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2017年12月10日

隠居のPC備忘録:音楽ファイルの収集と整理(MediaMonkey を使う)

音楽はもともと好きだった。意識して集めるようになったのは、カセットデッキを買い求めてからではないかと思う。貧乏していたから、LP(現在は vinyl record と呼ばれているようだ)を買う余裕はなく、専らオーディオにカセットデッキをつないで、スイッチをオン・オフしながら空カセット・テープに音楽番組を録音していた。いわゆるエアーチェックだ。
 その後、ポピュラーなクラシックやジョーン・バエズやPPMといったフォークソング系のCDを買ったりしたが、もっぱら車のオーディオで聞くためにカセットテープにコピーする程度であった。
 隠居のパソコン備忘録:(続)カセットテープやWebRadio を直接 デジタル録音して分割する方法(1)でも記録しているように、古いカセットテープにある音楽も、現在は mp3 ファイル化してライブラリーに残っているが、そのようにして集めたので曲数はしれている。
 LPが増える機会が2回あった。兄貴がJazz が好きでLPを随分ためていたが、新居に移ったときにLPプレーヤーを捨ててしまったらしく、LPを全部やるというのでもらってきた。それと、 広い一軒家から高級マンションに引越しされた老夫婦から、古いLP を引きとってくれないかという依頼があり、宅急便で送っていただいた。奥様がされていた仕事の関係で、レコード会社からもらった白盤のレコードも何枚かあるという。重い梱包をあけてみると、クラッシックやシャンソンのレコードに混じって、フォークソング、ラテンとジョーン・バエズ、アンディ・ウィリアムズの白盤が入っていた。
 LPの枚数は増えていったが、これをデジタル化することは、結構時間を消費する作業だったので、曲数的にはあまり増えていない。

   音楽ファイルが飛躍的に増えてきたのは、mp3 形式のようにデジタル・圧縮化してファイルを収集できるようになってからである。それと、ネット上で格安で mp3 ファイルをダンロードできるようなアメリカのサイト(eMusic)を見つけたことも大きい。その頃のブログを見ると2005年には常態的に、1ヶ月40曲くらいダンロードしていたようだ。eMusicというサイトから Jazz を中心としたダウンロードは2002年から2010年2月に日本ではダンロードできなくなるまでの9年間近く、4500曲(500曲/年X9)くらいをダウンロードした。
 2007年2月には、Live365 というサイトに、 Jazz専門のRadio Senbokuなる 自前の放送局(WebRadio) を開設した。そこにアップロードしたJazz のファイルは、主に上の方法で収集したものである。
 4年ほどしてから、Radio Senbokuにアップロードする曲を Jazz Piano Trio に特化した。これらの曲は、流石に上の方法で収集したファイルにはないので新たにアルバムを Amazon でダウンロードしたり、CDを買って、mp3 ファイル化した。Live365 の放送ルールでは、同じアーティストの曲は3曲以上連続で流せなかったから、多くのアルバムを持っていなければならなかった。これでまた、ファイルが増えてしまった。
 2016年1月に、著作権の問題で、Radio Senbokuは閉鎖せざるを得なくなった。
 この頃から、Radiko.jp や NHK のらじる★らじるといった IP サイマルラジオが普及しだした。と同時に、これらの番組を予約録音できるラジ録3(現在バージョンはラジ録11 となっている)のようなソフトが一般化してきた。
 私は、2015年2月ころから、このソフトを使って、らじる★らじるの深夜番組をほとんど毎日予約録音しだした。録音した番組は、以前に隠居のパソコン備忘録:IPサイマルラジオ音楽番組を予約録音し、曲を取り出す(1)にシリーズで記録したように、mp3 ファイル化している。これらの作業を毎日するには、なかなか時間が取れないが、毎日の録音は音楽CDの2枚分ぐらいあるから、確実にファイルは増加してきた。
 らじる★らじるの深夜番組によって、いままでほとんどライブラリーになかった歌謡曲・和製ポップス・童謡唱歌などのジャンルが増えた。
 このようにして無節操に収集した曲は、知らない間に2万曲ちかくになってしまった。これらの曲は、その時々の用途によって、適当にパソコンのHDDにフォルダーを作って収納してきたので、整理がつかなくなってきた。一念発起して、自作のデータベースを作ろうかとも考えたが、この IT の世界では、ライブラリ整理・編集機能を十分に備えた音楽プレーヤがあることが判明した。フリーソフト MediaMonkey である。音楽ファイルを扱う人たちには定番となっているようだ。長年付き合っているWindows Media Playerにも同じような機能があるが、検索がやりやすいなど、思い描いていたデータベースに近い。

