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2015年9月27日

初秋の高尾山 9月15日

2007年にミシュランガイドで最高ランクの"三つ星"の観光地に選出されて以来、登山客が多くなっているというのでしばらく敬遠していたのだが、 高尾山へ行ってみたいと思った。ようやく天候も安定してきたので、9月15日に出かける。高尾山は東京都八王子市にある標高599mの山である。東京都心から近く、年間を通して多くの観光客や登山者が訪れる。また、古くから修験道の霊山とされている。

圏央道が開通して 自宅から高尾山へは行きやすくなった。朝7時半に自宅を出発、国道16号線の鵜野森を左折して、愛川インターから圏央道に入る。この間が距離は短いのだが、渋滞する。圏央道に上がってしまえば、高尾山まではすいすいと行けるのだが圏央道に入るまで約1時間を要し、結局、高尾山口の駐車場に入ったのは9時だった。既に八王子市営の駐車場は満車でその奥の氷川神社の駐車場に1日1000円で停めることになった。仕方ない。

9時15分発のケーブルカーに清滝駅から乗る。高尾山駅まで約6分で上がる。帰路はどの道を下るかはまだ決めていなかったが、いずれにせよケーブルカーには乗らないので、片道切符を買った。(往復930円、片道480円)

高尾山駅から薬王院へ向かう。高尾山には小学生のころは何回も来ているが、薬王院にお参りしたことはない。この日はゆっくり拝観したが結構な階段が続く。本堂、本社とお参りして奥ノ院の脇から高尾山頂へでた。

山頂からの眺めを楽しんだ後、さて、これからどこへ向かおうかと思案した。初めは山頂の周囲を巡る5号路を歩こうかと思ったが、いずれにしても下山しなくてはならない。アサギマダラなど蝶の写真も撮りたいが、山頂付近に蝶の影はない。そこで、もみじ台、一丁平から城山へ行き、城山から春は蝶の多い日影沢へ下りることにした。高尾山頂から城山への道は比較的起伏のないのんびり歩ける路を想像していたが、高尾山からは木枠で段が付けられた道を一気に下り、次に結構な上りがあった。造られた段が歩幅に合わず歩きにくい。期待した蝶もアサギマダラ1頭と、比較的擦れていないクモガタヒョウモンを撮ったくらいで収穫は少ない。

城山では前回と同じく冷たいサイダーをラッパ飲みし、日影沢を下る。春に比べると花が少なく、蝶も時折、サカハチチョウの夏型がいるくらいでパッとしなかった。
 今日は車を高尾山口に置いてきている。日影沢のキャンプ場から1時間半以上歩くことになってしまった。

1.京王線 高尾山口駅
駐車場は高尾山口駅の傍にあった。1967年に開業し、今年の4月24日にルニューアルが完成した新しい駅舎がきれいだ。この日もP610を重宝に使った。しかし、三日前に舞岡公園へ行ったとき、最後の数カットを露出補正-0.7で撮ったが、それをリセットするのを怠ってしまいそのまま撮っていってしまった。迂闊。開いてみて随分アンダーだなと気が付いた。レベルとトーンカーブで調整している。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/800秒 4mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
2.高尾山ケーブルカー 清滝駅
高尾山口駅からケーブルカーの山麓駅である清滝駅へは5分ほど歩いた。遠足だろうか小学生の列が続く。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/1250秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
3.ケーブルカーの車両
9時30分発のケーブルカーが上から降りてきた。あおば号ともみじ号があり、これはもみじ号だ。2008年12月23日から4代目車両が導入されたという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.5 1/400秒 59mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
4.あおば号と交換
右側を上から下りてきたあおば号が通り過ぎた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.2 1/250秒 27mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
5.高尾駅到着
ケーブルカーは約6分間で高尾山駅に着いた。降りる人はそれほど多くなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 8mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
6.青銅三十六童子 師子慧童子
ケーブルカーを降りて薬王院の参道を登っていくと両側に次々と青銅の像が立っている。高尾通信によれば、これらの童子達は、すべて不動明王の眷属であり、ひとりひとりが1千万人の従者をもっているとわれる。眷属とは、ここでは仏や観音に従うものということだ。その眷属である三六童子については、どのような者かその典拠となるお経本がない。大法輪平成2年1月号に村岡空師の「日本の不動尊信仰」という文があるがこれに「天台座主の尊意(9世紀)が撰した「吽迦迦羅野儀軌」三巻にもとずき「仏説聖不動経」が編まれ、(ここに三十六童子が出ている)そしてそれを真言系の行者が部分的に手直しし、現在の形が生まれた。」とあるそうだ。難しい。この像は「師子慧童子」という。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 8mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
7.杉苗寄進
「高尾山の御信徒は自分のお願いが成就した時に、感謝とお礼を込めて苗木を奉納する習慣があった」ということで、現在でも苗木ではなくお金を納めるという形に変えて、杉苗奉納が続いているそうだ。一口3千円からで1万円以上の人がその名をこの写真のように掲示される。最後は1000本の寄進者の名前が掲示されているようなので、1本10円ということか?

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/125秒 4mm ISO280 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
8.薬王院 四天王門
しばらく歩くと薬王院の入口に立つ楼門があった。昭和59(1984)年に江戸期に建立されたままの形に5億円かけて再建されたそうだ。重層入母屋造り形式で、なかなか風格がある。外国人観光客も登ってきている。なにせ、ミシュランガイドの三ツ星観光地だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/125秒 4mm ISO110 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
9.四天王像
四天王門にはその名の通り、持国天、広目天、増長天、多聞(毘沙門)天の像がある。門の外側には向かって左に増長天、右に広目天、門の内側には左に多聞天、右に持国天が立つ。写真は左から増長天、広目天、多聞天、持国天。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/125秒 12mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段 ほか4枚合成
;クリックすると大きな写真になります。
10.薬王院 仁王門
本堂の手前に、三間一戸、八脚門、単層、寄棟造、柿葺型銅版葺屋根の仁王門があった。向かって左側には密迹金剛力士像(吽形)、右側には那羅廷金剛力士像(阿形)が安置されている。仁王門の前面にはこの阿吽一対の仁王像が、仁王門の本堂側には大天狗と小天狗の像が右左にあって阿吽一対をなしている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
11.薬王院 本堂
仁王門をくぐると高尾山薬王院有喜寺本堂が目の前にある。本堂には薬師如来と飯縄権現(いづなごんげん)が祀られている。薬王院のホームページによれば、高尾山薬王院有喜寺は今から1260余年前の天平16年(744年)に、聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基菩薩により開山された。薬王院の名は創建当初、薬師如来をご本尊とした事に由来する。現在は真言宗智山派の大本山として「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」「高尾山薬王院」が三大本山として知られている。南北朝時代の永和年間(1375年)には京都醍醐山より俊源大徳が入山し八千枚の護摩供養秘法の後、今のご本尊「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」を奉祀し中興された。戦国期、飯縄大権現は戦国武将の守護神として崇敬され、上杉謙信や武田信玄の兜表にも奉られ、また北条家の手厚い保護も受け江戸期に入ると徳川家(特に紀州家)との仏縁により隆盛をむかえた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 10mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
12.大天狗
本堂の左右には巨大な大天狗、小天狗の面が掲げられている。こちらは右側にある赤い顔の大天狗。大天狗は強い神通力を持っているので鼻が高いと言われている。別名、鼻高天狗とも呼ばれるそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/125秒 12mm ISO220 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
13.小天狗
向かって左側には青い顔の小天狗が据えられている。口がくちばしのようなかたちをしている。別名烏天狗と呼ばれるそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/125秒 5mm ISO140 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
14.薬王院 本社 飯縄権現堂
ウィキペディアによれば、ここは薬王院の中心となる本社で、飯縄権現を祀る社殿(神社)である。現在の社殿は1729年(享保14年)に本殿が建立され、1753年(宝暦3年)に幣殿と拝殿が建立された。のち1805年(文化2年)・1965年(昭和40年)・1998年(平成10年)に大改修を行なっている。江戸時代後期の代表的な神社建築で1952年(昭和27年)に東京都指定有形文化財に指定されている。入母屋造の本殿と拝殿を幣殿で繋いだ権現造である。社殿全体に華麗で極彩色の装飾がなされていることが特徴である。社殿前方には鳥居があり、神社であることが分かる。寺院の中にある神社という形態は神仏分離以前の神社の姿の一つの典型例といえるだろうとのこと。本尊の飯縄大権現立像は異形の仏として有名だそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/250秒 7mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
15.薬王院 本社 飯縄権現堂の彫刻 この飯縄権現堂は華麗さにおいては山内一といっても過言ではないようだ。拝殿、幣殿、本殿が一体となった権現造りで壁面に施されている見事な彩色彫刻は、規模では及ばないものの日光の東照宮に比べても見劣りしないという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/200秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
16.高尾山山頂
30~40分ほど薬王院を参拝見学し、10時半過ぎに標高599mの高尾山山頂に着いた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/1600秒 7mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
17.山頂からの眺め
右手のやや高い山は丹沢山地北部、山梨県と神奈川県の境にある大室山(1588m)、晴れていればその右側に富士山が見える。大室山の手前には、石老山(700m)が見える。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/2000秒 14mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
18.高尾山から城山へ もみじ台
高尾山山頂からどこへ回ろうか考えた挙句、結局、城山へ行くことにした。のんびりと歩ける尾根道を想定したが、もみじ台までは、急な下り坂だった。木枠で階段状になっているのだが、歩幅が合わなくて歩きづらかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/400秒 4mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
19.もみじ台から一丁平への道
こんな道ばかりを予想していたが、このあと、今度は上り坂になる。このあたりでやっとアサギマダラとクモガタヒョウモンに会えた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/200秒 14mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
20.一丁平
やがて一丁平に着く。もうひと登りしなくてはならない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
21.シモクレンの実
しょうがのような形をした紅い実がいくつもなっている木があった。後で調べてみるとシモクレン(紫木蓮)というようだ。花は赤紫色のモクレン様で3月~5月に咲く。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/400秒 15mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
22.城山山頂
今年5月に日影沢から上った城山山頂に着いた。時間は12時20分。途中写真を撮りながら1時間半もかかってしまった。城山茶屋で冷たいサイダーをラッパ飲みした。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/800秒 4mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
23.中央本線
日影沢を下って行ったが、春に比べて花がなく、蝶もあまり飛んでいない。キャンプ場まで下りたが、車を高尾山口に置いてあるので、そこまで歩かなければならない。これが結構苦痛だった。裏高尾から国道20号へ出る道の横をJR中央本線が走っている。城山山頂から2時間以上かかってしまった。足が痛い。親指の爪が紫色になってしまった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 15mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
24.高尾山口氷川神社
この神社の境内が臨時駐車場になっている。氷川神社は、二千年以上の歴史をもつといわれ、以前、鉄道博物館の帰りに寄った大宮の氷川神社が総本社だそうだ。高尾の氷川神社は応永年間(1394?1428)に片倉城主毛利師親が武蔵一宮氷川神社より勧請されたとされている。帰りは町田街道を行くことにした。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5? ?4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 10mm ISO110 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。


