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2021年9月13日

旅の思い出 海外編 3

5)1994年8月ー9月 憧れのイタリア旅行(1)
ミラノ、ヴェネチア、パドヴァ、ラヴェンナ、フィレンツェ

1981年の初めての海外渡航は、イタリアのフィレンツェで行われたある学会への出張だった。その時、その美しい街を見て、この次は観光旅行でイタリアに来たいと思ったものだった。
 それから13年後の夏休みに、家族でイタリア観光旅行を実現することが出来た。
 某旅行社のパックツアーだったが、ミラノから→ヴェネチア→パドヴァ→ラヴェンナ→フィレンツェ、そして、→サンジミニャーノ→シエナ→アッシジ→ローマ とイタリアの北側半分を巡った。この時のことはStudio YAMAKOで回顧版として2009nenn10月に 1994年イタリア 初めての海外ツアー として掲載しているので、今回は一部を除いてその写真と被らないような写真を中心に見ていただきたいと思う。フィルムカメラの EOS 650とOlympus μ で撮った写真をデジタル化している。

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ミラノ サンタ・マリア・デッラ・グラツィエ修道院

前日に空路でミラノに到着し、朝早くホテルを出発、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を見に行った。1296年、大聖堂を取り壊して着工し、その後の変遷を経て、建築家ソラーリによって長い年月をかけ1469年に完成した。教会は第二次世界大戦中に連合軍の空襲を受け、大きな被害を受けたが、『最後の晩餐』の前には土嚢が積み上げてあったため、かろうじて被害を免れたという。

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ミラノ サンタ・マリア・デッラ・グラツィエ修道院 「最後の晩餐」

レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「最後の晩餐」は、ミラノ サンタ・マリア・デッラ・グラツィエ修道院の食堂に描かれたもので、420 x 910 cm の巨大なもの。レオナルドは1495年から制作に取りかかり、1498年に完成している。フレスコ技法ではなく、乾いた漆喰にテンペラで描かれたことや所在する環境から最も損傷が激しい絵画としても知られ、この時も修復中だった。

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ミラノ ドゥオモ

世界最大級のゴシック建築であり、全長158m、幅92m、高さ108mの威容を誇る。5世紀もの歳月をかけて多くの芸術家によって完成されたという。ドゥオモの前には広いドゥオモ広場がある。

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ミラノ ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア

ドゥオーモ広場の北にヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアというアーケードがある。イタリア王国の初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世に因んで名づけられたという。最初に1861年にデザインされ、イタリアの建築家ジュゼッペ・メンゴーニによって1865年から1877年の間に建設された。

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ミラノ ドゥオモ の屋上から

エレベータでドゥオモの屋根の上に登ることができた。ドゥオモには135本の尖塔があり尖塔の天辺にはひとつひとつに聖人が立っている。左下にヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアの屋根が見える。

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ミラノ スカラ座

現在の建物は2代目のもので1778年に完成した。初代の歴史的建築物のテアトロ・ドゥカーレは1776年2月25日、謝肉祭のガラ・コンサート後に焼失した。新劇場は以前サンタ・マリア・アラ・スカラ教会のあった場所に建設され、ここから劇場名がとられた。

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ヴェネチア イタリア国鉄 サンタ・ルチーア駅

ツアー一行はバスでヴェネチアへ着いた。イタリア国鉄の駅前広場を通って、運河を航行するヴァポレットという水上バスの停留所へ向かう。

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ヴェネチア サン・ジョルジョ・マッジョーレ島

この写真はサン・マルコ広場に建つサン・マルコ寺院の中から撮ったと記憶する。「サン・ジョルジョ・マッジョーレ島」は土地のほとんどが教会という。美しい鐘楼はサンマルコ広場からも見えた。

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ヴェネチア サン・マルコ広場

サン・マルコ寺院の前には大きな広場があり、カフェのテラス席もあって生演奏を聴きながら、最高の時間を過ごせる。私たちは映画「旅情」で有名な老舗のカフェ・フローリアンに入ってみた。

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ヴェネチア リアルト橋

カナル・グランデ(大運河)にかかるリアルト橋。1591年に水面からの高さ7.5mのそりの大きい、石造りの太鼓橋が完成した。橋の上にはアーケードが作られ、商店が並んでいる。

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パドヴァ サンタントーニオ聖堂

ベネチアから西へそれほど遠くないところにバドヴァ サンタントーニオ聖堂があった。1195年ポルトガル、リスボンで生まれ、1231年パドヴァ郊外で没した聖アントニオが奉られている。このサンタントーニオ聖堂はロマネスクのファサード、ゴシックのアーチ、ビザンティン様式のクーポラ、イスラム美術を取り入れた鐘楼など異なる様式の完璧な調和という特徴をもち世界でもめずらしい巨大建築物となっている。聖堂の建設は聖アントニオの死んだ翌年の1232年には始まっていたと考えられており、完成は1310年にまで長引いた。 1394年の火事とそれによる鐘楼の崩壊により聖堂の整理のための改築は15世紀まで続いたそうだ。

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ラヴェンナ ガッラ・プラキディア廟堂

つぎに訪れたのはベネチアから南へ100kmほどのところにあるラヴェンナだ。ガッラ・プラキディア廟堂が印象に残っている。外観は古く、小さくて地味な建物だが、その内部が素晴らしい。ローマ皇帝テオドシウス1世の皇女であるガッラ・プラキディアの霊廟とされる。5世紀半ばの建立。円天井は深い青色が特徴のモザイクに覆われ、奥行きのある構図になっている。

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フィレンツェ ミケランジェロ広場から

1981年、初めての海外旅行で サンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母 マリア)大聖堂 を眺めたミケランジェロ広場から、13年後に再び来ることが出来た。世界遺産フィレンツェ歴史地区の 一部として指定されている ドゥオーモ(大聖堂)、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼の三つの建築物で構成される。1296年から140年以上をかけて建設されたそうだ。前回は曇り空だったが、この日は晴れてくっきりとフィレンツェの街並みを眺めることが出来た。

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フィレンツェ ベッキオ橋

ポンテ ベッキオはアルノ川に架かる橋で、イタリア語で「古い橋」を意味するフィレンツェ最古の橋である。先の大戦を生き延びたフィレンツェ唯一の橋だそうだ。河川の氾濫などで何度か建て直されており、現在の橋は1345年に再建されたものという。橋の上には宝飾店が並び人通りが絶えない。

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フィレンツェ シニョーリア広場

フィレンツェの政治の中心だ。ヴェッキオ宮殿は、共和国時代に政庁が置かれた建物で、今でも建物の半分は市役所として使用されている。イタリアが統一された約150年前、一時フィレンツェが首都だったことがあるが、その時はここが政府だったということだ。ここに立つミケランジェロ作のダビデ像は100年ほど前にアカデミア美術館に移されて、これはレプリカとのこと。1984年の国際化学療法学会の折、会社の医師のお供でこのベッキオ宮殿の古いひんやりとした大広間で行われたレセプションに出席したことを思い出す。

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フィレンツェ ウフィツイ美術館

右手前の建物がルネサンス絵画で有名なウフィツイ美術館である。近代式の美術館としてヨーロッパ最古のもののひとつである。メディチ家歴代の美術コレクションを収蔵する美術館であり、イタリア・ルネサンス絵画の宝庫である。展示物は2,500点にのぼりという。塔が見える建物はベッキオ宮殿である。

040_940830152St X700 フィレンツェ EOS650.jpg
フィレンツェ Hotel BAGLIONI

13年前に泊ったホテル バリオーニだ。なつかしい。少なくとも外観はちっとも変っていない。いま旅行案内を見ると、「中央駅前にひときわ目立つたたずまいのエレガントな4ツ星ホテル。観光名所は徒歩圏内。18世紀の宮殿を利用した館内はクラシックな雰囲気。最上階にあるレストランの窓からは、ドゥオモやジョットの鐘楼など素晴らしい景観が楽しめる。」とあった。

2012年10月 6日

2日続きの夕焼け 9月26日・27日


 テレビで夕方のニュースを見ていたら、かみさんが「夕焼けがきれいよ」と言う。窓から西のほうを見ると空が茜色に染まっていた。P90を携えて、外に出る。久しぶりに見るすばらしい夕焼けだった。ここ数日、急に涼しくなって「秋」を感じていた。空気も澄んでいる。

1.夕焼けと富士山 9月26日
17時40分、慌てて外に出てみると、富士山がシルエットになった夕焼け空が広がっていた。久しぶりに見る光景だ。P90のISO感度を1600に設定し、ホワイトバランスを曇天にして、望遠側にズームして、35mm判換算で450mmくらいのところで撮った。さすがにISO1600ではザラついた画になる。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/250秒 75.7mm ISO1600 ) 露出補正 なし
夕焼けと富士山;クリックすると大きな写真になります
2.2日続きの夕焼け 9月27日
次の日もまたすばらしい夕焼けだった。しかし、この日の富士山は雲に隠れていた。昨日とは雲の形は違うが、その雲が茜色に染まっていた。時間は17時34分だった。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/72秒 28.8mm ISO244 ) 露出補正 なし
2日続きの夕焼け;クリックすると大きな写真になります
3.フィレンツェの夕焼け
夕焼けを見て、昨年秋に旅行をしたフィレンツェのヴェッキオ橋の上から見た夕焼けを思い出した。丘の上にあるホテルから、夕食をして、フィレンツェの夜を歩こうとヴェッキオ橋を目当てに下りてきた。ピッティ宮殿を右に見ながらさらに下るとにぎやかなところに出た。その先がアルノ川にかかるポンテ・ヴェッキオだ。空が茜色に染まっている。橋の途中から左側を見ると、ちょっとタイミングは遅かったがきれいな夕焼けだった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 15.7mm ISO1600 ) 露出補正 なし
フィレンツェの夕焼け;クリックすると大きな写真になります


2011年10月31日

北イタリア旅行 その17 フィレンツェ(4) 9月9日


 まだ、露天商を見て回りたいという、かみさんと娘を残し、娘の主人と2人で、いよいよ、ジョットの鐘楼へ上ることにした。入場料はひとり6ユーロだった。エレベーターのない414段の階段は辛かったが、テラスに上がると素晴らしい展望が待っていてくれた。汗びっしょりで降りてきて、カフェで冷たいビールと、簡単な昼食を摂り、ミラノ行きの列車の時間まで、再びフィレンツェの町を楽しんだ。
  日本を出発する前に、親友からミラノ在住の友人を紹介され、その方からメールをいただき、今夜、ミラノのホテルに着いたら電話をすることになっていた。海外で使えることを確認しておいた私の携帯電話で、その方の携帯電話にかけたところ、コンタクトすることができた。夜8時に、指定していただいたレストランで落ち合い、お互い初対面ながら、一緒に楽しく食事をさせていただいた。私たちだけでは、なかなか注文できないイタ飯を堪能することができた。

221.ジョットの鐘楼を昇る
大聖堂(ドゥオーモ)の建設にあたって、1334年に工匠頭に任命されたジョットは、アルノルフォ・ディ・カンビオの構想にあった鐘楼の計画に専念し、すぐにその建築を開始した。しかし、ジョットは基底部分の建築が済んだ時点(1337年)で死去し、以後は弟子のアンドレア・ピサーノ、1350年以降は聖堂の建築を指揮していたフランチェスコ・タレンティが引き継いでいる。聖堂よりも100年も早い1387年に塔は完成したが、当初計画された塔頂部の尖塔は造られなかった。
  高さ84mの鐘楼は、途中、3、4か所にフロアがあって、そこから外を眺めることが出来る。最初のフロアからの眺めた洗礼堂。右手に見えるクーポラはサン・ロレンツォ教会。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F16 1/1000秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし
ジョットの鐘楼を昇る;クリックすると大きな写真になります
222.ジョットの鐘楼の鐘
2段目のフロアだったろうか、過去実際に使われていた大きな鐘が置いてあった。いま使われている鐘も大きいだけあって、その音は遠くにいてもよく響き、近くで聞くと迫力満点と言われている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
ジョットの鐘楼の鐘;クリックすると大きな写真になります
223.ドゥオーモの展望台
やっとの思いで414段の狭い階段を上り、鐘楼の屋上の展望台に出た。高さ107mのドゥオーモのクーポラの展望台が、ほぼ同じ高さに見え、多くの観光客が上っている。もう一日あれば、ドゥオーモの方にも上がって、クーポラの内側に描かれている「最後の審判」を近くで見たかったが、今回はジョットの鐘楼の展望台からドゥオーモを眺めることを優先した。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/1250秒 80mm ISO400 ) 露出補正 なし
ドゥオーモの展望台;クリックすると大きな写真になります
224.ジョットの鐘楼から眺めたドゥオーモ
鐘楼の屋上の展望台から、眺めるドゥオーモのクーポラ、そしてフィレンツェの町の眺めは素晴らしかった。こちらのジョットの鐘楼が85m、ドゥオーモが107mとされているので、向こうの方が高いが、クーポラが「なで肩」なためか、こちらの方が高く感じる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ジョットの鐘楼から眺めたドゥオーモ;クリックすると大きな写真になります
225.カフェテリア
ジョットの鐘楼から下りてくると、かみさんと娘が待っていた。汗をかいて、のどが渇いた。冷たいビールが飲みたくて、近くのカフェテリアに入った。席を確保して、座り込み、ビールを買ってきてほしいと、娘たちに頼んだところ、パスタとか、サラダとか、軽食を買ってきて、昼飯にしようということになった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/50秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
カフェテリア;クリックすると大きな写真になります
226.シニョーリア広場 ネプチューンの噴水
ヴェッキオ宮の前にはシニョーリア広場がある。ここはフィレンツェの行政の中心で、共和政治をむねとしたフィレンツェでは、ことあるごとに、ここに集まり、議論を戦わせ、挙手によって採決を行ったと言われている。写真はネプチューンの噴水(大理石とブロンズ)で、バルトロメオ・アンマナーティ作(1575年)である。この写真には映っていないが、右手のヴェッキオ宮の入口近くには、ミケランジェロのダビデ像のレプリカがある。ミケランジェロの制作したオリジナルはアカデミア美術館にある。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 44mm ISO400 ) 露出補正 なし
ネプチューンの噴水;クリックすると大きな写真になります
227.ランツイのロッジア
シニューリア広場では市民集会がしばしば開かれたが、その集会が雨でも続けられるようにと1382年に建設されたという。そして、古代およびルネッサンス彫刻のギャラリーになっている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ランツイのロッジア;クリックすると大きな写真になります
228.ウッフィツイ美術館の入場を待つ人たち
1994年にツアーでフィレンツェに来た時は、この写真と同じように行列を作って、ウッフィツイ美術館の入場を待った。この日は並んでいる人の数はそれほど多くはないようだった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし
ウッフィツイ美術館の入場を待つ人たち;クリックすると大きな写真になります
229.フィレンツッェの似顔絵かき
ウッフィツイ美術館の脇をアルノ川の方へ歩くと、似顔絵を描く絵描きさんたちが営業中だった。アルノ川に出て、右へ向かうとヴァサーリの回廊があり、ヴェッキオ橋に出る。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 35mm ISO400 ) 露出補正 なし
フィレンツッェの似顔絵かき;クリックすると大きな写真になります
230.ヴェッキオ橋
川上の方から眺めたヴェッキオ橋だ。右手にヴァサーリの回廊があり、ヴェッキオ橋まで続く。そして、さらにヴェッキオ橋の階上を通るこのヴァサーリの回廊は、ウッフィツイ宮とアルノ川対岸にあるピッティ宮を結ぶ通路としてヴァサーリにより建設された。橋の中央に3つのアーチが見えるが、昨夕はそこからアルノ川の夕焼けを眺めた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヴェッキオ橋;クリックすると大きな写真になります
231.ヴェッキオ橋を渡る
ヴェッキオ橋の中に入って、左右の商店を見ながら、その焦点が途切れてアルノ川が見渡せるところまできた。上の写真で3つのアーチがある場所である。そこから上流の方を眺めた。きのうはここで月が昇る夕景色を見た。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 27mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヴェッキオ橋を渡る;クリックすると大きな写真になります
232.ヴェッキオ橋に並ぶ彫金細工店、宝石店
ヴェッキオ橋はアルノ川にかかるフィレンツエ最古の橋である。橋、すなわちこのしゃれたプロムナードも、13世紀にはなめし皮屋や、肉屋が並び、異臭を放っていたと言われる。宮殿近くに臭い市場があることを嫌ったフェルディナント1世の命令により1593年に市場は撤去され、宮殿周辺にふさわしい宝石店が並ぶようになったそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヴェッキオ橋に並ぶ彫金細工店、宝石店;クリックすると大きな写真になります
233.フェラーリの店
日本でも、イタリアの名車フェラーリの人気は高い。娘の主人もその一人で、明日はミラノから小一時間ほどのモンツァというところで行われるイタリアGPを観戦に行くという。ドゥオーモの方へ歩いて行く途中で、この店を見つけた。店に入らないわけがない。元気の良い、大阪弁を話す日本人女性の店員さんに迎えられた。私もついつい、ポロシャツをお買い上げ。ここはフェラーリのライセンスを得たPUMAの店だった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
フェラーリの店;クリックすると大きな写真になります
234.昼間見るドゥオーモ
今日は快晴である。青空のもと、ピンク、グリーンが混じる美しい大理石の洗礼堂、ドゥオーモ、ジョットの鐘楼が映える。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F14 1/800秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
昼間見るドゥオーモ;クリックすると大きな写真になります
235.ミラノ駅到着
フィレンツェの散策を堪能し、サンタマリア・ノヴェッラ駅から16:00発のユーロスターに乗り、17:45、ミラノ中央駅に着いた。 ミラノ中央駅(ミラノ・チェントラーレ) は、ミラノを代表する駅で、前にも記したが、ローマ・テルミニ駅に次いでイタリアで2番目の乗降客数(1日約32万人)であるだけでなくヨーロッパの鉄道駅としても主要な駅の一つであると言われる。線路、プラットホームの上のアーチ型の屋根は偉大である。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 26mm ISO400 ) 露出補正 なし
ミラノ駅到着;クリックすると大きな写真になります
236.おまけ ジョットの鐘楼展望台からのパノラマ写真
5枚の写真を Photoshop Elements で合成した。画角は180度弱と思う。左にサン・ロレンツオ教会が見え、その右側の緑色の屋根は中央市場。中央右にまっすぐ伸びる道はリカーソリ通りというのだろうか。洗礼堂や花の聖母教会の頭越しに撮っている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F13 1/640秒 22mm ISO400 ) 露出補正 なし
ジョットの鐘楼展望台からのパノラマ写真;クリックすると大きな写真になります

