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Atelierで“2ちゃんねる”が含まれるブログ記事

2010年1月 5日

野鳥識別掲示板

DSC_5206.JPG 正月3日に、京都伏見の酒蔵あたりを流れる濠川の川べりで、セキレイらしき野鳥を撮った。持っていたカメラは、NikonD70 に Nikkor18-200mm をつけたものであるから、大きくは撮れない。家に帰って、撮った写真をトリミングして拡大してみると、セキレイの一種ではなさそうである。

 このような場合は、まず野鳥図鑑であちこち調べてみる。今、専ら使っているのは上野動物園の園長をしておられる小宮輝之さんという方が編集されている「日本の野鳥」である。この図鑑の鳥の区分けは、場所別・大きさ別に構成されている。「街や公園で見られる鳥」には、該当する鳥はない。セキレイの項も見たが、どうも似た種はない。
 ネットでもサーチしてみたが、写真から探すのは難しい。このようなときに非常に有用なのは、電子掲示板である。日本での最大の掲示板は、「2ちゃんねる」であるが、どうも若者の世界のようで、年寄りは近づきがたい。
私が愛用している掲示板は、 K's Bookshelf というサイトで運営されている「この花の名は?掲示板」である。名前の分からない花の写真を貼付して、教えを乞うと早いときには 15 分も経たない間に答えてくれる方がいる。この掲示板で、沢山の花の名を教えてもらった。
 これと同じような仕組みで野鳥の名前を教えてくれる掲示板がないかと探したところ、熊本のNPO(特定非営利活動)法人のエコシステムのサイト<<野鳥識別掲示板>>というのがあるのが分かった。
 先の写真を貼付して教えを乞うと、すぐさま「イソシギ」だとサイトのさえちゃんという人(多分、サイトの運営者)が教えてくれた。そういえば、家の近くのどぶ川(和田川)でデジスコで撮ったイソシギとよく似ている。あまりいい写真ではないが、野鳥のサムネイルに、早速掲載した。どこで見かけたかは、記録として重要である。(と思っている。)

 ブログは自分自身のポータルサイトでもあるので、右メニューの中に、リンクフリーと表明されている野鳥識別掲示板へのリンクを置かせてもらった。

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2008年2月13日

隠居、ネット時代の「知的生産の技術」を考える⑤手紙

 今回は、「知的生産の技術」8章の「手紙」をネット時代では、どのように考えるかについてふれてみたい。
 梅棹さんは、「知的生産の技術」を発刊された1969年当時においても日本では手紙の形式が崩れていることやコミュニケーションは電話ですまし、手紙を書かなくなっていると指摘されている。確かに、ずっと前から郵便受に入るものは、印刷されたダイレクトメールか振り替え通知ばかりであり、友人からの手紙なんて滅多にない。こちらが筆無精で手紙を書くのは苦手であり、こちらから発信しないのだから無理もない。こまめに手紙をくれるひとには感服してしまう。それが、電子メール( eMail )が一般的になって激変した。

 eMail が一般的になったのは、Windows95 がブームとなった 1995 年頃であろう。この年、日本でのインターネット牽引者である 村井純さん が「インターネット(岩波新書)」を発刊されている。インターネットが庶民のものとなって、たかが、まだ12~3年しかならないのである。この12~3年の間に、少なくとも私にとってはコミュニケーションの世界が全く変わってしまった。eMail という形式を介して、頻繁に多くの方と eMail という手紙をやりとりするようになったのである。

 梅棹さんは、手紙を情報交換の知的な技術と定義しておられるが、手紙がeMail に置き換わった今のネット時代では人びとの間の情報交換は、飛躍的に増大していると思われる。ネット時代では、情報の交換はこのeMail 網だけではなくブログなどもっと大きな場が拡がっているが、この現象については、また別のエントリーで考えてみたい。

 知的な情報交換とは言えないが、今、郵便受けに入る手紙・はがきには、この歳になるとやたらに同窓会・OB会の案内が多くなる。この案内状をメールに代えれば、事務作業はあきらかに簡便となる。私も参加しているシニアばかりのプライベートなゴルフ・コンペへの参加資格は、メールアドレスを持っていることである。メール以外の案内は一切しない。幹事の負担は、物理的な手紙・はがきで案内することとは比べものにならないほど楽ちんである。楽天が提供するような無料のメーリング・リスト( ML ) サービスを利用すれば、もっと楽ちんである。

  eMail を発信するのは手紙を書くことに比べるとはるかに楽であり形式も自由であるが、顔を知らない外国人からの英語での eMail は、梅棹さんが指摘されている形式が今も守られているようだ。下の例は、UKのソフト会社から私宛の  eMail の一例である。
 