2014年11月24日

秋の深大寺を歩く(2) 11月13日


 まだ、11時だが、参道を散歩されていた地元のご婦人に、ゆっくり食べるならここが良いと、教えていただいた「深山茶屋」を探して入った。本堂から少し離れた坂を上ったところにあるので、人は少ない。ざるそばを注文したが、なかなか旨かった。ビールも飲みたかったが、今日は車なのでやめておく。

  「深山茶屋」で食べた後、再び参道へと戻り、深大寺通りへ出て、右の方へ歩く。水車館があり、さらに進むと左右にそば屋が並んでいた。引き返して、高橋駐車場まで戻り、深大寺城跡へ行ってみた。参道の賑わいが嘘のように人は少ない。
  散歩していたご婦人に薦められていたもう1軒のそば屋、「多聞」へ行く。名前を書いて順番を待つほど、繁盛していた。ここで2回目のそばを食べて、再び本堂に戻り、もう一度お参りをして、帰路に着いた。この日、新しい車はリッター20kmで走ってくれた。

 深大寺にいったい何軒のそば屋があるのだろうか。深大寺そば組合のパンフレットに出ているそば屋さんは、30軒あった。それぞれ、特徴があり、それぞれご贔屓の店があるのだと思う。私はそばが好きだ。車で1時間で来られるので、また、そばを食べることを目的に来ようと思う。いろいろな店で食べてみたい。

18.水車館
バス通りを右手の方、つまり武蔵野通りの深大寺入口の方へ行ってみる。平成4年7月1日にオープンしたという水車館があった。この水車館の敷地となっているところには、明治末期に地元の人びとが水車組合を作り、お金を出し合って建てた水車小屋があったところだそうだ。この地域はかって、雑木林が茂り、豊富な湧水を水源とする逆川が流れ、水車の回る音が響いていたそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 22mm ISO220 ) 露出補正 なし
水車館;クリックすると大きな写真になります。
19.深大寺バス停
三鷹駅方面へ行くバス停があった。ほかにも調布駅方面へ行くバス停がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 60mm ISO1400 ) 露出補正 なし
深大寺バス停;クリックすると大きな写真になります。
20.恵比寿大黒堂
深沙堂への参道に七福神の恵比寿尊と大黒天の、まさに丈六仏(丈六とは一丈六尺のことで約4.85メートル)を思わす大石像がある。この尊像は当山篤信総代であった故御林清一氏の邸宅の入り口に祀られていたが、平成18年に縁あって当地に遷座されたそうだ。このお堂の後ろが、深沙の杜である。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO450 ) 露出補正 なし
恵比寿大黒堂;クリックすると大きな写真になります。
21.深沙の杜のモミジ
数は少ないが、紅いモミジが陽の光を受けて輝いていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 105mm ISO200 ) 露出補正 なし
深沙の杜のモミジ;クリックすると大きな写真になります。
22.「鬼太郎茶屋」
バス通りを水車館と逆の方向に戻ると、調布方面へ行くバス停がある。そのそばに「鬼太郎茶屋」というのがあった。作者の水木しげるが住む調布市、ゲゲゲの鬼太郎の世界が、ここ深大寺門前に 再現されている。築40年余りの木造建築「鬼太郎茶屋」の駄菓子屋風の店内には、ところ狭しと、楽しくて、ほのぼのとした妖怪グッズが並ぶ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 24mm ISO320 ) 露出補正 なし
「鬼太郎茶屋」;クリックすると大きな写真になります。
23.そば守観音
調布方面へ行くバス停の近くに「そば守観音」があった。平成25年12月18日に、境内の敷地から、より多く方々に親しまれる、ここ深大寺のバス停留所の近くに遷座されたそうだ。山門近くのそば店が集まって結成した「深大寺そば組合」は毎年10月中旬に「そば守観音」へ打ち立てのそばを献上する献供式を行っている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO1100 ) 露出補正 なし
そば守観音;クリックすると大きな写真になります。
24.深大寺山門、本堂をのぞむ
小太郎茶屋の前から、深大寺の山門と本堂を眺めることが出来た。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 60mm ISO200 ) 露出補正 なし
深大寺山門、本堂をのぞむ;クリックすると大きな写真になります。
25.テングチョウ
この日はとても暖かい。テングチョウがちらちらと飛んでいる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
テングチョウ;クリックすると大きな写真になります。
26.深大寺城跡
車を置いた高橋駐車場を通り越して、不動堂のあたりで道路を反対側に渡ると、深大寺城跡の入り口があった。左手の坂を上がると、芝生の広場(第二郭跡)が開けた。 深大寺城趾は16世紀前半、南関東を舞台に繰り広げられた小田原北条氏と上杉氏の攻防の中で、扇谷上杉氏が築造した戦国時代の城館跡だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
深大寺城跡;クリックすると大きな写真になります。
27.エノキ
広場の入り口には大きなエノキの木があった。大きな木陰を作っている。左手は土塁の後が見受けられる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 20mm ISO250 ) 露出補正 なし
エノキ;クリックすると大きな写真になります。
28.虎口
芝生広場から左に行くと、本丸があった第一郭跡がある。この先に虎口(こぐち)がある。(虎口とは中世以降の城郭における出入り口のこと)

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO500 ) 露出補正 なし
虎口;クリックすると大きな写真になります。
29.深大寺水生植物園
水生植物園は本園である都立神代植物公園と深大寺を挟んだ位置にある。整備もまだ不完全なようだが、それがかえって、深大寺の昔ながらの湿地をうまく表現しているとも言われる。園内は木道で整備され湿地の上を歩いて回ることができる。5月下旬頃から梅雨時期にかけて、花菖蒲田では花菖蒲が無数に咲き乱れ、見ごろになるそうだが、今は何も花がない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 32mm ISO200 ) 露出補正 なし
深大寺水生植物園;クリックすると大きな写真になります。
30.「多聞」
深大寺城跡から降りてきて、少し右へ行ったところに「多聞」というそば屋があった。参道を散歩されていたご婦人が教えてくださった、美味しいという店のひとつだ。1時を過ぎたところだが、待っている人の列が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO560 ) 露出補正 なし
「多聞」;クリックすると大きな写真になります。
31.「多聞」で待つ
是非、食べて行こうと思い、順番待ちの名前を書く。床几に座って待つ間、軒先に見えるモミジがきれいだった。「多聞」の品書きには、多聞そばと、深大寺そばがあった。深大寺そばは三七、多聞そばは二八そばだというので、多聞そばを頼んだ。やや細麺の手打ちそばだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 52mm ISO200 ) 露出補正 なし
「多聞」で待つ;クリックすると大きな写真になります。
32.深大寺本堂
「多聞」を出て、高橋駐車場に戻るが、もう一度、本堂にお参りした。参拝者も多くなっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
深大寺本堂;クリックすると大きな写真になります。
33.境内のモミジ
本堂の脇に植えられたモミジが、本堂の屋根をバックに真っ赤になっていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 100mm ISO200 ) 露出補正 なし
境内のモミジ;クリックすると大きな写真になります。
34.本堂の屋根とモミジ
これから赤く染まるのだろうか、まだ、緑が残るモミジも美しい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 48mm ISO200 ) 露出補正 なし
本堂の屋根とモミジ;クリックすると大きな写真になります。
35.五大尊池
本堂と、隣の元三大師堂の間に池があり、 お堂の裏に迫っている崖肌の上から音をたてて滝が流れ落ちている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
五大尊池;クリックすると大きな写真になります。
36.山門
山門の近くに観光案内所があり、無料で深大寺周辺のガイドツアーが実施しされている。深大寺山門は慶応元年の火災の際にも常香楼とともに、被災をまぬがれた建物で、現在 、山内で一番古い建物ということであるが、東京に残っている江戸時代の建築の中でも、意匠的に特に すぐれたものの一つとされているそうだ。その山門に別れを告げる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
山門;クリックすると大きな写真になります。


