2005年10月 2日

変形パーゴラ

 一昨年、庭の一次改造でプロに造ってもらったウッドデッキを利用してパーゴラを立ち上げたい考えてきた。ファミリーの何かのイベントがあるときなどデッキで七輪BBQをするたびに、パーゴラ(Pergola)とその上に架かった日よけがあればいいなと思っていたからだ。写真のように、パーゴラを製作する前は、夏の日よけに、簡単なターフをデッキの上に立ててすごした。



 ウッドデッキの家屋側には、2階のテラスが屋根代わりになっている。30年ほど前の鉄とプラスチックのテラスは、なんどか塗装をしているが、床面(ウッドデッキの屋根)は、ぼこぼことひずんでいる。しかし、床を支えている鉄柱(ポスト)や胴縁(幕板)はまだしっかりしているので、これを利用することにした。テラス胴縁の鉄板をドリルで穴をあけボルトで2X6SPFを固定した。この鉄板に穴をあける作業が結構きつかった。少し重い振動ドリル(振動は必要ないが)で径の小さなドリル刃から順次大きなものに変えて穴をあけた。刃に油をさしていかないと一気には穴が開かない。脚立の上での作業であり、2X6を抱えながらの昇り降りの繰り返しには、大量の汗をかいた。

 また、ウッドデッキのフェンスにはプロによってしっかり立てられた枕木が支柱となっているので、これを利用してポストの4X4材を径12mmのボルトで固定した。このボルトとナットおよび角形のワッシャー(正式にはなんと呼ぶんでしょう)は、信じられないくらい安かった。また、デッキ上に立てたポストは、八幡ネジのポスト固定具を使った。これは安い買い物ではなかったが、シンプソン金具のポスト固定よりも強力である。心配していたポストの強度は、思っていたよりがっちりできた。なお、ポスト材は、4X4と決めて4本のポストは使ったが、2X4を2枚貼り合わせると一辺が80mmになるが、十分に使えることが分かった。2X4の6フィートは200円ちょっとで安いので、代用できる時は、高い4X4を買う必要はない。
 パーゴラは立ち上がったものの自宅前の道路側から眺めると古い2階テラスの床が汚い。これを隠すために、ポスト間に1X4材で作ったルーバ風のフェンスを付けた。その下高さ1m位のところに補強もかねて棚を作った。家内のガーデニィング教室での作品を乗せるにちょうど良くなった。普通は、床の部分からその棚にかけてフェンスをするものであるが。

 また、もともと日よけが目的であるので、垂木の下に、日よけ布を付けた。すだれや寒冷紗を覆い被せることはしたくなかったので、径が3mmのステンレス・ワイヤをターンバックルなどを利用してとりつけ、これをカーテンレールのようにして、日よけ布を張った。この日よけ布には、ロープをつけて、張ったりたぐり寄せたりできるように考えた。日よけの必要な暑いシーズンも終わったので、取りあえず実験的に古いオーニングを日よけ布にしている。来年シーズン前には、家内が新調してくれるそうである。

   この作品から、新しい電動工具が加わった。充電式インパクトドライバーである。前から欲しかったが、安物といえどもコード式ドライバーを3つも持っていたので高い買い物に躊躇していた。ホームセンターのチラシに特価で出たのを機会に、ついに購入した。使ってみるとなかなかの優れものである。特に高所でのネジ打ち、ボルトの締め付けには欠かせないものとなった。インパクト(打撃)が働くときは、静かな住宅街では少し音が気になるが、長いネジが見事に木に食い込んでいくのは爽快である。

 DIYはいつも新しい経験への挑戦である。テラス胴縁につけた2X6とビームとの間にわたす垂木は、ビーム側を少し低くして傾斜させているが、このとき垂木を何度の角度で切るかが問題になる。直角三角形の三角比の計算なんて高校以来ご無沙汰である。インターネットで調べるとあったあった。直角三角形の底辺・高さ・角度・斜辺のいずれか2つの値をいれると計算して他の値を出してくれるsankakukeisan.xlsというユティリティである。結局最後は現物合わせの部分もあるが、ずいぶんお世話になった。インターネットは、巨大な百科事典である。何か探し物とか困るとパソコンに向かった。日よけ布のロープ止めは、ヨットのロープ止めがすぐ頭によぎったが、名前が分からない。「ロープ止め」というような言葉で検索するとどうやらクリートという名前らしいことが分かった。しかし、ホームセンターにはなさそうだし、あっても高そうである。こういうものは、海外サイトの方が詳しいので、英語で検索しようとしたが綴りが分からない。掲載されている写真からCLEATということが分かったので、海外サイトを検索するとCLEATにロープを結ぶ方法がアニメ式に見えるようになったサイトもあった。これらの絵を参考に、端材でクリートを製作した。また、ステンレス・ワイヤの端を輪にするには、どうするのかも分からなかったが、gooの「教えて」のサイトで検索するとスリーブなるものがあって、これにワイヤーを通してかしめて作ることが分かった。インターネット様々である。