このブログを検索

大文字小文字を区別する 正規表現

Atelierで“横行渓谷”が含まれるブログ記事

2015年5月 6日

隠居のドライブ:兵庫県佐用町、しゃくなげの里を訪ねる


 山小屋Hütte Hachi の夏支度に、4月23・24日、パートナーと出かけた。今年の豪雪でダメージを受けているところがないかの調査もある。
 水道が前立腺炎のように、ちょろちょろしか出ないことは、正月に出かけたパートナーから聞いていた。確かに、屋外の立水栓から少し出る程度で出が悪い。漏水がないかを家内への引き込み栓のメーターで確かめてみたが、漏水はないようだ。どうも、水圧が弱いようなので、養父市の水道局に電話して、調べに来てもらった。その結果、ゲレンデの下に設置しているポンプが故障しているとのことであった。部品を取り寄せるのに時間がかかり、すぐには治らないという。が、連休前までには直しておくと約束してくれた。(5月の連休に、孫とでかけたパートナーの報告によれば、快調になっていたということだ。)
 その他は、屋根からの落雪でウッドデッキの手摺支柱が谷側に傾いていた。毎年のことだ。なんとか恒久処置を考えねばならない。
 パートナーが防腐塗料キシラデコールを塗布してくれたウッドデッキ基礎の木部に、冬の間外してあった床板をはめ込んだ。 2X4 で、すのこ状に作っている床板は、まだ当分は持ちそうである。その夕、ウッドデッキの上に置いたBBQコンロで、焼き肉をした。新緑のなかのビールは喉にしみた。
 氷ノ山の7合目くらい上には、まだ雪が残っている。小屋よこのマルバウツギは浅い緑の新芽を出し、小屋の下の谷に咲く山桜は満開である。

兵庫県養父市大久保の遅い春

;クリックすると大きな写真になります。 ヤマナシの花
2015/4/24
秋には硬い小さい実をつける。

FUJIFILM] Finepix HS50EXR
185.0mm (35mm換算:1036mm)
絞り優先AE 1/950s f8.0 ISO400
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 マルバウツギの新芽
2015/4/24
夏に咲く白い花には蝶がくる

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
55.0mm (35mm換算:82mm)
絞り優先AE 1/100s f5.6 ISO200
露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 ツクシ
2015/4/24
ワラビは、まだ見つけられなかった。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
49.0mm (35mm換算:73mm)
絞り優先AE 1/80s f5.0 ISO200
露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 マルバスミレ
2015/4/24
葉が丸あるいはたまご型なので。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
55.0mm (35mm換算:82mm)
絞り優先AE 1/100s f5.6 ISO250
露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 鉢伏から氷ノ山を見る
2015/4/24
珍しく雲ひとつない。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
55.0mm (35mm換算:82mm)
絞り優先AE 1/800s f5.6 ISO100
露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 山桜の向こうに氷ノ山が見える
2015/4/24
鉢伏にはあまり桜はない。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
35.0mm (35mm換算:52mm)
絞り優先AE 1/180s f5.0 ISO100
露出補正 -0.3


 翌朝も天気がいい。いつも世話になっている民宿の奥さんに挨拶に行ってから、先日NHKテレビで紹介していた兵庫県佐用町にある「しゃくなげの里」に行ってみることにした。
 テレビを見た時に、スマホ・アプリの NaviCon にブックマークしていたので、氷ノ山の裏側にある目的地は簡単に設定できる。ただ、今度装着したカーナビではルートが5つ表示される。あまり走ったことのない氷ノ山を超えて戸倉峠に抜ける道を選択した。季節によっては通れない箇所があるとの表示があるが、最近の天候では雪で道が閉鎖になっていることはあるまい。
 走ったコースを今年の1月につけたドライブレコーダーに記録されている映像から切り出してみた。

しゃくなげの里への路:ドライブレコーダーからの切り出し画面

;クリックすると大きな写真になります。 ;クリックすると大きな写真になります。 ;クリックすると大きな写真になります。 ;クリックすると大きな写真になります。
関宮町大久保出発国道9号線剣大橋右折県道272号線へトンネルを抜けて県道6号線を右折南但石油大屋給油所を右折県道48号線へ
;クリックすると大きな写真になります。 ;クリックすると大きな写真になります。 ;クリックすると大きな写真になります。 ;クリックすると大きな写真になります。
若杉峠への途中に、氷ノ山登山口大段ケ平へ続く横行渓谷への案内板がある。若杉峠近くの雪崩修復中、片側通行となっていた。若杉峠を超え、宍粟市に入って、間もなく、国道29号線を左折する。国道右側に、音水湖・引原ダムが現れる。
;
;クリックすると大きな写真になります。 ;クリックすると大きな写真になります。 ;クリックすると大きな写真になります。
「道の駅はが」で休憩。山菜の"こごみ" "こしあぶら" とを求める。帰ってから、家内に天ぷらにしてもらったら、美味しかった。29号線を宍粟市街まで走って、国道429号線に入る。志引峠にかかると道幅は狭くなる。志引峠を超えると一時的に岡山県美作大原に入る。
;クリックすると大きな写真になります。 ;クリックすると大きな写真になります。 ;クリックすると大きな写真になります。 ;クリックすると大きな写真になります。
宮本武蔵で有名な岡山県大原あたりで左折し、国道373号線を走る。国道373号線のバイパス的な鳥取自動車道路の無料区間を走る。佐用平福ICで無料区間を下りると国道373号線に合流する。しゃくなげの里を通り越して、腹ごしらえに道の駅平福へ。レストランが満員で、鹿肉入のコロッケでごまかす。


 しゃくなげの里から、中国自動車道を通って大阪に帰った道の記録写真は省略するが、上記の途中20分ほどの休憩を入れて2時間ほどのコースは緑の多い快適なドライブコースであった。
 フレームレートを15fps で設定した 32GBの micro SDHC には、全工程が記録されていた。取説によれば、映像サイズが 1280x720 で、8時間が記録されることになっている。

 しゃくなげの里は、国道373号線沿いにある。石楠花の咲くときだけ開放しているのか、鉢植えの石楠花を売るテントで入園料(¥600)を徴収していた。法師塚があるが、なんという法師が祀ってあるのかは、ネットで調べてもわからなかった。

 急な坂道の階段を上っていくといくつかの展望台がある。これらの展望台からは、眼下に、鳥取自動車道と、その横に沿って智頭急行智頭線の単線のレールが見える。列車がやって来れば、石楠花の向こうの遠景に列車が走る絵になりそうだったが、スマホで通過時間を十分に調べられなかった。しかし、列車が近づいてくる音をパートナーが教えてくれた。偶然に、特急スーパーはくとを捉えることができた。

しゃくなげの里で撮った写真

;クリックすると大きな写真になります。 しゃくなげの里を下から見る
2015/4/24
小高い丘に約150種15000本植わっているという。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
38.0mm (35mm換算:57mm)
絞り優先AE 1/180s f5.0 ISO100
露出補正 -0.3
1504024_003.jpg 赤い石楠花
2015/4/24
色は、赤・白・紫・ピンクとあるようだ。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
55.0mm (35mm換算:82mm)
絞り優先AE 1/400s f5.6 ISO200
露出補正 +1.0
;クリックすると大きな写真になります。 白い石楠花
2015/4/24
露出の設定がよくわからないので、AEブラケティングを使っている。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
35.0mm (35mm換算:52mm)
絞り優先AE 1/640s f5.0 ISO200
露出補正 +1.0
;クリックすると大きな写真になります。 法師塚
2015/4/24
敷地内には、小さなお堂もある。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
21.0mm (35mm換算:31mm)
絞り優先AE 1/320s f5.0 ISO200
露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 園内風景
2015/4/24
急な斜面に階段の散策路がある。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
28.0mm (35mm換算:42mm)
絞り優先AE 1/400s f5.0 ISO200
露出補正 +1.0
;クリックすると大きな写真になります。 園内風景
2015/4/24
楓の新緑も綺麗だ。

SONY NEX-7+E 3.5-5.6/18-55 OSS
31.0mm (35mm換算:46mm)
絞り優先AE 1/500s f5.0 ISO200
露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 智頭急行智頭線を走る特急スーパーはくと8号
2015/4/24
後で調べると佐用(平福の次の駅)着13:48のようだ。

FUJIFILM Finepix HS50EXR
29.2mm (35mm換算:164mm)
絞り優先AE 1/150s f8.0 ISO100
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 ベニシジミ
2015/4/24
蝶を期待したが、モンシロチョウ以外はこの一頭だけだった。

FUJIFILM Finepix HS50EXR
73.7mm (35mm換算:413mm)
絞り優先AE 1/170s f8.0 ISO200
露出補正 0


2012年10月19日

隠居の登山:兵庫の最高峰、秋の氷ノ山に登る


 ふだん山に登っている人からすると、タイトルに書いたほど今回の登山は大したことはないようだ。

 氷ノ山の麓、関宮町大久保に友人と二人で山小屋を所有していることから、高校同期の、すなわち私と同じ歳の友人が、山小屋に泊まって一杯やるのを目的に、氷ノ山に登ることを計画してくれた。ふたりとも、普段から野山を歩きまわっているので、すこぶる健脚である。
 まだ30年余前の若かったころ、いつも下から眺めている氷ノ山に、一度だけ登ったことがある。標高700mくらいの親水公園(当時は整備されていなかった)というところから、険しい登山道を息を切らしながら歩いた記憶がある。
 今や激しいスポーツはせずに、野鳥を追ってぶらぶらと歩くことしかない私を気遣って、山のベテランである友は、標高1510mの頂上を目指すのに、標高1100mまで車でいけるルートを見つけてくれた。大段ケ平(おおだんがなる)登山口から標高差410mを登るルートである。Google の地図やネットに出てくるブログなどで確認すると、登山道としては最もなだらからしい。鈍っている私の足でも何とか登れそうである。

  大段ケ平への道は、国道9号線から、大屋町方面に県道6号、46号とたどり、養父市大屋町中間(なかま)栗ノ下のバス停から右折して、横行(よこいき)渓谷への道を走る。10分ほど走ると道が二股に分かれており、これを右にたどる。標識をよく見ないでうっかり間違って左に曲がってしまった。農作業中の老婆が、その道は行き当たりだと教えてくれた。横行渓谷沿いの道に入ると、途中、離合が困難な場所もあるが、すべて舗装してある。横行渓谷終着駅(何故か、そのような名前の標識がある)から、倒れてしまっている標識に従い、氷ノ山登山口・関宮町方面にUターン的に右折する。林道を10分ほど登って行くと、開けた場所が現れる。大段ケ平の駐車場である。傍らには、バイオマス・トイレ(?)の小屋がある。このトイレの掲示によると、使用できるのは11月中旬ころまでである。それ以降は雪が降ったり凍結のおそれがあるのだろう。この大段ケ平の駐車場まで、養父市大屋町中間栗ノ下のバス停から、デジカメ写真の EXIF 情報を見ると40分ほどかかっている。

養父市大屋町中間(なかま)栗ノ下のバス停;クリックすると大きな写真になります 横行渓谷への分かれ道;クリックすると大きな写真になります 湧き水:ぶなのしずく;クリックすると大きな写真になります 横行渓谷の渓流;クリックすると大きな写真になります
EXIF date:2012/10/15 9:19
養父市大屋町中間(なかま)栗ノ下のバス停。横行渓谷への標識がみえる。
EXIF date:2012/10/15 9:30
横行渓谷への分かれ道。横行渓谷・大段ケ平への標識がみえる。
EXIF date:2012/10/15 9:33
湧き水:ぶなのしずく
EXIF date:2012/10/15 9:40
横行渓谷の渓流
平家城趾休息所;クリックすると大きな写真になります 横行林道終着点での標識;クリックすると大きな写真になります 横行林道終着駅の説明看板;クリックすると大きな写真になります 大段ケ平登山口のバイオマス・トイレ;クリックすると大きな写真になります
EXIF date:2012/10/15 9:43
平家城趾休息所:横行渓谷
EXIF date:2012/10/15 9:55
横行林道終着点での標識
EXIF date:2012/10/15 9:56
横行林道終着駅の説明看板
EXIF date:2012/10/15 10:05
大段ケ平登山口のバイオマス・トイレ


 身支度をして登り始めるブナの林の登山道の入口には、氷ノ山頂上まで 2.8km の表示がある。しばらく緩やかなブナの林の登山道が続いた後、両側が熊笹が生い茂る丸太で整備された階段があったりする道を徐々に登っていく。大屋町の避難小屋に着いたのは、歩き始めて30分少し経っていた。避難小屋のすぐ近くに、とうもろこしのような形をした赤い実のついた野草が生えていた。撮った写真を、帰宅後ネットでサーチするとどうやらマムシグサというらしい。

大段ケ平登山口の標識;クリックすると大きな写真になります ブナ林の綺麗な登山道;クリックすると大きな写真になります 大屋町の避難小屋;クリックすると大きな写真になります マムシグサ;クリックすると大きな写真になります
EXIF date:2012/10/15 10:09
大段ケ平登山口の標識
EXIF date:2012/10/15 10:11
ブナ林の綺麗な登山道
EXIF date:2012/10/15 10:43
大屋町の避難小屋
EXIF date:2012/10/15 10:45
マムシグサ:大屋町の避難小屋近くで


  小休止のあと、同じような上り道をゆっくりと登る。スローテンポな私の足取りに、お二人も合わせてくれている。年に数回はいろいろな山に登る友人は、ここの登山道はよく整備されているという。行く手の登山道の真ん中に立つ大きなブナの樹を越えると、神大のヒュッテ(正式名:神戸大学氷ノ山体育所)にたどり着く。大屋町の避難小屋から 30分である。私のようなロートルには、ちょうど良い所に休憩する場所がある。ヒュッテの横に引かれた湧き水で喉を潤し、出発する。20分ほど少々重たくなってきた足で登ると頂上まで 0.5km の標識が現れた。

 それから15分ほど登ると、樹木がなく熊笹だけで開けた向こうに、頂上の避難小屋が現れた。大久保のスキー場から、天気のいい時に米粒ほどに望まれる小屋がすぐそこにあった。
 頂上から眼下に見渡す景色は、少々薄靄がかかっていたが、北北東の方向にはハチ高原スキー場の鳥瞰図が見て取れた。

登山道の真ん中に立つ大きなブナの樹;クリックすると大きな写真になります 神大のヒュッテ;クリックすると大きな写真になります 氷ノ山頂上からハチ高原方面を望む;クリックすると大きな写真になります 氷ノ山頂上付近;クリックすると大きな写真になります
EXIF date:2012/10/15 11:06
登山道の真ん中に立つ大きなブナの樹
EXIF date:2012/10/15 11:16
神大のヒュッテ(正式名:神戸大学氷ノ山体育所)
EXIF date:2012/10/15 12:03
氷ノ山頂上からハチ高原方面を望む
EXIF date:2012/10/15 12:36
氷ノ山頂上付近


 頂上は風が強く、ウインドウ・ブレーカーをはおらないと汗をかいた体では、風邪を引きそうであった。風を避けての避難小屋には、10人くらいの登頂者が昼食を摂っていた。ベテランの友は、リュックからPRIMUS のバーナーとコッヘル・水を取り出して湯を沸かし、我々にカップラーメンをごちそうしてくれた。来る途中コンビニで買ったおにぎりとの昼食は、この上なく美味であった。 
 12時40分、きた道を下山開始。登るときには十分に見る余裕のなかった樹々の葉は、今年は紅葉が遅れているのか、まだら模様に紅や黄色になっているだけであった。上りには、休憩も入れて2時間かかった行程は、下りは1時間30分だった。
 大久保の山小屋を目指して、関宮町福定に向かう40分ほど走る林道は、ところどころは舗装はしてあるが、砂利道がまだ多く残っていた。
 夕刻、風呂で汗を流して、鍋をつつきながらの一杯は格別の美味さであった。筋肉痛の足をさすりながら早々に眠りに入ってしまった。

下山中に写した紅葉;クリックすると大きな写真になります 下山中に写した紅葉 ;クリックすると大きな写真になります 下山中に写した紅;クリックすると大きな写真になります 福定への林道で見かけた滝;クリックすると大きな写真になります
EXIF date:2012/10/15 12:47
下山中に写した紅葉 -1
EXIF date:2012/10/15 13:08
下山中に写した紅葉 -2
EXIF date:2012/10/15 13:30
下山中に写した紅葉 -3
EXIF date:2012/10/15 14:30
福定への林道で見かけた滝