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Atelierで“束柱”が含まれるブログ記事

2013年3月14日

隠居のDIY:久しぶりの庭仕事


 ようやく庭に出て作業をしても寒くないようになったので、庭の造作の修理をすることにした。 2003年に改造した庭は、家内の希望で枕木様の木柱を立てるなど、当初はおしゃれだったが10年経つと、腐り始めた。ウッドデッキに使っている、防腐剤がよく染み込んだ本物の枕木はまだまだ大丈夫そうだが、飾り用に使った高さ1mほどの枕木様立柱は、地面と接触する部分が腐ってグラグラしだした。

 修理は、腐ってきている部分で折って根本から切り離して、もう少しは持つかもかも知れない長さに切り詰める。切り詰めた部分も腐っている部分があるので、これを余っていたコーキングで埋める。根本は掘り起こし、切り詰めて短くした立柱をコンクリートで固めて再度立てるだけである。

 これだけの作業であるが、歳をとっての腰をかがめる作業や力仕事は長時間できない。さすがプロがした仕事はしっかりしていて、穴掘りシャベルで根本を掘り起こす作業だけでも大変である。一日目の作業はこれだけ。2時間かかった。
 翌日、20X15cm角 立柱を切り詰めた。これくらい角材になると、家庭用の丸のこでは一気にきれない。中心の部分に刃が届かないので、のこぎりで手動で切ることになる。これに、また息が切れる。切断面の割れた部分にコーキングを埋めて、余っていた防腐塗料を塗った。2日目の作業はこれだけ。

 ホームセンターで、18kg のバラスと 10kg のインスタントセメントを買った。ついでに、モルタルを練るときに使うプラスティックの一番小さな舟も買った。改装してから古くなってきている庭の修理には、これからも役に立ちそうだ。
 バラスにインスタントセメントをすこし混ぜてねり、掘った穴に流し込んだ。その上に、30cm切り詰めた立柱を、練ったインスタントセメントを流しこんで固めた。まっすぐ立っているかを見るために、一応水平器は使った。このような腰をかがめてする作業が、腰には一番堪える。
 立柱自身が、もろくなっているのでいつまでもつかわからないが、まあ応急修理はできた。

腐って折れた根本;クリックすると大きな写真になります コーキングを埋めた立柱;クリックすると大きな写真になります 根本にコンクリートを流しこんだ;クリックすると大きな写真になります 完成;クリックすると大きな写真になります
立柱の下部が腐ってきたので、応急修理はしていた 立柱を切り詰め、割れている部分にはコーキングを埋めた 根本にコンクリートを流しこんだ 完成:元のトタンのキャップを乗せた。
 

2009年4月19日

隠居のDIY:山小屋にミニ・デッキを作る

 2004年春に仕事から完全にリタイアしたあと、庭にプロに造ってもらったウッドデッキの堅い端材を切るのに丸のこを買ったのをきっかけに、DIY にはまった。

 友人と共同で所有している山小屋( Hutte Hachi と勝手に名前をつけているが)には、DIY することは五万とある。
 ただ、ここで何かものを作ろうとしても、作業をする適切な場所がない。屋外にテーブルでも置いて、小鳥の声を聴きながらお茶をするにも、傾斜地の土の上では落ち着かない。
 それで、小屋の横に小さなデッキを作ることにした。始めたのは、2005年の春である。先日、4年越しで一応完成したので記録として残しておきたい。

