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2013年1月25日

大宮鉄道博物館 1月11日 その2


 ランチトレインで駅弁を食べた後、再びヒストリーゾーンへ戻り、見残した車両たちを見学した後、2階へ上がった。まず、2階からヒストリーゾーンを俯瞰する。中央の転車台のC57形蒸気機関車がその中心となっている。日本最大の旅客用蒸気機関車である C62形の姿が見られないのは少し残念である。中でもC622号機は、昭和26年に特急「つばめ」の牽引機となったが、その際、デフレクター(除煙板)にステンレス製のスワローマークが取り付けられ、「スワーローエンゼル」という愛称がつけられた。C622は現在、京都の梅小路機関車館で保存されている。
  このあと、HOゲージ模型鉄道のジオラマを見たが、横浜の原鉄道模型博物館のジオラマのほうがはるかに力感がある。そして、楽しみにしていた「「ヨーク・国立鉄道博物館」展をみたが、これは小さなスペースでの展示のみで少々期待はずれであった。最後に、ヒストリーゾーンの2階西側の壁面を利用した鉄道歴史年表を見て、鉄道博物館を去った。

13.昭和の国電
この電車は昭和11年に製造されたクモハ40形だ。クモハ40形は昭和7年に誕生し、初めは大阪方面で活躍した。台枠、側板などは鋼材が使用され、室内は木を用いて作られている半鋼製車両である。昭和9年から東京地区へ配属され、中央線を皮切りに各路線で活躍、晩年は青梅線で運用された。昨年3月に青梅鉄道公園に行ったが、そこにもクモハ40型があった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.5 1/25秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
昭和の国電;クリックすると大きな写真になります
14.昭和の国電の車内
13.の写真のクモハ40形の車内。木製の内装やシートの感じが懐かしい。小さな男の子を連れた若いお父さんに、その男の子が「お父さん、懐かしい?」と聞くと、お父さんは「お父さんは(この電車が走っていた時代を)知らないんだ」と答えていた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.5 1/13秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
昭和の国電の車内;クリックすると大きな写真になります
15.昭和2年製の客車・オハ31形式の車内
この客車は今では見ることのできないダブルルーフの客車だ。国鉄の客車鋼製化第一陣として誕生した。屋根や内装には木が使われていた。まっすぐな座席の背もたれや、網棚の網が懐かしい。この車両は昭和35年に津軽鉄道に譲渡され昭和58年(1983年)まで使用されたという。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.8 1/13秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
昭和2年製の客車・オハ31形式の車内;クリックすると大きな写真になります
16.展望車マイテ39形式の車内
機関車が引っ張る東海道線の特急列車が走っていた頃、その最後尾には展望車がついていた。このマイテ39形式は、戦前の代表的な特急だった「冨士」に連結するために造られた一等展望車だ。戦後は「平和」、翌年「つばめ」と改称された特急列車の最後尾に連結されて東海道本線を走った。東海道本線が全線電化された昭和31年に退役している。和風の豪華な内装だったという。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.5 1/125秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
展望車マイテ39形式の車内;クリックすると大きな写真になります
17.ヒストリーゾーンの俯瞰
一通り、ヒストリーゾーンの車両を見た後、2階に上がった。2階からはヒストリーゾーンの車両たちを俯瞰できる。その中央にあるターンテーブルの上に載っているのが、C57形式の蒸気機関車だ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/100秒 44mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
ヒストリーゾーンの俯瞰;クリックすると大きな写真になります
18.鉄道模型ジオラマ
2Fのエントランスゾーンには、鉄道模型ジオラマの部屋があった。大きさは25m X 8mとのこと。観覧席もある。走っている車両はHOゲージで、すべて現行の、しかも最新の車両の模型のようだ。きれいに作られてはいるが、そのスケールの大きさ、内容など、横浜の原鉄道模型博物館のジオラマに勝る感動はなかった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 82mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
鉄道模型ジオラマ;クリックすると大きな写真になります
19.企画展「鉄道開業ものがたり」
2階のスペシャルギャラリーでは、鉄道博物館開館5周年と、鉄道開業140周年を記念した特別企画展として、「鉄道開業ものがたり」が開催されていた。明治政府が鉄道建設を決定するまでの状況、勝海舟が描いた蒸気車運転絵、開業日当日の賑わい、また、東京駅の誕生など開業後の姿などが多くの資料を持って、展観されていた。残念ながら写真撮影か禁止されていた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/250秒 20mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
企画展「鉄道開業ものがたり」;クリックすると大きな写真になります
20.英「ヨーク・国立鉄道博物館」展
この催しが1月14日までということだったので、3連休を控えたこの日に見に行った。鉄道博物館が、昨年12月19日に英国ヨーク国立鉄道博物館と姉妹館提携を結んだのを記念しての展示だったが、残念ながら期待はずれだった。展示スペースは狭く、パネルによる説明が主でさびしかった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.5 1/250秒 20mm ISO720 ) 露出補正 -0.3段
英「ヨーク・国立鉄道博物館」展;クリックすると大きな写真になります
21.マラード号
英「ヨーク・国立鉄道博物館」展に展示されていた模型である。時速203kmという蒸気機関車の世界最速記録を持つ有名な機関機関車だ。ヨーク・国立鉄道博物館には実物が展示されている。1938年に製造されている。1938年というと、ちょうどC57形式と同世代だ。原鉄道模型博物館で見たマラード号の模型は、とても存在感のあるものだった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/250秒 48mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
マラード号;クリックすると大きな写真になります
22.鉄道歴史年表
ヒストリーゾーンの西側2階の壁面を利用して、横に長く、 鉄道歴史年表が展示され、日本の鉄道創業期から現代までの鉄道のあゆみが紹介され、各時期の車両や施設・鉄道情景などの写真が展示されている。この写真は1825年イギリスで世界ではじめての公共鉄道で使われたロコモーション号の1/8の模型。この模型はとてもよくできていると思った。このあと、歴史年表を、現代にいたるまで、ざっと見て、鉄道博物館を去ることにした。出口へ来ると、朝、私たちに説明をしてくださったボランティアの方がおられたので、お礼を述べた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.8 1/250秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
鉄道歴史年表;クリックすると大きな写真になります


2013年1月19日

大宮鉄道博物館 1月11日 その1


 前々から一度行ってみたいと思っていた。電車の中吊り広告で、1月14日までイギリスの 「ヨーク・国立鉄道博物館」 展というのが開催されていることを知ったので、それまでに行こうと考えた。土日は子供たちで混むだろうと思い、11日(金)に行くことにした。

  横浜から湘南新宿ラインに乗ると、約1時間で大宮に着く。大宮からは ニューシャトルに一駅乗る。大成駅が 鉄道博物館 の入り口に直結していた。鉄道博物館到着は10時半。SUICAで入場券(カード)を購入し、電車に乗るようにそのカードをかざして入る。昼食は屋外に展示されている特急「とき」の車両の中で駅弁を食べた。昼食後、企画展「鉄道開業ものがたり」、模型鉄道ジオラマ、そして、「ヨーク・国立鉄道博物館」展を見た。
  鉄道博物館を見た後、徒歩で大宮氷川神社へ向かった。2kmくらい歩いただろうか。少々くたびれてしまった。氷川神社から大宮駅まではタクシーに乗り、コーヒーを一杯飲んで、午後3時過ぎの湘南新宿ラインで座って横浜まで帰ることができた。

1.ニューシャトル大宮駅
JR大宮駅の新幹線の向こう側にニューシャトルの大宮駅へ続く通路がある。ニューシャトルはゴムタイヤで走る5両編成の小型の車両で、5分から10分間隔で運行されれている。平日の10時過ぎだったが、思ったより乗降客が多かった。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/40秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
ニューシャトル大宮駅;クリックすると大きな写真になります
2.ニューシャトル 大成駅=鉄道博物館前
東北新幹線にへばりつくようにして走るニューシャトルの一駅目が大成駅=鉄道博物館だった。この日は天気がよく、ニューシャトルの車窓から富士山が眺められた。大成駅を降りると、そこがもう鉄道博物館のエントランスであり、アプローチの通路には東北新幹線の時刻表が描かれていた。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/200秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
ニューシャトル 大成駅=鉄道博物館前;クリックすると大きな写真になります
3.鉄道博物館入り口
入り口はさながら鉄道の駅の改札口のようだった。まず、入って右側に広がるヒストリーゾーンから見て回ることにする。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/60秒 8.4mm ISOオート ) 露出補正 なし
鉄道博物館入り口;クリックすると大きな写真になります
4.説明をして下さるボランティアの案内係
ヒストリーゾーンに入ろうとすると、黄色いユニフォームを着た方々が何人かいらっしゃった。その中のおひとりが「ご案内いたしましょうか」と言って来られた。お願いすることにする。この方は、もちろん国鉄のOBで、大宮工場に勤務されていたとのこと。新幹線の設計にも従事されたと仰っていた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.5 1/100秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
説明をして下さるボランティアの案内係;クリックすると大きな写真になります
5.鉄道黎明期の鉄道
ヒストリーゾーンの最初は、再現された新橋駅のプラットフォームに停車している1号機関車をはじめ、日本の鉄道黎明期の機関車や客車が展示されていた。写真の機関車は1881年(明治14年)にイギリスで造られた善光号という機関車(1290)形式)。搬入時に横浜港から筏に乗せて荒川に入り、現在の埼玉県川口市にある善光寺のそばで陸揚げされたのでこの名がある。明治14年に創立した日本鉄道の上野ー熊谷間の建設用に輸入されたとのこと。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.5 1/100秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
鉄道黎明期の鉄道;クリックすると大きな写真になります
6.C57
ヒストリーゾーンのほぼ中央にある転車台の上にC57が堂々と展示されていた。1975年12月14日、室蘭発岩見沢行きの最後の旅客列車をけん引した蒸気機関車がこのC57135とのこと。1940年(昭和15年)に三菱重工業で製造された。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.8 1/25秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
C57;クリックすると大きな写真になります
7. 特急「つばめ」
これは東海道線の特急をけん引したEF58形式電気機関車だ。EF58は1946年から1958年までの間に172両が造られた。1952年(昭和27年)には、それまでの電気機関車特有のデッキを廃し、この写真のような半流線形になった。1956年(昭和31年)に東海道本線が全線電化されると、このEF58も客車も、その色を明るい緑色にした。新製時の塗装で展示されているこのEF58は1956年日立製作所製のEF5889だ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.8 1/60秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
 特急「つばめ」;クリックすると大きな写真になります
8.2号御料車
ヒストリーゾーンには御料車の展示コーナーがあった。いずれも鉄道記念物である6両の御料車が展示されていたが、これはその中の2号御料車だ。1891年(明治24年)に九州鉄道会社小倉製作所で造られている。横には金箔を施した菊の御紋章が浮き彫りにされている。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.5 1/25秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
2号御料車;クリックすると大きな写真になります
9.2号御料車の屋根
前述した2号御料車の屋根は写真のような装飾を施した二重の丸型である。私にとって、展示されていた6両の御料車の中で、この2号御料車がもっとも印象的だった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.0 1/40秒 82mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
2号御料車の屋根;クリックすると大きな写真になります
10.ブルートレイン客車の車内
1958年(昭和33年)に東京-博多間の特急「あさかぜ」として登場した冷暖房を完備の20系客車は、「動くホテル」「走るホテル」と言われるようになった。展示されている車両はナハネフ22形式で1964年(昭和39年)に日本車両製造で造られている。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F3.8 1/80秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
ブルートレイン客車の車内;クリックすると大きな写真になります
11. ランチトレイン
ヒストリーゾーンの南側屋外に183系と189系の特急電車の車両が、ランチトレインとして置かれていた。ヒストリーゾーンからここへ出てくるところに、駅弁屋さんがあって、全国の有名な駅弁が販売されていた。少し時間的には早かったが、私たちもそこで駅弁を買い求めて、183系特急「さざなみ」の車内に入った。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/640秒 20mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ランチトレイン;クリックすると大きな写真になります
12.これは現役
ランチトレインが置かれている広場の向こう側は、東北本線が走っている。何やらホイッスルが聞こえたので、何か来るのかなと思って見ると、現役のDD51形式ディーゼル機関車が単行で走り去った。車体にはJRFの文字があった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/500秒 29mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
これは現役;クリックすると大きな写真になります