2011年9月16日

北イタリア旅行 その1 FINNAIRでヘルシンキへ 9月2日


 6月に南イタリアのツアーを予約していたが、東日本大震災があり、行く気分になれず、3月中にキャンセルしてしまった。夏になって、娘夫婦から北イタリアへ行かないかと誘われた。4人で旅行するのも、これからは段々と難しくなるだろうと思い、同じイタリアも南から北へ変わったが、一緒に行くことにした。
 JALがミラノ直行便をやめてしまった。ミラノへはヨーロッパのどこかで乗り継いで入らなくてはならない。今回の旅の手配は娘の主人が全てやってくれた。便数が減ったためか飛行機も混んでいるらしく、フィンランド航空でヘルシンキで乗り継ぎミラノへ行くことになった。お陰で一日ヘルシンキ観光ができた。
 なお、このブログの記述にあたってはWikipediaなど、インターネットで得られる情報、およびダイアモンド社発売の「地球の歩き方 イタリア '11~'12」を参照させていただいている。

 旅のスケジュールは次のようになった。私にとってミラノ、フィレンツェは3度目である。
9月2日 午前11時 成田出発、ヘルシンキ泊
9月3日 ヘルシンキ観光後、ミラノへ
9月4日 ミラノから日帰りでコモ湖観光 ミラノ泊
9月5日 ミラノからジェノバへ。ジェノバ観光後、ラ・スペツィアへ
9月6日 ラ・スペツィアからチンクエテッレ観光、夜パルマへ
9月7日 パルマでグルメツアー、夕方パルマ市内観光 パルマ泊
9月8日 パルマからフィレンツェへ
9月9日 午前中フィレンツェ観光、観光後ミラノへ
9月10日 娘は仕事のため帰国、娘の主人はモンツァへGPイタリア観戦。さて、私たち老夫婦は?
9月11日 娘の主人はもう1日F1を観戦、私たちはヘルシンキ経由で帰国の途へ
9月12日 午前9時 成田着

 ヘルシンキには9月2日午後3時過ぎについた。空港からタクシーでホテルへ。ホテルは旧港に近く、ヘルシンキ大聖堂にも近い。エスプラナーディ公園、エスプラナーディ通りに面し、便利なところだった。一休みして、市内観光に出かけた。
 目指したのは、テンペリアウキオ教会というところ。エスプラナーディ通りにあるショップをのぞきながら、その教会に着いたのは5時半過ぎだった。残念ながら閉館時間が過ぎたのか扉が閉まっていて中に入ることはできなかった。
 仕方なく、ヘルシンキ中央駅や、大聖堂を見ながら、戻ってきて、食事にすることになった。いくつかのレストランの扉の外に示されているメニューを見ながら、フィンランド魚料理の店に入ることにした。