MediaMonkeyの画面
;クリックすると大きな写真になります。

 上のスクリーンショットは、画面右上にある検索アイコンをクリックすると表示される下のようなポップアップ画面の全テキストフィールドに Tennessee とだけ入力し、OKボタンをクリックした結果である。

MMky_003.JPG

 抽出されたファイルを再生タグで、「今すぐ再生」を選択すると再生が始まる。再生中は、主画面の下に、再生中の曲の詳細と再生状況が表示され、その右上には、元のCDジャケットが表示される。邦楽では歌詞はFreeDB でヒットしないようだが、洋楽例えば Tennessee walz のような場合には、歌詞まで表示される。MediaMonkeyは音楽プレーヤーが本来の機能である。

 

2010年12月31日

隠居のジャズ:Radio Senboku で trumpet artists 特集を組む


 Internet Radio サイトのLive365 には、Classical, Rock, Pop など23ジャンルに分かれて、8000あまりのInternet Radio 局がある。私が開設しているRadio Senboku は、それら全ジャンルの2000位くらいにランクしており、Jazz のジャンルでは 414 局中50位くらいの位置を上下している。そして、下のスクリーンショットのように、世界27ケ国からのアクセスがある。スロベニアあたりにも Jazz 好きはいるらしい。

Jan_10_3.JPG
 Radio Senboku は、もともと自分がパソコンに向かうときの BGM として流しているが、この8月に それまでの bebop 曲から Jazz pianists 特集を組むことで更新していた。そろそろ耳慣れてきたので、何か新しい機軸で流す曲を変更しようと考えてきた。アイデアが浮かばないまま更新を怠ってきたが、新しい年を迎えるにあたって、少々賑やかになるかもしれないが、trumpet artists 特集を組んでみることにした。
 ネットで Jazz trumpet artists でググってみると、WAER(なんと発音するんでしょうね) というサイトの【The 30 Greatest Jazz Trumpet / Cornet Players!】というページがヒットした。どうやら、WAER というサイトは、ニューヨーク シラキュース市にある周波数 88.3 のFM ラジオ局らしい。30人のアーティストは、このFM ラジオ局のリスナーとスタッフが選んだものだ。
 この30人のアーティストの活動時期を Wikipedia または eMusic で検索して、活動を始めた時期の古い順にリストしてみた。 eMusic は現在日本から曲をダウンロードできないが、アーティストの情報は検索できる。
 このリストは、右メニューに置いている。私の知らないアーティストも4~5人いたが、ほとんどのアーティストの演奏が、私の音楽データベースである Windows Media Player(WMP) Library にある。WMP Library に収納されていないアーティストの演奏は、amazon の音楽配信サービスからダウンロードした。amazon は極めて多くのアーティストの曲を配信しているからすぐに収集できる。とりあえず、アーティスト一人につき3曲 計90曲を選んで、ワンクール 9時間39分のPlaylist を作ってみた。Live365 から与えられた容量にまだ少し余裕があるので、Live365 の broadcaster が守らねばならない DMCA ルールに違反しない範囲で曲数を追加していきたいと思っている。
(追記:2010/12/31) 32曲を追加した。Playlist は右リストの【Radio Senboku Playlist】をクリックすると得ることができる。ワンクールは、13時間17分となっている。

2010年2月16日

日本では、eMusic と契約できなくなった

 2002年末から続けてきた eMusic から Jazz を中心として MP3 曲をダウンロードしてきた。少しずつの値上げはあったが、最近の契約は月50曲 19.99$ だった。隠居生活でも、1ヶ月の過ぎるのは速い。契約期限が迫って、あわててダウンロードすることが何回かあった。Jazz の曲も相当貯まったので、一時解約することにした。