2014年11月17日

秋の深大寺を歩く(1) 11月13日


  久しぶりに晴れた。富士山がきれいに見える。
  前々から一度訪れてみたいと思っていた三鷹の深大寺へ行ってみようと思う。そばを食べるのも楽しみだ。
 13年間乗った愛車が12月に車検になる。まだまだ、良く走るのだが、これからは車検のたびにバッテリー、タイヤをはじめとした種々の部品の交換が多くなる。また、ハイオク仕様の車なので、ガソリン代の高騰には給油のたびに、悩まされていた。そこで、小さな車に買い替えることにし、先日、その車が納車された。この日はこの車で行くことにした。アイドリング・ストップもすぐに慣れ、気にならなくなった。

  第三京浜から環八、甲州街道と走り、下布田を右折して、三鷹通りに入る。深大寺小学校前を左折すると、深大寺だった。10時少し前に到着した。高橋駐車場というところに車を停めて、深大寺を歩き始める。参道を山門の方へ進み、まず、本堂にお参りをした。参道にはそば屋が並ぶ。散歩中の地元のご婦人に、お薦めのそば屋を2軒教えていただいた。
  深大寺についての記述は、 深大寺のホームページを参照、引用させていただいた。

1.参道に並ぶそば屋
石畳の参道に入ると、「八起」さんというそば屋があった。江戸時代、深大寺周辺の土地が、米の生産に向かないため、小作人はそばをつくり、米の代わりにそば粉を寺に納め、寺ではそばを打って来客をもてなしたのが、深大寺そばの始まりと伝えられている。深大寺そばが有名になったのは、深大寺の総本山である上野寛永寺の門主第五世公弁法親王が、深大寺そばを大変気に入り、まわりの人々をはじめ、全国の諸大名にも深大寺そばのおいしさを言い広めたからだという。午前10時だが、すでにお客さんが入っている。そばだけでなく、だんごなども食べさせていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 30mm ISO250 ) 露出補正 なし
参道に並ぶそば屋;クリックすると大きな写真になります。
2.深大寺参道
参道を山門の方へ進んで振り返る。紅葉も始まっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
深大寺参道;クリックすると大きな写真になります。
3.深大寺山門
山門に来た。深大寺は東京都調布市にある天台宗の別格本山で、山号は浮岳山という。本尊は本堂に安置の阿弥陀三尊像で、東京では浅草の浅草寺に次ぐ古刹だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 24mm ISO560 ) 露出補正 なし
深大寺山門;クリックすると大きな写真になります。
4.本堂境内を望む
山門のたもとから、常香楼、寺務所を見る。本堂は少し左側だ。山門は元禄8年(1695年)に建てられたもので、深大寺で最も古い建造物だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 52mm ISO450 ) 露出補正 なし
本堂境内を望む;クリックすると大きな写真になります。
5.梵鐘
永和2年(1376年)、山城守宗光なる人物が鋳造した旨の銘があり、都内では3番目に古い。総高125.5?、口径68.8?、銅製。ひび割れなどの影響から、平成13年8月15日に新しい梵鐘が新鋳され、現在は釈迦堂に保管されているそうだ。これは新しい梵鐘。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 56mm ISO5000 ) 露出補正 なし
梵鐘;クリックすると大きな写真になります。
6.本堂
まだ、お参りする人が少ない。旧本堂が江戸時代に幕末の火災で焼失した後、本尊の阿弥陀如来像は、仮に再建した庫裡に安置されていたが、大正8年に今の本堂が完成した。旧本堂は寄棟造りの茅葺き屋根だったが、再建本堂は入母屋造りの棧瓦葺きに変わった。平成15年には大屋根大改修工事が行われ、瓦屋根より銅板葺本瓦棒葺きになり、本堂外観が一新した。境内のモミジは紅葉を始めている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO280 ) 露出補正 なし
本堂;クリックすると大きな写真になります。
7.元三大師堂
慈恵大師(元三大師)像が安置されている。江戸時代の大師堂は、本堂の西南(現在の手水屋の在る辺り)に東向きに建っていたが、幕末の火災で類焼したので、本堂西の崖地を削って造成した敷地に位置を移して再建されたとのこと。被災直後の慶応3年(1867)に、本堂をさしおいて復興されたことは、厄除元三大師がいかに多くの信者を集めていたかを物語っているという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 22mm ISO320 ) 露出補正 なし
元三大師堂;クリックすると大きな写真になります。
8.開山堂
乾門を出て、開山堂へ上がった。開山堂は昭和58年の開創1250年大法会記念事業として新築された奈良時代様式の堂宇だそうだ。本尊に薬師如来脇侍に弥勒菩薩千手観音を安置、開基満功上人、天台宗一祖契惠亮和尚の尊像が祀られている。瓦を積み重ねたような塀があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO4500 ) 露出補正 なし
