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2009年8月19日

隠居のデジスコ:兵庫県鉢伏の夏鳥

 ようやく夏らしい夏になった盆休みあけに、孫たちを兵庫県鉢伏の山小屋H?tte Hachiに連れて行った。
 川遊びをしに、子どもが小さい頃によく連れて行った滝にいってみた。今は、氷ノ山への夏山登山口となっている「不動の滝」近くの小川は小さな子どもでも遊べるように整備されている。もともとスキー客を対象にしていたこのあたりの民宿村も、夏の林間学校や合宿に力を入れているのだ。

 先月に完成したばかりのウッドデッキでの但馬牛でのBBQ を楽しんだあとファイアをしてやると、焚き火などの経験のない子どもたちはハイになって喜んだ。

 翌早朝、空が白み始めた頃に小屋を抜け出し、車中に置いていたデジスコ・セットを組み立てた。谷間のいつものポイントにいくと少し明るくなってきた。この時期・この時間は、ホオジロが 30?40m ぐらい斜め先の杉の梢でさえずりを始める。今回は、照準器をつけているので液晶画面への取込はやりやすくなったが、ルーペのついた液晶フードを覗いて構図を決めようとするが、雲台などの微妙な操作がなかなか上手くいかない。Verbon FHD-61Q に元々ついているコルクつきのプレートが起因しているかもしれない。
 三脚を置いているほぼ真上に近い高い電線に、巣立ちしたばかりと思われるツバメ2匹が少し間隔を置いてとまっている。このような角度の時には、重心が後ろにあるデジスコ・セットでは特に被写体の導入が難しい。2匹同時の写真は撮れなかった。
 それに、谷間では陽があたるのが遅く、デジカメを光量がある時のように設定したままだったので、帰宅後、自宅で画像を確認すると明らかに露光不足である。Picasa のレタッチ機能を使って修正を試みると少しましになった。まあ、最初の写真よりはピントがあっているようだ。
ホオジロ:鉢伏:クリックすると大きな写真になりますホオジロ:鉢伏ツバメ:クリックすると大きな写真になりますツバメ:クリックすると大きな写真になります
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F2.8 1/320 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 -0.7
 レタッチ トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F4.0 1/400 13.1mm
 (35mm版換算2292mm)
 露出補正 -0.7
 レタッチ トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F5.6 1/200 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 -0.7
 レタッチ トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F5.6 1/200 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 -0.7
 レタッチ トリミング

2009年7月30日

隠居のデジスコ:初めての被写体はシオカラトンボ

 以前から野鳥を撮るたびに、超望遠の世界が欲しかった。一眼レフにつけられるような超望遠レンズは 100万円以上はする。いくら道楽とはいえ、そこまでの余裕はない。
 それで前から目をつけていたのは、デジスコ(Digital Scope: フィールドスコープとデジタルカメラの組み合わせ)のセットである。
前のエントリーで書いたように、フィールドスコープと接眼レンズが手に入ったので、手持ちの CanonIXY900IS を押しつけてホウジロを撮ってみた。いつも録音したさえずりを同定するために参考にさせていただいている「ことりのさえずり」サイトの写真は、フィールドスコープ(高級なCarl Zeiss Diascope 65 を使っておられるが)にコンデジ(Panasonic Lumix )を押しつけて撮っておられるので、私も真似をしてみたのだが、それほど甘いものではなかった。 が、超望遠は有効に思えた。

 もう少し詳しく知るために、ネットでサーチして2冊の参考書を買った。「デジスコ・ビギナーブック」(2007年11月発刊)と「コンパクトデジカメで野鳥を撮ろう!」(2005年12月発刊)である。
 コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)は新製品が次々と出ている。これらの本で紹介されているデジスコ向きのコンデジは、もうすでに中古品しか手に入らないようである。
 Nikon のサイトでは、フィールドスコープに一眼デジタルをつけるアタッチメントも売り出されているが、絞りがF13 に、フィールドスコープとの合成焦点距離が 1500mm(35mm判換算値:ED82 の場合)に固定することや機動性に欠けるなど、本でもネットでも推奨されていない。
 デジスコは、もともと天体写真撮影用の簡易的方法として行われていた撮影方法のコリメート法を使って、コンデジで撮ることが本命のようである。
 そこで、手持ちの一眼レフやコンデジを使うことはあきらめた。コンデジを Sony Cyber-shot DSC-W300 と決め DIGISCO.com 「デジタルカメラ体験レポート」を参考に、価格を比較するなど いろいろと検討して揃えた私のデジスコ・システムは、次のような構成になった。三脚は昔に買っていたものを使用したが、少し弱いかもしれない。また、カプラーは、TA4 に変えた方がいいようだ。 
  • フィールドスコープ: Nikon ED82
  • 接眼レンズ: デジスコドットコム TurboAdapter 30XWFA
  • カプラー: デジスコドットコム TAW4+3 →TA4(2009/8/7:変更)
  • カメラアタッチメント: デジスコドットコム TA-W1
  • カメラブラケット: デジスコドットコム BR-W300
  • ケーブル・レリーズ: デジスコドットコム デジスコケーブル 455US
  • デジタルカメラ: Sony Cyber-shot DSC-W300
       MemoryStick PRO Duo 4GB x2
       予備電池 NP-BG1(バルク品)
  • 照準器: デジスコドットコム DOS-CS1(2009/8/7:追加)
  • 液晶フード: デジスコドットコム HD-2027W(2009/8/7:追加)
  • 三脚: Velbon NEO Carmagne 545
  • 雲台: Velbon FHD-61Q
        バランス・プレート:デジスコドットコム HSP-1N(2009/8/21:追加)