 ところが、口座は残っているであろうと 前のID(e-Mail Address)で Login してみると、下のようなメッセージがでて日本では再契約はできないことがわかった。がっくりである。
 eMuisc からダウンロードできるアルバムは independent labels が中心だったが、2009年6月に Sony Music と 2010年1月に Warner Music と契約した。それが原因かもしれない。 Jazz は independent labels でも多くの曲がダウンロードできていたので、極めて残念である。
 もちろん、新たに口座を作ることも同じようなメッセージがでてきて、できない。今、口座を持っておられる方は、解約しない方がよいかもしれない。
eMusic_2.JPG
 Amazon にも mp3 をダウンロードできるサイトがあるが、これは US customers だけに限定されている。悔しいけれども、日本ではアメリカのサイトからのダウンロードはできなくなった。インターネットって国境はなかったのではないのか。どこが、このような圧力をかけているのだろうか。
 Web Radio 局から流れる曲を録音することにしよう。これなら、今のところ free である。少々手間はかかるが。
eMusic_3.JPG

 

2009年12月13日

隠居のJazz:Radio Senboku に Swing 特集を組んでみる

 この9月初めに jam session を中心に特集を組んで、Radio Senboku で流してきたプログラムも3ヶ月あまりになったので、組み直してみることにした。

 今までは、Swing Jazz 以降の、いわゆるモダン・ジャズを特集してきた。最近、相倉久人さんの「ジャズの歴史」を読んで、ジャズになれそめのころに、よく聴いた Swing Jazz が懐かしくなった。
 Swing Jazz はダンス・ミュージックである。私はダンスが踊れないので、どのようなステップを踏むのかわからないが。
Swing は第二次世界大戦時代あたりが最盛期といわれる。アメリカでは、自らも軍隊に入ったグレン・ミラー楽団などのアップテンポな曲を流して、兵士を鼓舞していたのだ。私が生まれた年の頃の話である。一方、その頃戦争に非協力的だった不良音楽家が作っていた bop がモダン・ジャズの潮流となったである。

 ともあれ、私の音楽データベースである Windows Media Player で自分の主観に基づいて、ジャンルを Jazz(swing) としているアーティストの曲を集めてみた。その時代の女性歌手も入れている。Ella Fitzgerald や Sarah Vaughan のスキャットでダンスが踊れるのかどうかは分からないが。それらの アーティストを演奏活動をしていた(している)年代をおって、自分の記録として表にしてみた。これらの情報源は、eMusic および Wikipedia である。

