隠居の高野山詣で
南海灘波駅で落ちあい、9時20分発の【特急こうや】に乗って極楽橋でケーブルに乗り換えた。いつもは車で行くので、妙に遠足気分である。橋本から極楽橋までは、【天空】という観光列車が出ているが、前日までに予約をしておかないと乗れない。
あとで分かったことだが、【天空】の予約はまったくコンピュータ化がされていないのだ。当日なら、極楽橋行きは橋本駅で、橋本駅行きは、極楽橋の駅ではなく高野山のケーブル頂上駅で、空き席があれば求めることができる。
この発券方法は、昔ながらに駅員が一枚一枚手書きで発行し、席のシート表に埋まった席をチェックしている。????・・・なぜなのかよくわからない。鉄男くんには、そのほうが受けるのかもしれない。帰りのケーブル頂上駅で教えてくれたのは、明らかに鉄男くんと思われる若者だった。
我々が求めたのは、【高野山・世界遺産きっぷ】という組み合わせ切符である。この切符袋の中に、高野山でのバス乗り放題の切符が入っている。ケーブル頂上の高野山駅から、終点の【奥の院】までバスに乗って、ブラブラと歩いて帰ることにした。
実のところ、今までなんかいか高野山には行っているが、奥の院の墓所を歩いたことがない。私のサイトにブログ(Studio YAMAKO)を掲載している YAMAKO さんの、この8月に掲載された【高野山參詣】に刺激されて、お墓巡りをしてみた。この墓所は、高野山にある寺院がそれぞれの墓所を持っているらしい。この広大な墓所には、さまざまな企業が歴史に名前を残すかのように物故者を慰霊する墓を立てている。中には、今はなくなった企業の墓や企業名が変わった墓もある。旧松下電器の墓は、墓碑がちゃんとパナソニックと変えてあった。
奥の弘法大師御廟に近づくにつれて、歴史小説でおなじみの諸藩の墓もあって、歳をとってもあまり宗教心のない私には、単なる好奇心でしかないが、歴史の重みを感じる墓所ではあった。
私のブログに高野山の紅葉の写真は、2007年11月14日に記録として残っているが、金剛峯寺の境内や周辺の紅葉は、まだ少し早いようだった。
帰りに、せっかく来たのだからと【天空】に乗ってみた。ガラガラである。コンピュータ化すれば、もう少しお客が増えるのではないかと妙な心配をした。
新明和工業の慰霊碑 | 加賀前田家の墓 | 赤穂四十七士の墓 | 弘法大師御廟での修行を終え、宿坊に向かう修行僧 |
奥の院での紅葉:まだ少し早い | 金剛峯寺近くの紅葉:まだ少し早い | 天空:極楽橋にて 前2両は普通車で指定券なしに乗れる | 天空車内 席は、谷側の窓に向いている |