このブログを検索

大文字小文字を区別する 正規表現

Atelierで“WATOCOオイル”が含まれるブログ記事

2008年4月27日

隠居のDIY:書斎の棚シリーズ(1) CDラック

 いろいろなCDやDVDがあちこちに分散して、目的のCD(DVD)を探すのに一苦労するようになった。それに、本もあちこちに積ん読状態になっている。それでそれらをすっきりさせるために前から作りたいと思っていた書斎の棚をボチボチと製作していくことにした。

 「シンプルな棚づくり」を参考に、昨秋からそのためにパイン集成材などを買い込んでいたのだが、ようやく製作意欲が少しでてきたので、始めて見ることにした。棚はいきなり大きなものを狙わず小さなラックなどを作り、大昔に買ったオーディオケースと図体ばかり大きいスピーカー( 1760 x 800 x 400mm )の上に組み上げていくつもりである。

 CD、DVD のケースは、ほぼ145mm x 125mm であり厚さはまちまちである。購入していたパインの集成材は、300mm x 1820mm x 18mm であったから、これを縦に半分に切れば少し窮屈だが、材を有効に使えそうである。マルノコをつけた安物のマルノコスタンドは 1820mm もあるような板を縦に切るのは便利である。 が、気をつけないと途中で墨線からはずれて曲がって切ってしまったりする。節約のつもりで縦に切っているのに元も子もなくなるので要注意である。

クリックすると大きな写真になります CD ラックは背面を壁にくっつけて置けないので、背面に CD が落ちないように背板が欲しい。厚さ 3mm のベニアの端材があったので、これをはめ込むことにした。ただし、板の幅は 150mm 弱なので、CDを横向けにおいたときには 5mm しか余裕がない。この 5mm の間にルーターでベニアをはめ込む溝を掘るのは微妙な作業となる。ルーターにΦ3.2mm のビットをベースから 5mm 出してつけ、手作りのフェンスをガイドを利用して掘り進めると溝の外側に残る部分は厚さ 1mm 強しかないが案外上手くいった。
 なお、このようなルーター作業は溝が必要な部材全てを一度にするほうが寸法がくるわなくていいようだ。また、トリマーでは少し力がないので、ルーターの方が上手くいくと思う。

 ベニア板は、そのままでは不細工なので、これも残っていたライトグリーンの水性ペイントで組み上げる前に塗装した。ベニアの塗装は、ペイントがいいようだ。
 組み上げるとパイン集成材といえども材がわずかにそっていたり、下手な細工で少し隙間ができたりしている。できるだけコースレッドは使いたくなかったが、強度をだすため接合には幾本かのコースレッドを使った。なお、少し太めのビットで穴を掘っておき、ネジ頭が外から見えないようにした。掘った穴や組み上げの時にできたすきまは、木材用パテで埋めた。

クリックすると大きな写真になります 集成材部分の塗装は、「WATOCO」オイルで塗ることにしたが、その前にサンダーで乾いたパテを削るとか、コーナーの角を落としたりした。水性ペイントを塗装したベニア板部分に、オイルがつかないように、マスキング・テープで養生した。この「WATOCO」オイルは、時間が経つにつれて、すこし色が濃くなってくる。
 CDが横倒しにならないように、参考書に載っていたのを真似して、幅 85mm 高さ25mm の小さなカスガイを均等間隔に打ち込んだ。これを打ち込むときは、下穴があったほうがよいと思い、径の細いドリルで苦労して手動(棚の間隔がないので電動ドリルは入らない)であけたが、結果論として打ち込む場所の印だけを付けておいて、下穴なしに直接打ち込んだ(かなずちが強く使えないが)方がよく食い込んでいる。カスガイを使うのが経済的であるが、U字型金具をかってきて、ナットで留めた方がよさそうだ。いずれにしろ、組み上げる前に作業をしておいた方が簡単である。ただし、塗装が少し面倒となるが。

クリックすると大きな写真になります 予定とおりオーディオケースとスピーカーの上においてみるとまあまあのできとなった。ただ、CD は、この3倍くらいあちこちにあるので、もう2つくらい作らねばならない。
 また、本棚からはみ出してあちこちに積ん読状態になっている書籍もあるので、書籍用ラックも作らねばならない。ホビーの一種と考えればこれも楽しからずやである。
 写真の右の方に写っている キャビネットは、今回の書斎棚シリーズとして作り始めたものであるが、用途をよく考えなかったので、余り役に立っていない。

2007年6月11日

隠居のDIY:マガジンスタンド

 保育園に通っている孫が絵本やDVDなどの持ち物が増えてきたので、整理用のマガジンラックを作って欲しいとの依頼があった。「シンプルな棚づくり」(雄鶏社)という本に出ていたマガジンスタンドを参考に製作することにした。

続きを読む "隠居のDIY:マガジンスタンド"

2007年5月31日

隠居のDIY:シンプルな座り机

クリックすると大きな写真になります 孫が床に座ってちょこっとしたことができる軽い座り机が欲しいというので製作することにした。パインの集成材に脚を付ければよいと簡単に考えていたが、これが案外難しい。ベッドサイド・テーブルを作ったときの厚さ18mm幅 40cm のパイン集成材が余っていたので、これを長さ 80cm で切断して天板とした。脚は、幅60mmX厚さ30mmX長さ1820mmのホワイトスプルースから、長さ 36cm で4本作った。脚と天板にドリルで穴を開けて、径8mm、長さ60mmのダボで接合することにした。これが結構難しい。まず、脚となるホワイトスプルースの切断面がきちんと直角に切れていないと天板に直角につかない。充電式の電動ノコで切断したので少しゆがみと1mm以下であるが長さに違いがある。4本を重ねてクランプで固定し、サンダーで調整した。
 また、ダボ用の穴の位置はマーキングポンチで確定できるが、まっすぐに穴を開けるのは難しい。ドリルホルダーは持っているが、このような場合には使えない。ドリル穴をまっすぐにあける治具をなんとか考えないといけないと思う。まっすぐに穴が開いていないためダボ用の穴を広げたりしたので、脚1本につき2本のダボではがたつきがあってうまく接合していない。仕方なく各コーナーにコースレッドを1本使って固定した。それでも、強度は弱いようだ。市販されている同様のテーブルのように脚をつなげる補強材(幕板というらしい)はやはり必要なようだ。
 ダボの頭を例によってトリマーで削り、天板の周囲をひょうたんビットをつけたルータで面取りし、仕上げはサンダーでペーパーがけをして、WATOCOオイルを塗布した。白木の場合、このオイルがしっくりするように思う。軽いという要望はかなえているが、強度には自信がない。まあ、過重な負荷をかけなければ、当分はもつだろう。

続きを読む "隠居のDIY:シンプルな座り机"