 
Swing Jazz Artists
ArtistBornDiedActive YearsOrigin
Revised on Dec. 13th, 2009
Duke Ellington 1899 1974 1914 -- 1974 Washington, D.C.
Louis Armstrong 1901 1971 1914 -- 1971 New Orleans, LA
Chick Webb 1909 1939 1920s -- 1930s Baltimore, MD
Glenn Miller 1904 1944 1923 -- 1944 Clarinda, IA
Carroll Gibbons 1903 1954 1920s -- 1940s Clinton, MA
Thomas "Fats" Waller 1904 1943 1920s -- 1940s New York, NY
Chu Berry 1910 1941 1920s -- 1940s Wheeling, WV
Henry Busse 1894 1955 1920s -- 1950s Magdeburg, Germany
Fletcher Henderson 1897 1952 1920s -- 1950s Cuthbert, GA
Sydney Bechet 1897 1959 1920s -- 1950s New Orleans, LA
Jimmy Dorsey 1904 1957 1920s -- 1950s Shenandoah, PA
Tommy Dorsey 1905 1956 1920s -- 1950s Shenandoah, PA
Art Tatum 1906 1956 1920s -- 1950s Toledo, OH
Bert Ambrose 1896 1971 1920s -- 1960s London, England
Elmer Snowden 1900 1973 1920s -- 1960s Baltimore, MD
Edmond Hall 1901 1967 1920s -- 1960s Reserve, LA
Coleman Hawkins 1904 1969 1920s -- 1960s St. Joseph, MO
Muggsy Spanier 1906 1967 1920s -- 1960s Chicago, IL
Johnny Hodges 1907 1970 1920s -- 1960s Cambridge, MA
Albert Wynn 1907 1973 1920s -- 1960s New Orleans, LA
Eddie Condon 1905 1973 1920s -- 1970s Goodland, IN
Gene Krupa 1909 1973 1920s -- 1970s Chicago, IL
Mary Lou Williams 1910 1981 1920s -- 1970s Atlanta, GA
Earl "Fatha" Hines 1903 1983 1920s -- 1980s Duquesne, PA
Bill Coleman 1904 1981 1920s -- 1980s Paris, KY
Count Basie 1904 1984 1924 -- 1984 Red Bank, NJ
Dicky Wells 1907 1985 1920s -- 1980s Centerville, TN
Benny Goodman 1909 1986 1926 -- 1986 Chicago, IL
Benny Carter 1907 2003 1920s -- 1990s New York, NY
Lionel Hampton 1909 2002 1920s -- 1990s Louisville, KY
Blue Note All Star Jazzmen    1930s -- 1940s  
The American Patrol Orchestra     1930s -- 1940s  
Hot Lips Page 1908 1954 1930s -- 1950s Dallas, TX
Lester Young 1909 1959 1930s -- 1950s Woodville, MS
Artie Shaw 1910 2004 1930s -- 1950s New York, NY
Billie Holiday 1915 1959 1933 -- 1959 Philadelphia, PA
Charlie Barnet 1913 1991 1930s -- 1960s New York, NY
Taft Jordan 1915 1981 1930s -- 1960s Florence, SC
Billy Strayhorn 1915 1965 1930s -- 1960s Dayton, OH
Bob Scobey 1916 1963 1930s -- 1960s Tucumcari, NM
Victor Silvester 1900 1978 1930s -- 1970s Wembley, Middlesex; UK
Claude Hopkins 1903 1984 1930s -- 1970s Alexandria, VA
Ben Webster 1909 1973 1930s -- 1970s Kansas City, MO
Stan Kenton 1911 1979 1930s -- 1970s Wichita, KS
Bobby Hackett 1915 1976 1930s -- 1970s Providence, RI
Harry James 1916 1983 1930s -- 1970s Albany, GA
Teddy Willson 1912 1986 1930s -- 1980s Austin, TX
Woody Herman 1913 1987 1930s -- 1980s Milwaukee, WI
Cab Calloway 1907 1994 1930s -- 1990s Rochester, NY
Buck Clayton 1911 1991 1930s -- 1990s Parsons, KS
Ella Fitzgerad 1917 1996 1934 -- 1993 Newport News, NJ
Dinah Shore 1916 1994 1937 -- 1994 Winchester, TN
Les Brown 1912 2001 1930s -- 2000s Reinerton, PA
Anita O'Day 1919 2006 1934 -- 2006 Chicago, IL
Jack Teagarden 1905 1964 1940s -- 1960s Vermon, TX
George Barnes 1921 1977 1940s -- 1970s South Chicago Heights, IL
Kenny Dorham 1924 1972 1940s -- 1970s Fairfield, TX
Peggy Lee 1920 2002 1941 -- 1985 Jamestown, ND
Sarah Vaughan 1924 1990 1942 -- 1989 Newark, NJ
Art Blakey 1919 1990 1942 -- 1990 Pittsburgh, PA
Billy May 1916 2004 1940s -- 1990s Pittsburgh, PA
Alan Jay Lerner 1927 2003 1940s -- 2000s Boston, MA
Rosemary Clooney 1928 2002 1946 -- 2001 Maysville, KY
Ray Anthony 1922   1940s -- Bentleyville, PA
Elliot Lawrence 1925   1940s -- Philadelphia, PA
Dick Johnson 1925   1940s -- Brockton, MA
Dick Hyman 1927   1940s -- New York, NY
Dorothy Ashby 1932 1986 1950s -- 1970s Detroit, MI
Skitch Henderson 1918   1950s -- Halstad, MN
Dave Brubeck 1920   1950s -- Concord, CA
Terry Gibbs 1924   1950s -- New York, NY
Al Belleto 1928   1950s -- New Orleans, LA
Frank Capp 1931   1950s -- Worcester, MA
Cedar Walton 1934   1950s -- Dallas, TX
Doc Severinsen 1927   1960s -- 1990s Arlington, OR
Susannah McCorkle 1946 2001 1970s -- 1990s Barkeley, CA
Concord All Stars     1970s -- 1990s  
Rob McConnell 1935   1970s -- London, Ontario, Canada
John Sheridan 1946   1970s -- Columbus, OH
Ken Peplowski 1959   1970s -- Cleveland, OH
Diane Schuur 1953   1980s -- Seattle, WA
Allen Farnham 1961   1980s -- Boston, MA  
The Copa Cat Pack     1990s --  
The Billy Gibson Band     1990s --  
Atlantic Five Jazz Band     2000s? --  

