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2016年5月13日

小石川植物園 (2) ツマグロヒョウモン、アオスジアゲハ 4月15日

午後1時になった。もう1時間半近く、ツマキチョウを撮っていたことになる。少し歩いてみることにする。日本庭園の池を右手に見て、旧東京医学校から右の方に上がる。次郎稲荷というのがあった。さらに上に登って行く。カゴノキ、保土ヶ谷公園で見るのより何倍も大きいトキワマンサクや、ユリノキ、スズカケの木などの大きな木を見ながら歩くと、サトザクラや、オオシマザクラが咲く芝生の広場に出た。木陰で小さな子供さんを伴った家族連れが楽しそうにお弁当を開いている。
 最後にもう一度、菜の花の咲いていたところへ戻ってみた。しばらくすると、ツマグロヒョウモン、アオスジアゲハがやってきた。最後にやっとセリバヒエンソウで吸蜜するツマキチョウの♀に♂がアプローチする写真を撮って、小石川植物園を後にした。
 白山駅近くのそば屋で乾いた喉を冷たいビールで潤し、蕎麦を食べて帰路に着いた。

;クリックすると大きな写真になります。 21.コミスジ
日本庭園の池の傍にコミスジがいた。テリトリーを貼るように木の高いところにある葉上で羽を広げる。裏面を撮ることになる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 22.次郎稲荷
古くからありそうな稲荷社があった。少し調べてみたが由緒はわからない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1000秒 9mm ISO160) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 23.太郎稲荷
場所を違えて太郎稲荷というのもある[。ネットで探していくと、由緒についてはわからなかったが、東京大学大学院理学系の邑田仁教授が「小石川植物園の昔と今」と言う講演の中で、「享保7年、御薬園内に有名な養生所が出来ました。享保20年(1735)、青木昆陽が養生所と御薬園の敷地の一部を利用してサツマイモの試作を行います。享保年間の御薬園の図を見ますと、ほぼ現在の場所に稲荷と書き込まれており、太郎稲荷はこの時代からあったと思われます。」と述べられている資料があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1000秒 9mm ISO320) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 24.サトザクラが咲く芝生の広場
薬園保存園の方の近くに、まだ花をいっぱい付けている桜があった。サトザクラだ。芝生では、小さな子供たちを連れたお母さん仲間だろうか、花見をしている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f3.5 1/1250秒 13mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 25.ツマグロヒョウモン♂ -1
再び菜の花のところに戻ってみる。しばらくすると、オレンジ色の蝶が颯爽と飛んできて、菜の花に止まる。羽化したてのツマグロヒョウモンの♂で、ツマグロヒョウモンとしては小さな固体だった。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 26.ツマグロヒョウモン♂ -2
このツマグロヒョウモンは、菜の花の花から花へと移り、長い間楽しませてくれた。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 27.菜の花に産卵するツマキチョウ♀ -1
モンシロチョウに交じってツマキチョウの♀が飛んでいる。花芽に止まって産卵を試みているようだ。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 28.ツマグロヒョウモン♂ -3
菜の花に飽きると地面に止まって休んでいる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f3.2 1/1250秒 21mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 29.ツマグロヒョウモン♂ -4
これも同じ個体だ。また、菜の花に戻ってきた。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 30.モンシロチョウ♂
清楚な蝶だ。マルチパターン測光で白飛びがない。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2000秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 31.アオスジアゲハ -1
次に菜の花にやってきたのはアオスジアゲハだ。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 32.アオスジアゲハ -2
ツマグロヒョウモンとのツー・ショットになった。両方にピントを合わせるのは難しい。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 33.アオスジアゲハ -3
なかなかじっとしていてくれない。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 34.菜の花に産卵するツマキチョウ♀ -2
ツマキチョウの♀は菜の花の花芽に産卵を続ける。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/125秒 90mm IS360 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 35.アオスジアゲハ -4
このアオスジアゲハもツマグロヒョウモン同様、しばらくの間、菜の花畑に滞在した。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 36.アオスジアゲハ -5
丸いボケがきれいだ。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 37.アオスジアゲハ -6
次から次へと菜の花を移動する。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 38.カラスノエンドウに来たモンシロチョウ
同じようにマルチパターン測光で撮っているが、今度は少し白飛びしてしまった。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 39.セリバヒエンソウで♀が吸蜜
初めて♀がセリバヒエンソウで吸蜜している写真が撮れた。この♂は♀が目当てなのか、それともセリバヒエンソウが目当てなのだろうか。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm IS200 ) 露出補正 なし


2016年5月 9日

小石川植物園 (1) スプリング・エフェメラル:ツマキチョウ 4月15日

今年もツマキチョウの写真が撮りたくて小石川植物園へ出かけた。昨年は4月16日に小石川植物園に来ているが、その時は♂の発生の最盛期で、♀はまだ少なかった。
 都営地下鉄の白山駅を降りて、小石川植物園へと歩く。この日は暖かい日だった。もう、ツマキチョウらしき蝶が飛んでいる。
 11時半、入園料400円を払って、中に入る。受付の女性が「今日は天気が良くて、きっと鳥たちもたくさん現れるでしょう」とあいさつしてくれた。
 昨年、ツマキチョウの写真を撮った菜の花が咲くところへ行く。ニリンソウが群生していて白い花を咲かせている。ニリンソウの花には蝶は訪れないようだ。
 菜の花にはツマキチョウの姿は少なかった。多く飛んでいる白い蝶たちはほとんどがモンシロチョウである。その近くに紫色の小さな花であるセリバヒエンソウが沢山咲いていて、その花にツマキチョウは吸蜜に来るようだ。同じく紫色のショウカツサイも咲いているが、ツマキチョウはこの花には来ない。ところが♀が、このショカツサイの新芽に止まる。どうやら産卵しているようだ。ショカツサイもアブラナ科の植物なのだ。
  昨年は♂が多かったが、この日は♀も多かった。♂と♀が半々くらいだったと思う。

;クリックすると大きな写真になります。 1.セリバヒエンソウの花に来たツマキチョウ♀
この日最初に撮影したのはツマキチョウの♀だった。背の低い、小さなセリバヒエンソウの花で吸蜜する。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro 絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.オオアマナに来たモンシロチョウ♂
日本庭園への道を歩いていくと、白い花が咲いている。ニリンソウの群落もある。そのひとつオオアマナの花にモンシロチョウが来ていた。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.セリバヒエンソウに来たツマキチョウ♂
昨年は菜の花に飛び交うツマキチョウをよく撮ったが、この日はいつもの菜の花畑にツマキチョウの姿は少ない。その代り、下に咲くセリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)の紫色の可憐な花をよく訪れる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.ショカツサイに来たツマキチョウ♀
ツマキチョウのメスはセリバヒエンソウより、このショカツサイにやってくる。ショカツサイはアブラナ科でツマキチョウの食草のひとつであることを知った。諸葛孔明が広めたとの伝説から諸葛采と呼ばれるとのこと。オオアラセイトウ、またはハナダイコン、ムラサキハナナともいうらしい。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.ショカツサイに産卵
ツマキチョウの♀が原端をまげてショカツサイに産卵姿勢をとる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.産卵
同じくツマキチョウの♀がショカツサイの葉に産卵しようとしている。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.ヒメオドリコソウでひと休み
ヒメオドリコソウに止まって翅を休めるツマキチョウの♀

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.ショカツサイに止まるツマキチョウ♀
♀の方は否地紫色の花でもセリバヒエンソウの花には芽もくれず、もっぱらショカツサイに寄って行く。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.セリバヒエンソウにきた♂ ♂はセリバヒエンソウの花で吸蜜だ。しかし、一つの花で時間をかけて吸蜜するわけではないので、撮ろうとして近ずくと飛び立たれてしまうことが多い。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.Spring Ephemeral
スプリング・エフェメラルとは、春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称だそうだ。春植物(はるしょくぶつ)ともいう。直訳すると「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、「春の妖精」とも呼ばれることが多い。蝶ではギフチョウがスプリング・エフェメラルの代表である。しかし、このツマキチョウも春先のみ成虫が出現し、スプリング・エフェメラルのひとつであろう。とくに♂は美しい春の妖精である。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 11.ツマキチョウ♂
ツマキチョウの♂の撮影チャンスは、セリバヒエンソウの花に止まるときしかない。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 12.ツマキチョウ♂とセリバヒエンソウ
セリバヒエンソウの花にフォーカスして待っていると、♂が飛んできた。ピントも合った。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 13.ツマキチョウ♂ セリバヒエンソウの花で開翅
まさに Spring Ephemeral を感じる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 14.タンポポにも来たツマキチョウ
舞岡公園などではツマキチョウは良くタンポポの花で吸蜜する。ここでは圧倒的にセリバヒエンソウに向かっていくことが多い。G7Xでローアングルで撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.2 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 15.ツマキチョウ♀
♂はこのように止まって翅を休めることはほとんどなく、吸蜜しているか、飛び回っているかだが、♀は時々このようにただ止まって翅を休めることがある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 16.♂が♀にアプローチ
その翅を休めていたツマキチョウの♀に♂が近づいてきた。♀は腹端を上げて、つれない返事をする。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 17.菜の花に産卵するツマキチョウ♀ -1
菜の花の咲くところへ移動する。多くはモンシロチョウだが、中にはツマキチョウの♀がいる。この♀は菜の花の花芽に産卵をしようとしている。こうしてみるとここはツマキチョウにとって食草豊かな楽園なのだ。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 18.菜の花に産卵するツマキチョウ♀ -2
お腹の太い♀だった。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 19.♂はセリバヒエンソウが大好き
菜の花にはツマキチョウの♂は見られなかった。昨年はあれほどいたのに。不思議に思って昨年の写真を見てみたところ、昨年は逆にセリバヒエンソウで吸蜜している♂を撮っていない。昨年は4月16日にここへきているが、セリバヒエンソウは咲いていなかったのだろうか?開花の時期と蝶の発生時期とのタイミングは難しい。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 20.♀はショカツサイに
一方、♀はセリバヒエンソウの花にはほとんど来ないで、もっぱらショカツサイで産卵行動だ。この場面もショカツサイで吸蜜かと思ったらそうではなかった。   

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし