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2022年12月 1日

金沢紀行 11月20日~22日 その2 ひがし茶屋街と主計町茶屋街 11月20日

長町武家屋敷跡の散策を終え、百万石通りへ出て、香林坊でタクシーに乗り、ひがし茶屋街を目指した。
 タクシーは浅野川大橋を渡って、ひがし茶屋街の交差点で止めてくれた。国道359号線を反対側に渡ったところが木町通りで、ひがし茶屋街は一番丁、二番丁、三番丁の3本の通りで形成されているが、そのメインストリートである二番丁につながっている。そこを歩いて、突き当りを左へ曲がり、宇多須神社まで行って、国道まで戻った。ひがし茶屋街は二番丁しか歩かなかったが、「重要伝統的建造物群保存地区」であり、文政3年(1820年)からの面影を今も色濃く残すかつての郭・料亭街の名残である。建物の特徴となる紅殻格子(べんがらこうし)と大戸、それに2階の造りが高い町並みは、懐かしさと、古都金沢の情緒を漂わせているという。今は、ショッピングストリートで、特に金沢は全国の金箔の9割が作られるが、その金箔工芸や九谷焼の店が並んでいる。
 今回も事前学習が不足していて、ただ、ぶらぶらとあっちこっちを見ながら歩いただけで、帰ってきてから、もっとしっかり見てくればよかったと思うことが沢山あった。有料で見学ができるという江戸時代に建てられたお茶屋の建物を公開する「志摩」、あるいは「懐華樓」は見て来るべきだったなと残念だった。
 ひがし茶屋街をみて、いったん国道に戻り、浅野川の右岸を歩いて中の橋を渡り、主計町茶屋街を歩いて、浅野川大橋に戻り、タクシーに乗って4時半過ぎにホテルにもどってきた。一休みして楽しみにしていた夕食のため街に出た、この日の夕食は寿司にした。

000_221120366 X700 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg
茶屋町創設当初に建てられた茶屋建築「志摩」
2022年11月20日 金沢市 ひがし茶屋街