 上の Artists の演奏を原則的に年代を追って、124曲の Playlist にして、Radio Senboku に流している。パソコンを弄りながら、BGM として聴いている。

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2008年12月11日

隠居のJazz download: Jam Session

 私の Jazz 収集は 主にインディーズ・レーベル(Independent music)を MP3 ファイルで提供するeMusic からダウンロードして行っている。eMuisc との毎月の契約は月$19.99で75曲がダウンロードできる内容である。
 Jazz の Artist はへそ曲がりが多いのか、結構有名な演奏がインディーズ・レーベルに収録されている。Jazz の持つ Improvisation (即興)が適しているのかもしれない。

 eMusic での今までの収集は、ある曲名で検索してヒットする Jazz のアルバムからダウンロードしてきた。
 eMusic では、Artist, Album, Track(曲名), Label で検索できる。 11月は 今までとは少し違う方法で検索をしてみた。兄貴の形見の LPレコードを整理していて Jam Session のレコードが多いのに気づいた。聴いてみるとなかなかいい。Jazz の Improvisation を最も表現していると思われる。 "Jam Session " と名前の付いている Album を検索してヒットした 14 の Album をダウンロードした。
 ダウンロードは11月にしていたが、これも含めて Radio Senboku の Playlist 用に選曲するのに時間がかかった。

 Jam Session は何人かの Artist が集まってひとつのテーマで交互に演奏(アドリブ)しているので1曲が比較的長時間である。
 私が開局している、 Jazz をずっと流している Radio Senboku の Playlist を9月末から変更していなかったので、この14 の Album から 1 曲ずつ引き出して(Live365 のルールでは同じ Artist の曲をつづけては流せない) 追加するとともに、前から曲名毎に収集しているなかから、できるだけ jam session 的な演奏のものを選んでみた。
 P100 Broadcasting Package という契約の Live365 の許容容量は200MB であるので、Live365 の 64kbps/44kHz/stereo mp3PRO ファイル形式では約7時間弱70曲ぐらいがつづけて流れている勘定であるが、今回リストしなおした Playlist の半分くらいしか収載できていない。
 放送している曲の順序は、現在放送している曲のリストの通りである。いちど、チャネルを合わせてみてください。 

 

2008年8月10日

8月の Jazz Download: Giant Steps by John Coltrane

 早い梅雨明けから酷暑が続いている。都市部では、ヒートアイランド現象からか時に豪雨があるようだが、住宅街では雷がなるだけで雨が少しもふらない。

 戸外には、孫の蝉とりに付き合うだけで、ほとんどは部屋にクーラーをつけて閉じこもっている。蝉とりといえば、今年はくまぜみが大発生である。虫かごにすぐに一杯になる。孫は Catch and Release を楽しんでいる。

 屋内での楽しみは、ネットで Jazz を楽しむことである。月が替わって、eMusic からのダウンロードができるようになった。
 例によって、内藤遊人さんの「はじめてのジャズ」の「聴いておきたい名盤50」を参考に、ダウンロードする曲を物色した。

 今月は、サックス奏者の John Coltrane が残している名盤にある曲名、"Giant Steps" と "Blue Train" を eMusic からダウンロードすることにした。この本に紹介されているレコード(CD)アルバムはレーベルの関係か残念ながらヒットしなかった。
  John Coltrane はその後のサックス奏者に多大な影響を与えているようだ。Amazon で探してみると海外盤が安く手に入るようなので、注文した。推奨されている "Ballads" "Giant Steps" "My Favorite Things" "Blue Train " の4枚である。

 オーディオで聴いてみた。今まで何曲かは聴いているが、このようにまとめて聴いて見ると、さすが評判どおり心地よく耳に飛び込んでくる。
 これらのCD からMP3 ファイルにリッピングは、最近では Window Media Player 10 で簡単にできるようになっている。 設定すべき項目は、ツール・タグの「取り込み」を右クリックして、「ツール」⇒「オプション」⇒「音楽の取り込み」で保存するフォルダーを設定し、形式を mp3 にして、取り込み開始ボタンをクリックすればよい。

 このようにして取り込んだ mp3 ファイルも取り入れて、Radio Senboku の Playlist を全面改定した。
 JazzCollectionList に掲載している曲順はそのままだが、今回はできるだけサックスを中心とした管楽器 Artists のトラックを盛り込むようにした。 ただ、Live365 に UP できる容量は 200MB に制限されているので、JazzCollectionList の半分程度のトラックしか収容できない。残りは、次回の改訂時に UP する予定である。詳細は、現在放送中の Playlist で確認できる。

 このような作業は結構時間を費消するが、自分用の Jazz 放送局を作っていると思えばあまり苦にもならない。

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5 お疲れさん、ジョン様...。
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5 ジャズ『バラード』の王道です。激しく吹きまくるコルトレーンのイメージに合わない、という評もありますが、何回聞いても飽きがこないだけでなく、どんどん良さが深まっていきます。
5 音を愛で口ずさめるコルトレーン

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2008年4月 6日

4月のJazz ダウンロード:Spring Is Here etc.

 今月は、 Bill Evans の残した名盤を検索しているときに見つけた "Spring Is Here" をタイトルがちょうど季節にあっているのでダウンロードすることにした。

 Bill Evans の 「Portrait In Jazz」 というレコードのなかに入っている曲で、 Bill Evans ファンには、"Walz For Debby" とともにたまらないらしい。私は、Jazz って、そんなに神妙に聴く音楽ではないと思っているので、もう一つ好きになれないのだが。

 作曲・作詞は、有名な Rodgers and Hart である。作曲が Rodgers で、作詞が Hart である。その Lyrics は、次のように、なんとなく5月病を思わせる。Evans が弾くピアノもなんとなく鬱的である。

Spring is here! why doesnt my heart go dancing?
Spring is here! why isnt the waltz entrancing?
No desire, no ambition leads me,
Maybe its because nobody needs me?
Spring is here! why doesnt the breeze delight me?
Stars appear! why doesnt the night invite me?
Maybe its because nobody loves me,
Spring is here
Spring is here
Spring is here
I hear !


 この "Spring Is Here" は、毎月ダウンロードする曲数を50曲で契約している eMusic では、rock などを除くと36曲がヒットした。

 余裕があったので、奥さんが日本人で有名なピアニスト Mal Waldron が Billy Holiday を偲んで作曲した "Left Alone" をダウンロードした。オリジナルのアルバム「Left Alone」に収録されているトラックは、ダウンロードの対象にはなかった。この曲も Billy Holiday 追悼曲であるから、やはり鬱的である。

  "Left Alone" は、Jazz では 10 曲しかヒットしなかったので、契約の残り 4 曲をRodgers and Hart の作詞・作曲の "Falling In Love With Love" をダウンロードした。この曲はたくさんヒットした。残りは来月にするつもりである。

 eMusic からダウンロードした曲は、MP3ファイルなので、MP3Gain を使って、以前にエントリーで書いたように一括音量調整した。ダウンロードした Jazz のコレクションは、CDで33枚分になった。MP3ファイルのコレクションだから、ファイル 1MB=1分として、ざっと計算((700MB/CD X 33)/60 ) すると 385 時間分となる。塵も積もれば山である。

 この作業に伴って、私のネット放送局 Live365 のRadio Senboku の PlayList に新たな3曲を加え、多少の入れ替えをした。 現在の放送曲リストは、エクセル・シートで見ていただける。上に紹介した曲は、どうぞ Radio Senboku でお聴きください。ただし、Live365 では、規約で曲のリクエストはできないことになっている。順番に出てくるのをお待ちください。

2008年2月27日

三月の Jazz ダウンロード:Wes Montgomery のアルバムから

月が替わったので、例によって内藤遊人さんの「はじめてのジャズ」 聴いておきたい名盤50 からヒントをもらって、eMusic から新しい曲名 (Track Name) によるダウンロードすることにした。

