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2019年12月13日

江ノ電に乗って 12月3日 ①光則寺と高徳院 鎌倉大仏

鎌倉に紅葉を見に行こうと思っていた。今年は円覚寺、東慶寺、明月院ではなく、長谷のほうへ行ってみようと思う。 インターネットで鎌倉市観光協会の紅葉情報をみると、紅葉はそろそろ見ごろになってきているようだ。ただ、今年は台風15号、19号の影響で葉が落ちたり、傷んだりしているという。 横浜から横須賀線に乗って、鎌倉へ出る。途中、北鎌倉の駅を出たところで、車内から円覚寺の紅葉が眺められた。山門へ上がる石段のもみじがきれいだ。 鎌倉からは江ノ電に乗る。先頭車両の一番前に並んで、折り返しの電車が入ってくるのを待って乗り込む。一番前の前向きの席に座った。 鎌倉から3駅目の長谷で下車した。時刻は午前9時半。まだ観光客は少ない。この日、長谷では光則寺、高徳院の鎌倉大仏長谷寺甘縄神明神社、御霊神社へ行く予定にしている。まず向かったのは初めて行く光則寺。紅葉は見るべきところはなかったが、梅に始まる春はカイドウも咲き、良いところのようだ。次に高徳院へ向かった。

1.古都を走る江ノ電
鎌倉を発車した江ノ電が、次の駅である和田塚を出てすぐの線路際に、「無心庵」という古都を思わせる店構えの甘味処が見えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 19mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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2.由比ヶ浜駅
江ノ電は2番目の駅、由比ヶ浜に入る。左側が由比ヶ浜海岸だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/1250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191203_002.jpg
3.光則寺門前
長谷駅で江ノ電を下車し、県道32号線を大仏に向かって歩き始める。長谷観音前という交差点があり、そこを左に行くとに長谷寺である。長谷寺は後にして、まず光則寺に向かう。長谷観音前の信号の先を左に入る。瀟洒な住宅が建ち並ぶ道を進むと光則寺の門前だった。門前には幼稚園があり、子供を送ったお母さんが自転車で走り去る。  

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 70mm ISO360 ) 露出補正 なし
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4.光則寺山門
光則寺は日蓮宗の寺院で山号を行時山という。 wikipediaによれば、「日蓮の佐渡配流に際して鎌倉幕府5代執権北条時頼は、弟子の日朗も捕らえて家臣の宿屋光則邸の土牢に監禁した。しかし、監視役の光則は日朗と日蓮を私淑するようになり、1274年(文永11年)には日蓮を放免した後の自邸を寺に改め、日朗を開山に迎えに創建した」とあった。道の先には石段があり、山門があった。山門は朱塗りで、桁行1間(約3m)、梁間2軒の四脚門で、江戸初期(17世紀中期)のものとのことだ。特徴として、内法貫(うちのりぬき: 鴨居の上部に通っている貫のこと)の中間に、龍の透彫りがある大きな蟇股がある。あとで、新しくなっているが以前にあったものと同じような雰囲気をもつ見事なものと知った。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO800 ) 露出補正 なし
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5.オオモミジ
山門を入ってすぐ右手に真っ赤に紅葉した大きな葉を付けるカエデがった。木に「オオモミジ」の札がかけられている。葉は少し傷み始めていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO640 ) 露出補正 なし
191203_005.jpg
6.山門を振り返る
本堂の前まで来て、山門の方を振り返ってみた。境内は広くはないが落ち着いた雰囲気だ。植栽の手入れをされている人がいたが、私たち以外に参拝者はいない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO140 ) 露出補正 なし
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7.ミツマタ
本堂の手前にミツマタの木があった。たくさんの蕾を付けている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 105mm ISO1100 ) 露出補正 なし
191203_007.jpg
8.本堂
本堂への参道の前には日蓮聖人の真筆に基づく「立正安国論 御勧由来」を彫った石碑が立っていた。本堂は、慶安3年(1650年)、江戸時代初期のものだが、寛政12年(1799年)と関東大震災の修理などを経ているものの、比較的新しく見える。桁行5間、梁間5間で、正面と両側に縁がめぐらされている。外側は、角材を使い、縁長押と内法長押( 鴨居の上にあるなげし ) がめぐらされている。扁額は「師孝第一」となっていたが、写真では隠れてしまった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO560 ) 露出補正 なし
191203_008.jpg
9.池
本堂に向かって右手前には樹齢おおよそ150年の海棠(カイドウ)があり、開花の時期(4月~5月)には大勢の人が訪れるという。その季節にまた訪れてみたい。本堂に向かって左手には池があり、季節の花や木々を楽しむことが出来るというが、今回は何もなく淋しかった。池の手前には宮沢賢治の碑があったが、これは宮沢賢治が日蓮宗に深く帰依し、活動したことから建てられたという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 34mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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10.土の牢
先にふれたが、日蓮上人が佐渡へ流された時、高弟・日朗が捕らえられて鎌倉幕府第5代執権 北条時頼の重臣・宿屋左衛門尉光則の邸内の土牢に監禁された。その土牢が残っている。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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11.ハツカリ
今の季節は花は少ないが、境内に白い椿のような花が咲いていた。枝に名札があって、ハツカリ(初雁)、またはショウワワビスケ(昭和侘助)と書かれていた。ツバキ科である。花は11月~3月に咲くそうだ。日本原産の植物なので耐暑性、耐寒性ともに高いという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
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12.高徳院(鎌倉大仏)
仁王門光則寺を退出し、長谷寺は後で行くことにして、県道32号へ出て左に行く。少し歩くと道は右へ緩やかの曲がり、高徳院の仁王門が見えてきた。高徳院 は大異山高徳院清浄泉寺といい、法然上人(1133年 ~ 1212 年)を開祖とする浄土宗の寺院である。大仏は高徳院の本尊(阿弥陀如来)である。かって大仏殿があったが、何度も台風や震災に遭い倒壊していて、再建されていない。2004年(平成16年)2月27日、境内一帯が「鎌倉大仏殿跡」の名称で国の史跡に指定された。この仁王門は、18世紀初めに他所から移されてきたものと考えられ、安置されている仁王像も同時期のもの考えられているそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO450 ) 露出補正 なし
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13.大仏 -1
仁王門をくぐって、左側にある受付で参拝券を求め、石畳の参道を歩く。左手に熟したようなカエデの紅葉があった。鎌倉市観光協会の紅葉情報によれば、高徳院は「葉に傷みあり。イチョウは台風被害で葉が3/4程度落ちている。」となっていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/640秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
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14.大仏 -2
高徳院に本堂はない。「鎌倉大仏」「長谷の大仏」また、「露坐の大仏」として名高い高徳院の本尊は、国宝銅造阿弥陀如来坐像だ。像高約11.3m、重量約121tトンのこの仏像は、規模こそ奈良東大寺の大仏(盧舎那仏) に及ばぬものの、ほぼ造立当初の像容を保ち、我が国の仏教芸術史上ひときわ重要な価値を有しているという。wikpediaによれば、高徳院 は、初期は真言宗で、鎌倉・極楽寺開山の忍性など密教系の僧が住持となっていた。のち臨済宗に属し建長寺の末寺となったが、江戸時代の正徳年間(1711年 - 1716年)に江戸・増上寺の祐天上人による再興以降は浄土宗に属し、材木座の光明寺(浄土宗関東総本山)の末寺となっている。「高徳院」の院号を称するようになるのは浄土宗に転じてからである。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
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15.大仏のお顔 右側から
大仏の建造時期であるが、「吾妻鏡」には、建長4年(1252年)から「深沢里」にて金銅八丈の釈迦如来像の造立が開始されたとの記事もある。「釈迦如来」は「阿弥陀如来」の誤記と解釈し、この1252年から造立の開始された大仏が、現存する鎌倉大仏であるとするのが定説であるそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 85mm ISO100 ) 露出補正 なし
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16.大仏の背中
大仏の後ろに回ってみた。大仏像の脇に胎内への入り口があり、中に入ることが出来る。大仏の背中から自然光が取り入れられている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
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17.大仏のお顔 左側から
鎌倉大仏の眼に瞳があるのかどうか、俯き加減の眼を見上げてみたがよくわからない。インタネットで検索してみたが、わからなかった。奈良東大寺の大仏の眼には瞳があったように思う。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 78mm ISO100 ) 露出補正 なし
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18.大仏 -3
鎌倉大仏の高さは11.31m、重さ121トン。因みに奈良の大仏は高さ14.98m、重さ350トンだそうだ。また造られたのは、鎌倉大仏が1252年(建武4年)、奈良の大仏は742年(天平14年)と古い。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
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19.大仏 -4
鎌倉大仏は阿弥陀如来で、印相(いんそう:手の組み方)は九品(くほん)で最も格式高い上品上生印(じょうぼんじょうしょういん)を組んでいるという。または定印(じょういん)とも言い、阿弥陀如来の一般的な印相だそうだ。この大仏の大きさなので、印相がとても目立つ。まねして写真を撮ってみたくなる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
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20.門と紅葉
ここのカエデはオレンジ色に紅葉していた。近づいてみるとやはりは葉は傷んでいるところがあるが、離れて撮ると隠せる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 56mm ISO180 ) 露出補正 なし
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21.大仏 -5
時刻は10時を回った。だんだん外国人観光客の方々が多くなってきた。もう一度大仏を振り返って退出し、長谷寺に向かう。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 55mm ISO100 ) 露出補正 なし
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22.華正樓
長谷観音前に戻る道筋に、横浜中華街に本店がある華正樓の「長谷華正樓」がある。写真の右奥に立派な本館が見えるが、メニューを見ると、ランチで¥3.3K~¥7.7K、ディナーコースは、¥5,5k~¥22Kになっていた。この売店で肉まんを買って食べ歩きもできるようだが、それもお行儀が悪い。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 34mm ISO100 ) 露出補正 なし
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23.對僊閣(たいせんかく)
長谷観音前を右に曲がって長谷寺の参道を行くと左側に「對僊閣」という古い木造の建物があった。説明板を見ると、「對僊閣」は明治末期からこの場所で旅館業を営んいる。4っの欄間窓、高欄、組子が密な格子窓を持った華やかな北側のファサードは、創建当初の姿をよく留めている。鎌倉における戦前の和風旅館として歴史的にも貴重な建物である。平成12年に鎌倉市景観重要建築物に指定されている。と記されていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO280 ) 露出補正 なし
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2016年1月 5日

紅葉の古都鎌倉を巡る (3) 建長寺 12月7日

昨年12月7日の鎌倉歩きの続きである。
 明月院の紅葉を堪能した後、再び鎌倉街道に戻ろうと明月院通りを歩いていくと右手に葉祥明美術館というのがあった。葉祥明氏は熊本市出身の日本の絵本作家。祖父の代に日本へ渡来した中国人の家系で、ご自身は30代で日本国籍になっている。実兄の葉祥栄は建築家だそうだ。
  鎌倉街道を建長寺の方に向かって歩いていくと、大勢の中学生か高校生が歩いてくる。その流れはなかなか途切れない。はじめは修学旅行の生徒たちかと思ったがどうやらそうではなさそうだ。しばらく行くと左手に鎌倉学園(私立で中学と高校がある)という学校があった。建長寺のすぐ手前だ。

建長寺の天下門から入る。wikipediaによれば建長寺は、禅宗の寺院で、臨済宗建長寺派の大本山。山号を巨福山(こふくさん)と称し、寺号は詳しくは建長興国禅寺(けんちょうこうこくぜんじ)という。鎌倉時代の建長5年(1253年)の創建で、本尊は地蔵菩薩、開基(創立者)は鎌倉幕府第5代執権北条時頼、開山(初代住職)は南宋の禅僧蘭渓道隆で、第二世は同じく南宋の兀庵普寧である。鎌倉五山の第一位。境内は「建長寺境内」として国の史跡に指定されている。
  2011年の冬に来たときは、山道を上がって半僧坊まで上がったが、今日は唐門を見て引き返すことにした。

48.建長寺バス停
北鎌倉の駅へ歩く鎌倉学園の生徒さんたちの流れに逆らって、後ろから来る車に気を付けながら歩いていくと建長寺のバス停に出た。左手に天下門が見える。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​ 1/​400秒 6mm ISO80 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
49.天下門
バス停の前がすぐ建長寺の天下門だ。門をくぐると観光バスも停まる駐車場になっていた。一般の車が駐車できるのかどうかはわからない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 23mm ISO220 ) 露出補正 なし
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50.総門
天下門を入って左手に総門がある。総門には巨福山という額が架かっていた。執権北条時頼が寛元4年(1246)に宋からきた蘭渓道隆を開山として、巨福呂坂上の地獄谷の地蔵堂を中心に寺を建立したことからこの名があるのだといわれる。完成したのが建長5年(1253)でその年号が寺名となった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
51.総門と三門
総門から三門が見える。三門、仏殿、法堂、方丈が一直線に並び宋風禅寺の様式を残しているといわれる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 32mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
52.山門
立派な三門だった。1775年、万拙和尚(ばんせつおしょう)が浄財を募り再建し、その時狸が助けたとの伝説から名狸の三門とも言うそうだ。建長興国禅寺の大きな額が架かっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 112mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
53.仏殿と法堂
三門を抜けて、左側から仏殿(手前)と法堂を撮った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/400秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
54.仏殿
仏殿は本尊の地蔵菩薩像が安置されている。中に入ってお参りしたが、大きな仏様だった。現在の重層寄棟造りの建物は創建当初から4代目と言われ、1647年に徳川家の菩提寺だった東京、芝の増上寺より移築したものだそうだ。国指定の重要文化財になっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/320秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
55.法堂
仏殿の奥に法堂がある。はっとうと読む。法を説くための堂。当初の法堂は、1275年(建治元年)、建長寺開基で五代執権の北条時頼十三回忌のときに創建されたとのこと。現在の法堂は、文化11年(1814年)の建立だそうだ。内部には千手観音坐像が安置されている。鎌倉最大級の木造建築で2005年に重要文化財に指定された。天井には小泉淳作筆の雲龍図がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
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56.唐門
仏殿の向こうに法堂があり、その先は大庫裡(宗務本院事務所)になっていた。そしてその左手にこの唐門がある。先日上野の東照宮で拝観した唐門に良く似ているという印象を持った。 唐門も、仏殿と同じく芝の増上寺から移築されたものだそうだ。勅使門とも言う。唐門とは屋根が唐破風(中央部を凸形に、両端部を凹形の曲線状にした)になった門のことを言うそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/1250秒 52mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
57.方丈
唐門は方丈の正門であったそうだ。建長寺の方丈(龍王殿)は過去には度重なる罹災と復興が繰り返され、1641年(寛永18年)にも再建されているが、1923年(大正12年)の関東大震災により倒壊したため、現在の建物は、総門と同じく昭和15年に京都の般舟三昧院から移築されたものという。方丈の正門が重要文化財の唐門(勅使門)で、こちらは仏殿 と同じく芝増上寺から徳川秀忠御台所小督の霊屋から移築されたものだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/400秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
58.仏殿の屋根とモミジ
今回は半僧坊まで上らず、唐門から引き返すことにした。仏殿の青緑色の屋根にかかるモミジがきれいだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​250​秒 ​62mm ISO​400​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
59.震災慰霊塔と曙観音
三門まで戻ってきたが、右手に漢音像が見えたので行ってみた。曙漢音という。震災慰霊塔があったがいつの震災の慰霊塔なのか良くわからなかった。

​Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​400秒 ​26mm ISO​200​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
60.おびんずるさま
​「鎌倉 風の旅」というサイトを見させていただいた。​お釈迦様の弟子の中に、ビンドラ・バラダージャという方が​いたそうだ​。日本では尊敬の意味を込めて、おびんずる​さま​と呼ばれてい​る​。漢字ではお賓頭盧様と書​く。おびんずる​さま​の説法は力強く、獅子のようであったため、弟子の中でも獅子吼第一と称されてい​たという​。慈悲深く、神通力をお持ちであったと伝えられて​いるそうだ​。おびんずる​さま​は衆生を済度する役割を持って人の世に遣わされた16人の阿羅漢、いわゆる十六羅漢の第一とされ​ている​。​ここ​建長寺の三門の下には、このお賓頭盧様の木像が置かれてい​た​。 体の中で痛むところや具合のよくないところをなでると神通力で​治してくれるという。「痛いところを摩ると治してくださいます」と書かれていた。昨年9月に行った足利の鑁阿寺でもおびんずるさまがおられた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​250秒 ​27mm ISO​220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
61.三門から仏殿を見る
三門を抜けて総門に向かう。振り返ると三門からはまっすぐに仏殿がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​400秒 ​18mm ISO​200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
62.総門と三門​
総門を出て駐車場になっている広場に出た。総門の塀越しに三門の「建長興国禅寺」の額が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​320秒 ​50mm ISO​200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
63.天下門
​鎌倉街道のバス停の脇からこの門を入ってきたが、総門を出てなかがわから見た天下門だ。​かつては建長寺の総門の前には東西の外門があったが現在は、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊後、1984年(昭和59年)に再建された西外門のみがあり、それがこの天下門だ。「天下禅林」の扁額を掲げているため「天下門」と呼ばれるそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​500秒 ​116mm ISO​200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
64.切通し​
​​建長寺を出て、鎌倉街道を鎌倉八幡宮へ向けて歩き出した。すぐにこのようなところに出た。切通しだ。「巨福呂坂洞門1993年6月」の銘板がはめ込まれている。この落石防護施設は​鎌倉七切通しの一つで国指定史跡「巨福呂坂」の近くにあることにちなんで​​巨福呂坂洞門と名付けられた。切通しを歩いている実感が損なわれないようにアーチ状の梁、大きな六角形の天井開口部、石積み壁などの工夫がなされているという。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​2.8 1/​30秒 6mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。


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2015年12月28日

紅葉の古都鎌倉を巡る (2) 明月院 12月7日

若かった頃、北鎌倉に住んでいたことがあるが、円覚寺、東慶寺は行ったことがあるもののアジサイ寺で有名な明月院を訪れた記憶がない。この季節はどのような風情なのかわからないが、この日、明月院へ行くことを目的の一つにしていた。
  円覚寺総門の石段を下りて横須賀線の線路を渡り、鎌倉街道へ出て、左へ進む。再び横須賀線の踏切をわたり、すぐ左へ行く。明月院通りという小さな川沿いの道が明月院の入り口まで続いていた。
 明月院はアジサイで有名だが、紅葉の季節もなかなか見どころがあった。​花菖蒲と​​紅葉の見ごろのみ特別公開されるという本堂後庭園を見ることができてラッキーだった。

26.明月院通り
北鎌倉駅前から鎌倉へ通じる鎌倉街道を歩いていくとJR横須賀線の踏切に出る。ちょうど鎌倉方面から電車が来てしばらく待った。踏切を渡ってすぐ左へ行くと明月院通りがあった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO2200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
27.明月院入口
明月院通りを10分ほど歩くと明月院の入り口に着いた。正面に総門があるがここからは入れない。国指定史跡 明月院は、臨済宗建長寺派に属する寺。明月院は今から約850年前の永歴元年(1160)に、この地の武将で平治の乱で戦死した山内首藤俊通の菩提供養のため、俊通の子、山内首藤経通によって明月院の前身である明月庵を創建したことに始まるという。その後、康元元年(1256)、鎌倉幕府五代執権・北条時頼が執権を北条長時に譲って、この地に最明寺を建立し、出家生活をここでおくったが37歳で死去。後に時頼の子・八代執権・北条時宗が最明寺を前身に蘭渓道隆を開山に禅興寺を創建した。康暦二年(1380)、足利氏満から禅興寺中興の命を受け、関東官領・上杉憲方は寺院を拡大し、塔頭も建てた。この時、明月庵は明月院と改められ支院の首位におかれたそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 26mm ISO2200 ) 露出補正 なし
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28.茶々橋のウサギとカメ
入口は総門手前を左に曲がるが、小川に掛けられた茶々橋という橋にウサギとカメがせせらぎを眺めるように置かれていた。カメの右前足に包帯が施されていて、「負傷中、触れないで下さい」と札が立てられていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO4500 ) 露出補正 なし
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29.月笑軒と時頼公墓所
右側にある建物は月笑軒というカフェだった。庭がきれいなようだ。左手に歩くと五代執権北条時頼の廟所がある。その奥に墓所があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 24mm ISO560 ) 露出補正 なし
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30.北条時頼の廟所とモミジ -1
明月院はアジサイ寺として有名である。紅葉の時期はどうかと思ったが、なかなか見事なモミジもある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 48mm ISO250 ) 露出補正 なし
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31.北条時頼の廟所とモミジ -2
少し離れて撮った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 50mm ISO450 ) 露出補正 なし
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32.北条時頼墓所
写真の廟所の左手に墓、北条時頼の宝篋印塔があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO450 ) 露出補正 なし
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33.本堂と開山堂 時頼廟所から一旦総門まで戻って、左に行くと山門がある。山門の突き当りが本堂になり左手奥に開山堂が見える。後ろの山も紅葉している。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
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34.本堂 明月院の本堂には「方丈」の額が掲げられている。本尊は聖観世音菩薩(鎌倉時代:鎌倉観音巡礼第30番札所)。この写真では、右の方に4分の1ほど見えているが、庭園の景色を眺める事ができる丸窓があり「悟りの窓」と言われている。本堂前に枯山水庭園がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 40mm ISO3600 ) 露出補正 なし
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35.「悟りの窓」
本堂の「悟りの窓」越しに本堂後庭園の眺めを撮るのがネットなどで紹介されている。撮影者は並んで順番にシャッターを切っていく。右側のガラス戸越しに見える景色も良い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 40mm ISO2200 ) 露出補正 なし
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36.開山堂
「悟りの窓」からの写真は後でもう一度並んで撮ることにして開山堂の方へ進んでみた。禅興寺の明月院境内にあった宗猷堂を後に開山堂としたものだそうだ。 堂内中央に開山密室守厳の木像、向かって左に最明寺、禅興寺、当院の歴代の住持の位牌が祀られているという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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37.明月院やぐら
やぐら​と​は鎌倉の周辺にある鎌倉時代中期以降から室町時代前半にかけて作られ、または使用された横穴式の納骨窟または供養堂​のことだそうだ​。 現在では風化で苔むした洞穴にしか見えないが、建立当時の内装は豪華​だったという​。開山堂の裏手の山腹に​は​間口約​7​m、奥行き約6m、高さ約3mのやぐらがある。鎌倉で最大級のやぐらだそうだ。 やぐらの壁面中央には、阿弥陀如来像、多宝如来、両側には十六羅漢の浮彫りが彫られている。やぐら中央には宝篋印塔(上杉憲方の墓)があ​る​。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​0​0秒 ​40​mm ISO​640​0 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.瓶の井
鎌倉十井のひとつで、内部が水瓶のようにふくらみがあることから「瓶の井」と呼ばれるようになったと伝えられている。 鎌倉には昔から鎌倉五山・鎌倉七口(切通)・鎌倉十橋のように名数で数えた史跡が伝えられている。鎌倉は昔から水にあまり恵まれていないという。まして800年前の鎌倉時代においては良い水は大変に貴重なものだったにちがいない。この様なことから、水にまつわる言い伝えが起こったものと思われる。更に江戸時代にいたり、観光地として鎌倉が再び繁栄するにつれて、「鎌倉十井」とか「鎌倉五名水」等水に関連した名数(名数とは、同類のものをいくつかまとめ、その数をつけて総称する呼び方)が称えられる様になったのだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​18​mm ISO​5000 ) 露出補正 なし
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39.花想い地蔵
​本堂前の枯山水庭園に、胸の前に季節の花をかかえた「花想い地蔵」があった。そばに立てられた札には「人は誰しも、はかない花の想い出の中に生きています。大切な人との別れ、いとおしい物との別れ、そんな時、ふと目に止まった花がどんなにか、心を慰めてくれたことでしょうか。  いつくしみ深き花地蔵」とあった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​ 1/​60​秒 6mm ISO80 ) 露出補正 ​-0.3段​
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40.「悟りの窓」で写真撮影の順番を待つ
​本堂​の円窓は、悟りや 真理、大宇宙などを円形で象徴的に表現したもので「悟りの窓」と呼ばれている。​本堂​後庭園は​花菖蒲と​​紅葉の見ごろのみ特別公開されるが、​通常非公開で​あり、​円窓からしか見る ことができない。​..

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​23mm ISO​900 ) 露出補正 なし
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​41.「悟りの窓」 紅葉の本堂後庭園​ -1
順番を待ちながら、少し左側の位置から人がかぶらないようにレンズを伸ばして撮った。モミジが良い位置にはいる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​122mm ISO​1000 ) 露出補正 なし
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42.「悟りの窓」 紅葉の本堂後庭園​ -2
自分の番になった。しゃがみ込んでローアングルで狙う。時間が変わると写り方も違ってくるのだろう。「悟りの窓」と呼ばれる円い窓は何事にもとらわれないおおらかな気持ちを「禅と円通」の心で表しているそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​80mm ISO​1250 ) 露出補正 なし
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43.本堂後庭園
この日は紅葉の見ごろの時期として本堂後庭園が公開されていた。500円の入園料をお支払して中に入る。逆光で見上げるこのモミジはきれいだった。​

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​70mm ISO​220 ) 露出補正 なし
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44.後庭園から本堂の「悟りの窓」を見る
先ほど写真を撮った「悟りの窓」を反対側から見た。​

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​140mm ISO​800 ) 露出補正 なし
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​45.​本堂後庭園の紅葉 -1
あまり期待していなかった明月院の紅葉だったが、​本堂後庭園では鮮やな紅葉を見ることができた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​48mm ISO​280 ) 露出補正 なし
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46.​本堂後庭園の紅葉 -2
中でも真っ赤に染まった1本のモミジが目を牽いた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​3.5 1/​80秒 ​12​mm ISO​100​ ) 露出補正 なし
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​47.古い民家?
明月院の拝観を終えて外に出ると、そこにこんな家があった。生活感は感じられないが住んでいらっしゃる方がおられるのだろうか。​

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​23mm ISO​2000 ) 露出補正 なし
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2015年12月24日

紅葉の古都鎌倉を巡る (1) 円覚寺 12月7日

久しぶりに鎌倉に出かけた。この日は円覚寺明月院建長寺、そして鶴岡八幡宮と北鎌倉から鎌倉へ歩くコースを選んだ。
 円覚寺は紅葉が適期だと思う。明月院は初めて訪ねる。建長寺は通り道なので見直してみようと思う。そして、鶴岡八幡宮は新しい大銀杏がどこまで育っているか見てみたい。天気が良く気持ちが良い日だった。1日で600カット近く撮ってしまった。

横須賀線の北鎌倉駅に降りたのは9時半ごろだった。まず円覚寺だ。午前の光が紅葉したイチョウやモミジに降り注ぐ。この時間二も大勢の参拝客、観光客が見えている。カメラで紅葉を撮っている人が多い。わたくしもその一人に加わった。

1.円覚寺
北鎌倉の駅を降りて線路の左側を少し歩くとすぐ円覚寺の総門がある。wikipediaによれば円覚寺は、神奈川県鎌倉市山ノ内にある寺院。山号を瑞鹿山と称し、正式には瑞鹿山円覚興聖禅寺と号する。臨済宗円覚寺派の大本山であり、鎌倉五山第二位に列せられる。本尊は宝冠釈迦如来、開基は北条時宗、開山は無学祖元であると記されている。要するに鎌倉時代後期、北条時宗が中国より無学祖元禅師を招いて創建された。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/400秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
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2.円覚寺総門の石段
臨済宗大本山 円覚寺は言わずと知れた禅宗である。円覚寺の総門には、山号の「瑞鹿山」(ずいろくさん)の額が掲げられている。開山無学祖元の創建開堂にあたっての法話に、山中から白鹿が出てきてこれに連なったことから、この名が付けられたという。私は結婚した当初7年間この北鎌倉で間借り生活をした。娘の幼稚園も円覚寺の幼稚園だった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 23mm ISO450 ) 露出補正 なし
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3.円覚寺総門の紅葉
円覚寺の紅葉は適期だった。真っ赤に染まっている。ここから境内に入るが円覚寺のホームページにある境内案内を参照していただきたいと思う。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 95mm ISO640 ) 露出補正 なし
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4.桂昌庵
総門から境内に入ってすぐ左側に塔頭(たっちゅう)の一つである桂昌庵がある。桂昌庵の本尊は地蔵菩薩(矢柄地蔵)。永禄9年(1566年)、大道寺資親の寄進により創建されたそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 95mm ISO640 ) 露出補正 なし
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5.山門(三門)
円覚寺の山門(三門)は、夏目漱石の​「​門​」​にも描かれた​そうだ​。 楼上には十一面観音、十二 神将、十六羅漢像が安置されている​という​。 現在の山門は、天明年間(​1781​~​89​年)、第 ​189​世誠拙周樗によって再建されたもの​という​。 山門は「三門」とも呼ばれ、三解脱門の略​。「円覚興聖禅寺」は伏見上皇の勅額だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 35mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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6.仏殿
山門をくぐらずに桂昌庵の前の道を進むと右手に仏殿が見えてくる。円覚寺の本尊が祀られている建物だ。大正12年(1923)の関東大震災で倒壊したが、昭和39年(1964)に再建された。コンクリート造りだ。禅宗様式の七堂伽藍の中心に位置する建物で、開山毎歳忌(かいさんまいさいき)、達磨忌(だるまき)、臨済忌(りんざいき)、祝聖(しゅくしん)などの行事や毎朝の暁天坐禅が、ここで行われているそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 32mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.モミジの通り -1
桂昌庵、その先にある選佛場から妙香池への通りはモミジがとてもきれいだ。正面に見えるのは佛日庵だろう。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
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8.モミジの通り -2
もう少し先に進んでカメラをモミジに向ける。大勢の写真愛好家がレンズを向けられていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.モミジの通り -3
選佛場のあたりから見る山門の屋根を背景にしたモミジが鮮やかだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 34mm ISO360 ) 露出補正 なし
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10.方丈
本来は住職が居住する建物を方丈というが、現在は各種法要の他、坐禅会や説教会、夏期講座等の講演会や秋の宝物風入など、多目的に使われている。庭の池に紅葉した木々が映っている。障子のガラスにも赤いモミジが映っている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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11.妙香池と虎頭岩
妙香池の周囲もモミジがきれいだ。池に正伝庵の建物が映っている。妙香池は円覚寺創建当初から知られた放生池で建武2年(1335)頃の絵図にすでに見られるという 。江戸初期の絵図に基づき自然風の姿に戻し虎頭岩と呼ばれる岸の露出岩盤を景観の中心として復元したそうだ。虎頭岩はことうがんと読むらしい​。しかし、​なかなかこの岩は虎の頭には見えない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 27mm ISO500 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.モミジと妙香池と虎頭岩
妙香池のほとりはモミジがきれいだが、その間から妙香池と虎頭岩を見る。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​ 1/80秒 6mm ISO80 ) 露出補正 ​-0.3段​
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13.​妙香池と正伝庵
妙香池​の向こう側に見える​正伝庵​は、​第24世明巌正因の塔所​だそうだ。本尊は宝冠釈迦如来。 ​1348​年(貞和​4​年)、万寿寺(廃寺)内に創建された寿塔を、​1354​年 (文和​3​年)、円覚寺に移した​とのこと​。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​ 1/​125​秒 6mm ISO80 ) 露出補正 なし
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14.佛日庵
佛日庵の建物を背景にしたモミジがとても​鮮やかだった。佛日庵は、円覚寺の塔頭寺院のひとつである。円覚寺の開基鎌倉幕府第8代執権北条時宗公の廟所(墓所)をお守りする塔頭寺院とのこと。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 ​52​mm ISO​320​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
15.国宝 舎利殿
​舎利殿は円覚寺塔頭正続院の昭堂(高僧の墳墓を院内につくり,その墓塔を弟子が守り拝礼するところ)。鎌倉で唯一の国宝建造物だそうだ。舎利殿には、源実朝が宋の能仁寺から請来した「佛牙舎利(ぶつげしゃり)」というお釈迦様の歯が祀られている。鎌倉時代に中国から伝えられた様式を代表する最も美しい建物として国宝に指定されている。当初の舎利殿は1563年(永禄6年)の火災で焼失してしまうが、1573年(天正元年)、北条氏康によって西御門にあった尼寺太平寺の仏殿が移築された。室町時代中期(​15​世紀​)​の建築物と推定され、日本最古の唐様(禅宗様)建築物。サワラ木葺の屋根は日本建築にはない急勾配なものであるが、これが禅宗様の特色であり、屋根の四方が反り上がりは、尼寺の仏殿らしい女性的なものに造られているとのこと。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/​640​秒 ​75​mm ISO​200​ ) 露出補正 なし
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16.佛日庵 開基廟​
舎利殿から戻ってきて佛日庵の開基廟へ来た。先に記したとおり、佛日庵はその開基 北条時宗を祀る塔頭寺院である、時宗はこの場所に小さな庵をむすび禅の修業を行ったという。8代執権北条時宗の廟所(開基塔)であり、9代執権貞時および14代執権高時も合葬されているとのこと。本尊は地蔵菩薩。北条氏滅亡後は衰退したが、室町時代に鶴隠周音が再興して塔頭とした。本堂には地蔵菩薩坐像(鎌倉地蔵霊場十四番)と鶴隠周音像を安置。開基廟には十一面観音坐像(鎌倉観音霊場第三十三番)と北条時宗・貞時・高時の木像を安置されているとのこと。拝観料100円をお支払して中に入った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 45mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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17.黄梅院 聖観世音を安置している観音堂
円覚寺には、塔頭が42あったとされるが、今も17の塔頭が残っているそうだ。円覚寺がある谷の一番奥にあるのが黄梅院だった。黄梅院は観応2年(1351年)に示寂した第15世夢窓疎石の塔所で、文和3年(1354年)に弟子の方外宏遠によって創設された。境内最奥の地で華厳塔が建っていた場所である。当時の状況を描く円覚寺境内絵図(1333~1335年頃)に三重塔が描かれているが、これが華厳塔であろう。足利将軍家や鎌倉御所の手厚い保護を受け、関東夢窓派の拠点として栄えたという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 42mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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18.モミジと竹林
方丈のそばに竹林があった。竹林の緑とモミジの赤がきれいだ。

​Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 42mm ISO​450​ ) 露出補正 なし
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19.百観音霊場 -1
方丈の中に百観音霊場という所があり、石仏が並んでいる。​・・・​江戸時代,拙叟尊者(せっそうそんじゃ)が​百態の石仏を岩窟に奉安したことが​由緒となり、明治に至って今北洪川​老​師​が整備した。・・・と説明板があった。​   

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/​640​秒 ​18​mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.百観音霊場 -2​
「仮想旅へ」というブログを拝見したら、次のようなことが記されていた。​・・・「拙叟尊者」とはどんな人だったか全くわかりません。尊者とは敬称でありますから、お坊様では無くて「在家でありながら尊い人」、そんな人だったのでしょう。拙叟さんが塔頭(松嶺院)の奥の岩屋に閉じこもって、観音像を彫った訳でした。円覚寺の観音像は一味も​、​ふた味も違っているのです。観音像はどれも「浮世絵」から出てきたような細面、かぎ目、厚い唇の美人なのです。時代の雰囲気や美意識は絵にも彫刻にも現れるものです。​・・・​

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/​500​秒 ​24​mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
21.方丈のガラス戸に映るモミジ
方丈の引き戸のガラスにモミジが映っていた。

​Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/​250秒 ​56​mm ISO​2500​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
22.山門とモミジ
方丈から山門へと戻ってきた。ここは半ば紅葉したモミジが陽の光を浴びていた。​

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​ 1/​60秒 6mm ISO80 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.山門から総門を見る
時刻は11時少し前、参拝者がどんどん入ってくる。それにしてもこの日は良い天気だった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.5​ 1/​160秒 30mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
24.総門を出る
円覚寺の紅葉を堪能し、次の目的地である明月院へ移動しようと総門を出た。石段に垂れる目の前のモミジもまた素晴らしく美しい。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4. 1/​125秒 ​14​mm ISO​80​ ) 露出補正 ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
25.北鎌倉駅
​50年近く前になるが結婚したころ、7年間はこの駅から​毎朝東京へ通勤していた。記憶では朝7時半ごろの電車に乗っていたと思う。しかし、その頃からこの駅の佇まいはほとんど変わっていない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/​640秒 ​122mm ISO​2500​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。