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2014年10月 2日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日~12日 (4)快晴の奥日光 9/12


 翌9月12日は快晴になった。この日は戦場ヶ原の起点となる赤沼へ行き、低公害バスに乗り換えて、千手ヶ浜、小田代ヶ原へ行く計画だ。

 朝食の時間が朝8時と遅めだったので、それまで湯ノ湖畔を歩いてみる。釣り人がひとり、ふたりいるだけで湖は静寂そのものだった。温泉寺も見たかったが、食事の時間もあるので、赤沼へ行く途中に寄ってもらうことにし、湖畔でのんびりと湖と山を眺める。近くにある駐車場には大型バスがいっぱい駐車していた。けっこう泊り客があるのだなと思う。蝶も飛び始めている。

  予定より少し早く朝食を始めることができ、9時に出発した。荷物も車に積み込んでいる時に、近くに咲くアザミ(ニッコウアザミ?)の花に蝶が来ているのが見えた。クジャクチョウもいて、数ショットを撮った。

 温泉寺に寄って、赤沼車庫に向かう。千手ヶ浜へ行く次の低公害バスは10時20分発である。雲一つかかっていない男体山がきれいに見える。蝶も飛んでいて、発車までの時間が楽しめた。この日は低公害バスもそれほど混んでいないようで、ゆうゆう着席できた。1回300円である。
 低公害バスを終点の千手ヶ浜まで乗った。西の海まで歩くコースもあるが、まっすぐ中禅寺湖畔の千手ヶ浜に出た。周囲はシロヨメナの花がいっぱいだ。二人の御婦人方を湖畔に残し、私は蝶を追った。ウラギンヒョウモンとミドリヒョウモンばかりで、変化がない。D5300のバリアングル・モニターで湖と男体山を背景に入れた蝶をとろうと試みたが、蝶から45cmの距離をとらなくてはピントが合わず、思うようにいかなかった。HS50を車の中に置いてきたのが残念だ。

 千手ケ浜11時55分発のバスで、小田代ヶ原まで戻る。ここで2時間ほど滞在した。「休暇村日光湯元」で用意してもらった昼飯のおにぎりを小田代が原の木道に腰かけて食べた。小田代ヶ原を北へ進み、戦場ヶ原に沿って自然研究路を赤沼へ戻るトレッキング・コースもあったが、小田代ヶ原の木道が付け替え工事中で通行止めになっていた。
 再び、小田代ヶ原13時57分発のバスに乗り、赤沼車庫に戻った。いろは坂を下って、日光の町への車中で、天然氷のかき氷が食べたいということになり、どうせならと金谷ホテルに寄った。Cafeで友人の奥様が注文した宇治金時は最高に美味しかったそうだ。