 今月は、Jazz Guitar で有名なWes Montgomeryのアルバム Incredible Jazz Guitarから、AireginFour On Sixを選んでみた。どちらも、変な Track Name である。
Airegin は、 Nigeria の逆読みらしいが、Four On Sixはもうひとつ分からない。ギターの 6弦と 4弦のことかもしれない。この曲は、演奏が難しいらしい。そのせいか、eMusic でサーチすると収録しているアルバムはあまりヒットしなかった。
 どちらの Track もアップテンポなリズムがご機嫌である。この2曲を加えて、私の Web Radio 局 Radio Senbokuの Playlist を変更するつもりである。ただし、Live365の規約で、同じ Artist の曲は2曲続けて流せないので、 Miles Davis のAireginと Wes Montgomery のFour On Sixを組み込もうと考えている。
(追記:2008/2/27)playlist に組み込みました。同時に、11月にアップした15曲を削除し、15曲を新たに追加しました。
 なお、流している曲のリストは、エクセル・ファイルをご覧ください。
(追記:2008/2/28) 上のWes Montgomeryのサイトにあるフォーラムで、Four On Sixの由来を尋ねてみると、Gibson Boy という方から以下の回答がありました。ネット時代に生きていることを実感しますね。
 “Four on six ”はFour Fingers(4本の指)とSix Strings(ギターの6本の弦)から由来した題名とのことです。詳しくはニュース速報の35号をご覧ください。スタジオ625のVTRでの司会者や最近出た 「Wes Montgomery Live In’65/Jazz Icons シリーズ」のDVDにおけるロニースコット氏の説明に出てくる、曲中に「6拍子(3拍子)が叩かれている」といった説もあるのですが、どう聞いても6拍子はでてきません。従って前述の説が正しいと思いますよ。ちなみにこの曲のコード進行は「サマータイム」のコード進行を基にWESが作曲したものです。

(追記:2008/3/1) Wes Montgomeryのフォーラムに先の質問に続いて、 Airegin は、 Nigeria の逆読みと言うことは分かっているが、なぜ Nigeria なんだろうと質問したところ、「ウェスファン倶楽部」さんという方から、以下のご教示をいただいた。何も知らない隠居に、懇切丁寧に回答をいただき、ありがたいことです。
 逆さ読みはとくに理由はないと思います。いわゆる逆さに言うことで周囲にわかりにくくするためのジャズ業界特有の隠語というのか、格好づけというのか60年代に流行したものです。アメリカなどで見られるのは主にタイトル等に限られていたと思うのですが、それにヒントを得たのか日本の古参バンドマンが日常的に使っていた何でも逆さ読み、例えば「コーヒーを飲みに行く?」というのを「ヒーコみのいく?」と言ったりキーのC,D,E,F,G,A,Bを数字に置き換えて、1,2,3,4,5,6,7・・そのタギーいくら?」との答えに「デージュー・オクターブマン」わかりますか・・デーは2、ジューは十万円代、オクターブは7、マンは万円ですから、このギターは27万円と成るわけです。さすがにこんな言い方はアメリカではしなかったと思いますし、もちろん現在日本のミュージシャンでも使わないと思います。
  ソニー・ロリンズの作曲した〈Airegin〉はナイジェリア国を逆さ読みしたもので、マイルスとロリンズが共演した《Bags Groove Miles Davis/Prestige》に1954年12月24日のクリスマスにに録音されたものです。私はこの録音もさることながら、当然ウェス贔屓ですから《The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery /Riverside》でのウェスの演奏が最も印象深いです。
《Horace Silver Trio Vol.1/ Blue Note》でホレス・シルヴァー作曲の〈Ecaroh〉エカローはホレスを逆さ読みしています。これもウェスの《The Wes Montgomery Trio/A Dynamic New Sound /Riverside》で聴くほうが斬新ですよ。
 帝王マイルスは《'Round about Midnight/Miles Davis / Columbia》で尊敬していたパーカーの〈Ah-Leu-Cha〉アー・リュー・チャを演奏していますが、これはCharlie Parker の作曲でチャーリーを逆さ読みしたタイトルです。
 ベン・ウェブスターとジョー・ザビヌルが共演した《Soulmates/Ben Webster and Joe Zawinul/ Riverside》ではサド・ジョーンズの作曲した〈Evol Deklaw Ni〉が収録されていますが、これも〈In Walked Love〉の逆さ読みです。
 他にも、ジャズに限らず【逆さタイトル】をよく見ますが、逆に読んでたまたま何らかの単語につながったとか格好良かった、などといった単純なものでしょう。
 
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5 ウエス・モンゴメリーのエッセンスが凝縮した傑作
4 これぞウェス・モンゴメリー
  

2008年2月 3日

二月の Jazz ダウンロード:Latin Jazz

 月が替わったので、新たなトラック・ネームで、今月も eMuisc から Jazz をダウンロードした。
 例によって、内藤遊人さんの「はじめてのジャズ」の名盤50からヒントを得ている。今月は、ウエスト・コーストの天才アルトサックス奏者 Art Pepper が残した名盤から曲を選んだ。