033_221120345 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 33.客待ちの人力車
右側に「旧木町」の石碑が立っている。現在の東山木町通りである。ここは人力車がお客さんを待つところ。だが、観光客は見向きもしないで歩いていく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO400 ) 露出補正 なし
034_221120337 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 34.円長寺
「旧木町」の石碑の先に円長寺というお寺があった。このお寺のホームページは「建立から400年以上の、ひがし茶屋街の入口に位置する真宗大谷派寺院です。武将・前田利常公や徳田秋声先生と縁があり、境内にある本堂並びに御輪堂は、金沢市に伝統的建造物として指定されております。」と説明されている。由来によれば三代利常が卯辰山周辺に鷹狩りを行った際、小休憩所として利用したと伝えられているそうだ。その縁により利常の位牌を守り現在も安置。剣梅鉢の袈裟使用などが許されている。六角造りの一切経蔵には一切経が大切に保管されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/30秒 25mm ISO6400 ) 露出補正 なし
035_221120340 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 35.廻るカラクリ御堂
円長寺に入って左側に御堂があった。御堂内の八角形の輪蔵(回転式の書架)で、棚の中には約5000巻以上の般若心経などのお経が納められ、これを廻し一周させると、それらのお経の全てを読んだのと同じご利益が得られるとの説明書きがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/40秒 26mm ISO6400 ) 露出補正 なし
036_221120348 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 36.佃煮店
木町通りには金沢らしいいろいろな商店がある。「佃の佃煮」は金沢に数軒の店舗がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/40秒 26mm ISO6400 ) 露出補正 なし
037_221120350 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 37.木町通り
ひがし茶屋街の入り口。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO900 ) 露出補正 なし
038_221120352 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 38.ひがし茶屋街の路地 -1
ひがし茶屋街に入る手前の路地に古い木造家屋があった。大事に使われているように見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1800 ) 露出補正 なし
039_221120353 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 39.美容院
「カット&パーマ さくらい美容室」という味のある看板が出ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO4500 ) 露出補正 なし
040_221120355 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 40.「きんつば」屋
2019年に85周年を迎えた有名な「きんつば」の老舗「中田屋」の店だ。何人かの人がショーウィンドーをのぞき込んでいる。小豆餡の高級原料として北海道の農家との契約栽培によって、丁寧に育てられた上質な極上大納言小豆がこだわりという。ここの「きんつば」は帰りに金沢の駅で買って帰った。ここからひがし二番丁が始まる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1250 ) 露出補正 なし
041_221120360 X800 金沢 ひがし茶屋街 伝統工芸 Z50 Z18-140.jpg 41.ひがし茶屋街 二番丁
ひがし茶屋街のメインストリートである二番丁を歩く。建物の特徴となる紅殻格子と大戸、それに2階の造りが高い町並みは、懐かしさと、古都金沢の情緒を漂わせている。この建物は新しく塗られリニューアルされた伝統工芸の「金澤しつらえ」という店だ。1階はギャラリーショップで2階はカフェになっている。(紅殻格子とは紅殻(べんがら)と呼ばれる赤色の顔料で塗られた千本格子のこと。紅殻はベンガル産(Bengala)の塗料という意味の語であり当て字)。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1100 ) 露出補正 なし
042_221120362 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 42.ひがし茶屋街 メインストリート 二番丁 -1
ひがし茶屋街はそう大きくはない。wikipedia によれば、南北約130m、東西約180m、約1.8haで、保存地区内の建築物140のうち約3分の2が伝統的建造物であり、茶屋町創設時から明治初期に建築された茶屋様式の町家が多く残る。太平洋戦争では国内の多くの都市が爆撃を受けたが、金沢は「都市空襲」を免れ、主に使われた焼夷弾が降り注ぐことはなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO400 ) 露出補正 なし
043_221120364 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 43.ひがし茶屋街 メインストリート 二番丁 -2
2階の造りに特徴がある。ひがし茶屋街の建物は2階が通りに張り出している。 加賀藩ではお殿様を見下ろしてはいけないということで、町人の住むエリアでは2階建ての建物は禁止されていたが、周囲を塀で囲まれていた茶屋街のみは2階建ての建物が許可されていたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 71mm ISO2000 ) 露出補正 なし
044_221120369 X800 金沢 ひがし茶屋街 志摩 Z50 Z18-140.jpg 44.「志摩」
トップの写真に「志摩」説明看板を載せた。読んでいただけると思う。「志摩」は、歴史的価値が高いことから2003年12月25日に国の重要文化財に指定され、一般公開されている。金沢旅物語というサイトのコラムには、「・・・ひがし茶屋街の中には現在5軒のお茶屋が営業し、十数名の芸妓がいますが、特別な人のご紹介がない限り、お茶屋の中にはいることはできません。江戸時代に建てられたお茶屋の建物を公開する「志摩」と「懐華樓」は有料で見学ができ、金沢の茶屋文化について知ることができます。」とある。良い写真ではないが、ここは「志摩」入り口だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO5000 ) 露出補正 なし
045_221120374 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 酒造 Z50 Z18-140.jpg 45.酒蔵
ここは「福光屋」という寛永2年(1625年)創業の酒蔵だ。代表銘柄は「加賀鳶(かがとび)」。店の中にはお客さんが大勢おられるようだ。杉玉が出ている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO1000 ) 露出補正 なし
046_221120386 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 46.ひがし茶屋街の賑わい
多くの観光客がひがし茶屋街の散策を楽しんでいる。ほんの20年前までは旦那衆のお座敷遊びの場であったというが、今は若い女性の笑顔があふれる人気スポットになっている。金沢には着物レンタル店が10店舗以上もあるといわれ、着物姿でこの街を歩き写真を撮る光景を見かける。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 115mm ISO3200 ) 露出補正 なし
047_221120383 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 47.「加賀麩 不室屋」
ひがし茶屋街二番丁はこの建物に突き当たる。創業慶応元年「加賀麩 不室屋」という麩の店である。金沢の麩は有名である。江戸の後期、加賀藩主、前田家の調理人、舟木伝内がグルテンにいろいろな素材(小麦粉、米粉、餅粉)等を加えて作る煮崩れしない麸を完成し、加賀麸として地位を作りあげたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 27mm ISO1400 ) 露出補正 なし
048_221120389 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 48.美術工芸「久りゅう東山」
「加賀麩 不室屋」に付きあたって左に折れる。少しくと加賀伝統工芸「久りゅう」という店があった。古美術を扱っているようだ。私には残念ながらそれを愛でるセンスがない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1400 ) 露出補正 なし
049_221120390 X800 金沢 ひがし茶屋街 菅原神社 Z50 Z18-140.jpg 49.東山菅原神社
この神社はひがし茶屋街の鎮守社である。文政3年(1820年)、加賀藩十二代藩主斉広のとき、金沢に犀川、浅野川の両地においてはじめて妓楼(遊女を置いて客を遊ばせる家)を置くことが公許された。犀川は石坂町、浅野川は卯辰茶屋町に初めて家屋を建て営業を始めた。その際、菅原道真を祀り、芸妓たちの鎮守の神としたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO2800 ) 露出補正 なし
050_221120394 X800 金沢 ひがし茶屋街 宇多須神社 Z50 Z18-140.jpg 50.宇多須神社
道路を挟んで反対側にもう一つ神社があった。浅野川の河辺から掘り出した古鏡に卯と辰の紋様があり、卯辰神を祀ったことが起こりとされている。初代利家没後、卯辰八幡宮(宇多須神社を卯辰八幡宮ともいう)を建立し、利家の神霊を祀って藩社とした。境内奥手には五代綱紀の病を平癒したとする「利常公酒湯の井戸」があるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
051_221120397 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 宇多須神社 Z50 Z18-140.jpg 51.宇多須神社のイロハモミジ
宇多須神社の境内に上がる石段の右側に紅葉したイロハモミジがあった。その石垣の下で着物を着た女性グループが写真を撮っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 32mm ISO2000 ) 露出補正 なし
052_221120169 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 G7X.jpg 52.ひがし茶屋街の路地 -2
午後3時半になったので、来た道をひがし茶屋街、木町通と戻る。国道のひがし茶屋街交差点の手前で、木町通りとその一本浅野川寄りの観音通り結ぶ路地をのぞいたのがこの写真。突き当りに見えたのが、後で調べて分かったのだが、金沢の東山で60年以上続く、漬物、乾物、佃煮などを中心に扱う老舗、松吉食料品店だ。吹雪鱈、干しふぐ、昆布巻き、花胡桃の佃煮、ふぐの糖漬け、粕漬けといった加賀珍味を店頭に並べる。知っていれば立ち寄ってみたかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO1000 ) 露出補正 なし
053_221120404 X800 金沢 主計町茶屋街  Z50 Z18-140.jpg 53.浅野川の対岸 主計町茶屋街
国道のひがし茶屋街交差点を渡って、浅野川大橋のたもとまで行って、川に沿って橋を右に曲がった。この日はもう一か所、浅野川の対岸に見える主計町(かずえまち)茶屋街へ行ってみることにする。こちらは3階建てだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 69mm ISO6400 ) 露出補正 なし
054_221120408 X800 金沢 主計町茶屋街 中の橋 Z50 Z18-140.jpg 54.中の橋
浅野川の右岸を中の橋に向かって歩く。浅野川大橋から下流へ150mほど歩いたところに中の橋が見える。中の橋をわたり、主計町茶屋街へ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO2800 ) 露出補正 なし
055_221120409 X800 金沢 主計町茶屋街 中の橋 Z50 Z18-140.jpg 55.中の橋の欄干
木造の質素な橋だが趣がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1600 ) 露出補正 なし
056_221120411 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 56.中の橋から上流の眺め
桜の木が紅葉している。春には、中の橋から浅野川大橋の間は桜の名所となる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 34mm ISO1250 ) 露出補正 なし
057_221120413 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 57.浅野川大橋 -1
中の橋の中ほどから浅野川大橋を眺める。wikipediaによれば、浅野川大橋は1594年(文禄3年)に加賀藩初代藩主前田利家が北国街道に架けたのが始まりとされる。現在の浅野川大橋は1922年(大正11年)12月に架けられたものであり、独特の構造(3径間連続固定アーチ構造)に特徴があるアーチ橋である。鉄筋コンクリート造で、全長54.545メートル。1988年(昭和63年)には照明や高欄などの改修工事によって大正時代に建造された当時の姿が復活した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 31mm ISO1100 ) 露出補正 なし
058_221120417 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 58.浅野川大橋 -2
川面に写るアーチが美しい。浅野川は、金沢市を流れる大野川水系の二級河川。石川県金沢市と富山県との県境に位置する順尾山(標高883 m)付近に源を発し北へ流れ、 金沢市街地を流れ金沢市湊で大野川に合流する。流路延長約29 kmとある。同じく金沢市内を流れる犀川が「男川」と呼ばれるのに対し、浅野川は「女川」(おんながわ、流れが穏やかであることに由来)と呼ばれる。泉鏡花の「由縁の女」では、 浅野川を「女川」、犀川を「男川」と表現する描写があり、この作品がその由来とされる。さらに上流には梅の橋が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 80mm ISO3600 ) 露出補正 なし
059_221120419 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 59.主計町(かずえ町)茶屋街 -1
浅野川の左岸が主計町茶屋街だ。五木寛之は1978年に主計町を舞台に新聞記者と少女との恋愛を描いた小説「浅の川暮色」を出した。町名の由来は藩政時代に富田主計(とみたかずえ)という藩士の住居があったからだそうだ。昭和の時代に住居表示法によって歴史のある町名が消えていったが、平成11年(1999年)10月、全国で初めて旧町名が正式な町名として復活し、それを皮切りに金沢市のみならず全国各地でも旧町名を復活させる動きが始まったという。 浅野川左岸の茶屋街を挟んで上流側に浅野川大橋、下流側に中の橋がある。ひがし茶屋街とは一味違った情緒を残している。国指定「重要伝統的建造物群保存地区」(指定日:H20年6月9日)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 80mm ISO3600 ) 露出補正 なし
060_221120425 X800 金沢 主計町茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 60.源法院
川沿いの一本内側の道を歩いてみると源法院というお寺があった。金沢三十三観音霊場の第26番札所。現在は加賀友禅の工房と一体となっている。源法院は、約1200年も前の大昔、弘法大師によって建てられたという伝説のお寺だという。明治に編集された「皇国地誌」には、「元和3年(1617年)僧長浪開基建立す」と書かれているので「再興」されたものか、はたまた、弘法大師伝説は単なる言い伝えであるかは定かではないという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/100秒 21mm ISO6200 ) 露出補正 なし
061_221120431 X800 〇金沢 主計町茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 61.主計町茶屋街 -2
昼間の主計町は食事処とカフェを合わせて4~5件ほどが営業しているだけで、お茶屋をはじめ有名な鍋料理の店や小料理屋、バーなどは静かに眠っていて、夕暮れとともに目覚めるという。そろそろ街灯が点く頃になる。どこから出てきたのが、子供さんを交えた着物姿の若い女性が現れて写真を撮り始めた。私たちも浅野川大橋に戻り、そこからタクシーに乗ってホテルの戻ることにした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/125秒 140mm ISO6400 ) 露出補正 なし

2015年3月19日

一人旅 石垣島・竹富島そして那覇 3月9日~12日 (2) 3月10日 竹富島をめぐる


 2日目の朝、寒い。ホテルのエレベーターに張られていた天気予報では、今日も曇りで、気温はさらに低く、最高気温でも17℃だ。
  肌寒い風が吹くなか、街路を離島フェリーターミナルまで歩く。9時発のフェリーで竹富島へ渡ることにした。
 昨日、昆虫観察ガイドのかたに竹富島はどう歩けばよいか? レンタサイクルを借りた方が良いか? など尋ねたところ、島を一周するるようにのんびりと右回りに歩いて回るのが良いと教えていただいた。

 50人くらいの乗客を乗せ、石垣島を出航した高速フェリーは、港の外に出るとエンジンの音を荒立てて、白波を蹴って突っ走り、10分少々で竹富港に着いた。教えていただいたようにビジターセンターである「ゆがふ館」の先を右へ、西桟橋の方へ歩き始めた。蝶の飛ぶ気配はない。
 しかし、しばらく行くと海の方へ入る小さな道があり、ふと見るとリュウキュウアサギマダラのような蝶がひらひらと飛んでいる。そして、真っ白な大きな蝶、オオゴマダラが木陰に消えた。都会の蝶園で見る飼育されたオオゴマダラではない、生のオオゴマダラに魅了された。蝶に会えてよかった。
 西桟橋からは正面に小浜島や西表島、右手に石垣島が見えた。次にコンドイビーチに向かう。その途中で、再びリュウキュウアサギマダラが飛んでいた。昨日は擦れた個体しか撮れなかったタイワンクロボシシジミの比較的新鮮な個体にも会えた。羽化したばかりなのだろうかナミエシロチョウの♀が葉の上に止まっているのを見つけた。動けないでいる。
  コンドイビーチからさらにカイジ浜へ。ここは星の砂で有名だ。カイジ浜からは竹富島の中心部に向け、左に入る。自転車に乗った若いお嬢さんたちが行く。12時少し過ぎに石積みの塀で囲まれた民家のある集落へ着いた。1時に昼食。ここは八重山そばを食べるしかない。食後はアイアル浜へ向かって歩く。この周辺は蝶の道と言われ、天気が良く、気温が上がれば、スジグロカバマダラやオオゴマダラが多く舞うという。しかし今日は蝶の姿はない。2012年6月にオープンした「星のや 竹富島」の入り口の前を通り、アイアル浜に着いたのは午後2時を過ぎていた。
 浜には人の姿がない。午後になってまた寒くなってきた。ここからは一旦集落へ戻り、竹富港へ戻った。「ゆがふ館」で係りのおばさん「どうぞ」と差し出していただいた黒糖の甘さが疲れた体にひろがった。今日は竹富島を歩いて一周した。10km近くは歩いたと思う。そして3時45分のフェリーで石垣島へ帰り着いた。
夕食はどうしよう。昨夜は石垣牛を堪能したので、今夜は旨い「そーきそば」でも食べよう。

1.石垣港を出航
高速フェリーは石垣港を出てしばらくはゆっくりと走る。港内は結構船の出入りがあり、停泊している大型船もある。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/1250秒 7mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
2.海上保安庁
石垣港に海上保安庁の巡視船が3隻停泊していた。一番手前に見える艦にはPL83と書かれている。調べてみたら昨年12月に竣工したばかりのくにがみ型巡視船で総トン数1,500トンの「かびら」という船だった。まん中の船は"1"の文字が見え、PL81「たけとみ」に違いない。これも昨年9月竣工の新鋭船だ。いずれも海上保安庁の第11管区に所属する巡視船のようである。第11管区は尖閣諸島を含む沖縄県を管轄する。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8 1/1250秒 30mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
3.竹富島「ゆがふ館」
フェリーから降りた観光客の多くは、マイクロバスに乗って("乗せられて"というのが正しいかも知れない)竹富島の中心部へ向かう。そこで水牛車に乗ったり、自転車を借りたり、あるいは歩いて集落を散策するようだ。私は昨日教えていただいた「ゆがふ館」に寄る。学生さんらしい観光客が3人ほどいたが、静かだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/400秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
4.こりゃ旨そうだ
「ゆがふ館」の先を右に曲り、西桟橋に向け歩きはじめる。道は車が通れる広さの道と遊歩道からなっているが、そこに放牧されている牛たちが出てきていた。刺激しないように静かに横を通り過ぎた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/110秒 53mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
5.竹富島の墓
竹富島のお墓も、沖縄本島と同じく、大きくて上から見ると亀の形をしてる。シャネルのお墓?

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/420秒 5mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
6.北側の海岸
西桟橋への遊歩道を歩いていると、右側に入る道がある。ちょっと入ってみると浜辺があった。ここは竹富島の北側になる。向こう側には石垣島が眺められる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 14mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
7.竹富港
そこから右の方を見ると、フェリーが着いた竹富港が見える。正確には竹富東港と呼ばれている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/850秒 22mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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8.バナナの花
きれいなバナナの花が咲いていた。今年の1月にBali島で見たバナナの花より美しい。少し小さいようだが違う品種なのだろうか。この花に見とれていたら、リュウキュウアサギマダラが飛び出した。続いてオオゴマダラが木陰に消えた。竹富島でやっと蝶に会えた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/90秒 25mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
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9.美崎(ミシャシ)
ここは美崎御嶽(ミシャシオン)という。航海安全、海上平安の神として崇められている。島の人びとが旅に出たり、帰ってきたときに祈願したり、感謝をする御嶽である。竹富島には28の御嶽がある。この日もいくつもの御嶽を見て歩いた。「うたき」と紹介するものもあるが、竹富島の人々は「オン」と呼び拝しているそうだ。小浜島、西表島が見える。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/800秒 6mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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10.安里クヤマの墓
安里クヤマは民謡「安里屋ユンタ」で知られる。1722年に竹富島安里屋に生まれた絶世の美女だそうだ。集落にはクヤマの生家もある。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/850秒 5mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
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11.テイキンザクラ
深紅のきれいな花が咲いていた。Guam島のゴルフ場にも咲いていて、マルバネルリマダラ吸蜜していた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/160秒 8mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
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12.西桟橋の海
西桟橋の正面には小浜島、西表島がある。写真は西桟橋から右の方の浜を眺めたところ。石垣島が見える。竹富島では稲作が困難だったため、復帰(1972年)前までは「イタフニ」よ呼ばれる松をくりぬいた船や帆船を用いて西桟橋から対岸の西表島へ長時間かけてわたり田を耕したという。また、その間は西表島に隣接する由布島に田小屋を造り、寝泊りしたそうだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/340秒 13mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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13.ショウジョウソウ
花かと思った。しかし、良く見るとオレンジ色のところは葉である。これは花粉を運んでくれる昆虫に花の在処を示すためのもので、ポリネーター(花粉媒介者)に呼びかけているのだそうだ。トウダイグサ科のショウジョウソウだ。ショウジョウソウの名前は朱色に色づいた葉を、空想上の生き物「猩猩(しょうじょう)」に例えたものという。猩猩は顔が赤いのだそうだ。クリスマスシーズンに鉢植えでよく見かけるポインセチア の仲間。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/160秒 22mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
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14.カイジ浜
ここカイジ浜は星の砂で有名なところで観光客は砂浜を見つめて星の砂を探している。星の砂とは有孔虫の殻だそうだ。少し、探してみたが見つけられなかった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
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15.自転車に乗ったお嬢さん
カイジ浜から先は牧場やらエビの養殖場があり、立ち入り禁止区域になっている。カイジ浜は竹富港のちょうど反対側(裏側)になる。ここから左へ、東に向かって、島の中心地である集落の方へ歩いた。自転車に乗ったお嬢さんたちがやってきた。カメラを向け、手を揚げたら手を振ってくれた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 50mm ISO200 ) 露出補正 なし
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16.岩を捉えた木の根
集落に入ってきた。大きな岩を根で捕まえているような木があった。ガジュマルだろうか?

