立冬になって、湖北の野鳥が気になってきた。天気予報を眺めながら、雨は降らないと思われる11月8日、まだ行ったことのない滋賀県高島市にある【
新旭水鳥観察センター】を訪ねて見ることにした。
地上デジタルTVになってから、目的とする地方の週間天気予報をいつでも確認できるようになった。また、スマホにも、地方を指定して天気予報を確認できる無料のアプリがある。天気予報のアプリは沢山あるが、私が使っているのは
primevision というところが提供している天気予報で、5日間の予報とそのうち 今日・明日は6時間毎の予報が出るのと、降水確率がついている。なかなか重宝する。
湖北の天気予報は、太平洋側とだいぶ異なるようだ。
カーナビで新旭水鳥観察センターを目的地に設定すると、泉北ニュータウンからは、近畿自動車道⇒名神高速道路⇒国道161号線を指定してくる。残念ながら、いつも京都に行く時に使う第二京阪道路からは、琵琶湖西岸を走る国道161号線につながる適切なルートがない。
名神高速道路の京都東IC を出て、すぐに(少しだけ国道1号線を走るが)国道161号線(湖西道路:無料になっている)に入るが、通勤時間帯で工事をしている区間があったりして、雄琴の出口あたりまで渋滞していた。志賀というところで、旧湖西道路は終わりで、後は旧来の161号線をひたすら走ることになる。途中、名神高速桂川のSA でおにぎりを買い、安曇川の道の駅藤樹の里でトイレ休憩したが、2時間40分くらいで目的地につくことができた。ガラすきの駐車場に車を駐めて、センターから北部に続く湖岸の散策路を歩いた。湖面には、沢山の水鳥が浮かんでいる。双眼鏡でよくみると、ほとんどが
オオバンである。これほど多くのオオバンの群れを見るのは、もちろん初めてである。
このオオバンの群れに混じって、
ホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、カンムリカイツブリ、カイツブリなどの水鳥が観察された。10時になって、観察センターの扉が開いた。一人¥200の入場を払って、観察室の中に入った。葦などで隔てられた湖面を備え付けのフィールスコープで覗きながら、我々が投げかける質問に学芸員(?)の石川さんという方が、親切にに答えてくださった。
家に帰ってからここで撮った名前に少し自信のなかった水鳥の写真を、メールに添付して問い合わせて見ると、以下のように親切な返事をいただいた。
送っていただいた画像はご推察の通り、オナガガモ雄ですね。
まだ尾羽が伸びていないようですが、体の色や、後頭部に伸びる白い線から間違いないと思います。
白鳥はまだ来ていないのかと尋ねてみると、今年の春、
爆竹で白鳥を脅かした事件があり、そのせいか近辺にはまだ現れていないという。だが、長浜の湖北水鳥センターの近くに40羽ほど飛来しているという。1時間ほどで行けるというので、そちらに回ってみることにした。湖北野鳥センターは、
2年と10ケ月ぶりである。
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新旭水鳥観察センターあたりから大崎観音方面を望む 湖面には多くの水鳥が浮かんでいる 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 78mm(35mm相当117mm) シャッター優先オート (1/800s ISO180 F5.0) 露出補正 +2/3 |
オオバンとキンクロハジロ:新旭水鳥観察センター 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO200 F6.3) 露出補正 なし トリミング |
ホシハジロ:新旭水鳥観察センター 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO280 F6.3) 露出補正 +2/3 トリミング |
ヒドリガモ♀:新旭水鳥観察センター 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO560 F6.3) 露出補正 +2/3 トリミング |
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オナガガモ♂:新旭水鳥観察センター 石川さんに送った写真 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO180 F6.3) 露出補正 +2/3 トリミング |
カイツブリ:新旭水鳥観察センター 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO250 F6.3) 露出補正 +2/3 トリミング |
カンムリカイツブリとホシハジロなど:新旭水鳥観察センター 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO280 F6.3) 露出補正 +2/3 トリミング |
カイツブリのチェース:新旭水鳥観察センター 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO220 F6.3) 露出補正 +2/3 トリミング |
琵琶湖の北を走って東岸に回りこみ、木之本から県道44号線を湖北野鳥センターの方向に車を走らせると、右手に迫った湖面が見えてくる。その湖面に白いものがチラチラと視野に入ってきた。あわてて道路左側の駐車スペースに車を駐めて、道路を越え湖岸に出てみると
コハクチョウが、
マガモや
キンクロハジロなどと採餌に夢中である。この湖岸は、水辺のすぐそばまでいけるので、比較的近くで観察できる。
風のなか
コハクチョウの鳴き声を SANYO(今はこのブランドはない)の PCM Recorder で録音してから、800mほど離れた【
湖北野鳥センター】に車をおいて、湖側の堤を歩いてみた。学芸員が教えてくれたヒシクイがちょっと離れた中洲に数羽いるだけで、他の水鳥は見当たらなっかった。
湖の湖面と堤を隔てる萱の茂みを動く鳥を家内が見つけた。枯れた萱に留まる小鳥に望遠の焦点を合わせると背羽の両脇に白い紋が見える。ジョウビダキである。頭部が黒っぽいので、ジョウビタキ雄だろう。泉北ニュータウンの近くでもジョウビタキには出会うが、雄に出会うのは珍しい。
見納めに、もう一度尾上の湖岸に戻って、コハクチョウの数を数えてみると幼鳥も含めて、49羽が観察された。
帰りは、北陸道の長浜IC から名神高速道路⇒京滋バイパス⇒第二京阪⇒近畿自動車道を走った。途中、名神高速道路の多賀SA でゆっくり休んだが、2時間30分ほどで帰ってきた。一日あれば、琵琶湖はゆっくりと一周できそうである。やはり琵琶湖は水鳥が濃いので、もう少し寒くなったら再度訪れてみたいと思っている。
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採餌をするコハクチョウの横に、オナガガモなど:湖北水鳥センター近くの湖岸 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO1600 F6.3) 露出補正 +2/3 トリミング |
コハクチョウとオオバン、ヒドリガモ、オナガガモ:湖北水鳥センター近くの湖岸 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO1800 F6.3) 露出補正 +2/3 トリミング |
コハクチョウとマガモ、ホシハジロ:湖北水鳥センター近くの湖岸 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO280 F6.3) 露出補正 なし トリミング |
コハクチョウ羽ばたき:湖北水鳥センター近くの湖岸 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO1250 F6.3) 露出補正 +2/3 トリミング |
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ヒシクイ:湖北水鳥センター 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO220 F6.3) 露出補正 なし トリミング |
ジョウビタキ♂:湖北水鳥センター 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO1800 F6.3) 露出補正 なし トリミング |
モズ:湖北水鳥センター 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO1000 F6.3) 露出補正 なし トリミング |
オナガガモ:湖北水鳥センター近くの湖岸 2012/11/8 NikonD7000 Σ50ー-500mm F4.5-6.3 500mm(35mm相当750mm) シャッター優先オート (1/800s ISO640 F6.3) 露出補正 なし トリミング |