Dear Shuhei Nxxxxxxx

This is to let you know that xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx:

Please note xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.
If this happens, please see http://www.xxxxxxxxxxxxxxxxxx.com/xxxxxxxxxxx for further instructions.

xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
Ixxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

For further assistance please go to http://www.xxxxxxxxxxxxxxxxx.com/help.asp

Best wishes,

xxxxxxxxxxxxxxx.com
Our ref: xxxxxxxxxxxxxxxxxx


 手紙をワープロで作成するにあたっても、米国あたりでは形式が守られているのか、Miscrosoft の 文書作成ソフト日本語 Word にも、オートフォーマットという機能があり、文頭に「拝啓」と入力すると文末は「敬具」と自動的に表示されるような機能や月毎の時候の挨拶が用意されている。Word の元々は米国だから、そのようなテンプレートを用意するのは当然であっただろう。

 eMail も米国発であるから、Miscrosoft あたりが提唱するメールの形式は物理的な手紙のメールの形式が色濃く残っている。 eMail には eMail なりのエチケットみたいなものがある。これは「ネチケット(Netiquette)」という言葉になっている。
 先日、あるML仲間で eMail のやりとりが続いた。返信・返信で情報の交換をしているうちに、メールの件名( Subject )からはずれた情報の交換となった。ネチケットにうるさいシニアからお叱りがでたが、話題を変えるときは件名( Subject )を変えるのが望ましい。
 Google が無償で提供する WebメールGmail では、同じ件名で送受信したメールをスレッドとして整理してくれるから、件名を変えるのはまことに賢明なのである。話がそれるが、「2ちゃんねる」などで有名な「匿名掲示板」での日本語は乱れているが、件名と内容が異なる投稿をすると「スレ違い」などと言われる。また、話題が終了した掲示板は、「死にスレ」などという表現が使われたりする。若い人のやりとりにはついていけないので、遠慮しているが、スレ違いにならないようにしたいものだ。

 ネット時代になってでてきた巨大な情報交換の場の一つは、eMail を発端としたネット掲示板( BBS )である。例えば、私が愛用させてもらっている [K'sBookshelf] の「この花の名は?掲示板」に、名前の解らない花の写真を添えて掲示板にアップすると、たいていの場合 10 分ほどもたたないうちに誰かが教えてくれる。手持ちの花の図鑑やネットで調べても解らないときには重宝する。市井の一市民の知識が即座に引き出せるのである。eMail や BBS によって知識の増幅のスピードは、格段にスピードアップした。

 梅棹さんは、この手紙の章で、手紙のコピーとアドレス・カードの方法についてもふれておられるが、ネット時代では全く問題がない。
 eMail の送受信はファイルで残っているから、コピーの心配はない。心配は、前々回かいたように、デジタル・ファイルを消してしまうことである。
 私は、アドレスは、「筆まめ」というソフトで整理している。何かの会で住所録をエクセルかなにかの表形式で整理したものがあれば、テキスト形式で簡単に取り込める。このようなソフトのいいところは、年賀状などの宛名書きを全部自動的に印刷してくれることである。(年末の忙しい時間に、プリント・ゴッコで印刷し、悪筆の手書きで宛名を書いていたころが懐かしい。) また、年賀状をいただいた方、出した方の記録や喪中はがきをもらった人も記録できる。二重にだしたり、喪中の人へ出したりする失礼もなくなる。また、デジタル・ファイルであるから、検索は簡単にできる。
 ただ、eMail がかなり拡大しても、年賀はがきはなくならないだろう。年賀はがきは、ただ単なる手紙のやりとりとは違うのだ。

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5 インターネットとは。
4 インターネットの価値を再評価できる
4 インターネットの価値を再評価できる


2007年2月28日

隠居ブロガーの読書 「ネットvs.リアルの衝突」

 本屋に行くとITがらみの書籍にはついつい目がいく。この本の著者 佐々木俊尚 が書いた本「グーグル」(Google)は以前にも読んでいる。
 「Winny事件」に関する記述が多くの部分を占めている。インターネットの世界での著作権の問題は悩ましい。金子被告が公判では主張することはなかったらしいが、「将来的には今とは別の著作権の概念が必要になると思う」と”2ちゃんねる”で発信していたことには、私も理解できるような気がしている。
 後半のインターネットのガバナンスについての記述はなかなか興味深い。今日も、中国がくしゃみをしたら世界の株価が暴落しているが、インターネットの世界も中国が今後の台風の目になるかもしれない。

ネットvs.リアルの衝突―誰がウェブ2.0を制するか
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3 到達することの無いPC文化の理想像へ片思い
4 Winny事件の詳細を知るのに最適です
4 タイトルが内容と乖離している!?