2011年10月29日

北イタリア旅行 その16 フィレンツェ(3) 9月9日


今回の旅行もいよいよ終盤になってきた。昨夜はヴェッキオ橋から見たアルノ川の夕焼けや、夜のドゥオーモなどを堪能したが、この日は15時過ぎまで、フィレンツェの町を散策し、午後は16:00発のユーロスターに乗り、再びミラノへ向かう予定である。まず、午前中の散策で撮った写真を見ていただきたい。

204.「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」の朝
朝7時、東の空から日が昇り始めた。トスカーナの山々がグラデーションになって、美しい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/2000秒 89mm ISO400 ) 露出補正 なし
「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」の朝;クリックすると大きな写真になります
205.「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」から朝のフィレンツェの町を眺める
東(右手の方向)から太陽が昇るので、町の建物の裏側から日が当たり始める。左手のドゥオーモ、右手にヴェッキオ宮が眺められた。それにしても、それぞれの名称は定かではないが、教会らしき建物が多い。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/800秒 81mm ISO400 ) 露出補正 なし
「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」から朝のフィレンツェの町を眺める;クリックすると大きな写真になります
206.「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」のタワー
ホテルの裏庭に回ってみた。フィレンツエの町から上がってくるときに、目印となっていた「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」のタワーが、朝陽を浴びて輝いていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 26mm ISO400 ) 露出補正 なし
「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」のタワー;クリックすると大きな写真になります
207.ホテルの従業員の方か?
裏庭の方から、女性が上がってきた。ホテルの従業員の方だろうか。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 82mm ISO900 ) 露出補正 なし
ホテルの従業員の方か?;クリックすると大きな写真になります
208.ホテルの玄関
ホテルの周りを散歩して、正面に戻ってきた。そろそろ朝食にしたい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 18mm ISO500 ) 露出補正 なし
ホテルの玄関;クリックすると大きな写真になります
209.朝食はテラスで
朝食はトスカーナの丘が見えるテラスに用意されていた。私たち以外に泊っている人がいるのかと思うほど静かだったが、何組かのお客さんが朝食に来られていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/320秒 18.6mm ISO400 ) 露出補正 なし
朝食はテラスで;クリックすると大きな写真になります
210.ホテルのプール
朝食を終え、出発までの時間、蝶の写真を撮ろうかと再び外に出た。玄関を出て右側に、植え込みで目隠しされたプールがあった。もちろん、まだ泳いでいる人はいない。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
ホテルのプール;クリックすると大きな写真になります
211.ホテルにいたオウム
ホテルのロビーから、裏庭に出るところにオームが飼われていた。ココベッロという名前だとフロントにいた女性が教えてくれた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 82mm ISO2800 ) 露出補正 なし
ホテルにいたオウム;クリックすると大きな写真になります
212.「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」のロビー
左手のエントランスを入ったところが大広間になっていて、このホテルのロビーである。左に見えるデスクがフロントで、こちら向きにあるデスクがコンシェルジェだろう。何と優雅な佇まいだろうか。ちょうど、泊り客のご夫婦が部屋から下りてこられた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.8 1/60秒 24mm ISO3200 ) 露出補正 なし
.「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」のロビー;クリックすると大きな写真になります
213.見納めのフィレンツェの町全景
10時半になった。タクシーを呼んでもらってフィレンツェの駅に向かう。空は晴れ渡り、フィレンツエの町が、朝の穏やかな光に包まれれている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/1000秒 112mm ISO400 ) 露出補正 なし
見納めのフィレンツェの町全景;クリックすると大きな写真になります
214.サン・ロレンツォ教会の横
タクシーでフィレンツェの駅へ着き、また、一時預かりで荷物を預けた。そして、昨日も通ったウニタ・イタリア広場からサン・ロレンツォ教会の脇に出た。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
サン・ロレンツォ教会の横;クリックすると大きな写真になります
215.露天商
サン・ロレンツォ教会周辺は革製品や、土産物などを売る露店商がずらりと 並んでいる。人通りが多く賑やかだ。イタリア的な小さな土産物などを買う人が多い。わが軍の女性2人もその仲間だ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
露天商;クリックすると大きな写真になります
216.サン・ロレンツォ教会
サン・ロレンツォ教会は、393年サンタ・アンブロージョにより献堂式が行われたフィレンツェで最も古い教会だそうだ。1060年、ロマネスク様式の教会として再建されている。現在の教会はメディチ家の依頼でフィリッポ・ブルネレスキーが設計し、1419年に改築が始まり、1460年に完成した。再建には地区の資産家たちやメディチ家が費用を援助したと伝えられる。ファサードはミケランジェロの設計案が残されているものの、未完のままである。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
サン・ロレンツォ教会;クリックすると大きな写真になります
217.サン・ロレンツォ教会の鐘
正午、サン・ロレンツォ教会の鐘が鳴った。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/1000秒 120mm ISO400 ) 露出補正 なし
サン・ロレンツォ教会の鐘;クリックすると大きな写真になります
218.ドゥオーモ広場
昨夜、堪能したドゥオーモ広場へやってきた。快晴の穏やかな日差しが降り注いでいる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 35mm ISO400 ) 露出補正 なし
ドゥオーモ広場;クリックすると大きな写真になります
219.ドゥオーモ ファサードの扉の上の絵
昨夜も見たファサードの扉の上の絵だ。絵の下に「VENEZIA 1886-SOCIETA' MVSIVA VENEZIANA・FECS・」という文字が見える。なんで 'VENEZIA'なのか良くわからない。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5 1/400秒 78mm ISO400 ) 露出補正 なし
ドゥオーモ ファサードの扉の上の絵;クリックすると大きな写真になります
220.洗礼堂の東の扉
昨夜は開かれていて、中を見ることができた扉である。ミケランジェロが「天国の扉」と名付けた扉で人々の手に触れ、今では扉全体が金色に輝いている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 26mm ISO400 ) 露出補正 なし
洗礼堂の東の扉;クリックすると大きな写真になります