 アルバム "Art Pepper Meets The Rhythm Section" の 有名な "You'd Be So Nice To Come To" は、このようなコレクションを始めた2002年の年末に、ダウンロードしている。今回は、上のページで推奨しているラテン・ナンバーの "Tin Tin Deo" と Album "The Art Pepper Quartet" に収載されている "Besame Mucho" というトラック名で検索し、それぞれ20Album、59Album をダウンロードした。

 "Tin Tin Deo" は、Gil FullerChano Pozo というコンガ奏者の作曲と言うことになっている。 Art Pepper の演奏は、This is Jazz!といった感じでまことに心地よい。トランペット奏者 Dizzy Gillespieの "Salt Peanuts" というアルバムの演奏も印象深い。

 誰でも知っているメロディの "Besame Mucho" は、 Album "The Art Pepper Quartet" に収載されている演奏が文句なしに楽しく聴ける。1981年にコペンハーゲンで収録されたArt Pepper の22分以上の演奏もあるが、piano部分(誰が弾いているか不明)が長い。ギター奏者 Wes Montgomery のプレイも楽しい。作曲は、Consuelo Valozquez という女性らしい。"Besame Mucho" は多くのジャンルのプレーヤーで演奏されており、eMusic では262 のアルバムがヒットしたが、Jazz は60 枚程度であった。

 この2曲を加えて、私の Web Radio 局 Radio Senboku の Playlist を変更するつもりである。ただし、Live365の規約で、同じ Artist の曲は2曲続けて流せないので、 Dizzy Gillespie の "Tin Tin Deo" と Art Pepper の "Besame Mucho" を組み込もうと考えている。
(追記:2008/2/4) playlist に組み込みました。なかなか心地よいですよ。
 なお、流している曲のリストは、エクセル・ファイルをご覧ください。

2007年11月23日

11月のJazz ダウンロード:You'd Be So NiIce To Come Home to

 11月にダウンロードする Jazz のトラック名は、[You'd be so nice to come home to] と10月のダウンロードが終わった時点で決めていた。いつも参考にしている「内藤遊人」さんの「はじめてのジャズ」の「聴いておきたい名盤」欄で紹介されている [Clifford Brown] と [Helen Merrill] の共演である [You'd be so nice to come home to] が名演と誉めてあったからである。
 eMusicでサーチすると2002年2月に [You'd be so nice to come home to] をダウンロードしたときはたったの8曲であったが、今回は 70Album がヒットした。これらの曲は、以前に紹介したようにeMuisc remote でダウンロードした。しかし、目的とする二人の共演の Album は見つからなかった。 iTunes Store でサーチするとヒットしたので、配信購入した。聴いてみると、内藤さんが言うように、いつかどこかのCMで流れていた懐かしいメロディーである。購入した曲を MP3 に変換する作業については、11月3日のエントリーに記した通りである。
 新しくダウンロードすると同時に、この中から1曲を選んでRadio Senbokuの Playlist に追加する。そのときに、何曲かを入れ替えてきたが、今回は全面的に改定してみた。Jazz Collection Listを保存しているDVDの各トラックから新たに1曲ずつ選択した。各トラック名で web search (主に、Wikipediaであるが)をして、そのトラックに関連深い Artist のファイルをバックアップしている CD の番号をつけながら、新たに作成したなフォルダーに整理した。例えば、今月の [You'd be so nice to come home to] は、31枚目のCDにバックアップする予定なので、[31_1_Helen Merrill With Clifford Brown_Helen Merrill With Clifford Brown_You'd be so nice to come home to] というファイル名にした。このように整理したフォルダーから、Live365Radio Senbokuの Playlist にアップロードした。Live365 にはトータルで 200MB の制限があるから、収載できたのは降順で、31_1 から 13_1 の [Les Brown_Essential Baroque_A Good Man Is Hard To Find] までの 75曲である。整理している順序は特に文脈があるわけではないので、雑多な曲が無秩序に並んでいる。流している曲のリストは、エクセル・シートにしている。来月には、新たに別の Playlist を作成してRadio Senbokuを更新する予定である。
 ジャズがお嫌いでなければ、BGM としては快適と思うので、Radio Senbokuにチャネルを合わせて見てください。

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