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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17.バス停
仲筋井戸というところの傍にバス停があった。時刻表がない。バスはいつ来るのかわからない。仲筋井戸というのは、その昔、仲筋村の村建ての神である新志花重成(アラシバナカサナリ)が飼っていた犬が、干ばつにも関わらず尻尾を濡らしていたため、発見されたという言い伝えのある井戸。昔は水量豊富な井戸として尊ばれていた。正月若水、お産の産水等はこの井戸水を使用していたそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 34mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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18.竹富島の住居の屋根
日本観光振興協会HPの竹富島の街並みによると、「竹富島の民家は石垣に囲まれているため軒から下の部分は目立たない。よって民家の屋根が集落景観の大切な要素となる。竹富島の場合、民家の屋根の大半は赤瓦葺である。これはこの地方の風土条件の下で発達したもので、雌瓦と雄瓦をかぶせ、漆喰で固め、強風で瓦が飛ぶことを防いでいる。瓦の赤褐色と漆喰の白色のコントラストが鮮やかである。さらに赤瓦の上には魔除けの獅子「シーサー」が置かれる。昭和62年4月28日に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定される。」と記されている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/160秒 35mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
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19.清明御嶽(マイヌオン) -1
この説明板には「この御嶽には島造りの神と石垣島オモト岳の神が祀られている。最初、この御嶽の神様が竹富島を造った。その後オモト岳の神様から依頼があり、両神は協力して石垣島を造り、それから八重山の島々を造った・・・」といったことが記されている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/160秒 6mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
20.清明御嶽(マイヌオン) -2
御嶽は神聖な場所であり、鳥居から中への立ち入りは慎まなくてはならないそうだ。清明御嶽は、国仲御嶽、西塘御嶽、世持御嶽と同様に、竹富公民館が管理する村御嶽(ムラオン)のひとつであり、竹富島の氏神と氏神が招いた神がまつられる6つの御嶽、六山(ムーヤマ)とともに祭事行事の中心となる御嶽とのこと。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/160秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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21.民家の石積みの塀
竹富島は、島の「農村集落」がよく保存されていることから、​1​​987​年(昭和​2​年)​4​月​8​日に、国より重要伝統的建造物群保存地区の指定を受け​た​。 指定面積は​8.3ヘクタール​となって​る​。 ​指定を受けた​島のほぼ中央部にある玻座間・東、玻座間​・西、仲筋の​3​集落は、かつての農村集落の景観をよくとどめて​るという​。​竹富島の家屋は​屋敷を強風から守るために四方を​ウックと言われる​珊瑚の石積み​​(石灰石)で囲まれている。グックの高さは約​1.5m​mで、ちょうど歩く人の目線を遮る高さに構築​、​玄関部分には強風防止と、道を歩く人の視線を遮断するためのマヤカシ(ヒンプン)​が​設置​されている​。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/340秒 11mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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22.集落中心部の賑わい
昨年暮れにTVで紹介された石垣牛バーガーが楽しめるという「竹富島で会いましょう」という店で食事をしたあと、​​「なごみの塔」へ上がってみようと行ってみた。若い人たちでいっぱいだったのと、階段が急なのでてっぺんまでは上がらなかった。てっぺんと言っても4.5mだが。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/240秒 13mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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23.アイアル浜へ
誰も歩いていない道をアイアル浜へ向かう。開けたところに鳥居が見えた。あの奥に御嶽があるのだろう。神社はない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/160秒 26mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
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24.アイアル浜
気温が高ければスジグロカバマダラも飛んでいるのだろうが、「蝶の道」と言われる道を20分ほど歩いてアイアル浜に着いた。誰もいない。アイアル浜は竹富島の東側にあり対岸は石垣港だ。コンドイビーチ、カイジ浜とは反対側になる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/650秒 74mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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25.デイゴの花
立ち入り禁止区域を除いては、ほぼ竹富島を徒歩で一周した。一旦集落の方へ戻り、竹富港へと歩く。途中、THE BOOMの名曲「島唄」にうたわれるデイゴの花が咲き始めていた。逆光になり鮮やかな色が出ないのでスピードライトを使った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/480秒 19mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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26.今夜はソーキソバ
今夜は旨いソーキソバを食べようと外に出た。「島そば一番地」という店に入ったが、ちょっと活気がなかった。甘く煮込まれた ゴロッとした骨付きの豚のあばら肉が3っ4っ入っている。味は良かった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 8mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
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27.石垣市公設市場
写真は石垣市公設市場ではない。公設市場はこの商店街(中央通り)ともう一本向こうの商店街(銀座通り)の間にある。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/80秒 25mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
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2014年12月 3日