2011年10月26日

北イタリア旅行 その15 フィレンツェ(2) 9月8日


 夕方7時少し前に、「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」から、徒歩でフィレンツェの町へ出かけた。まず、目指すはヴェッキオ橋。いくつかの大きな別荘のある丘の道を下る。ポルタ・ロマーナからピッティ宮殿の広場を通りながら、ヴェッキオ橋に着いたのは、7時50分ごろだった。
 空が赤くなっているので、もしかしてと思って、橋の上まで小走りに進んだ。思った通り、見事な夕焼けだった。ベッキオ橋からの夕焼けを堪能した後、ヴェッキオ宮の前を通って、ドゥオーモの方へ歩いて行った。
 ヴェッキオ宮やドゥオーモ、洗礼堂、ジョットの鐘楼はライト・アップされ、多くの観光客で溢れていた。3度目のフィレンツェでヴェッキオ橋での夕焼けや、ドゥオーモのライトアップなど、最高のひと時を過ごすことができた。ホテルに帰りついたのは10時半だった。

185.夕暮れのフィレンツェの町へ
「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」で一休みして、まだ明るい午後7時前に、徒歩でフィレンツェの町へ出かけた。丘陵につけられた道の両側には大きな別荘がある。途中、散歩中の犬を連れたおじさんと、ベンツに乗った女性が車を停めて話をしていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/160秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
夕暮れのフィレンツェの町へ;クリックすると大きな写真になります
186.ローマ門
坂を下って、ポルタ・ロマーナまで進み、ローマ門をくぐってポルタ・ロマーナ通りに入り、ピッティ宮殿のある広場まで進んだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ローマ門;クリックすると大きな写真になります
187.ピッティ宮殿
だいぶ暗くなってきた。右手にピッティ宮殿が現れた。1457年、フィレンツェの銀行家ルカ・ピッティはピッティ宮殿の建設に着手した。だがピッティ宮殿の完成を見ることなく、ピッティは1472年に死去し、ピッティの死とともに、宮殿の建設も中止された。ピッティの死から約100年を経た1550年頃、初代トスカーナ大公であるメディチ家の当主コジモ1世が、体調を崩しがちになった妻エレオノーラ・ディ・トレドのためにピッティ宮殿を買い取ったとされる。これにともない中断されていた宮殿の建設が再開され、さらに拡張していった。ピッティ宮殿は、メディチ家断絶の後、ロートリンゲン家、サヴォイア家が住居とした歴史ある建物だそうだ。この中には、今現在、5つの美術館が入っている。 絵画中心のパラティーナ美術館、近代絵画美術館、銀食器美術館、陶器博物館、衣装博物館があるそうだが、なかには入らなかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
上:プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/60秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/25秒 13.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
ピッティ宮殿;クリックすると大きな写真になります
188.ドゥオーモを望む
ヴェッキオ橋の手前に出た。アルノ川の向こう側には、茜雲の下にドゥオーモのクーポラが見える。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/80秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
ドゥオーモを望む;クリックすると大きな写真になります
189.アルノ川右岸
アルノ川は、アペニン山脈のカゼンティーノ国立森林公園から発し、アレッツォ高原、アルノ渓谷を経由して、ここフィレンツェに至り、この古都の中心を東から西に流れる。その後はトスカナ平野を西に向かい、港湾都市ピサでティレニア海に注いでいる。川下に向かって右側を右岸というが、ドゥオーモやヴェッキオ宮、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会らは、右岸にある。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 18.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
アルノ川右岸;クリックすると大きな写真になります
190.ヴェッキオ橋から夕焼けを眺める
アルノ川は、西にあるピサの方へ向かって流れている。もしかしたら橋の上から、きれいな夕焼けが見られるではないかと、小走りに橋の中央に向かう。ヴェッキオ橋の中央部は宝飾店などがなく、川の上流、下流の両方が見渡せるようにいる。左手(下流の方)を見て、驚きの声を上げた。見事な夕焼けだった。 すぐ下流に見えるのはサンタ・トリニタ橋で、優雅なアーチで有名な石造りの橋だそうだ。川遊びなのか、競技の練習なのか、ボートを漕ぐ姿がある。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/250秒 18.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
ヴェッキオ橋から夕焼けを眺める;クリックすると大きな写真になります
191.ヴェッキオ橋から夕暮れの上流を眺める。
時刻は8時少し前、今度は流れの反対側を見る。一つ上流にある橋はアレ・グラツィエ橋だ。こちらは月が出て、また、美しい光景だった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/30秒 6.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
ヴェッキオ橋から夕暮れの上流を眺める;クリックすると大きな写真になります
192.ヴェッキオ橋
ヴェッキオ橋には、左右に宝飾店などの店が並んでいる。この場所の左右がいましがた夕焼け、夕暮れを見たところ。左側が川下であるが、ちょっと広くなっていて、ストリート・パフォーマーが演奏していた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/30秒 6.1mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ヴェッキオ橋;クリックすると大きな写真になります
193.ジェラード屋さん
イタリアはジェラード屋さんが多いが、とくにフィレンツェの町には多かった。いろいろな種類があって楽しめる。もちろん食べてみたが、旨かった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/250秒 6.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
ジェラード屋さん;クリックすると大きな写真になります
194.ヴェッキオ宮
ヴェッキオ橋を右岸の方へ渡って進むと、右側にシニョーリーア広場があって、ライトアップされたヴェッキオ宮殿があった。1981年に来た時、このヴェッキオ宮の大広間で国際化学療法学会の開会式が行われたのを思い出す。ヴェッキオ宮は94mの塔がある力強く優美なゴシック建築で、かってのフィレンツエの共和国政庁舎だそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/40秒 6.1mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ヴェッキオ宮;クリックすると大きな写真になります
195.洗礼堂
プロコンソロ通りというところをドゥオーモの方へ向かい、ドゥオーモの手前を左に曲がり、ジョットの鐘楼の前を通ってドゥオーモ広場に出た。右手にドゥオーモのファサード、左手に洗礼堂がった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/40秒 6.1mm ISO3200 ) 露出補正 なし
洗礼堂;クリックすると大きな写真になります
196.洗礼堂の入口
ふと、洗礼堂の方を見ると入口から明るい光が見える。中を見せてくれているのだ。中は金色に輝いている。洗礼堂もドゥオーモと同じ美しい大理石で造られた八角形の建築で11~12世紀の建築だそうだ。町の守護聖人に捧げられたもので、ドゥオーモができるまでは聖堂として使われたとのこと。ダンテもここで洗礼を受けたと伝えられる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/25秒 6.1mm ISO3200 ) 露出補正 なし
洗礼堂の入口;クリックすると大きな写真になります
197.洗礼堂の内部
さらに入口に近付いて内部を見た。内部の丸天井部分は「最後の審判」「創世記」などを主題としたビサンチン風のモザイクで飾られていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/60秒 6.1mm ISO3200 ) 露出補正 なし
洗礼堂の内部;クリックすると大きな写真になります
198.ドゥオーモ
この教会は、花の聖母教会という。かってのフィレンツェ共和国の宗教の中心で、白ピンク、グリーンの大理石の幾何学模様で飾られた美しい大聖堂だ。1296年から172年の歳月をかけて建設され、約3万人が一堂に会することができる大きさと言われる。大クーポラはブルネッレスキの設計による。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/40秒 6.1mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ドゥオーモ;クリックすると大きな写真になります
199.ドゥオーモのファサード
19世紀までこのドゥオーモのファサードは未完成のままであったという。フィレンツェの自治体は最初の構想をもとにファサードを再建することを決定、1864年にコンクールが行われ、エミリオ・デ・ファブリスによる新しいファサードが建設された。この建設は1876年に始まり、1887年に完成した。銅製の巨大な扉は1899年から1903年にかけて製作されたものであるとのこと。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/50秒 6.1mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ドゥオーモのファサード;クリックすると大きな写真になります
200.ドゥオーモ ファサードの絵
扉の上にある絵に就いて調べてみたが良くわからなかった。フィレンツエのドゥオーモに限らず、イタリアの教会の多くには、ファサードの扉の上に、このような絵がある。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/25秒 18.1mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ドゥオーモ ファサードの絵;クリックすると大きな写真になります
201.ドゥオーモの中
ドゥオーモの中にも入ることができた。時刻は夜10時を過ぎている。華やかな外側とは対照的に内部は落ち着いた色調であった。クーポラの内側にはヴァザーリやその弟子たちによるフレスコ画「最後の審判」があった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/40秒 8.1mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ドゥオーモの中;クリックすると大きな写真になります
202.ドゥオーモとジョットの鐘楼と洗礼堂
西側へ廻り込んで見ると、左から洗礼堂、ドゥオーモのクーポラ、ドゥオーモのファサード、ジョットの鐘楼が一つになって眺められた。ジョットの鐘楼には明日、上ってみようと思う。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/30秒 6.1mm ISO3200 ) 露出補正 なし
ドゥオーモとジョットの鐘楼と洗礼堂;クリックすると大きな写真になります
203.フィレンツェの町の灯り
夜も10時を過ぎた。ドゥオーモ広場の脇からタクシーに乗って、「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」へ戻った。ベッロズグアルドの丘からは、まだ明々と灯がともるフィレンツェの町がきれいだった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/5秒 21.5mm ISO3200 ) 露出補正 なし
フィレンツェの町の灯り;クリックすると大きな写真になります


2011年10月24日

北イタリア旅行 その14 フィレンツェ(1) 9月8日


 この日、9月8日は、11:09発の列車でパルマを出発し、途中ボローニャでユーロスターに乗り換え、フィレンツェ(サンタ・マリア・ノヴェッラ)駅に着いたのは、午後1時だった。例の通り、駅構内の一時預かりで荷物を預け、快晴のフィレンツェの町を歩き始めた。
 私にとってフィレンツェは3度目である。今回、最初に見たのは古い薬局だった。そのあと、日本の雑誌でも紹介されているレストランで食事をして、再び歩く。今から30年前に来た時に泊った駅前の Hotel Baglioni も変わらず、むしろ立派に見え、懐かしかった。
 このあと、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の中に入り、見学し、再び、駅に戻り、荷物を取って、この日泊るホテルへ向かった。ホテルはアルノ川の左岸の高台にある。古い別荘のような館だった。