  金谷ホテルの120年を超える建物を眺め、帰路につぃた。夜7時半に横浜に到着。今回の走行距離は約500kmであった。

1.朝の湯ノ湖
朝、7時20分、湯ノ湖の空は雲一つない快晴だった。金精峠を背に中禅寺湖方面を眺める。男体山はこの左側になる。絞り優先オートの絞り値がf11になっているのを気づかずに撮ってしまっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
朝の湯ノ湖;クリックすると大きな写真になります。
2.朝の光が輝く湖面
昇り始めた太陽が湖面を射す。湖畔の朝がすがすがしい。男体山は前にある山の向こう側にある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/640秒 31mm ISO200 ) 露出補正 なし
朝の光が輝く湖面;クリックすると大きな写真になります。
3.釣り人
朝の湖畔で釣りをする人がいた。ヒメマス、ホンマス、ニジマスが釣れるらしい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
釣り人;クリックすると大きな写真になります。
4.金精山
湯ノ湖畔から望む金精山は標高2,244m。群馬県片品村と栃木県日光市の境界にある。中腹の金精峠(2,024m)は、日光山の僧や修験者たちの修行の場として開かれたといわれ、峠の頂には金精神社が祭られている。金精峠の下を貫く国道は国道120号であり、日本ロマンチック街道の一部に属す。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
金精山;クリックすると大きな写真になります。
5.湯ノ湖畔のボート・ハウス
ボートがたくさん並んでいた。まだ、湖面にボートの影はない。今日は夏休みも終わった平日である。もう閑散としているのだろうか。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
湯ノ湖畔のボート・ハウス;クリックすると大きな写真になります。
6.日光山温泉寺
朝の散歩で見る時間がなかった温泉寺を観たかった。宿を出発して国道120号へ出る手前で温泉寺に寄ってもらった。日光山温泉寺(おんせんじ)は、世界遺産である日光山輪王寺の別院で、日光開山 勝道上人(しょうどうしょうにん)が、延暦7年(788年)に、この湯元温泉を発見し、病苦を救う薬師如来をお祀(まつ)りしたのがはじまりだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 27mm ISO350 ) 露出補正 なし
日光山温泉寺;クリックすると大きな写真になります。
7.立ち並ぶ石灯籠
本堂(薬師堂)に向かう参道の脇には石灯籠が立ち並んでいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 27mm ISO350 ) 露出補正 なし
立ち並ぶ石灯籠;クリックすると大きな写真になります。
8.薬師堂
昭和41年の台風で、この薬師堂は倒壊してしまった。しかし不思議にも本尊である薬師如来は無事だった。その奇跡に感激した地元の人々と輪王寺の発願で、薬師堂は全国にも珍しい温泉の源泉からそのまま引かれた湯船を庫裡に持つ寺として、昭和48年11月に再建され、現在にいたっているという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 35mm ISO1250 ) 露出補正 なし
薬師堂;クリックすると大きな写真になります。
9.赤沼車庫から眺める男体山
9時40分に千手ヶ浜、小田代ヶ原へ行く、低公害バスの乗り場がある赤沼車庫に着いた。男体山の全容が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/400秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
赤沼車庫から眺める男体山;クリックすると大きな写真になります。
10.林間の道
赤沼車庫10時20分発のバスは、ハイブリッド・バスロードと称される林間の1車線道路を、木漏れ日を浴びながら走る。一番前の席に陣取った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 38mm ISO6400 ) 露出補正 なし
林間の道;クリックすると大きな写真になります。
11.ハイブリッドバス
我々を乗せた低公害バスは千手ヶ浜のバス停に着いた。ここが終点である。このバスはセレガといい、日野自動車製で画期的なクリーンディーゼルシステムを有する。クリーンエンジンと尿素SCRシステムを組み合わせ、NOx(窒素酸化物)・PM(ススなどの粒子状物質)を、また省燃費の達成によりCO2(二酸化炭素)の排出量を同時に低減するという。エンジンで使った空気は汚さずに自然に返し、地球にきれいな空気(AIR)の循環(LOOP)を保つことを目指しているそうだ。そして、バッテリーに蓄えられたエネルギーを効率よく併用する。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ハイブリッドバス;クリックすると大きな写真になります。
12.千手ヶ浜と男体山
千手ヶ浜バス停で降り、中禅寺湖畔に歩く。10分くらいで千手ケ浜に着いた。ここからも男体山が眺められた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/500秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
千手ヶ浜と男体山;クリックすると大きな写真になります。
13.低公害バス 「わたすげ号」
千手ヶ浜で小一時間を過ごし、再び11時55分発のバスで、小田代ヶ原に向かう。どうやら1台のバスが行ったり来たりしているらしい。運転手さんも同じ人だった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 105mm ISO450 ) 露出補正 なし
低公害バス 「わたすげ号」;クリックすると大きな写真になります。
14.シカ除けの回転扉
小田代ヶ原もシカにより多くの植物が激減したそうだ。これまでたくさん見られたクガイソウが減ったため、それを食草としているコヒョウモンモドキが絶滅してしまったという。平成9年に栃木県が小田代ヶ原全体を電気柵で囲い、シカによる食害から植生を守る試みを行っている。シカの絶対数が増加しているので、部分的に電気柵で囲うことは奥日光全体のシカ食害に対して抜本的な対策にはならないが、植物群落の中でもとくにデリケートで希少価値の高い湿原植物群落の保護は緊急に必要な施策であり、人はこの電気柵で囲まれた小田代ヶ原へ、この扉から入ることになる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 18mm ISO3600 ) 露出補正 なし
シカ除けの回転扉;クリックすると大きな写真になります。
15.小田代ヶ原
回転扉の中に入ると、小田代ヶ原が広がっていた。白樺の木=貴婦人の左側に見えるのが山王帽子山(2,077m)、そのすぐ右側が太郎山(2,367m)、ちょっと雲に隠れているのが、小真名子山(2,323m)、大真名子山(2,375m)、そして裾野しか見えていない男体山(2,486m)だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/400秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
小田代ヶ原;クリックすると大きな写真になります。
16.貴婦人 -1
小田代ヶ原の広さは戦場ヶ原の約4分の1。湯川の西側に広がる周囲2キロの草原で、 ミズナラの林に囲まれている。 そして小田代が原には有名な1本の白樺の木が あって、貴婦人と呼ばれていることは知っていた。貴婦人の写真を見る機会は多い。後ろに見えるのは、太郎山。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 90mm ISO250 ) 露出補正 なし
