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2018年10月10日

ベトナム中部の旅(2) ダナンからホイアンへ 8月7日

この日の午後は、ダナンから南東へ約30kmのところにあるホイアンという町を観光することになった。
 今回の旅行の目的は、のんびりすること! 昨夜、部屋に入る前に次の日の朝食は9時ごろからということにしていた。しかし、私たちは6時前には目が覚めてしまう。私は、7時から8時ごろまで、リゾートの中をカメラを持って歩いた。もちろん目的はチョウだ。昨日も着いて早々、クジャクアゲハか、ルリモンアゲハかと思うような瑠璃色の翅を輝かせて飛ぶ大型のチョウを見かけた。キシタアゲハも見た。期待が高まる、カメラを持っての敷地内の散策はホテル滞在中の日課となった。限られた範囲だが、比較的多くのチョウを撮ることができた。後で別編で紹介したい。
 この日はビーチまでケーブルカーで下りて、「Barefoot」で朝食にした。韓国から来ている人が多いようだ。
 朝食後私以外の3人はビーチへ行ったり、ショップへ行ったりするという。私は、またチョウ撮り散策をすることにした。ホテルのレセプションの外まで行ってみた。
 12:30にタクシーに乗って、ホイアンへ行く。途中、五行山(マーブル・マウンテン)に立ち寄る。ここは観光バスで来ている中国の人がとても多かった。10分ほどいたが、暑さと混雑に圧倒され、早々にタクシーに戻り、ホイアンへ向かった。
  2時ごろホイアンの入り口の広い駐車場に入った。タクシー代は、60万ドン弱だった。ドンを円に換算するのは、おおよそドンの下3桁の0を取って、5倍するのだという。ということは1時間以上走って3,000円弱ということになる。安い。帰りも迎えに来るという。
 ホイアンは15〜19世紀にかけてはアジアとヨーロッパの交易の中心地として繁栄し、16〜17世紀ごろにはアユタヤ、マニラと並んで日本人町も造られていた。その後、江戸幕府の鎖国政策で日本人町が衰退し、華僑の人々が多く移り住んだため、古い建築物や町並みは中国南部の色合いが濃いと言われる。1999年、ホイアンの古い町並みは世界遺産に登録された。
 4人は流れる汗を拭きながら、ホイアンの町を散策し、ベトナム料理も楽しみ、ランタンに灯が入るころまで見て歩いて、7時に駐車場に戻った。往きに乗ったタクシーの運転手さんがすぐ我々を見つけ出した。

33.黎明
朝5時、空が明るくなってきた。遠くに船の灯りも見える。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/200秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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34.漁船
近くの海にベトナム国旗を掲げた漁船が来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
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35.ヨガ教室
チョウ撮りで歩いていると、朝7時からのヨガ・レッスンが行われていた。インストラクターは多分、ベトナム女性だろう。予約は必要だが、無料で参加できるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 56mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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36.ホテルのレセプション
ここが施設内では一番高いところのようだ。写真の背後がレセプションのロビーで、海になっている。8時10分ほど前、まだビジターの姿はない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO400 ) 露出補正 なし
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37.朝食
9時すぎ、朝のチョウ撮り散策を終え、部屋に戻り、シャワーを浴びて、朝食に出かけた。この日の朝はビーチの「Barefoot」。熊の足のことかと思ったら、「素足」、「はだし」、だった。柔らかい陽の光がふりそそいでいた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
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38.朝のビーチ
午前の陽の光は柔らかい。まだ、人影はなかった。滞在客はみんな“のんびり”と過ごすのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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39.ケーブルカー
食後、登りのケーブルカーでSKY駅まで行く。私は部屋に戻らず、チョウ撮り散策の続きだ。SKY駅の周囲は日当たりが良く、チョウが多く飛来するポイントだった。名前がわからないのだが、5弁の紫色の花が咲くところにホリイコシジミが群舞していた。食草なのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
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40.五行山
昼食は摂らずに、12:30頃、タクシーでホイアンへ向かった。途中、ちょっと寄り道をしてダナンのパワー・スポットと言われる五行山へ行った。五行山が近くなると大理石の像やレリーフの工房が多くなる。「地球の歩き方」によれば、木火土金水の五行にちなんで名づけられた、トゥイーソン、モックソン、キムソン、トーソン、ホアソンの五山からなり、大理石でできていることから、五行山は別名マーブル・マウンテンとも呼ばれている。観光バスがひしめく駐車場にタクシーが止まる。「10分間ほど見てくる」と言って歩き出した。ここはアンフー洞窟。メインとなるのはトゥイーソンで、順路から言うとここは最後に見るところのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO800 ) 露出補正 なし
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41.五行山 アンフー洞窟
前の写真のアンフー洞窟入口から右のほうへ歩く。洞窟の中に入る気はない。写真の右下に「ELEVATOR」という文字が見えたので、そちらのほうへ行ってみた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
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42.大理石の岩山
マーブル・マウンテンというだけあって、五行山全体が大理石の岩山のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO160 ) 露出補正 なし
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43.ELEVATOR
五行山のメインはトゥイーソンのようだ。エレベーターは2つあるトゥイーソンの入口の一つにある。待っている人が大勢いた。トゥイーソンは標高108mで、山腹の洞窟には仏像が安置されていて、長い間人々の信仰を集めてきたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO640 ) 露出補正 なし
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44.土産物屋
洞窟には入らず10分ほど歩いて駐車場に戻った。駐車場の前には土産物屋が軒を連ねる。とにかく暑い。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 25mm ISO320 ) 露出補正 なし
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45.ホイアン到着
五行山に寄り道をして、午後2時頃、ホイアンの古い町並みの入り口にある駐車場に着いた。ここはホイアンの観光チケット売り場である。歩いていくと女性に呼び止められ、チケット買うことになった。ホイアンの観光物件への入場はそれぞれで入場料を支払うのではなく、ここで買った5枚つづりの総合チケットの1枚をその都度、切り取っていく。それ以上の観光物件に入るときは、再び総合チケットを求めることになる。町の中には13か所のチケット売り場があるそうだ。チケットは12万ドン(600円ほど)だった。すべて、娘の主人にお任せだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO160 ) 露出補正 なし
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46.ホイアンの路地
ホイアンの町には何本かの道筋がある。その道筋を結ぶこんな細い路地がいくつもあった。観光客はほとんど通らない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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47.アートギャラリー 画商
総合チケット売り場からグエンティミンカイ通りを日本橋のに向かって歩く。ホイアンの古い町には多くのアートギャラリーがあった。一昔前は単なる土産物屋としての店が多かったが、最近は実力派画家直営のギャラリーが増えているそうだ。なぜ、ホイアンにアートの世界が育ったのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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48.長屋風の建物
長屋風の古い建物があった。この店は本屋のようだ。この長屋の一番右側、これから訪れる日本橋寄りが貿易商人だったフーン′フンの家だ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO320 ) 露出補正 なし
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49.日本橋
よくTVの紀行番組などに出てくる有名な日本橋だ。グエンティミンカイ通りとチャンフー通りをつなげる場所に位置する。「地球の歩き方」によれば、日本橋は1593年に造られた屋根付きの橋で。2万ドン札にも印刷されているベトナムを代表する観光名所のひとつ。当時、ホイアンに住む日本人たちによって架けられたと考えられており、その頑丈なつくりは「地震にも耐えられるように」との意味合いがあったようだと。ダナンには最盛期には1000人以上の日本人が住んでいたといわれるが、この日本橋や、郊外にある日本人の墓がわずかにその面影を残している。「来遠橋」ともいう。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO100 ) 露出補正 なし
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50.日本橋の中
橋の入口にある門をくぐると、左手に寺が見えた。ファインダーを覗いていると、そこから日本人らしきおばさんが顔を出した。ウチのかみさんだった。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/400秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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51.橋の上の寺
橋の北側には寺があった。「地球の歩き方」では、伝説として、この橋を造った日本人たちは、インドからホイアン、さらに日本まで達する大怪物ナマズがいると信じていた。そして、この怪物が暴れると地震や洪水に見舞われると考え、この地に橋を建て怪物を退治した。その怪物の鎮魂を願って、橋内に寺が造られたと言われていると記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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52.日本橋からの眺め
日本橋は北側は寺があるので欄干はない。これは南側の欄干から南側を眺めたところだ。水路にかかる小さな橋の向こうがトゥボン川だ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 36mm ISO100 ) 露出補正 なし
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53.日本橋撮影スポット
皆さんこの位置から写真を撮っている。旅行雑誌やTV番組で紹介されるほとんどはこの位置から撮られた写真と思う。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 14mm ISO320 ) 露出補正 なし
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54.日本橋北側
北側から反対側を見ると、小さな小窓が3っある壁だ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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55.チャンプー通り
日本橋の東側を出ると、チャンプー通りが続く。世界遺産地区のメインストリートだ。古い家屋を利用した土産物屋やカフェが多く観光客で賑わっている。ホイアンを感じながらそぞろ歩きする。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 45mm ISO100 ) 露出補正 なし
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56.廣肇会館
「地球の歩き方」によれば、1986年に中国の広州と肇慶出身者たちによって建てられた同郷人集会所だそうだ。屋根や柱の彫刻が美しく、中央には関羽が祀られている。裏庭にはタイルと陶器で飾られた9っの頭を持つ龍の像が置かれていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
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57.シクロ
メインストリートも歩行者専用ではなく、観光客を乗せてシクロが走る。しかし、歩行者には気を使っているようで、クラクションを鳴らしたりすることはない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO200 ) 露出補正 なし
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58.シクロも休憩
タクシーが何台も駐車して、ドライバーが休息している光景は日本でもよく見かけるが、ここはシクロの休憩場所のようだ。暑いから大変だろう。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO800 ) 露出補正 なし
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59.トゥボン川の河畔
少し休もうかと、チャンプー通りの廣肇会館の先を右に曲がってトゥボン川河畔に出た。ここはアンホイ橋のたもと。トゥボン川左岸を眺める。トゥボン川は南シナ海にそそぐ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 36mm ISO100 ) 露出補正 なし
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60.アンホイ橋 -1
トゥボン川に架かるアンホイ橋を対岸に渡る。皆さんこの橋の上で記念撮影されていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
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61.アンホイ橋 -2
ホイアンは欧米からの観光客も多い。Tシャツに短パンといういでたちだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
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62.トゥボン川右岸
アンホイ橋を渡って、トゥボン川の反対側に出ると、その少し広くなったところに、写真のようなパネルが並んでいた。パネルの写真には、R.HAHNの文字が見え、近くにこの写真家のギャラリーがあるようだ。いったい何の写真のだろうかと思い、帰国してからちょっと調べてみた。この写真で見える煙草をくゆらす女性の写真には、THE BRU VAN KIEU の文字が見えた。山岳に住む少数民族のようだ。10数枚のパネルが立てられていたが、すべて少数民族の女性の写真だなと推測した。R.HAHNは、ベトナムで有名なフランスのカメラマンで昨年2月にオープンしたギャラリーを紹介するパネルだったようだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
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63.休憩
そのパネルが並んでいた前の店で休憩すことにする。飲むと暑くなるだろうと思いつつTiger Bear を注文していた。朝食が遅かったのと、この暑さのためか食事はしなかった。この店はトゥボン川、アンホイ橋の前で、夜は眺めの良いところだろう。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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2017年9月19日

久しぶりのヨーロッパ旅行 (7)サン・セバスティアンからオンダリビアへ 8月4日

この日は2泊したサン・セバスティアンから東へ20kmのところにあるオンダリビアという町に行く。ビダソア川の河口に位置するオンダリビアは、対岸にフランスのエンダイヤという町と国境を接する漁師町だそうだ。人口2,000人と小さな町だ。

  朝10時に「ホテル・オルリー」をチェック・アウトをして、荷物を預かってもらう。今朝も天気が良いので、サン・セバスチャンとはお別れする前に、タクシーに乗ってモンテ・イゲルドに上がってみることにする。麓からはケーブルカーに乗りたいのだが、10時からしか動かないので、そのままタクシーで頂上へ行く。
 展望台からはコンチャ湾、モンテ・ウルグル、そしてコンチャ湾にあるサンタ・クララ島が眺められた。ただ、天気は良いのだが、モンテ・イゲルドは西側になるので、太陽の光は正面から降り注ぎ、クリアな写真が撮れなかった。展望台のカフェがオープンしたので、コーヒーと、パンに生ハムを載せて朝食にする。
 ケーブル・カーの駅に行ってみる。時刻はちょうど10時になっていた。始発に乗って麓に下りた。ここからホテルまでどう戻ろうかと思案していたら、運よく路線バスがきた。これでホテルのすぐそばまで行ける。

 オンダリビアへはタクシーで行く。乗ったタクシーの車種はScodaだった。日本でまず見かけない。チェコ最大の自動車メーカーだそうで、現在はフォルクス・ワーゲンの傘下にある。20分ほどで、この日泊まるパラドールに着いた。チェック・インする。ここに泊まれるのを今回の楽しみの一つにしていた。
  このパラドールは、オンダリビア旧市街の最も高い場所に建つ古城「カルロス5世城」を改修した宿泊施設である。890年にはこの建物の一部は防塞としてすでに存在していたそうだ。長い年月を経て、1539年には頑丈この上ない厚さの石の外壁が完成、以後、数々の戦火を潜り抜け、戦いの度に撃ち込まれてきた砲弾の跡が残っているという。

186.黎明
昨夜は早く寝たので、今朝は早くに目が覚めた。ホテルの窓から外を眺めると、空が赤く染まっていた。カテドラルが見える。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?13秒 48mm ISO?32??00???? ?) 露出補正? ?なし
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187.コンチャ湾を展望??
午前9時にモンテ・イゲルドの展望台から、コンチャ湾の全景を見る。快晴なのだが、前からの光を浴びて海も光り、クリアな絵にならなかった。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO????
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?2500秒 18mm ISO?2??00???? ?) 露出補正? ?なし
;クリックすると大きな写真になります。
188.モンダレータ海岸????
モンテ・イゲルド側の海岸は、ミラマール宮殿のあるところからその西側をオンダレータ海岸というらしい。ラ・コンチャ海岸の西側には静かで落ち着いたラ・オンダレータ海岸が続く。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??????
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?2000秒 56mm ISO?2??00???? ?) 露出補正? ?なし
;クリックすると大きな写真になります。
189.サンタ・クララ島
コンチャ湾のほぼ中央に サンタ・クララ島 が見えた。コンチャ海岸から見ているとモンテ・イゲルドと地続きのように見えていた。16世紀末にはサン・セバスティアンの町に疫病が蔓延し、疫病に感染した住民は感染の拡大を防ぐためにサンタ・クララ島に隔離されたそうだ。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?2000秒 66mm ISO?2??00???? ?) 露出補正? ?なし
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190.ビスケー湾を望む モンテ・イゲルドの外海、ビスケー湾は大西洋からスペイン北部とフランス西部に入り込む大きな湾である。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?1250秒 46mm ISO?2??00???? ?) 露出補正? ?なし
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191.ビスケー湾 燈台
モンテ・イゲルドの山頂には、18世紀につくられたTorreon(トレオン)旧灯台があった。この写真の灯台は新しい灯台だろう。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?640秒 26mm ISO?2??00???? ?) 露出補正? ?なし
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192.遊園地
Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO?? 規模は小さいが、子供たちのための遊園地もあった。この手前にあったカフェがちょうど開いた。コーヒとパンで軽い朝食をとる。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?500秒 18mm ISO?2??00???? ?) 露出補正? ?なし
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193.ケーブルカー??
wikipediaによれば、1912年8月25日、スペイン王アルフォンソ12世の妻マリア・クリスティーナによってイゲルド・ケーブルカーの運行開始が宣言されたとのこと。バスク地方で初めて運用されたケーブルカーという。総延長距離312m、最高速度1.5m/秒、高低差151m。時刻は9時55分、頂上駅の駅舎に人の姿があったので、身ぶり、手ぶりでで乗れるかと尋ねたところ、OK.だった。10時始発。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO????
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?250秒 18mm ISO?450???? ?)露出補正? ?なし
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194.線路????
全長312mというから、150mちょっとですれ違いになる。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??????
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?250秒 165mm ISO?640???? ?) 露出補正? ?なし
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195.古い車両
何回もペンキを塗り重ねたような骨董品的な車両だ。このイゲルド・ケーブルカーはバスク地方で初めて1912年に運行開始されたケーブルカーであり、スペイン全体でもバルセロナのティビダボ山にあるケーブルカー(1901年)、同じくバルセロナのバルビドリエラにあるケーブルカー(1906年)に次いで3番目に古いケーブルカーだそうだ。ネットで調べてみると、現存する世界最古のケーブルカーは、サンフランシスコで1873年に建設されたケーブルカーだ。そして、日本最初のケーブルカーは1918年に開業した生駒鋼索鉄道(現在の近鉄生駒鋼索線)が最初のものである。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?80秒 18mm ISO?3200???? ?) 露出補正? ?なし
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196.ケーブルカーの山麓駅舎??
山麓駅はなかなか立派な建物だった。ケーブルカーの料金はひとり片道 ?1.7。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO????
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?1000秒 18mm ISO?200???? ?) 露出補正? ?なし
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197.登っていくケーブルカー????
私達が乗って下りてきたケーブルカーが登って行った。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??????
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?1000秒 18mm ISO?300???? ?) 露出補正? ?なし
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198.路線バス??????
山麓駅にはタクシーも止まっていないし、街までどうやって戻ろうかと思っていたら、街の中心地まで行く路線バスが来た。料金はひとり1.7ユーロで、ケーブルカーの片道と同じだった。途中で結構乗り降りがある。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO????????
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?250秒 46mm ISO?2000???? ?)露出補正? ?なし
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199.パラドール
一旦ホテルに戻り荷物を受け取って、タクシーで、東へ約20kmのところにあるオンダビリアへ向かう。今宵の泊りは、これも今回の楽しみのひとつであるパラドールという古城を改装したホテル。2000年にポルトガル旅行をしたときに、ポサーダという、やはり古城を改装した国営ホテルで夕食をしたことがあったが、その時の印象が、赤ワインの味わいとともに残っている。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?250秒 22mm ISO?560???? ?) 露出補正? ?なし
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200.パラドールの入り口??
ホテルの名はパラドール・デ・オンダリビアという。10世紀に築かれた城砦を16世紀にスペインのハプスブルク家のカルロス5世 により増築されたものだそうだ。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO????
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?250秒 18mm ISO?640???? ?) 露出補正? ?なし
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201.パラドール・デ・オンダリビア のロビー
広場に面した入り口から3mもあるという分厚い石壁をくぐり抜けると其処には、はっと息を飲みむような感動的な中世の宮殿の空間が広がっていた。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?25秒 18mm ISO?3200???? ?) 露出補正? ?なし
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202.パラドール・デ・オンダリビア の石壁
ごつい石壁が天井まで広がり、重厚な家具や飾られた武具、加えて照明の巧みさで見事なまで中世の世界を演出している。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?250秒 18mm ISO?2800???? ?) 露出補正? ?なし
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203.客室へ石段
泊まった部屋は3階だった。エレベータはない。客室数は36ある。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?160秒 18mm ISO?3200???? ?) 露出補正? ?なし
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204.パラドール・デ・オンダリビア の中庭
2階へ上がると中庭がみえた。ここは朝食が提供される場所になるのだろう。崩れかかった石壁がそのままむき出しにして使われている。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?250秒 24mm ISO?800???? ?) 露出補正? ?なし
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205.玄関から中庭へ??
2階の客室への通路から、玄関と中庭の間にあるロビーが見えた。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO????
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?160秒 24mm ISO?3200???? ?) 露出補正? ?なし
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206.テラス
テラスに出られた。日差しは強いが日影に入ると涼しい。気持ちの良いテラスだ。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?800秒 38mm ISO?200???? ?) 露出補正? ?なし
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207.ビダソア川とフランス国境??
パラドールの玄関の反対側の2階部分にテラスがあった。ソファがあり、のんびりと過ごすことが出来る。テラスの前にはビダソア川の河口付近が眺められ、その対岸はフランスの町、エンダイヤだ。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO????
絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?1250秒 102mm ISO?200???? ?) 露出補正? ?なし
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208.中庭の石壁????
崩れかかった石壁はそのままに利用されている。もちろん雨がかからぬようになっているが。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO????
?? 絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?250秒 22mm ISO?640???? ?) 露出補正? ?なし
170918_208.jpg
209.アルマ広場とパラドール・デ・オンダリビアの石壁
?? パラドール・デ・オンダリビアの玄関を出たところはアルマ広場になっている。「地球の歩き方」には、このカルロス5世城はナパーラ王国の防衛上において重要な位置を占めていた要塞だった。伝説によると10世紀にナパーラ王サンチョ・アルパカが建てたといわれ、16世紀にカルロス5世によって修復された。と説明されている。3mの厚さがあるという外壁には砲弾の跡も残っているという。

Nikon D5300 S?????IGMA? 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO??
?? 絞り優先??オートで撮影 (? ?f?6????????.3??? 1/?500秒 18mm ISO?200???? ?) 露出補正? ?なし
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