1.ヘルシンキ空港
フィンランド航空のAY74便は、定刻15時20分にフィンランド空港に到着した。ヘルシンキ国際空港はヴァンター空港と呼ばれ、フィンランド最大の空港であり、北欧のみならず、中欧や東欧へ向けた便のハブ空港として機能している。また、日本と欧州を結ぶ最短飛行距離の空港であるため、毎年多くの日本人観光客が利用するという。ヘルシンキから15kmのところにあり、ここからはタクシーで、運転手に紙に書いたホテル名とその所在地を示し、ホテルへ向かった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/2000秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
ヘルシンキ空港;クリックすると大きな写真になります
2.エスプラナーディ公園
ホテルはとても便利な所にあった。午後4時半、さっそく、夕方の観光と夕食に出かけた。日本との時差はサマータイムなので-6時間、ということは日本は、夜の10時半である。ホテルの前のエスプラナーディ公園には、若者が芝生に車座になって語り合っていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1000秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
エスプラナーディ公園;クリックすると大きな写真になります
3.エスプラナーディ通り
ヘルシンキの目抜き通りのひとつであるエスプラナーディ通りは公園に並行して延びている。マリメッコやイッタラという有名店も並んでいる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/400秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
エスプラナーディ通り;クリックすると大きな写真になります
4.マリメッコ
娘がまずは入ったのはこの店だった。私にはわからないが、マリメッコは鮮やかな色の大胆なプリント柄をデザインした商品ラインナップで世界的に知られるているフィンランドのアパレル企業で、もちろん日本にも入ってきている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
マリメッコ;クリックすると大きな写真になります
5.マンネルヘイミン通り
最新型のトラムが走る目抜き通りだった。デパートはじめ大きな建物が立ち並ぶ。ヘルシンキ中央駅に近い。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/250秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
マンネルヘイミン通り;クリックすると大きな写真になります
6.テンペリアウキオ教会
地図を片手に、寄り道をしながらトーロというところにあるテンペリアウキオ教会にやっと着いた。福音ルーテル派の教会であるとのこと。スオマライネン兄弟によって設計され、1969年に完成したと言われる。時刻は5時半を少し回っていたが、扉がすでに閉ざされていて、内部を見ることができなかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
テンペリアウキオ教会;クリックすると大きな写真になります
7.ヘルシンキ中央駅
是非見たいと思っていた。想像通り立派な駅である。駅はフィンランド産の花崗岩で造られ、高さ48.5mの時計塔が目を引く。正面出入り口の両脇に2体ずつ、計4体のランプを持った像が鎮座している。ヘルシンキ中央駅は1860年に開業した。1904年に新駅舎のデザイン・コンペが行われ、エリエル・サーリネの新駅舎案が採用された。サーリネンは他の若い建築家達達の意見を聞き入れ、徹底的な計画変更を行い、鉄筋コンクリートを使用した現在の駅舎案を1909年に完成させ、これを元に建設が行われ、1919年に新駅舎が完成したとのこと。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヘルシンキ中央駅;クリックすると大きな写真になります
8.ヘルシンキ中央駅プラットフォーム
駅には19のプラットフォームがあり、東側から順に番号が振られている。1から4番線はローカル線(近郊電車)、5番線から12番線は長距離列車の発着が行われている。11番線、12番線はエスポー経由トゥルク行きの特急列車が使用する。13番線から19番線は西行きのローカル線が発着する。写真の左端に見える車体に「ALLEGRO」と書かれた列車は、昨年末から走り出したというロシアのサンクトペテルブルグ行きの特急列車だ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヘルシンキ中央駅プラットフォーム;クリックすると大きな写真になります
9.午後6時23分
まだまだ明るいが、陽がだいぶ傾いてきた。ヘルシンキ大聖堂に向かって歩く。振り返るとトラムの線路が光ってきれいだった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
午後6時23分
10.元老院広場
トラムの向こう側に見える広場は元老院広場という。この広場はカール・ルドゥヴィグ・エンゲル(1822年-1852年)によって設計された。四方をヘルシンキ大聖堂、政府宮殿、ヘルシンキ大学本館、国立図書館の4っの建物に囲まれている。中央には、ロシアの皇帝アレクサンダー2世の像があった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/800秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
元老院広場;クリックすると大きな写真になります
11.ヘルシンキ大聖堂
この大聖堂はヘルシンキ・ルター派教区に属している。1917年のフィンランドの独立までは「聖ニコラウス教会」と呼ばれていた。ヘルシンキの中央のランドマークであるこの教会は1830年から1852年にかけてネオ・クラシック様式に改築された。カール・エンゲルによって独自にデザインされ、彼の後継者であるエルンスト・ロールマンによって継承されたと言われている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 9.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヘルシンキ大聖堂;クリックすると大きな写真になります
12.エスプラナーディ通りの夕暮れ
大聖堂を見終えて、さて、どこで食事にしようかと言うことになった。無難にホテルでという案も出たが、少し歩いてみた。エスプラナーディ通りを旧港の方へ歩くと、Finnish Restaurant 「AINO」という店があった。どうやら魚を食べさせてくれるようだったので、ここにしようということになった。メニューがよくわからなかったが Grilled Vendace Fish というのを食べてみることにした。食べた感じはシシャモのようであり、とても旨かった。帰国して調べてみると Vendace とはシロマスのようだ。食べ終わって外に出ると、夜9時になろうとしているのに、外はまだうす明るかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/30秒 18.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
エスプラナーディ通りの夕暮れ