開山堂;クリックすると大きな写真になります。
9.動物霊園 萬霊塔
乾門から延命観音へ行く途中に動物霊園があった。名称は世界動物友の会 深大寺動物霊園 という。要するにペットの霊園である。小鳥、猫、小型犬から大型犬とそれぞれ葬儀費用が定められている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 34mm ISO560 ) 露出補正 なし
動物霊園 萬霊塔;クリックすると大きな写真になります。
10.ペットへの絵馬
愛情を注いだペットたちへの思いが込められた絵馬が掛けられていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO320 ) 露出補正 なし
ペットへの絵馬;クリックすると大きな写真になります。
11.「玉乃屋」
すぐ先が神代植物公園というところに、2軒のそば屋があった。そのうちの一軒、「玉之屋」さんだ。木漏れ日が差し込んでいる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO500 ) 露出補正 なし
「玉乃屋」;クリックすると大きな写真になります。
12.そば打ち
深大寺そば組合に名を連ねるそば屋さんは、30軒ある。深大寺は湧水の多い国分寺崖線の崖面に抱かれるように立地し、現在でも境内に複数の湧水源をもつ。「深大寺そば」が付近の名物として発達したのももちろん水の恵みと無関係ではない。そばの栽培、そば打ち、釜茹で、晒しに湧水が利用されただけでなく、水車を利用してのそばの製粉も行われてきた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 62mm ISO640 ) 露出補正 なし
そば打ち;クリックすると大きな写真になります。
13.重要文化財 釈迦如来倚像
白鳳仏を安置する堂宇(お堂のこと)として昭和51年に新築された釈迦堂は、山門を入って左手の奥にあった。この白鳳仏(釈迦如来倚像)は豊満で、清楚な流動美たたえて、約1300年前の白鳳期の代表作と称されているとのこと。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/160秒 116mm ISO6400 ) 露出補正 なし
重要文化財 釈迦如来倚像;クリックすると大きな写真になります。
14.深沙の杜の紅葉
恵比寿大黒堂の後ろに深沙の杜と呼ばれる広場があり、そこのモミジが色づいていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 30mm ISO200 ) 露出補正 なし
深沙の杜の紅葉;クリックすると大きな写真になります。
15.深沙堂
このお堂は昭和43年(1968)に再建されたもので、正面二間半、奥行き三間半(一間は約1.8m)、入母屋造り銅板葺き、妻入りで、正面に向拝がある。また、堂の背後には、この地の水源であり、深大寺の発祥にかかわる泉、深沙堂水源涌水池がある。 旧堂は大師堂に匹敵する大きさがあり、寄棟茅葺きの屋根で、正面に切妻屋根の向拝が付いて、深沙大王祀、深沙大王社と呼ばれていたが、明治元年(1868)の神仏分離令によって取り壊されてしまったそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 24mm ISO2500 ) 露出補正 なし
深沙堂;クリックすると大きな写真になります。
16.「深山茶屋」
さて、深沙堂の坂を上がると、参道で散歩中のご婦人に、眺めが良くて、落ちつて食べられますよと、教えていただいた「深山茶屋」というそば屋さんがあった。調布市観光協会の深大寺そばの紹介によると、深山茶屋の場所は、深沙堂の左から、ゲゲゲの女房の撮影で使われた坂を上った先にあり、回りを木々に囲まれた、高台にある、眺めの良い静かな、落ち着いた店とされている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 52mm ISO2500 ) 露出補正 なし
「深山茶屋」;クリックすると大きな写真になります。
17.静かなたたずまいの「深山茶屋」
午前11時。周りを歩く人はいなかったが、店内に入るとすでに2人のお客さんがいた。なんとその2人は、そばをすすりながら将棋をさしている。私たちはざるそばを注文した。固すぎずゆでられたそばは美味かった。店主曰く、打ちたての蕎麦だそうだ。ざるそば¥650は値打ちがある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 52mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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2014年9月27日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日?12日 (2)雨の鑁阿寺(ばんなじ) 9/11