貴婦人 -1;クリックすると大きな写真になります。
17.小田代ヶ原の草原
草原には、ウマノアシガタ(6~7月)、ホザキシモツケ(7~8月)、ニッコウアザミ(7~8月)などの高山植物が咲くという。初夏から夏にかけて花を見られるが小田代ヶ原は、秋も味わい深いが、特に、ミズナラの黄葉や、草原の草紅葉は絶品だといわれる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 32mm ISO220 ) 露出補正 なし
小田代ヶ原の草原;クリックすると大きな写真になります。
18.木道
この日は、比較的観光客が少なく、まだ新しい木道を歩く人も少なかった。「休暇村日光湯元」で調達した昼飯のおにぎりを、木道に腰かけ、足を草原に投げ出して、広々とした草原と男体山を眺めながらて食べた。人が多い時にはひんしゅくを買う行為だが。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/640秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
木道;クリックすると大きな写真になります。
19.貴婦人 -2
貴婦人という愛称を持つ白樺は、ハイカーばかりか、プロ・アマ問わずカメラマンたちの人気の的で、その良きモデルとなってくれる。朝霧に浮かぶ貴婦人の写真は見る機会が多い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
貴婦人 -2;クリックすると大きな写真になります。
20.男体山と貴婦人 -1
小田代ヶ原の周囲を回るコースを歩きはじめた。しばらく行くと工事中になり、行き止まりとなってしまった。そのあたりから貴婦人を見ると、男体山が背景になる。雲一つない男体山に雲の影がかかる。絞り優先オートの絞り値がとうとう f14 になってしまっていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 56mm ISO800 ) 露出補正 なし
男体山と貴婦人 -1;クリックすると大きな写真になります。
21.男体山と貴婦人 -2
小田代ヶ原の周りには白樺の木が生え、木道から小田代ヶ原を眺めると、こんな風景になる。キベリタテハが修理中の木道に止まっていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
男体山と貴婦人 -2;クリックすると大きな写真になります。
22.男体山の山肌
小田代ヶ原を13:57に出る低公害バスに乗り、赤沼に戻る。また、同じバス、同じ運転手さんだった。再び男体山を仰ぎ見る。男体山は中禅寺湖北岸の二荒山神社から登るのが一般的なようだ。中腹で林道歩きが挟まるが、それ以外はほぼ一直線の単調な登り。樹林帯を抜けるのは山頂が間近に迫ってから。晴れていれば、眼下に雄大に広がった中禅寺湖や戦場ヶ原の景観を目にして感動を覚えるという。男体山は何ヵ所も大規模な土砂崩れが起きていて山肌はボロボロ、悲惨な状態 だという。土砂崩れの筋は遠くからでも見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 116mm ISO280 ) 露出補正 なし
男体山の山肌;クリックすると大きな写真になります。
23.日光白根山 標高2,578m
赤沼車庫のバス停の前にある売店のかたに「ここから白根山は見えますか?」と尋ねてみた。親切に見える場所まで連れて行ってくれ、「あの山頂が3つに割れているのが白根山です。」と教えてくれた。白根山は草津にもあるため、区別するために日光白根山と呼ばれる。草津白根山(2,160m)より高い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
日光白根山 標高2,578m;クリックすると大きな写真になります。
24.日光金谷ホテル入り口
帰路、天然氷のかき氷を食べるために日光金谷ホテルに寄った。現存する日本最古の西洋式ホテルで120年を超えるホテルの建物は、平成17年11月に国の有形文化財として登録された。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 48mm ISO3200 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル入り口;クリックすると大きな写真になります。
25.日光金谷ホテル 玄関と本館
正面の建物が本館であり、1階は昭和11年建設、そして2階、3階は明治26年の建設だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 玄関と本館;クリックすると大きな写真になります。
26.日光金谷ホテル フロント
ここは玄関を入って右側にあるフロントだ。決して豪華ではなく、むしろ質素であるが格調を感じる。f14 には困ったものだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/15秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル フロント
27.日光金谷ホテル 別館
この建物は本館に向かって右側に立つ別館だ。昭和10年の建設であるが、見たときは一瞬、本館よりも古いのかなと思う。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/15秒 18mm ISO2500 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 別館
28.日光金谷ホテル 別館の玄関
別館は木造、一部鉄筋コンクリート造りの3階建てで、その玄関の前には、「天王皇后ご宿泊記念」と彫られた石碑があった。玄関の扉の脇には、左右に尾長鳥のような彫刻がされていて、その下にも左右に獅子の彫刻があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/160秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 別館の玄関;クリックすると大きな写真になります。
29.日光金谷ホテルの庭園
別館の脇から、庭園に行くことができた。「どうぞご覧ください」と案内されたので踏み入ってみる。右側が別館である。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 250/秒 18mm ISO1000 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテルの庭園;クリックすると大きな写真になります。
30.日光金谷ホテル 庭園から見た別館
銅板葺きの屋根に風格を感じる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 250/秒 18mm ISO900 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 庭園から見た別館;クリックすると大きな写真になります。
31.日光金谷ホテル 庭園から見た本館
この2階、3階部分が明治26年の建設という。この右側に明治34年建設の新館が続く。友人のご主人が駐車場から車を回してきてくださった。午後3時40分出発、一路、横浜に向かう。どこで夕食にするか相談したが、途中はトイレ休憩だけにして、横浜まで行って夕食にしようということになった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 250/秒 18mm ISO720 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 庭園から見た本館;クリックすると大きな写真になります。


 訪れた地点については、奥日光旅行地図を参照ください。

2014年9月21日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日~12日 (1)足利学校 9/11


 年に一、二度、一緒に旅行をしている友人ご夫妻と奥日光湯元温泉に行った。第1日目は、足利学校、鑁阿寺(ばんなじ)など、足利を観光する。そのまま、渡良瀬渓谷を日光へ出て、いろは坂から中禅寺湖へ上がり、奥日光湯元に一泊するドライブ旅行だ。宿泊は休暇村日光湯元。

 2日目は、赤沼から低公害バスに乗り、千手ヶ浜、小田代ヶ原を巡る。
 気がかりは天候だったが、天気予報の通り、1日目の9月11日は不安定な天気で、足利では短時間ではあったが、強い雨に襲われた。しかし、2日目は快晴。とてもさわやかな日になったのだ。

 夏に比べるとこの時期は観光客は少なく、ゆっくりと楽しむことができた。
  しかし、この旅行で、ひとつ失敗をしてしまっていた。今回はほとんどをD5300で撮ったが、絞り優先オートで、いつもの通りf6.3に設定していたのだが、足利で雨に降られたりして、カメラを拭きながらの撮影となった時に無意識にコマンドダイアルに触れてしまい、f6.3からf7.1へ、さらにf10、f11と動かしてしまっていた。2日目もf11になったままなのに気がつかず、最後はf14で撮っていた。まったくの初歩的で、不注意なミスだ。 撮影では、インフォ画面を確認せずにファインダーを覗いてしまっている。ファインダー内にもf値は表示されるのだが、構図を作るのに夢中になり、見ていない。気を付けなくてはいけない。風景の写真では多少絞り込まれても、ISO感度が上がることがあるのを除けば、それほど問題は感じなかったが、蝶の撮影は、たとえばf14で撮るとボケがきれいにならない。反面、被写界深度が深くなって、蝶全体がシャープに撮れるということもあった。

 足利ではまず、一番の目的であった日本最古の学校、国指定史跡である足利学校へ行った。足利学校の創建については、奈良時代、平安時代などの説があるが、歴史が明らかになるのは、室町時代の上杉憲実が現在国宝に指定されている書籍を寄進し、庠主(しょうしゅ)(学長)制度を設けるなどして学校を再興したころからだそうだ。天文18年(1549年)にはフランシスコ・ザビエルにより、日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学と世界に紹介され、「学徒三千」と言われるほどになったとパンフレットに書かれている。
方丈で小学生だろうか、子供たちが論語の素読をしていたのが印象に残った。

1.入徳門
足利学校へはこの入徳門から入る。門をくぐると右手に受付がある。入場券には「日本最古の学校 足利学校入学証」と書かれていた。入学金@420円を納め中に入る。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO1000 ) 露出補正 なし
入徳門;クリックすると大きな写真になります。
2.學校門
入徳門からまっすぐに學校門が見える。「學校」と掲額された足利学校の象徴的な史跡だ。寛文8年(1668年)の創建だそうだ。足利学校のシンボルとして今に継承されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 66mm ISO640 ) 露出補正 なし
學校門;クリックすると大きな写真になります。
3.孔子像
學校門に向かって歩いていくと左側に孔子の像があった。この孔子の像はどこかで見たことがあると思った。思い出した。2011年1月に、湯島天神から御茶ノ水のニコライ堂へ歩いたが、そのときに寄った湯島聖堂で見たのだった。湯島聖堂にも入徳門がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 27mm ISO500 ) 露出補正 なし
孔子像;クリックすると大きな写真になります。
4.正一位霊験稲荷社
孔子像の先、左側に稲荷社があった。正一位霊験稲荷社といい、縁起が書かれた説明札には、「足利学校第七世庠主 玉崗瑞與(ぎょこうずいよ)(九華)が書いた天文23年(1554年)9月の棟札に、足利学校の鎮守である稲荷大明神が、年代が古く神体・社殿ともに破損しているので、あらたに神体を造立し、社殿を造営し、八幡大菩薩を合せ祀ったとあるから、稲荷社の創建は天文23年(1554年)よりかなり時代がさかのぼると思われる。(中略)社殿は天文23年(1554年)創建当時のものと思われるが、明和9年(1772年)あらたに梅や竜などの彫刻を社殿にとりつけた。(攻略)・・・」と記されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO800 ) 露出補正 なし
正一位霊験稲荷社;クリックすると大きな写真になります。
5.學校門
學校門は寛文8年(1668年)の創建だそうだ。足利学校のシンボルとして江戸、明治、大正、昭和そして平成へと継承されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO1000 ) 露出補正 なし
學校門;クリックすると大きな写真になります。
6.杏壇門
學校門を抜けると正面に杏壇門が見え、その奥に孔子廟が見える。杏壇門は學校門と同じく寛文8年(1668年)の創建。明治25年(1892年)に、街の大火の飛び火により、屋根門扉が焼け、堂30年代に再建したものだそうだ。杏壇とは孔子が弟子たちを教えたところに、杏の木が植えられていたことに由来するのだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO560 ) 露出補正 なし
杏壇門;クリックすると大きな写真になります。
7.杏壇門の扉
杏壇門の左右の扉には彫刻が施されていた。どのような意味があるのかはわからない。湯島聖堂にも杏壇門があった。その扉にはどんな彫刻がなされていたかは覚えていない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
杏壇門の扉;クリックすると大きな写真になります。
8.孔子廟
寛文8年(1668年)、徳川幕府4代将軍家綱の時に造営されたもので、中国明時代の聖廟を模したものと伝えれている。孔子廟(聖廟)は大成殿という。湯島聖堂の大成殿は元禄時代、5代将軍徳川綱吉によって建てられた孔子廟である。孔子の座像がある中は暗く、絞りはf7.1に動いてしまっていたが、それはともかくとして、ISOは6400、1/60秒のシャッタースピードになっていた。D5300のISO6400はこんな時に助けられる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/60秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
