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2013年10月 6日

隠居のJazz:和泉の国Jazz Street(2013)


 毎年、9月の終わりの日曜日に開催される 和泉の国Jazz Street に今年も出かけた。ここでいう Street は、泉北高速鉄道の和泉中央駅周辺である。毎年、和泉中央近くの住宅に住む友人と一杯やることも大きな目的である。

 友は植木の手入れをしていて転落し、腓骨下部(くるぶし)を剥離骨折しリハビリ中という。それで、この Jazz Street に合わせて和泉シティプラザの地下1階リハーサル室で アロージャズオーケストラのバンドリーダー宗清洋さんを中心とするカルテットのライブがあるという。これに行くことにした。彼から提案があって、和泉シティプラザの生涯学習センターにチケットを求めに行くと最後の2枚だという。評判がいいらしい。チケットの番号が115番だったので、おそらく115人が集まったのだろう。それにしても、平均年齢が70歳くらいの熟年ばかりである。
 このライブはリストされたスタンダード・ナンバー100曲の中から、その場でリクエストをうけつけ、演奏するというスタイルをとっている。このカルテット トロンボーンの宗清洋が中心でピアノ 多田恵美子、ドラムス 中嶋俊夫と名前を失念したが若手のベーシストである。トロンボーンがボーカル代わりをしているという感じだ。
多田恵美子さんと中嶋俊夫さんは、よく行った Azule というJazzレストランでおなじみである。
 例によって、最終の演奏は、「聖者の行進」で終わったおなじみ曲のジャズライブを楽しんだあと、ストリートでの Jazz 演奏を楽しみながら、最近開店した居酒屋に向かった。
 和泉シティプラザの1階アムゼ広場では、「STREET NO CHASER」というバンドの女性トランペットがなかなかスイングしていた。演奏者一覧表で名前をチェックすると 松原あおい さんというらしい。
 場所を変えて、大阪トヨペット営業所の軒先を借りて、テナーサックス、キーボード、ベース、ドラムスのカルテットが演奏していた。このバンドリーダーもテナーサックスを吹いている 西村友香里 さんという女性だった。このセミアマチュア的なバンドでも、女性の台頭がめざましいようだ。今年は、この Jazz Street に、116ものバンドが参加している。和泉中央駅近辺の発展とともに、年々盛んになってきており、来年が楽しみだ。

STREET NO CHASER 西村友香里カルテット
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松原あおい(tr.)西村友香里(ts.)


 上の動画は、Sony NEX-7 で撮った。動画の編集・ブログへのアップロードには悩んだが、YouTube が簡単である。 方法は、撮った動画(NEX-7では、普通 .MTS という形式で録画される)を Picasa に収納する。収納した録画を再生すると、YouTube にアップロードというメニューが出てくるので、これをクリックすると録画のタイトルなどを入力する画面があらわれる。入力し、アップロードボタンをクリックすると登録してある自分のページにアップロードが始まる。10分、1GBまではOKのようだ。アップロードが終わると、YouTube 側で処理が始まる。少し、時間がかかるが、することはそれだけである。
 動画の編集をクリックすると、この動画のURLが表示されるので、このURL をブログの記事の中に持ち込めば、ブログから YouTube へリンクができる。

2006年12月13日

五木寛之『青年は荒野をめざす』:Jazz and Free Go Hand in Hand

 久しぶりに小説を読んだ。先日紹介したマイク・モラスキーの『戦後日本のジャズ文化』に出てくる五木寛之の初期作品『青年は荒野をめざす』である。マイク・モラスキーはその著書のなかで、五木寛之のジャズ観を以下のように記述している。
要するに、五木寛之は、ジャズ演奏を基本的に<コミュニケーション>と見なしているのである。それがミュージシャンと聴衆との間の<対話>であろうと、演奏中の(楽器によって表現される)ミュージシャン同士の対話であろうと、一方通行ではなく相互コミュニケーションでなければならない、という主張が根底にある。だからといって五木はレコードなどの価値を軽視しているわけではないが、やはり音楽(ジャズ)の原点は生演奏である、という主張が初期のジャズ小説群において一貫して表現されているのである。

 私もJazzはコンサートホールでかしこまって聴く音楽ではないと思う。ライブハウスで、ジントニックでもチビリチビリやりながら音の中に身を沈めるのが最高である。ニューオーリンズのバーボンストリートにある Royal Sonesta Hotel (Google Map)のサロンや New Preservation Hall, 東京お茶の水の「ナル」や大阪北の Azule なんかで聴いたJazzを懐かしく思い出す。この小説の主人公「ジュン」のようにJazz に精神的な傾倒をするわけではないが、Jazz を聴くときは何か「自由」というものを感じている。続けて村上春樹の『国境の南 太陽の西』も読んでみようかと思っている。

青年は荒野をめざす
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