 足利でもう一つ見ておくべきところがある。それは足利学校と隣り合わせにある鑁阿寺である。鑁阿寺は詳しくは金剛山 仁王院 法華坊 鑁阿寺(こんごうさん におういん ほっけぼう ばんなじ)といい建久7年(1196年)に創建された。開基は足利義兼だ。鑁阿寺はもともとは足利氏の館であり、現在でも、四方に門を設け、寺の境内の周りには土塁と堀がめぐっており、鎌倉時代前後の武士の館の面影が残されている。

  足利学校の入徳門を出て、すぐ右に曲がる。突き当りを右に曲がると正面に鑁阿寺の楼門が見える。入徳門を出て、楼門までの道は趣のある街並みになっている。
  ところが、その途中で雨が急に激しくなった。軒先を借りてしばし雨宿りをする。しばらくすれば止むだろうと思っていた雨も、止む様子がなく、足利学校でお借りした小さなビニール傘で楼門に向けて歩いた。カメラが濡れる。
  雨の中、史跡足利氏宅跡として国の史跡に指定されている鑁阿寺を歩いたが、雨宿りする時間のほうが長かったようだ。

1.鑁阿寺への道
鑁阿寺への石畳の道が雨に濡れている。見えるのは鑁阿寺の楼門である。鑁阿寺の方形の境内には東西南北に門があり、楼門は南門にあたる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 140mm ISO720 ) 露出補正 なし
鑁阿寺への道;クリックすると大きな写真になります。
2.街並み
少々雨が強くなってきた。鑁阿寺への道の軒先で雨宿りをさせてもらう。風情のある街並みだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 27mm ISO1600 ) 露出補正 なし
街並み;クリックすると大きな写真になります。
3.征夷大将軍足利尊氏公像
鑁阿寺は史跡足利氏宅跡として国の史跡に指定されている。12世紀の半ばに足利氏の祖で、源義康の孫にあたる足利義康が同地に居館(足利氏館)を構えたとされる。鑁阿寺の開基、足利義兼は、足利氏の第2代当主。平安時代末期から鎌倉時代前期の武将で鎌倉幕府の御家人であった。足利氏の第8代当主である足利尊氏は、鎌倉時代後期から南北朝時代の武将で室町幕府の初代征夷大将軍(在職:1338年 - 1358年)だ。足利将軍家としての祖である。延元3年/暦応元年(1338年)、尊氏は光明天皇から征夷大将軍に任じられ、室町幕府が名実ともに成立した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 90mm ISO2500 ) 露出補正 なし
征夷大将軍足利尊氏公像;クリックすると大きな写真になります。
4.楼門と屋根付きの反橋
雨の中、鑁阿寺の南門である楼門にたどり着いた。堀の向こうに門があるが、堀には屋根つきの反橋がかけられている。建てられた札に、楼門は、仁王門または山門といい、建久7年(1196年)に創建されているが、室町時代に兵火にあい、永禄7年(1564年)、足利幕府13代将軍 足利義輝のときに再建されている。また、反橋は俗に太鼓橋とも言われ、江戸時代安政年間に再修されている・・・と記されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/200秒 90mm ISO6400 ) 露出補正 なし
楼門と屋根付きの反橋;クリックすると大きな写真になります。
5.楼門正面
楼門の左右の仁王尊像は、楼門の建物より古く鎌倉時代の運慶の作と言われているそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 42mm ISO3600 ) 露出補正 なし
楼門正面;クリックすると大きな写真になります。
6.本堂への石畳
本堂は室町幕府初代将軍足利尊氏の父・貞氏(さだうじ)が正安元年(1299年)に再建したもので、鎌倉時代の禅宗様建築は全国的にも類例が少ないために、平成25年(2013年)8月に国宝に指定された。入母屋造、本瓦葺き。正安元年(1299年)の建立(再建)だが、応永14年から永享4年(1407 - 1432年)に大規模な改造が行われ、この時に柱をすべて入れ替え、正面に向拝を付した。(Wikipediaによる)

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 60mm ISO2200 ) 露出補正 なし
本堂への石畳;クリックすると大きな写真になります。
7.多宝塔
本堂への道の右側に多宝塔があった。開祖足利義兼の創建と言われているが、現在のものは再建で、相輪の宝珠を調査したところ寛永6年(1629年)の銘が発見されている。多宝塔の右側には樹齢約550年の大銀杏があった。天然記念物に指定されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 32mm ISO4000 ) 露出補正 なし
多宝塔;クリックすると大きな写真になります。
8.本堂から楼門を見る
雨が降り続く。楼門で雨宿りをする人が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 56mm ISO1400 ) 露出補正 なし
本堂から楼門を見る;クリックすると大きな写真になります。
9.賓頭盧尊者(ビンズルソンシャ)
本堂の前にあった。「このお像は賓頭盧尊者です。通称 おびんずる様 といい、みなさまの足腰身体の悪いところを信心を受けて直してくれる仏様です。」と張り紙されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/80秒 24mm ISO6400 ) 露出補正 なし
賓頭盧尊者(ビンズルソンシャ);クリックすると大きな写真になります。
10.本堂の脇に置かれていた電気おみくじ機
200円を入れると獅子がおみくじを引いてきてくれる仕掛けである。国宝となった本堂とは違和感がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 24mm ISO4000 ) 露出補正 なし
本堂の脇に置かれていた電気おみくじ機;クリックすると大きな写真になります。
11.経堂
開基足利義兼が妻の供養のため一切経会を衆する道場として鎌倉時代に創建したといわれるが、現在の建物は応永14年(1407年)関東管領足利満兼により再建された。堂内に八角の輪蔵(経棚)があり、一切経二千余巻を蔵するが、経棚は江戸時代宝永年間の大修繕のものとされる・・・と記されている。昭和59年国重要文化財に指定された。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 40mm ISO1100 ) 露出補正 なし
経堂;クリックすると大きな写真になります。
12.中御堂(不動堂)
開基足利義兼の創建とされるが、文禄元年(1592年)生実御所国朝の再修による。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 32mm ISO1600 ) 露出補正 なし
中御堂(不動堂);クリックすると大きな写真になります。
13.鑁阿寺本坊の表門
「解説林」と書かれた扁額が掲げられている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 70mm ISO1600 ) 露出補正 なし
鑁阿寺本坊の表門;クリックすると大きな写真になります。
14.堀のカルガモ
雨が降る鑁阿寺の堀にカルガモが泳いでいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 70mm ISO1600 ) 露出補正 なし
堀のカルガモ;クリックすると大きな写真になります。
15.北門(薬医門)
鑁阿寺はずっと雨の中の散策だった。鑁阿寺には東西南北と4っの門がある。鑁阿寺を離れる際、友人のご主人が足利学校の駐車場から車を回してきてくださった。鑁阿寺の東門で乗せていただく。北門の前で少し止まっていただいてこの写真を撮った。北門はちょうど本堂の後ろ側にある。開基足利義兼の子、足利義氏は父の建てた鑁阿寺維持にため、堀の外に十二の支院(塔中十二坊)を鎌倉時代に建て、その筆頭(頭塔)を千手院とした。この門は先手院(現在の足利幼稚園)の門であり、弘化2年39世臥学頭來昌上人の再建である。・・・薬医門としては規模雄大にして、典型的な江戸末期の形式を有している。・・・と案内札に書かれている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 48mm ISO3600 ) 露出補正 なし
北門(薬医門);クリックすると大きな写真になります。
16.香雲堂本店
以前、香雲堂本店の足利銘菓「古印最中」を、今回も一緒に旅行している友人の奥様から、初めてただいて食べた時、とても美味しいと思い、その後、時々通販で買い求めている。東京、横浜では売っている店がない。足利に来たのでその本店に寄ってみた。お土産に買った「古印最中」はずっしりと重たい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 34mm ISO500 ) 露出補正 なし
香雲堂本店;クリックすると大きな写真になります。


 訪れた地点については、奥日光旅行地図を参照ください。