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Atelierで“桐集成材”が含まれるブログ記事

2012年3月30日

隠居のDIY :集成材で孫の本棚を作る


 小学校に入学するときにランドセル置を作成した初孫も今年に6年生となる。本がだんだんと増えてきたらしく、ランドセル置の続きに置く幅広の本棚を作って欲しいと云ってきた。

 棚作りは材質を何にしようかと迷うぐらいで、他はあまり問題となるところはない。なるべく軽くと思ったので、桐の集成材を使おうかと思ったが、一般的な材の長さ(1820mm)では、要望されている幅 1100mm の棚を取るともったない。それで、上下だけは、幅 300mm、長さ 2400mm のパイン集成材を使うことにした。パイン集成材だけでは重すぎるので、間の棚は桐集成材を使うことにした。横板も丈夫さの点から、幅 100mm 厚さ 18mm のパイン集成材を柱的に使うことにした。

 このような作品を作るときには、Excel で簡単な図面(詳細は決めない)を作っておいて、印刷しておく。作業をしながら、思いついた細かい部分を書きこんでいく。いわば、図面の現物合わせである。
 木工作品を作るときには、できるだけ金属は使いたくない。それで、棚板と横板の接合は、横板を棚板の幅だけ切り欠いて棚板を納めて見ることにした。棚の高さは、大型本・B5版本(高さ21cm)・新書版(高さ17.5cm)の3段にした。
裏板はいらないというので、裏板なしで製作にかかったが、これが結果的には問題であった。部材を組み上げたときに、切欠きが精密でなかったせいもあって、平行四辺形にひしゃげるのである。それで、最下部の棚板の下に、1X4 を縦半分に割いた横板を前と後ろに嵌めこむことにした。底板につけるキャスターを隠す意味合いもある。そのようにしてもまだ少し不安定であるので、一番上の棚の後部にも寸法に合わせて切断にした1X4 を嵌め込み、いずれもコースレッドの頭を隠す方法でしっかり留めた。さらに安定させるために、各棚板の横から、手持ちにあった頭のない隠し釘を打ち込んだ。これで外観上は、金属臭はなくなった。
 なお、キャスターは、底板に鬼目ナットをねじ込んでとりつけた。

簡易図面 切欠きを削る:
電動ノコで切り込みを入れてから、トリマーで削る
完成:
桐集成材とパイン集成材は塗装しなくてもきれいである。
完成:孫の部屋に置いた
簡易図面;クリックすると大きな写真になります 切欠きを削る;クリックすると大きな写真になります 完成;クリックすると大きな写真になります 孫の部屋に置いた;クリックすると大きな写真になります


用意した材料は、次のようなもので、¥8000ほどでそろった。
  • 長さ 1080mm 、幅300mm、厚さ18mm のパイン集成材 2枚
  • 長さ 1080mm、 幅250mm、厚さ18mm の桐集成材 2枚
  • 長さ 900mm、 幅100mm、厚さ18mm のパイン集成材 4枚
  • キャスター 4個(手持ちの物)
  • 鬼目ナット 4個
  • 長さ 1062mmの1X4 2枚
  • 細めの 35mmコーススレッド(木ねじ)12本ほど
  • 径 8mm 長さ 30mm の木ダボ 6個ほど
  • 長さ 30mmの両端のとがった隠し釘 