2泊3日の四国駆け足ツアー 11月17日~19日 (2)伊予絣と内子町の八日市護国


  11月18日、2日目の朝の出発は早かった。なにせ、20景を巡るという旅は強行軍なので7時半出発だ。ところが朝食のバイキングは7時からしか始められないとのことで、荷物をまとめて、フロントに置いての朝食となった。
  この日は、伊予市の伊予かすり会館を見学して、松山自動車道を南下する。このツアーは参加人数が多い。大型バスも全席満員だ。第1日目は最前列に座ったが2日目のこの日は最後列だ。

  次に、少し内陸に入った八日市護国という内子町の古い町並み保存地区を見て歩く。
大洲から、みかん畑や、真珠養殖をしている宇和海を右側の車窓から眺めながら、宇和島に出て、国道56号線にある道の駅で昼食となった。昼食後、四万十川へと向う。

22.露天風呂の朝
荷物を持って7時からの朝食会場へ行く。フロントに荷物を置く傍ら、ガラス越しに見える露天風呂を撮っておいた。昨夜は、私としては長時間露天風呂につかっていたが、なかなかいいお湯だった。源泉温度が38℃のため、使用温度の42℃まで加温を行っているという。毎分400リットルの湧出量を誇る。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/40秒 16mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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23.伊予かすり会館
オプションで道後温泉に泊まったツアーのメンバーをピックアップして、松山城の天守閣を車窓から眺め、20分ほど走っただろうか。まだ、松山市内だが、民芸伊予かすり会館に到着した。これからプログラムオートで撮ることにした。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/250秒 24mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.伊予絣の創始者
Wikipediaによれば、愛媛県松山市で製造されている伊予絣(いよかすり)は、松山絣とも呼ばれ、久留米絣、備後絣とともに日本三大絣の一つともされる。伊予絣の創始者鍵谷カナ女は天明2年(1782年)に温泉郡垣生村今出で生まれ、元治元年(1864年)82歳で亡くなった。カナ女が絣を考案したのは18歳頃で、動機は農家の藁屋根をふき替える時、藁屋根を押さえた竹が煤けて、網目の後の模様が出てくるのを見てヒントを得たという。はじめは今出絣と言われていたが、のちに伊予絣と言われるようになったと記されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/250秒 23mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.伊予絣を織る
生活の洋風化とともに着物を中心に絣の需要は低下し、今日では、事業として行っているのは、この伊予かすり会館を運営する1軒(白方興業株式会社)のみとなった。絣の製造工程を順を追って見ることができ、絣を織る実演も見られた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/250秒 32mm ISO5600 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.松山自動車道(車窓)
再びバスに乗り、伊予インターから松山自動車道に入り、次の下車観光予定である内子町へ向かう。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/250秒 80mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
27.車窓風景 内子町(車窓)
JR予讃線に沿うように走ると、間もなく内子五十崎ICに着いた。時刻は9時半。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/250秒 66mm ISO560 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.内子町到着
9時半に内子町に着いた。これから約1時間、八日市護国と呼ばれる重要伝統的建造物群保存地区を歩く。時間が限られているので、全部は歩けないし、内子座へは行けなかった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/250秒 56mm ISO360 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.内子の町並み
このツアーは参加者が多く、40数名がゾロゾロと歩く。町並みは内子観光協会ホームページにある内子散策マップを参照いただきたい。これは、竹細工の店「竹工房」だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/250秒 38mm ISO500 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.本芳我家住宅(国指定重要文化財)
ひときわ立派な門構えの住宅があった。木蝋製造で財を築いた豪商・本芳我家の屋敷。内子は製蝋で栄えた町である。明治末には愛媛県の晒蝋生産量が全国1位となり、内子町はその7割を生産していたというが、原材料の不足や石油などの代替品の登場などから、大正以後は急速に衰退していき、1924年(大正13年)には製蝋業者がすべて姿を消したという。1889年に建てられたもので、なまこ壁を施した重厚なつくりである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/250秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
31.本芳我家住宅の玄関
住宅は非公開だが、門の中には入ることが出来た。庭園の一部が公開されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
32.本芳我家住宅 懸魚と鬼瓦 
1889年に建てられたもので、なまこ壁を施した重厚なつくり。見事な鶴の装飾が施された懸魚(げぎょ:屋根に取り付けた妻飾り)は富の象徴だったという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/320秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.常設活動写真館「旭館」
そろそろこのあたりで引き返しましょうと促されところで、ちょっと路地を見ると、古い映画館があった。森文醸造(株)など地元有志が大正14年に作った活動写真館だそうで、昭和に入って「電気館」と改名され、昭和40年代初期まで映画が上映されていた。2013年12月24日に国の有形文化財指定を受ている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
34.内子の町並み -1
本芳我家住宅のあたりまで戻ってきて、町並みを撮る。家の前に床几が見えるが、店先で涼み用等に使われたもので、使わない時は跳ね上げているという。手前の家は、跳ね上げられているが、「月乃家」という旅館では下げられている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/250秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
35.内子の町並み -2
今度は振り返ってとる。、右側に本芳我家住宅が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.内子中学校白壁
本芳我家家の分家で、今は木蝋資料館となっている上芳我家の前に、内子中学校と書かれた白壁で囲まれたところがあった。白壁は背が高く、校舎を見ることはできない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/400秒 30mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.内子中学校玄関
白壁に沿って左に入って行ってみると、玄関と校舎が見えた。まだ新しい。しかし、不思議と白壁の塀と調和している。昭和47年に内子・満穂・池田の3っの中学校が統合され、内子町立内子中学校が創立されている。平成19年に新築校舎が落成した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/320秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
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38.上芳我家住宅 木蝋資料館
内子観光協会のホームページによれば、上芳我家は、内子最大の製蝋業者であった本芳我家から文久元年(1861年)に分家した家で、木蝋生産を営んだ商家だ。上芳我家は、木蝋産業とそれによって著しく栄えた内子の人々の暮らしの関係性を物語る、唯一の貴重な文化遺産である。平成2年、国の重要文化財に指定された。左側は内子中学校の白壁。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/320秒 50mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
39.高昌寺
バス・ガイドさんに、駐車場の上に高昌寺という立派なお寺があると聞いていたので、見ておこうと思い、少し早めに戻ってきた。山門が見えたので、行ってみる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/400秒 105mm ISO200 ) 露出補正 なし
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40.高昌寺 山門
高昌寺のホームページによれば、文化4年(1808年)の火災で難を免れたこの山門は、旧五城村中土地区の持宝院に建立されていたものと言われ、第16世真猊香達和尚(1745~1752年)の代に現在地に移築されたと伝えられている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/250秒 42mm ISO200 ) 露出補正 なし
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41.山門から見る中雀門
同じく、高昌寺のホームページでは、山門の先に見える中雀門は、名ある武家屋敷の門を移築したものとも伝えられる。清楚な構成の中に落ち着きと気品が漂い、天井には6枚の絵が組み込まれている。山門と佛殿の中間に位置し、庫裡と僧堂を結ぶ廊下の中央に設けられる門である。前後してしまったが、高昌寺は、山号は護国山、宗派は曹洞宗、本尊は聖観音菩薩。新四国曼荼羅霊場の第五十番札所である。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/250秒 22mm ISO200 ) 露出補正 なし
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42.釈迦涅槃仏
足早に境内を巡ってくると、大きな釈迦涅槃像があった。平成10年11月1日に、石造涅槃仏としては日本で最大級の長さ10m、高さ3m、重さ200トンの白御影石で造られた石仏が安置されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/400秒 24mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
43.高昌寺のモミジ
そろそろバスの出発時刻だ。涅槃仏から下へ降りて、振り返ると、モミジが鮮やかだった。ここからまた四万十川まで、長い道のりを走る。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 116mm ISO200 ) 露出補正 なし
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