孔子廟;クリックすると大きな写真になります。
9.方丈で勉強する子供たち
孔子廟から一旦杏壇門を外に出て、左手に行くと、方丈があるが、子供たちの論語の素読の声が聞こえてきた。方丈とは学生の講義や学習、学校行事や接客のための座敷として使用されたところだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 62mm ISO1250 ) 露出補正 なし
方丈で勉強する子供たち;クリックすると大きな写真になります。
10. 庫裡
方丈に続いて庫裡がある。ここはいわば学校の台所で、食事など日常生活が行われたところだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 18mm ISO450 ) 露出補正 なし
 庫裡;クリックすると大きな写真になります。
11.宥座の器
庫裡の前に「宥座の器」というのがあった。宥座(ゆうざ)とは、常に身近に置いて戒めとするという意味で、孔子の説いた「中庸」ということを教えるものだそうだ。壺状の器に水が入っておらず空の時は傾き、ちょうど良いときはまっすぐに立ち、水をいっぱいに入れるとひっくり返ってこぼれてしまう。孔子は、「いっぱいに満ちて覆らないものは無い。」と慢心や無理を戒めた。これは館林市在住で、鍛金の伝統技法の伝承に努め、平成11年に国の「現代の名工」に選ばれている針生清司さんから平成24年4月21日に寄贈されたそうだ。最近のものである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 23mm ISO1250 ) 露出補正 なし
宥座の器;クリックすると大きな写真になります。
12.論語の素読
先ほどの子供たちである。方丈と庫裡から書院へ渡る廊下から撮った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 27mm ISO5000 ) 露出補正 なし
論語の素読;クリックすると大きな写真になります。
13.方丈の縁から眺める北庭園
方丈の後ろ側にある縁から、北庭園を眺めることができる。方丈、書院から鑑賞するように作られている。形式は方丈の表にあった南庭園と同じく築山泉水庭だ。向こうに見えるのは孔子廟だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 24mm ISO1600 ) 露出補正 なし
方丈の縁から眺める北庭園;クリックすると大きな写真になります。
14.書院
庠主の書斎である。庠主の接客や学生の個人教授が行われたところという。座敷飾り(床、棚、付書院)の付く上の間(向こう側)と次の間(手前)からなる座敷、縁側、雪隠で構成されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/60秒 22mm ISO6400 ) 露出補正 なし
書院;クリックすると大きな写真になります。
15.庫裡にあったかまど
大きな釜だ。これで学生たちの飯を炊いたのだろう。庫裡から外に出ようとするとポツンポツンと雨が降ってきた。書院の案内をしてくれた女性がビニール傘を全員分貸してくださった。後で駐車場で返せばよいという。ありがたい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/100秒 32mm ISO6400 ) 露出補正 なし
庫裡にあったかまど;クリックすると大きな写真になります。
16.旧遺蹟図書館
書院を見学したあと、衆寮、木小屋、土蔵などを見て、孔子廟の裏を通って進むと、歴代庠主の墓が並んでいた。明治2年に足利学校が藩校になるまで、430年間にわたり、23代の庠主がいた。庠主の墓は全部で17基あり、そのうち8基には文字が刻まれていて、誰の墓かわかるが、残りの9基は不明とのこと。そこから學校門へ戻る途中にこの旧遺蹟図書館があった。足利学校が廃校になった以降、明治36年(1903年)に遺蹟図書館が開設され、書物を継承し現在に引き継がれている。この建物は大正4年(1915年)に建てられたもので、市重要文化財に指定されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
旧遺蹟図書館
17.學校門を退出
學校門を出て、振り返ると杏壇門、そして孔子廟が見える。眺めが良かった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 30mm ISO2200 ) 露出補正 なし
學校門を退出;クリックすると大きな写真になります。
18.學校門の眺め
學校門を構図を変えて撮った。足利学校のシンボルである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 35mm ISO1100 ) 露出補正 なし
學校門の眺め;クリックすると大きな写真になります。