 このデジスコ・セットの35mm判換算合成焦点距離は、フィールドスコープ+接眼レンズの合成焦点距離Xコンデジの35mm判換算焦点距離で求められる。
 フィールドスコープの倍率は、対物レンズの焦点距離 ÷ 接眼レンズの焦点距離 で求められるそうだが、どちらの数字も見つけられなかった。 TurboAdapter 30XWFAの説明書では、Nikon ED82 と組み合わせると38倍となるようである。コンデジDSC-W300 の35mm判換算焦点距離は 35mm?105mmの3倍ズームであるから、私のセットの場合、フィールドスコープとの合成焦点距離は、1330mm ? 3990mm となる。
 操作に慣れるために人目がほとんどなくスコープをのぞいても不自然でない「堺自然ふれあいの森」でこのセットを設定した。DSC-W300は、先の「デジタルカメラ体験レポート」のとおりに設定した。
 ここには、ビギナーが機器の操作を気兼ねなくできるウッドデッキが森の中にある。鳥はほとんどいないことを承知でのうえである。一緒に持って行った Nikon の双眼鏡 ActionEX で蝉でも木にとまっていないかと森を眺めていると 12?3m 先にトンボが枯れ枝にとまっているのが見えた。練習材料に、デジスコで撮ってみた。
デジスコセット:クリックすると大きな写真になりますCanonIXY900IS:17.3mm(35mm換算105mm)ではトンボは見えない:クリックすると大きな写真になりますデジスコ 1330mm(最広角側):クリックすると大きな写真になりますデジスコ 1330mm(最広角側):トリミング:クリックすると大きな写真になります

 日の光の中では、コンデジの液晶モニターは見えにくい。オプションであるが、液晶モニター用のフードがすすめられているはずである。
 自宅に帰って、PC で画像を確認してみると DSC W300 をつけるときにモードボタンに触れたらしくオートモードになっていた。
 もっとも望遠側の写真は、焦点の合わせ方が拙かったか機材ブレかははっきりしないがピンボケである。
 最広角側では、周囲にケラレがみられる。どうやらカプラーの問題のようである。少し、テレ側に動かすとケラレはなくなる。
 イチデジでもやっていたように、最広角側の写真をトリミングすると背景がぼけたよい画像となった。この写真のデータは ISO100 F2.8 1/100 となっている。
 少し慣れてくれば、野鳥の写真もゲットできそうである。ただ、今は被写体が少なくて残念である。やっぱり、山小屋に通わねばならないだろう。


2007年12月30日

隠居、システム・ディスクの交換に挑戦する

 年賀状を作成するなどでパソコンの便利さを感じる年末になって、パソコンの立ちあがりで、初めて経験する Warning が出るようになった。ハードディスクが持っている機能、SMART (Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)からのメッセージである。 ただ、私のパソコンに出たメッセージはWikpedia などで解説されているようなものではなく、以下のような Warning である。
SMART Failure Predicted on Primary Master :Maxtor 6Y160P0
Warning :Immediately back-up your data and replace your hard disk drive, A Failure may be imminent.

 どうやら、OS:WindowsXP をインストールしている自作PCでパーティションを128GBと32GBに分けて使っているディスクが「まもなくご臨終ですよ」との警告らしい。記録がないのではっきりしないが、このディスクの年齢は多分5年以上になる。そういえば、パソコンの立ちあがりが遅いし、MP3ファイルの再生で音割れがしたりする。

 ハードディスク(HDD)の増設は何回もしているが、システム・ディスクの交換はしたことがない。Web search してみると、システム・ディスクの交換事例の紹介は意外に少ない。IT関係の仕事をしておられると思われる方の「ラーメン雑記帳inMTO」のブログに記載されている方法が私のような初心者には簡単そうに思えたので、ここで紹介されている  Acronis True Image を使って、挑戦してみることにした。

 新しい内蔵ハードディスク(HDD)と先に紹介されているAcronis True Image Personal 2を量販店に探しに行った。外付けHDDは最近USB接続で簡単に増設できるので沢山陳列されているが、内蔵HDDの在庫は少ない。しかし、驚くほど安くなった。パソコンを弄り始めたころには、パソコンのディスクは1MB240円くらいした。今回求めた BUFFALO 内蔵HDD 250GBは14,000円 だった。計算すると4000分の1以下になっている。おまけに、Acronis True Image LE などのソフトまでついている。どうやら Acronis True Image Personal 2(¥1980) の限定版らしい。
 私の場合特殊かもしれないが、備忘録的に試行錯誤した経験を書き留めておくことにしたい。
  1. システム・パーティションにはOS関連だけではなく、いろいろなデータ・ファイルが入り込んでいて、使用領域が大きくなっていたので、OSとは関連なさそうなフォルダーを cut&paste で外付けHDDに移動した。
  2. システム・パーティション部分のディスクを綺麗にするために、「アクセサリー」→「システムツール」→「ディスクデフラグ」を実施した。今まで一度もしたことがない。時間がかかるとは聞いていたが、34GBを完了するのに9時間ほど要した。パソコンを立ち上げたまま、年末の買い物にはつきあえたが、その間にHDDが逝ってしまうのではないかと心配だった。結果は断片化されたファイルが整理されたようで、3GBていど圧縮された。
  3. 幸い外付けディスクに50GBくらいの余裕があったので、BUFFALO 内蔵HDD 250GBについていたCDにある Acronis Disk Director (自動起動では現れなくて、エクスプローラでCDのなかのファイルをのぞきに行くと、.exeファイルがある)で、パーティションを切り、そこへ True Image LE でシステム・パーティションのイメージ・ファイルを作成し保存した。どちらのソフトも丁寧なウィザードがあるので、使うのには問題はない。ただし、保存は圧縮しながら行うので、4時間くらいかかった。
  4. そのような準備をしたうえで、警告のでているディスクを外し、新しいディスクを取り付けた。そのディスクに、WindowsXP をインストールする段階でつまずいた。インストールするXPのディスクは、Windows2000のアップグレード版であることを忘れていた。それで操作を間違ったのか、"Press A key to reboot" という表示が出て、A キーを押してもインストール・ディスクが認識されない。もう1台のPCで、Web search をしてみたが、原因がよくわからない。CMOSクリアに望みがありそうだったので、マザーボードの CMOS checksum errorのときに交換した内蔵ボタン電池を外して、風呂に入るなどして1時間おいて再度試行してみたが、BIOSでカレンダーや時刻表示を訂正しなければならないだけで、同じ状況であった。
  5. CD-ROMドライブを、BIOS の boot sequence で Floppy→IDE Disk の次の3番目にしていたが、これを1番目に上げるとようやくインストール・ディスクを認識してくれた。(作業が完了した後で、BIOS の boot sequence を元に戻しておく必要がある) 年寄りの呆けた頭では、すぐに新しい試みができないらしい。今度は、Windows2000 を最低限だけ先にインストールし(途中で聞いてくるディスク・パーティションは、50GBに設定)、続いて WindowsXP をインストールすると今度は上手くいった。この時点では、画面は北海道美瑛のような XP default の画面である。
  6. 先ほどのシステム・ディスク イメージファイルを保存している外付けディスクをUSB接続し、インターネット家庭内Lanケーブルをつないだ。 True Image LE を新しい C:ドライブにインストールし、イメージの復元ウィザードにしたがって、新しいディスクに復元するとディスク交換前の状態に復元した。この作業中は、画面に残り時間が出るが、1時間15分くらいから減ると思うとまた残り時間が増える状況であったが、3時間ほどで完了した。元のディスクトップの背景画面(先日、奥日光に行ったときに撮った湯ノ湖畔の雪景色)に戻ったときは、危うく涙が出そうになった。歳をとって涙もろくなっているせいもあるが。時間はいつもはとっくに寝ている0時を廻っていた。
  7. 翌朝、新しいディスクの未割り当て領域(およそ190GB)を2つに分けた論理デスクにした。今後のことも考えて、システム・パーティション部分の肥大化は避けようと思う。


 元通りになったパソコンは、立ちあがりも早くなり、MP3ファイル再生の音割れもなくなった。HDDへのアクセス音もなく静かになった。これで、安心して年を越せるというものだ。
BUFFALO HD-H250FB/M 3.5インチUltraATA内蔵HDD7200rpm
バッファロー (2006/06/30)
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