170.フィレンツェに到着したユーロスター
途中ボローニアで、今回初めて乗るユーロスターに乗り換え、13:00にフィレンツェに到着した。この車両はETR500型と言い、ピリンファリーナがデザインを担当したと聞く。さすがにスマートだ。
 イタリアの高速鉄道網の整備は他のヨーロッパ諸国と比べて立ち遅れていると言われていた。1990年代、イタリア国鉄は巻き返しを図るべく300km/hでの走行を前提とした高速鉄道網の整備に取り掛かった。2008年12月にミラノからボローニャに至る高速鉄道の開業に伴って運行を開始したユーロスターは、リニューアルされたETR500型の編成で運行されている。ボローニア、フィレンツェ間は2009年12月に開業し、従来の所要時間56分が約半分の30分に短縮されたという。このスマートな車体にはFrecciarossa(フレッチャロッサ、赤い矢)の愛称が与えられている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2 1/1000秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
フィレンツェに到着したユーロスター;クリックすると大きな写真になります
171.観光客で賑わうフィレンツェ
フィレンツェの駅は大きな荷物を持った観光客が多かった。我々も荷物を駅構内の一時預けに預ける。ここも、とても混んでいて、順番を待たされた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
観光客で賑わうフィレンツェ;クリックすると大きな写真になります
172.フィレンツェにもトラム
ふと、駅の方を振り返るとトラムが見える。フィレンツェに路面電車は走っていなかったはずなのに。帰ってきてから調べてみた。2005年12月から工事が開始され、5年後の昨年2月14日に開通したばかりのようだ。サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(フィレンツェ駅)と、郊外のスカンデッチという町を結び、全長は7.4km、14の駅に止まり、所要時間は23分とのこと。これはトラム1号線と呼ばれる。今、中心街の北西にあるフィレンツェ空港から、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅とドゥオーモ広場を経由してLibertàというところに至る、約9キロの路線となるトラム2号線の建設が話題になっているそうだ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/800秒 18.5mm ISOオート ) 露出補正 なし
フィレンツェにもトラム;クリックすると大きな写真になります
173.サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の入口
娘の主人がまず連れて行ってくれたのは、現存する世界最古の薬局と言われるサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局だった。狭い入口を入り、廊下を抜けると薬局があった。

左:Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/250秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
右:Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/50秒 10.8mm ISOオート ) 露出補正 なし
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の入口;クリックすると大きな写真になります
174.サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の門構え
入口の門構えも歴史を感じさせる立派なものだった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/320秒 10.8mm ISOオート ) 露出補正 なし
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の門構え;クリックすると大きな写真になります
175.サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の内部
この薬局の起源は13世紀まで遡り、1221年フィレンツェに移住してきたドミニコ会の修道院サンタ・マリア・フラ・レ・ヴィニェ(Santa Maria Fra Le Vigne ブドウ畑の中のサンタ・マリアの意)の修道僧たちが薬草を栽培して薬剤を調合していたのが始まりと言われる。この修道院は後のサンタ・マリア・ノヴェッラ教会へと発展する。1612年には薬局として認可され、一般営業が開始されている。東京にも北青山に提携店があり、ボディ・ケア商品などが販売されているらしい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/100秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の内部;クリックすると大きな写真になります
176.トラットリア 「アルマンド」 入口
娘の主人が次に連れて行ってくれたのは、フィレンツェで3本の指に入る美味しいレストラン「アルマンド」という、地元フィレンツェ人に愛 され続けてきた老舗トラットリアだった。オペラ劇場関係者が通う小さなお店は雰囲気抜群で、 極上のトスカーナ伝統料理を食べられるそうだ。日本の雑誌に紹介されているようで、ちょうど我々が居合わせたときに、ここが紹介されている最新の日本の雑誌が届いた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/500秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
トラットリア;クリックすると大きな写真になります
177.トラットリア アルマンド
午後2時を過ぎていたのでお客さんは少なかった。壁にはオペラ歌手の写真が一杯貼られている。女性オーナーのアレッサンドラさん、その叔父さんにあたるダニエーレ氏と、お店の人たちと一緒に、記念写真を撮らせていただいた。こういう老舗レストランは家族経営がほとんどという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.8 1/125秒 26mm ISO2500 ) 露出補正 なし
トラットリア アルマンド;クリックすると大きな写真になります
178.サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
入場料は3.5ユーロ、4人分14ユーロ支払った。しかし、後で気がついたことだが、どうやら65歳以上はフリーだったらしい。ファサード(正面)は2008年に修復が終わりとても綺麗になっていた。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会は、1246年に建設の計画が行われ、現在の教会は1278年からシトー派修道院の伝統的様式に従い、T字型の様式を採用し、建設され始めたとのこと。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F14 1/800秒 27mm ISO400 ) 露出補正 なし
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会;クリックすると大きな写真になります
179.サンタ・マリア・ノヴェッラ教会 ファサード
ファサードについては、フィレンツェの大貴族、ジョヴァンニ・ルチェッライがファサードを完成させるプロジェクトを立ち上げ、選ばれた建築家はルネサンスの巨匠、レオン・バッティスタ・アルベルティで、工事は1458年から1478年の間に行われたとのこと。内部には有名なマザッチョによる「三位一体」などがあったが残念ながら内部は撮影禁止だった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 55mm ISO400 ) 露出補正 なし
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会;クリックすると大きな写真になります
180.懐かしい「ホテル・バリオーニ」
1981年に国際化学療法学会への出張でフィレンツェに来た時に泊ったのが、駅の近くのウニタ・イタリアーナ広場に面して建つ、この「ホテル・バリオーニ」だった。外観は全く変わらないが、当時よりグレード・アップしたようだ。屋上には見晴らしの良いガーデンレストランがあったのを思い出す。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 24mm ISO400 ) 露出補正 なし
「ホテル・バリオーニ」;クリックすると大きな写真になります
181.「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」
さて、フィレンツェ駅に戻って、荷物を受け出し、駅前からタクシーに乗って、今夜泊るホテルへと向かった。アルノ川の対岸、つまり左岸の丘の上にある「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」というホテルである。フィレンツェのすぐ郊外にあるベッロズグアルドの丘はダンテやメディチ家の時代から変わらない自然と建物を残しているという。 古き時代と貴族の歴史を伝え、温かい雰囲気がある。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 8.9mm ISO400 ) 露出補正 なし
「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」;クリックすると大きな写真になります
182.「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」 客室
フィレンツェ駅からタクシーで10分ほど、アルノ川対岸の丘陵を登ったところにあるこのホテルは、かつて貴族が別荘としていたのに相応しい絶好のロケーションである。敷地から見下ろすフィレンツェの町は、まるで絵葉書から切り取ったような美しさで、言葉を失う。建物も往時のフィレンツェの栄華を思わせる荘厳な趣きで、エントランスを入ると出迎えられる大広間などは、まるで美術館のようだった。客室は広く清潔で、水回りも近年にリノベーションされたようで快適であった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 18mm ISO500 ) 露出補正 なし
「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」;クリックすると大きな写真になります
183.「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」のベッドから
前の写真で見ていただいたベッドに寝転がり、大きな窓の向こうに見たトスカーナの丘の景色は見事としか言いようがなかった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/400秒 13.1mm ISOオート ) 露出補正 なし
「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」のベッドから;クリックすると大きな写真になります
184.「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」からの眺め
さて、夕食がてら、夕方のフィレンツェの町に繰り出すことにした。時刻は午後7時10分前。ホテルのある丘から見えるフィレンツェの町は、まだ陽が当たり、輝いていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1000秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
「ホテル・トッレ・デル・ベッロズグアルド」からの眺め;クリックすると大きな写真になります
185. トスカーナの丘
フィレンツェの町に向かってホテルの右側に拡がるトスカーナの丘陵地帯には、サン・ミニアート・アル・モンテ教会のファサードが見えた。ロマネスク様式のファサードをもつ13世紀頃の教会だそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
トスカーナの丘;クリックすると大きな写真になります


2009年10月25日

1994年イタリア 初めての海外ツアー その1

 企業が夏休みを取ることを奨励し始めた頃、家族で海外旅行をしてみようということになった。家内と娘と娘の勤め先の友人であるお嬢さんと4人でイタリア初心者ツアーに参加した。
 まず、ミラノに入り、ベニスやフィレンツェをめぐり、ローマへ行くというコースである。
 持参したカメラは EOS650 で、もちろんフィルムカメラである。後年、そのネガをカメラ屋さんに持ち込み、CDに焼いてもらった。見ていただく写真は、そのCDに取り込んだ画像である。
1. ミラノのドゥオモ
  8月27日 ドゥオモ広場に足を踏み入れ、イタリアのゴシック建築の最高傑作と言われるこのドゥオモの外観を見た時は感動した。大理石による2245の彫像と135本の尖塔で飾られているという。中にも入ってみた。そして屋上にも出られる。屋根の上からはミラノの町が一望できた。

  EOS 650 Canon EF 35-70mm F3.5-F4.5
  プログラムオートで撮影 ISO400 ネガカラーフィルム
  以下同じ
ミラノのドゥオモ:クリックすると大きな写真になります
2.ドゥオモの外観
正面左側の外壁であるが、彫像の一体一体は、それぞれに異なり、見ていて飽きない。
ドゥオモの外観:クリックすると大きな写真になります
3.ガレリア
ドゥオモ広場から見たガレリアの入り口である。正しくは、ガレリア・ヴィットリオ・エマニエル2世といい、19世紀末に建設された。ドゥオモ広場とスカラ広場を結ぶ長さ200m、高さ32mのアーケードには洒落たカフェや、ブティックなどが並んでいた。
ガレリア:クリックすると大きな写真になります
4.スカラ広場
ガレリアを抜けてスカラ広場に出た。オレンジ色のやや旧式の市電の後ろの建物がスカラ座である。スカラ座はオペラ劇場として世界屈指の劇場である。サンタ・マリア・デラ・スカラという教会があった場所に、1778年建てられた。
スカラ広場:クリックすると大きな写真になります
5.ミラノ南西部
自由時間に科学技術博物館へ行きたいと思い、ドゥオモ広場から地下鉄に乗って、S.Ambrogio という駅で降り、上に出ると閑静な街並みがあった。
ミラノ南西部:クリックすると大きな写真になります
6.科学技術博物館
天才科学者でもあるレオナルド・ダ・ヴィンチが考えたヘリコプターなどのアイデアを、彼のスケッチと模型によって展示されているほか、鉄道車両などの実物、模型も展示されている。もちろんツアーのコースには入っていない。娘が親父の希望を叶えてくれ、ガイドブックから探して案内してくれた。
科学技術博物館:クリックすると大きな写真になります
7.ヴェネチア
翌日の朝、ミラノのホテルからバスに乗ってベニスについた。もちろんバスはヴェネチアの入り口までで、そこから先は運河を水上バスや、水上タクシーで進む。まずは有名なサンマルコ広場へ行く。サンマルコ寺院をマルコと名乗る日本語を話すイタリア人ガイドの案内で見学した後、ゴンドラに乗った。ヴェネチアのホテルは四つ星で、小さいけれど雰囲気の良い素晴らしいホテルだったと記憶している。
ヴェネチア:クリックすると大きな写真になります
8.ラヴェンナ
モザイク芸術で有名なところ。ここはサン・ヴィターレ聖堂の敷地内にあるガラ・プラチディアの霊廟で5世紀に建てられたという。天井いっぱいに描かれたモザイクが素晴らしかった。
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9.フィレンツェのドゥオモ
フィレツェは、私にとって、2回目の訪問である。1980年、今から30年近くも前のことになるが、勤務していた企業の新製品にかかわる学会があり、初めての海外出張をした。まったくと言ってよいほど変わっていない。フィレンツェと言えば、花の聖母(サンタ・マリア・デル・フィオーレ)というこのドゥオモがシンボルである。
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10.ポンテ・ベヴェッキオ
アルノ川にかかるヴェッキオ橋。橋の上には宝飾店が立ち並ぶ。また、ヴェッキオ宮殿とピッティ宮殿を結ぶ1kmに及ぶ回廊がこの橋の上を通っている。この回廊は、メディチ家コジモ1世の要望でジョルジョ・ヴァザーリが1565年3月から8月というわずか5ヶ月間で完成させたという回廊。現在のウッフィツィ美術館とピッティ宮殿を、ヴェッキオ橋の上を通ってつないでいる。当時は政治の機関(ウッフィツィ)とプライベートの住居(ピッティ)をつなぎ、メディチ家の人物達は外に出ることなく安全かつ安心して移動ができるようにしたという。
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11.ミケランジェロ広場から眺めるフィレンツェの街
アルノ川上流の小高い丘の上にミケランジェロ広場があり、アルノ川をはさんでフィレンツェを眺める絶好の展望台になっている。
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