 使った工具は以下のものである。


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2008年3月10日

ファルカタ集成材と桐すのこで作ったアンティーク風シューズラック

 京都で一人住まいしている娘から、玄関の小さなスペースに脱ぎ放しの靴をなんとかしたいので、狭い場所に置けるくつばこを作って欲しいとスケッチとともに依頼してきた。

 まだ外で作業をするのは寒かったが、材料を求めにホームセンターに走った。できるだけ軽く作って欲しいということなので、桐の集成材を求めたいと思ったが適当な大きさのものがなかった。いろいろと物色すると、まだ使ったことのないが、ファルカタ集成材いう材が桐集成材のように軽くて手頃な価格であったので、側板にこれを使うことにした。18x300x910mm の大きさで700円ほどである。これを充電式マルノコで注文の幅280mm に切断した。端材は、横方向の補強として使った。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 横仕切り棚板は、押し入れ桐すのこ4枚打ち2枚セットが、298円の特価で売っていたのでこれを3セット購入した。
 すのこは、そのまま使うのではなく打ちつけてある桐板を使うためである。写真のように、ちょっとみには板は桟に打ち付けていないように見える。この板をのみと小型のバールを使って、一枚ずつはがした。接着剤だけで桟に付いているのかと思ったが、木材用のホッチキスで留めてあり、はがすと傷跡が残る。これは水で練ったとのこで埋めた。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 側板には、施主さんの注文である寸法に棚をつけるために、ルータで溝を掘った。この溝に、幅の狭い板をはめ込んでいく仕様である。実は、この組み立てが最も難しかった。釘を余り使いたくなかったのだが、このときに細い化粧釘を使わざるをえなかった。
 組み立てる前に、注文のオイルスティンで塗ることにした。OSMOカラーが、オイルスティンかどうかよく分からないが、以前から気になっていた塗料なので、今回ネットで取り寄せ使ってみることにした。ホームセンターの割引券があったので奮発して少し高いすじかい刷毛を求めた。やはり、いい塗料といい刷毛を使うと塗りやすい。ただ、乾燥が遅く臭いがいつまでも続くのは欠点である。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります シューズラックの横に、傘をかける金具を取り付けて欲しいとの要望もある。写真のようなソケット金具を買ってきて、以前に100円ショップで手にいれていた径9.5mm のステンレス・パイプを金ノコで切って組み合わせた。太い傘の柄では高さが足らないので、すのこの桟で作った木片を木工ボンド側板に貼り付け、その上に金具についていた木ねじでとりつけた。このあたりが、DIYのいいところかもしれない。

 できあがったので、さっそく京都まで運んだ。雑然としていた玄関のスペースが、すっきり収まったので娘が及第点をくれた。ちょっと出せば体裁いいものが手にはいると思うが、狭いスペースにピッタリなのがいいのかもしれない。ラックの上に、もらったこけ玉を飾っていた。 

2007年2月23日

壁面の飾り箱

 2月9日放送のNHK 住まい自分流DIYで、バルサー材を使った壁面飾り箱を放送していたらしい。私は見逃したが家内が見ていて提案してきたので作ってみることにした。模型などを作るバルサー材ではあまりにも軽すぎると思うので、ホームセンターで材料を探してみた。厚さ6mmで70X910mmの桐集成材を安く売っていたので、これで作ってみることにした。
 このように薄い・もろい板を切るには電動ノコはたとえ充電式でも力が強すぎ却って切りにくい。経験上、箱を作るときは切断面が綺麗に直角に切れていなければ歪んでしまう。手ノコでまっすぐきるのは案外難しいので、曲尺を当てて切断した。角は板も軽いので木工ボンドで芋接ぎ的に接着した。このような作業は、今まで、コーナークランプを4つ使って圧着していたが、今回写真のようなベルト式クランプを初めて使った。コーナークランプを使うよりも遙かに楽である。

 この箱で飾る壁面は石膏ボードだし飾るものは軽いものだというので、箱の裏4隅にドリルで小さな穴を開けて、細い釘をとがった方を外向きに木工ボンドで埋め込んだ。これはなかなかのアイデアで上手くいった。
 塗装は濃い目のオイルスティンを塗った。木工ボンドの始末をいい加減にしていたので、色が上手く載らない。仕方なくサンダーで再度削って、上塗りした。このとき、刷毛だけでなくウエスを使って生乾きの状態の時に拭うのが良いようだ。 家内は、小さな花瓶に今満開の枝垂れ梅の花を挿してご満悦であった。変な絵を飾っているよりも立体的で良いと思っている。