 ドゥーパ!の雑誌「手作りガーデンエクステリア」などを参考に、W360 x D180 x H20-50 のミニ・デッキを目指した。
 これぐらいの大きさなら、2 x 4 材を組み合わせれば手作りができるはずであると思ったからである。それに、長さ6フィートの 2 X 材なら私のステーションワゴンで運ぶことができる。束柱基礎:クリックすると大きな写真になります
 先ず、傾斜地に長方形で水平となるデッキを乗せるための束柱の基礎を作ることにしたが、これがなかなか難しい。6本の束柱のための基礎を置く場所は、地面が柔らかいので 30cm 四方くらいにスコップで穴を掘り小石をひろってきてモルタルを注いで突き固め、その上にコンクリート製の基礎石を置いた。
基礎石と束柱との接合は、シンプソン金具(ポストベース)を使った。
束柱の高さを水平にするために、使わなくなったスキーのストックを地面にさして、水平器で測りながら水糸を張り、基礎からの高さに合わせて、 4 x 4 を切断した。 4 x 4 を丸のこで切断するときは丸刃の深さが 90mm までとどかないので一回では切れない。
 もう一つの問題は、長方形の直角をだすことである。そばの小屋の壁から曲尺を使って直角になるように水糸を張った。あとでプロに教わった方法であるが、ロープか何かで各辺 3:4:5 の長さの三角形を作れば良かったのである。ピタゴラスの定理に、a² +b² = c² とあるのを思い出した。

根太をとりつけ:クリックすると大きな写真になります そこまで作るのに一人で何回か小屋に通った。山小屋での独り寝はあまりにも静かすぎて、ちょっとした物音に敏感となる。熊の出没も聞いている。もちろん積雪のある 12月から 3月までは工事ができない。その他に急を要する DIY がはいったりして、束柱だけ立てて3年あまり工事を中断していた。
昨年の秋になって、ようやく再開できるようになった。
 立ててから3年余り経って少し揺れている束柱に、当初買い込んでいた 2 x 6 を根太としてシンプソン金具を使ってとりつけた。そこまで工事した時点で雪の季節になったので中断していた。

コースレッドで締め付け:クリックすると大きな写真になります完成したミニデッキ:クリックすると大きな写真になります 雪も融けたのでパートナーを誘って、デッキの仕上げを目指して4月16・17日とでかけた。車には、デッキに張る 2 x 4 6フィートを 30 本積んだ。
あいにく霧雨がときどき降ったが、工事を再開することができた。到着した日の午後は、根太の上に、30本の 2 x 4 を並べ防腐用のオイルスティンを塗布した。
翌日は幸い天気が回復傾向となった。傾斜の低い(したがって束柱が高い)側から、順番に一枚ずつ 75mm のコースレッドを打ち込んでいった。コースレッドで打ち込んでおけば、のちのち板を張り替えるときには楽であろう。板の間隔は、厚さ 5mm のベニア板をスペーサーとして使った。コースレッドの締め付けは、インパクトドライバーで大丈夫と思っていたが、案外硬いので、力のあるAC電源ドライバーでほとんど締めた。それだけでは、コースレッドの頭が材に沈まないので、その部分だけインパクトドライバーを使用した。山の中なので、インパクトの高い音も周りを気にしなくてすむ。
 正確に作ったつもりの枠だったが、水平はなんとか保たれているものの長方形の直角が少し狂っていて、板の間隔を少し変えながら取り付けた。パートナーにその話をすると素人の作品だから許される範囲と慰めてくれた。

 午後3時頃を過ぎて、ようやくできあがった。早速、パートナーが淹れてくれたコーヒーを、まだ谷間に雪が残っている氷ノ山を眺め、ウグイスとシジュウカラの鳴き声を聴きながらすすった。うん、なかなかいいな!と一人満悦した。
これで、いろいろなものを作る作業場はできたので、山小屋に行く楽しみも増えてきた。
小屋の裏には、建築当初あったテラスが屋根から滑り落ちる雪の重みで壊れてしまっている。これをプロに頼んでブロックを積んでもらい、上部に取り外しのできるデッキを作る予定もある。
 連休中に泊まる予定になっている建築家の娘が、どのような評価をくだすかは不安であるが。



DIY作品集に収載

 

2008年10月20日

隠居のDIY:枕木柱にトタンのキャップを被せる

 5年前に、プロにお願いして第一次の庭のリフォームをした。そのとき垣根のプリペットを取り払い、代わりに枕木ライクの束柱を立て、間を白い金網にした。その束柱がひび割れてきた。同時に作ったウッドデッキに使っている本物の枕木は少しひび割れが出ているものもあるが、頑丈である。

クリックすると大きな写真になります 枕木ライクの束柱は、このまま放っておくと腐って交換しなければならないだろう。どうも、雨水や花への水やりの水がしみこむのが原因のようなので、ひび割れにコーキングを詰めたりしていた。それでも頭からしみこむ水を防がねばならない。

 水がしみこまないように。実験的に、余っていたトタン板で束柱のキャップを作ってみた。色をチョコレート色に塗ってみるとあまり目立たないようなので、痛みのひどい束柱からキャップをつけることにした。

 束柱の断面は、145X200mm である。キャップの深さを20mm とすると、キャップをひとつ作るには 185 X 240mm の大きさのトタン板が必要である。ホームセンター(ローヤルホームセンター)で売っているトタン板は、445 x 900mm だから、1枚から6つのキャップを作ることができる。このトタン板は、裏に接着剤がついており紙がはってある。そのような仕様は必要ではないが、これ一種しかなかった。

クリックすると大きな写真になります マジックで 185 X 240mm の升目を6つ描いて、少々荒っぽいが、金属切断用のディスクをつけたディスクグラインダーで切った。少々重いグラインダーを片手に持って線の上をまっすぐ切るのは難しい。切断時間はかからないがディスクが滑ったりして線からはずれたりする。細かな部分は、やはり金切りばさみのほうが、時間はかかるがきれい。

Iクリックすると大きな写真になります(追記:2008/10/22) 垣根の束柱に使っている枕木は飾りのものもいれて14本ある。キャップのあるものとないものとが混在するのは見苦しいので、残りのものもキャップを作ることにした。
ホームセンターの電動工具売り場での工具紹介ビデオで、トタンを切るにはジグソーに鉄工用のブレードをつければよいことを発見した。鉄工用のブレードはそんなに高価ではないので試してみた。ハイスピードで切ると多少ギザギザは残るものの簡単であることが分かった。
 なお今回はコーナンでトタン板を求めたが裏に接着用の紙はなく、値段も安かった。

 折り曲げると重ね合わせとなるコーナー部分を少し切り取り、18mm 厚の集成材端材で作った145X200mm の木型に合わせてトタンを折り曲げると楽に作業ができる。
クリックすると大きな写真になります 折り曲げてできる箱のコーナー部分は、ハンダづけをすることにした。電線を結合するようなハンダづけしかしたことはないので、もっている半田ごては10Wのものである。これでは、トタンのハンダづけ作業には熱量が小さいので、80Wのものを新しく買った。このような作業もなれないので難しいが、楽しい作業である。

クリックすると大きな写真になります 塗装は、チョコレート色のトタン用油性ペイントを使った。使い捨てにしようと安物の刷毛を買ったが、これは失敗であった。新しい刷毛は使う前にしごいて抜ける毛をとっておくが勧められているが、いい加減にしたせいもあるが、毛がいつまでも抜けて塗装面に毛が残ってしまった。まあ、アウトドアで使うものだからあまり目立たないが。


(追記:2008/10/30)ついでに、束柱の枕木に残っていたクレオソートを塗布した。独特の臭いがいつまでも残り、いささかご近所迷惑ではあるが。
と同時に土に埋めてある根元部分が一部腐食してきていたので、モルタルで根元を補強した。 これで、枕木様束柱は少し長持ちしてくれるだろう。

DIY作品集に収載

2008年10月12日

Hütte Hachi でのDIY:京壁塗りとミニデッキの作成

 パートナーと私は腕はかなり違うが、二人とも DIY が趣味である。DIY することには事欠かない山小屋Hütte Hachiでは、何か作業はしているが遊び感覚である。それでも、行き帰りのガソリン代や高速道の料金はかかるし、材料代も馬鹿にはならない。
 だから、孫のためにと大義名分のいいわけをしているのだが、家内は家を空けることには全く反対しないが、金をかけていろいろといじるのは「滅多に行かない」ことに投資?すると不評だ。今回の出費はDIY と食事の材料を合わせて、12,000円ほどだった。パートナーがいうように、1日3千円で遊ばしてもらった思えば安いものだ。

 パートナーが先週は材料不足で完成できなかった壁塗りを仕上げたいといってきたので、今回も一泊ででかけた。彼はまだ仕事をしているが、こちらはサンデー毎日である。医者にいくとか下手なゴルフに出かける以外は、いつでも OK だ。

クリックすると大きな写真になります このように技術を要するインテリア作業はパートナーの持ち分である。しっかりと養生をしてから塗っているので仕上がりが綺麗だ。腰や肩が痛いといいながら、休まずに続けている。
 昨秋、雨漏りの跡が残る天井をやり替えた和室の壁は35年前に建築した当時の安物の繊維壁だった。これに京壁(聚楽壁)に上塗りしようというのだ。材料の袋で成分をみると主成分は木粉である。トイレの壁の珪藻土塗り替えが上手くいったので、引き続いて左官作業がやりたくなったらしい。
 先週塗った壁は少し色が明るくなっているが、しっとりと落ち着いた色合いである。みすぼらしかった和室が見違えるようになった。

 パートナーが室内で作業を続けている間、私は先週やり残しになっていた入り口ポーチの塗装をした。プロにやり替えてもらった庇の木部に防腐用のオイルスティンを塗る作業である。マスキングテープなどの養生はしないから、脚立に昇って刷毛を動かすだけの作業である。私は、エクステリア作業が持ち分である。

 翌日、雨が予報されていたが、幸い小雨がパラついたりするくらいで陽が射したりする天気となったので、3年ほど前に基礎の杭(束柱)だけを立てて放ってあったミニウッドデッキ作りを再開することにした。基礎の枠(根太)を作るための材料は、そのときに購入して床下に置いていた。

クリックすると大きな写真になります 材料は、2X4, 6材やシンプソン金具・ボルトなどである。束柱の基礎は、穴を掘ってコンクリートを流し込んだもので、3年も経つと少し揺れている。作るデッキは、DIY するときの作業台ぐらいと考えているので、ぐらつくようであればあとで補修することにして、根太にする2X6材をシンプソン金具とボルトで取り付けた。水平器を使いながら作業であったが、水平を保つにはベニア板を小さく切ったようなスペーサーを挟むだけで、おおきなゆがみもなく根太を取り付けることができた。
クリックすると大きな写真になります 最終的にコースレッドで固定する前に、防腐用のオイルスティンを塗った。コースレッドやボルトで固定すると思っていた以上に強固にできあがった。
 ここまでできれば、あとは2X4材を買い求めてきて貼るだけである。木材はほとんど普通の2X4材だから、3~4 年は持ってくれればいいと思っている。


 この時期、小鳥のさえずりや虫の音は少ないが、作業をする周りには可憐な秋の野花が咲いている。花の名前をネットサーチしてみたが、野の花は沢山の種類があり判定が難しい。クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります






 (追記) 花の名前がわからない時には、K's Bookshelf 「この花の名は?掲示板」に投稿させてもらう。たいていは10分も立たないうちにどなたが教えてくれる。今回は、左端の花の名について、この掲示板の管理人である小林芳雄さん自らから早々に教えていただいた。ありがとうございました。
葉の形から「ママコノシリヌグイ」ではないかと思います。
下向きのトゲがあります。うっかり触ると、とても痛いです。
葉の付け根に茎を抱くような丸い葉(托葉といいます)があります。
「ミゾソバ」によく似ているのですが、葉は写真のような形です。比較ご検討をお願いいたします。


ハチ高原近辺私的観光地図に掲載