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Studio YAMAKOで“美ヶ原高原”が含まれるブログ記事

2015年1月14日

蝶 自選年間ベスト10 (3) 1999年以前


 蝶 自選年間ベスト10 (1)2005年 と、蝶 自選年間ベスト10 (2) 2006年を蝶のオフシーズンである昨年の2月にアップしているが、今回は1999年以前にもどる。

 中学生までは、補虫網をもって野山で蝶を追う昆虫少年だった。ところが中学2年の時から始めた卓球が面白くなって、高校の卓球部に入ると神奈川県代表でチーム戦の一員としてインターハイにも出らるようになり、蝶のことは置き去りにしてしまった。そして、大学を卒業し就職すると、当然ながら、蝶にも卓球にも割ける時間はなくなっていた。
 昭和45年(1970年)、娘が誕生した翌年に、PENTAX SPという一眼レフを、当時まだ開業間もない新宿のヨドバシカメラで購入した。当時としてはTTL測光の最新のカメラで4万円くらいだったと思う。子供のころからの蝶好きは変わらず、一眼レフを手に入れたことで、蝶の生態写真を撮りたいとの思いはじめたのだが、仕事に追われる毎日で、そのPENTAX SPで蝶を撮る機会はほとんどなかった。
 オートフォーカスのEOS650を買ったのは1991年(平成3年)だった。2002年にOlympus E10、そしてNikon D100を購入するに至り、デジタルに移行していった。

  これらは、フィルム時代の懐かしい蝶の写真である。
;クリックすると大きな写真になります。 1.ミヤマシロチョウ 1967年7月某日 長野県 美ヶ原高原 
これは夜行日帰りで美ヶ原へ登った時に撮ったミヤマシロチョウだ。カメラは兄貴から借用したペンタックスS2で、それに接写リングを付けて55mmのレンズで撮ったと思う。

ASAHI PENTAX S2 Super Takumar 55mm nega color film
接写リング使用
;クリックすると大きな写真になります。 2.ゴイシシジミ 1991年7月某日 長野県 入笠山
EOS650を手に入れて、蝶の写真を撮ろうという欲が出てきた。さっそく南アルプス北端にある入笠山へ行く。ゴイシシジミは、そのころは東京近郊でも普通に見られたシジミチョウだが、最近は全く見ることができない。舞岡公園でもいるという話は聞くが、まだ会ったことがない。

Canon EOS650 Canon 35-70mm f3.5-5.6 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 3.ギンボシヒョウモン 1991年7月某日 長野県 入笠山
これも入笠山で撮った。初めて手に入れたマイ・カーで、山頂のすぐ下まで行くことができた。ギンボシヒョウモンは高原の蝶。この写真は、1992年の年賀状に使用した。

Canon EOS650 Canon 35-70mm f3.5-5.6 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 4.ウラギンスジヒョウモン 1992年8月20日 長野県 高ボッチ高原
高原に咲くオオハンゴンソウに飛んできて止まった。全国的に減少が著しく、生息地が少なくなっているという。オオウラギンスジヒョウモンのほうは、箱根の湿生花園や、昨年は舞岡公園でも見られ、個体数が多い。

Canon EOS650 Canon 35-70mm f3.5-5.6 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 5.キアゲハ 1992年8月22日 長野県 扉峠
前日は扉温泉に泊まったことを思いだす。初めて美ヶ原へ行ったのは、中学2年のころだったと思う。今から60年も前のことになる。当時は、ミヤマシロチョウやオオイチモンジもいた。クジャクチョウなどは、咲く花に鈴なりになっていた。

Canon EOS650 Canon 35-70mm f3.5-5.6 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 6.クジャクチョウ 1993年7月25日 長野県 蓼科 御泉水 
ヒメオウギアヤメでクジャクチョウが吸蜜していた。ファインダーで見る美しさに感動したのを覚えている。翌年の年賀はがきに使った写真。

Canon EOS650 Canon 35-70mm f3.5-5.6 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 7.コヒョウモンモドキ 1993年7月26日 長野県南佐久 海ノ口牧場
1958年8月に海ノ口牧場で、今や絶滅危惧種のオオウラギンヒョウモンを採ったのを思い出す。'93年には、まだ会えるのではないかと思って行ってみたのだが、その姿はなかった。その時に撮ったコヒョウモンモドキも今はめっきり数が少なくなっていて、この時以降、見たことがない。

Canon EOS650 Canon 35-70mm f3.5-5.6 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 8.シータテハ 1996年8月8日 長野県 入笠山
このころ入笠山へは毎夏のように出かけた。湿原の遊歩道に咲いていたクガイソウの花に、たくさんのミドリヒョウモンに混じって、シータテハの秋型が吸蜜していた。これは'97の年賀状に使った。

Nikon F50 Sigma 105mm macro f2.8 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 9.Gulf Fritillary (ヒョウモンドクチョウ) 1997年8月某日 ハワイ オアフ島 North Shore
夏休みにハワイへ行った。ハワイに住んでいる家内の兄貴の友人に、あちこち案内していただいた。ハワイは蝶の数は少なかったが、たまたま道路わきのコセンダングサに絡んでいるヒョウモンチョウのような蝶を見つけた。 '98の年賀状にした。 

Nikon F50 Sigma AF 28-200mm f3.8-5.6 nega color film
;クリックすると大きな写真になります。 10.ベニヒカゲ 1999年8月6日 長野県 池の平
この湿原には準高山蝶であるベニヒカゲが多産する。最盛期は遊歩道の獣糞に集まったベニヒカゲを踏んでしまうほどだ。これはマルバダケブキで吸蜜するベニヒカゲだが、マツムシソウにも集まる。2000年の年賀状にした。

Nikon F90  Sigma 105mm macro f2.8 nega color film


2013年8月11日

信州蝶撮りの旅 7月25日~27日 -4 美ヶ原の景観


 7月26日 車で美ヶ原へ上がるのは、通常、蓼科ビーナスラインからだが、今回は松本に泊まって、美鈴湖経由で武石峠から、美ヶ原自然保護センターに上った。ここは王が鼻、王が頭に近い。 途中の美鈴湖は静かな、小さな湖だった。林道美ヶ原線(美ヶ原スカイライン)は時々大きなU字カーブがあるが、走りやすく、市街から1時間半ほどで美ヶ原自然保護センターの駐車場に着いた。
 駐車場の売店で道を聞いて、さっそく歩き始める。しばらく歩くと、右へ行くと王が鼻、左へ行くと王が頭の分岐へ出た。まず、王が鼻へ。王が鼻からは天気が良ければ北ルプスがきれいに見えるというが、この季節は難しい。王が鼻から、先ほどの分岐へ戻って、王が頭へ行く。王が頭からは広大な美ヶ原高原が広がっていた。
 蝶の写真は後にして、まず、美ヶ原の景観を載せる。

1.美鈴湖
8時過ぎにホテルを出発した。朝の、通勤時間の松本市街を抜け、信州大学の脇を通って、浅間温泉への道を走る。しかし、浅間温泉から美鈴湖への道は細くて走りにくい道だった。9時少し前に美鈴湖畔に着いた。静かな小さな湖だ。釣り人が2~3人見える。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 13.8mm ISO200 ) 露出補正 なし
美鈴湖;クリックすると大きな写真になります。
2.美ヶ原スカイライン
美鈴湖から美ヶ原スカイラインに入る。しばらくは林間を行くが、やがて視界は開ける。左手に王が頭、右手に王が鼻を望む。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/1250秒 15.7mm ISO200 ) 露出補正 なし
美ヶ原スカイライン;クリックすると大きな写真になります。
3.王が鼻から三城方面を見下ろす
美ヶ原自然保護センターの駐車場に車を置き、道を確認して歩き始める。20分ほどで、王が頭と、王が鼻との分岐へ出た。まず、右に道をとり、王が鼻へ向かう。途中、左手、大きな崖の向こうに、昨日行った三城の集落が見える。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影( F6.3 1/250秒 15.1mm ISO64) 露出補正 -0.3段
王が鼻から三城方面を見下ろす;クリックすると大きな写真になります。
4.王が鼻山頂
王が鼻は標高2,008m。美ヶ原の西側に突き出ている。頂上付近には石仏が何体も並んでいて、北アルプスを眺めている。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影( F7.1 1/250秒 10.3mm ISO64) 露出補正 -0.3段
王が鼻山頂;クリックすると大きな写真になります。
5.王が鼻から眺める松本市街
ここは、晴れていれば北アルプスから富士山まで見渡せるビューポイント。しかし、この日はダメだった。松本の街がかすんで見える。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影( F7.1 1/250秒 10.3mm ISO64) 露出補正 -0.3段
王が鼻から眺める松本市街;クリックすると大きな写真になります。
6.王が頭
王が鼻から、いったん、先ほどの分岐まで戻って、王が頭へ向かう。写真を撮りながら30分ほどで着いた。王が頭は標高2,034mで美ヶ原の一番標高の高いところだ。向こうに見えるのは、今、行ってきた王が鼻だ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
王が頭;クリックすると大きな写真になります。
7.王が頭 御岳神社
王が頭の頂上への最後の急坂を上りきると、御嶽神社の鳥居と石仏があった。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 9.2mm ISO64 ) 露出補正 -0.3段
王が頭 御岳神社;クリックすると大きな写真になります。
8.王が頭電波塔
王が頭の頂上付近はNHKや信越放送の電波塔が林立している。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixel
s シャッタースピード優先オートで撮影 ( F8 1/250秒 5.2mm ISO64 ) 露出補正 -0.3段
王が頭電波塔;クリックすると大きな写真になります。
9.美ヶ原牧場
美ヶ原は、実はハイカーの歩けるところは限られていて、広い高原のほとんどは牧場になっている。柵の傍に塩が置かれていて、そこに馬がやってくる。ずいぶん小さな馬だが、仔馬ではなさそうに見える。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 5.9mm ISO64 ) 露出補正 なし
美ヶ原牧場;クリックすると大きな写真になります。
10.崖
王が頭から美しの塔の方を眺める。美しの塔はもう少し左手にあるが、右側は、大きな崖になっている。王が頭から美しの塔まで、大草原を歩いて30分ほどだ。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F4 1/250秒 9.2mm ISO64 ) 露出補正 なし
崖;クリックすると大きな写真になります。
11.草原を歩く
美しの塔の方へ歩いていく。一昨年、ビーナスライン側から上がって、美ヶ原高原ホテル、美しの塔周辺を歩いたので、途中で引き返す。遠くに蓼科山(2,530m)がひときわ高い。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2500秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
草原を歩く;クリックすると大きな写真になります。
12.王が頭ホテルと電波塔
王が頭ホテルと、電波塔を見ながら歩く。王が頭ホテルまで戻って、飲んだ牛乳がとてもうまかった。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影 ( F7.1 1/250秒 28.8mm ISO64 ) 露出補正 なし
王が頭ホテルと電波塔;クリックすると大きな写真になります。
13.王が頭から下る
王が頭から遊歩道を、直接、天狗の露地というところにある美ヶ原自然保護センターの駐車場へ戻った。これが思ったより、急な上に、岩だらけの道で、歩きにくかった。ここを上ってこなくてよかったと思った。午後2時、美ヶ原スカイラインを松本の街へ下りた。美鈴湖からは、今朝通った道の悪い浅間温泉をまわる道を避けて、少し遠回りだが、松本浅間カントリークラブを経由した。宿へ帰るには少々時間が早かったので、途中、旧開智学校を見学した。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2000秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
王が頭から下る;クリックすると大きな写真になります。


2011年8月21日

標高2,000mの美ヶ原 8月10日


 昆虫少年だった中学生のころ、一人で新宿から夜汽車に乗って、松本へ行き、そこから早朝のバスを美ヶ原の麓の石切場まで乗って、その石切場の桜清水小屋という山小屋で2泊泊めていただき、三城牧場から広小場、王ヶ鼻へ上ったことを思い出す。
 そのころから美ヶ原は蝶のメッカだった。オオイチモンジもいたし、ミヤマシロチョウもいた。三城ではクジャクチョウが、咲いている花をまっ黒にするほど群がっていたし、キべりタテハも沢山飛んでいた。
 当時はバスが三城まで行っていたと思う。いまはマイカーで標高2,000mの美ヶ原牧場まで上がることができる。この日は八島ヶ原湿原から30分くらいヴィーナスラインを登ったであろうか、12時半ごろに山本小屋の駐車場に入った。車の中で、持参したおにぎり、ゆで卵、グレープフルーツを食べて、美ヶ原の散策を始めた。王ヶ鼻まで歩きたいところだが、この日は塩くれ場までと決めた。午後2時半には帰路についたが、談合坂SAの先で八王子付近まで渋滞が続き、家に帰りついたのは夜8時になってしまった。

ノアザミで吸蜜するオオチャバネセセリ;クリックすると大きな写真になります 19.ノアザミで吸蜜するオオチャバネセセリ
山本小屋ふる里館の駐車場から歩き始めると、そのあたりはアザミが良く咲いていた。アザミに見える花は実はノアザミ、ノハラアザミ、タムラソウの3種類がある。八島ヶ原湿原では、この3種類が咲いていたが、ここはノアザミが多く、ノハラアザミも混じる。これはノアザミで、花にはオオチャバネセリが多くみられた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
オオチャバネセセリ翅表;クリックすると大きな写真になります 20.オオチャバネセセリ翅表
ほかにも空いている花があるのに、なぜ一つの花に3頭が集まるのだろうか。ピントを合わせた1頭が飛び上がった瞬間にシャッターが切れ、標本以外ではあまり見ることができない翅表が見られた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1600秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
美ヶ原高原ホテル山本小屋;クリックすると大きな写真になります 21.美ヶ原高原ホテル山本小屋
山本小屋ふる里館から10分ほど歩いたところに、美ヶ原高原ホテルがあった。美ヶ原高原は山本俊一という人により、高くて広くて美しいという3つの条件を兼ね備えた上に、3.000m級の山並みを48座数えられる、日本一の地理的環境に恵まれた美ケ原高原を、一人でも多くの人に見せたいと、開発された。以来80年、苦難の道を乗り越えて一日も山小屋を閉じることなく登山者を迎え、多くのファンの支援を得て、当初年間100人足らずであった登山者が、今や年間200万人のひとがお訪れる大衆的観光地となったという。
息子さんの山本峻秀さんは昭和20年10月、復員後、父、俊一氏の後を継いで美ケ原高原の開発と、父、俊一氏が1930年(昭和5年)に建てた山本小屋の経営にあたる。37年10月、この美ケ原高原ホテルが建設された。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 10.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
美ヶ原牧場;クリックすると大きな写真になります 22.美ヶ原牧場
標高2,000mの台地に牧場が広がる。この台地は100万年前の火山の噴出によってできたという。遊歩道の両側が牧場になっている。美ヶ原が本格的な牧場として利用が始まったのは、1909年(明治42年)だそうだ。この牛、どこが眼なのかわからない。後ろは蓼科の方角だと思う。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 21.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
ノアザミとウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 23.ノアザミとウラギンヒョウモン
ノアザミはすっと伸びた茎に一つの花を付ける。ウラギンヒョウモン、ギンボシヒョウモンが大好きな花である。後ろは美ヶ原高原ホテル山本小屋。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 +0.7段
美しの塔と王が頭;クリックすると大きな写真になります 24.美しの塔と王が頭
左側手前に見えるのが美しの塔で、1954年(昭和29年)に霧鐘塔(霧で視界が悪い時に登山者のために鳴らす鐘の塔)として建てられたという。現在の塔は1984年(昭和59年)に再建されたもので、高原のシンボルとなっている。遠くに見えるのが、王が頭の電波塔群である。長野県の放送局(NHK、SBC、NBS、TSB、abn、FM長野)の送信所のほか、NTT、国土交通省、長野県防災行政無線、などの中継所、中部電力のマイクロ波反射板などが建てられており、放送・通信の要衝となっているとなっているそうだ。電波塔群の左側には王が頭ホテルが建ち、美ヶ原山頂すなわち王が頭(2,034m)はその向こう側になる。(Wikipedia参照

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F8 1/1250秒 25mm ISO400 ) 露出補正 なし
フタスジチョウ;クリックすると大きな写真になります 25.フタスジチョウ
昭和45年ごろ、牧区が整備されるまで、この地籍の平らな石の上で牛馬に塩を与えていたということに由来する塩くれ場のあたりで、コミスジのように飛んできたフタスジチョウがハクサンフウロの止まり、吸蜜を始めた。フタスジチョウを写真に撮るのは初めてだが、残念ながらだいぶ擦れていた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
ウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 26.ウラギンヒョウモン
傷のない美しいウラギンヒョウモンがノアザミで吸蜜する。バックがきれいにボケた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
クジャクチョウ;クリックすると大きな写真になります 27.クジャクチョウ
塩くれ場に小屋があるが、その近くにクジャクチョウがいた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
キベリタテハ;クリックすると大きな写真になります 28.キベリタテハ
クジャクチョウがいたところに今度はキベリタテハがやってきた。開くとビロードのような栗色に金色の縁取りがされた美しい翅が見られるのだが、一瞬ちらっと開くものの、すぐ閉じてしまう。何枚か開いたタイミングで撮っては見たが、ピントが甘くなってしまった。翅の裏はご覧のように武骨で、口髭を生やした親父のようだ。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
馬;クリックすると大きな写真になります 29.馬
広い牧場を3頭の馬が早駆けをしていた。もうちょっと良いタイミングで撮れたら良かったと残念に思う。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/4000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
キアゲハ♀;クリックすると大きな写真になります 30.キアゲハ♀
キアゲハは高原に多い。大きくて黄色く、颯爽と飛ぶので見栄えがする。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギンボシヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 31.ギンボシヒョウモン
午後2時、そろそろ切り上げようと駐車場のほうへもどってきた。ノアザミが咲き、たくさんのウラギンヒョウモン、ギンボシヒョウモンが吸蜜している。これはギンボシヒョウモンで、左上に散策路と美ヶ原高原ホテルが見える。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
きれいなギンボシヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 32.きれいなギンボシヒョウモン
最後にやっと傷のない美しいギンボシヒョウモンが撮れた。ウラギンヒョウモンやギンボシヒョウモンばかり撮っていても仕方ないのだが、個体によって違いもあるし、撮り方を楽しむこともできる。次に来る時は、松本から武石峰を廻って、美ヶ原の反対側(西側)の入口である美ヶ原自然保護センターに車を置き、2034mの王が頭、2008mの王が鼻へ行ってみようと思う。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし


2011年8月17日

八島ヶ原湿原 8月10日


 3年続けて八島ヶ原湿原へ行った。2009年は高ボッチから、昨年は美ヶ原山麓の三城から八島ヶ原湿原へ廻ったが、今回は先に八島ヶ原湿原へ行き、そのあと美ヶ原高原へ廻った。前2回は8月末であったが、今年は7月末に行こうと思っていたところ、天候が優れず、この日になった。
 早朝、5時少し過ぎに自宅を出発、順調に中央高速に上がり、談合坂SAで休憩。だが、車の数はとても多い。SAを出た後はカーナビの指示通りに進む。諏訪で下りてJR上諏訪駅前を通り、しばらく国道20号線を走る。諏訪大社下社の秋宮の前を左に曲がり国道142号線を進み、和田峠でヴィーナスラインに合流、霧が峰のほうに向かって進む。八島ヶ原湿原の駐車場に着いたのは、9時少し過ぎていた。

八島ヶ原湿原駐車場;クリックすると大きな写真になります 1.八島ヶ原湿原駐車場
9時15分の駐車場はご覧の通りまだ空いていた。駐車場の脇では、すでに、キアゲハが飛び、新鮮なエルタテハが路上に止まる。エルタテハは撮りたかったが、間に合わなかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
オオチャバネセセリとクルマバナ;クリックすると大きな写真になります 2.オオチャバネセセリとクルマバナ
駐車場からはヴィーナスラインの下をトンネルでくぐり、湿原に向かう。まだ、歩いている人も少なく、すがすがしい。見慣れぬ花でオオチャバネセセリが吸蜜をしていた。セセリチョウの仲間は翅の割に胴体が太い。ふわふわとは飛べない。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1250秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
アサギマダラ;クリックすると大きな写真になります 3.アサギマダラ
木道からやや離れたところで、アサギマダラが好物のヒヨドリバナのまわりをふわふわと飛んでいた。G12の望遠端(35mm版換算140mm)で撮ったがそれでもまだ遠い。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/200秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
ヒメシジミ;クリックすると大きな写真になります 4.ヒメシジミ
足元でヒメシジミが飛んでいた。バリアングルモニターを見ながら、下から仰ぐように撮った。触角が隠れてしまったのが残念。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
ヒメシジミ 開翅;クリックすると大きな写真になります 5.ヒメシジミ 開翅
少し擦れているが、ヒメシジミが開翅してくれた。表翅を見たほうが裏面を見るよりミヤマシジミとの判別がしやすい。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1250秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギンボシヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 6.ギンボシヒョウモン
ここではウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンが混在してたくさん飛んでいた。ギンボシヒョウモンは少し擦れているのが多い。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
スジグロチャバネセセリ;クリックすると大きな写真になります 7.スジグロチャバネセセリ
スジグロチャバネセセリに会うのは初めてだった。鎌ヶ池の近く、道端で地面に口吻を伸ばしている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 +1.0段 トリミング
ウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 8.ウラギンヒョウモン
ウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンは裏面を見せてくれれば簡単に見分けがつく。飛んでいるのは♂ばかりだった。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
スジボソヤマキチョウ;クリックすると大きな写真になります 9.スジボソヤマキチョウ
木道から離れたところにハクサンフウロが咲き、その花から花へスジボソヤマキチョウが移り飛び、吸蜜していた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
コキマダラセセリ;クリックすると大きな写真になります 10.コキマダラセセリ
セセリチョウの仲間では、よく似ている種が多く同定が難しい。そのうえ、このノバラアザミで吸蜜する個体は大分擦れていて、撮った時は判らなかった。帰ってきてから、写真を拡大して、図鑑を見ながら、コキマダラセセリに落ち着いた。アカセセリかとも思ったが、触角の縞模様から、どうやらコキマダラセセリのようだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 10.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
青空をバックにウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 11.青空をバックにウラギンヒョウモン
残念ながら吸蜜しているノバラアザミが半分咲き終わってしまっている。ウラギンヒョウモンも逆光になってしまった。こんなとき、内蔵フラッシュを使うとどうなるだろうか。次の機会に試してみたい。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 +0.7段
ヒョウモンチョウ;クリックすると大きな写真になります 12.ヒョウモンチョウ
ヒョウモンチョウはいるにはいるのだが、飛んできては草の中に潜り込んでしまう個体が多く、なかなか撮るチャンスが来なかった。やっと、少々離れたところではあったが、ヒヨドリバナで吸蜜してくれた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
ノリウツギにスミナガシ;クリックすると大きな写真になります 13.ノリウツギにスミナガシ
戻り道の途中、わき道に入ったところに咲いているノリウツギの花に何かいないと目を凝らした。高い位置で咲いている花に何やら黒いのがいる。逆光なので余計に黒く見える。良く見るとスミナガシだった。スミナガシの写真は撮ったことがない。蝶まで距離があり、近くの花に来るのを待ったが、だめだった。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/5000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
八島ヶ原湿原の眺め;クリックすると大きな写真になります 14.八島ヶ原湿原の眺め
八島ヶ原湿原は霧ヶ峰の北西部に位置する標高約1632mの高層湿原である。湿原の所在地は諏訪市及び諏訪郡下諏訪町にまたがる。霧ヶ峰には、八島ヶ原湿原、車山湿原、踊場湿原の3つの湿原があり、そのすべてが1939年(昭和14年)に国の天然記念物として個別に指定され、1960年(昭和35年)6月10日に八島ヶ原湿原の西半分の旧御料地を加え、個別に指定されていた3つの天然記念物は1件にまとめられ、現在の指定名称霧ヶ峯湿原植物群落となった。 八島ヶ原湿原は面積が43.2ha、泥炭層の厚さは約8.05m。1万2千年前に誕生した高層湿原であり、日本南限の高層湿原といわれる。(Wikipediaによる)

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 10.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
マルバダケブキとウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 15.マルバダケブキとウラギンヒョウモン
一旦、八島ヶ原湿原の入口付近まで戻ってきた。昨年はこの辺りでクジャクチョウも撮れたので、期待していたが、現れなかった。咲き始めたマルバダケブキにウラギンヒョウモンが来ていた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/3200秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギボウシとヒメシジミ;クリックすると大きな写真になります 16.ギボウシとヒメシジミ
ギボウシの花にヒメシジミが止まっていた。ヒメシジミは♂ばかりだが、擦れている個体が多い。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
アサギマダラ;クリックすると大きな写真になります 17.アサギマダラ
さっきスミナガシがいたノリウツギの花が気になり、もう一度そこまで戻る。スミナガシはいなくなっていたが、すぐそばのヒヨドリバナにきれいなアサギマダラがいた。後翅にヒヨドリバナの影が映っていた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1250秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
キアゲハの裏側;クリックすると大きな写真になります 18.キアゲハの裏側
再び入口へ戻ってくると、湿原の池をバックにして咲いているタムラソウにキアゲハがぶら下がっていた。時間は11時40分になった。2時間半ほど滞在したことになる。ここで八島ヶ原湿原は切り上げ、美ヶ原へ行ってみることにした。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし