検索結果: Studio YAMAKO

このブログを検索

大文字小文字を区別する 正規表現

Studio YAMAKOで“渡良瀬渓谷”が含まれるブログ記事

2019年12月 5日

上州紅葉巡り 11月14日 ④渡良瀬川高津戸峡と宝徳寺「床もみじ」(終)

頂上まで雲がかかっていない赤城の山を眺め、バスは国道353号線を渡良瀬渓谷鉄道の大間々駅へ向かう。渡良瀬川が流れる高津戸峡が次の目的地だった。バスは、神明宮の前にある駐車場に停められた。神明宮にお参りして高津戸峡を30分くらい散策した。
 そして、最後の目的地は少し北東へ行ったところの桐生市にある宝徳寺だ。ここで「床もみじ」を見る。時刻は3時15分。秋の陽は大分傾いてきた。期待した「床もみじ」だったが、紅葉そのものがまだ進んでいなかったので、パンフレットで見るようにはいかなかった。
 帰りのバスは、まず北関東自動車道に上がり、岩船JCTから東北自動車道に入った。途中、今年8月に駐車場が狭隘なため、元のところから2.5km南に移転した蓮田SAに寄ったが、駐車台数が約3倍、商業施設の規模が約2倍と大きく拡張され、NEXCO東日本最大級の施設となっていた。奥様方は忙しく、最後のお買い物をしていた。
 今回のバスツアーは、興味あるコースだったが、一番良かったのは最初に立ち寄った青龍山吉祥寺だった。大きなお寺ではないが、山門、釈迦堂、本堂(方丈)と境内の庭園が良かった。

53.大間々神明宮
群馬県のみどり市(旧大間々町)にある。わたらせ渓谷鉄道わたらせ渓谷線・大間々駅の北東、渡良瀬川の高津戸峡の「ながめ公園」の脇に境内がある。境内の由緒書によると、鎮座650年、中興遷座四百年の記念事業として平成12年に社殿が新築されたようで、社殿の右手に旧社殿らしき祠があった。社伝によると、南北朝時代の貞和3年(1347年)、現在地の東100mほどの渡良瀬川の伊勢ケ淵岩頭に、天照皇大神が文袋坊によって祀られ、黒川郷(渡良瀬川流域の里)の一宮として崇敬された神社。慶長2年(1597年)大間々町の鎮守として、現在地に仮宮をたて、慶長4年(1599年)正式に遷座したという。境内の左手奥には、貞和3年に祀られた石祠が、御隠居様として祀られているそうだ。 慶長4年以来、明治12年まで、21年目毎に社殿の建て替え、または修復などの式年遷宮が行われていたが、明治20年、大間々町の大火で社殿を焼失。ただちに再建されたが、明治23年、再度の火災に遭い、社殿を縮小して再建された。現在の社殿は、平成12年に再建された総桧造という。 私が住むところにも神明社がある。wikipediaによれば、伊勢信仰に分類される神社(神明社、神明宮、皇大神社、 天祖神社 など天照大御神を主祭神とする) は、4425社あるという.

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 56mm ISO100 ) 露出補正 なし
191114_053.jpg
54.家内安全 商売繁盛 家敷守護の神
神明宮にお参りして、20分くらい渓流沿いに歩くことにする。下流の赤い高津戸橋の方へ歩くという奥様方と分かれ、Kさんのご主人と私は上流の「はねたき橋」へと歩くことにした。高津戸峡(渡良瀬川)の右岸を歩き始めると稲荷様があった。家敷とは屋敷のことをいう。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO140 ) 露出補正 なし
191114_054.jpg
55.身体健全 交通安全 家内安全 疫病退散の神
今度は天王様(八坂神社)の社があった。他にも愛宕様、御隠居様、八幡様、弁天様といったお宮があるようだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO220 ) 露出補正 なし
191114_055.jpg
56.高津戸峡
右下に高津戸峡の流れが見えてきた。紅葉は見られない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 78mm ISO1250 ) 露出補正 なし
191114_056.jpg
57.「はねたき橋」
橋が見えてきた。右手の崖の下に、「はね滝」があるという案内板があった。案内板には「渡辺崋山は毛武遊記に天保2年(1831年)10月16日この処に訪れ『社の後、巌をとり木の爆に下ればはね滝という。渡良瀬川の上流にて水石せかれて爆をなすよりかく呼ばれなるべし。夏の程は香魚(アユ)下流より登り、この滝を越えんと飛び歩き、岩に座して網を差し出せば誤りてその中に落つるを獲る。一時で数百緒まことに愉快なるぞ』と記し、また、幕府巡見使は天保9年(1838年)4月20日、はね滝を見分したと大泉院日記(神明宮宮司家)に記されている。神明宮」と書かれていた。崖の下は覗くことが出来ない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
191114_057.jpg
58.「はねたき橋」から渓谷を眺める
紅葉には、時期的にまだ少し早かったのだろう。まだ2時半だが、陽はだいぶ傾いてきた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO900 ) 露出補正 なし
191114_058.jpg
59.「はねたき橋」を渡る
「はねたき橋」は、以前は吊り橋だったが、1994年に架け替えられた。大間々地区のシンボル的な存在であり、夜間にはライトアップもされる。 橋の床には全国から寄せられた鳥や花などを描いたタイル絵が120枚埋め込まれているそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
191114_059.jpg
60. 高津戸ダム
「はねたき橋」を渡ってみた。高津戸ダム があった。高津戸峡のは美しい景観を残すため、渓谷の上流端に設置されている。このダムは水力発電専用のダムで直下の高津戸発電所では、年間2,000万kWhの電力を発電することが可能で、一般家庭の約5,500軒分の需要を賄えるそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
191114_060.jpg
61.「はねたき橋」のタイル絵 -1
全長120m、幅3.5mの歩行者専用橋である「はねたき橋」の床には、多分、小・中学生が書いたと思うタイル絵が埋め込まれているが、ふと目を落とすとチョウが描かれていた。これはアゲハだ。よく描かれてている。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
191114_061.jpg
62.「はねたき橋」のタイル絵 -2
チョウが描かれた絵は1枚だけではなかった。これはキアゲハとアゲハの合いの子のような絵になっている。このタイルの上に見える絵にもモンシロチョウとキチョウのようなチョウが描かれている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
191114_062.jpg
63. 「はねたき橋」のタイル絵 -3
もう1枚あった。これはキアゲハだ。他にもあるかもしれない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 60mm ISO280 ) 露出補正 なし
191114_063.jpg
64.大光山宝徳寺
高津戸峡の神明宮の前の駐車場をバスが出たのは午後3時だった。大光山宝徳寺の駐車場には15分ほどで着いた。宝徳寺も臨済宗建長寺派の寺である。宝徳寺のホームページによると、宝徳寺は臨済宗大本山建長寺第73世仏印大光禅師を開山として、桐生地域の領主であった、桐生佐野正綱公の開基により室町時代の宝徳年間(1450年頃)に創建された禅寺だそうだ。天正元年に桐生佐野家が太田の由良家に滅ぼされると、寺は保護者を失い荒廃していた。しかし地域の人々の力により、再び隆盛となり江戸中期には当山17世の天渓和尚が大本山建長寺186代管長を務めたといったことが記されている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
191114_064.jpg
65.宝徳寺 拝観入口へ
前の写真の角を左に石段を上る。白壁の塀に沿って、拝観入口へのアプローチを歩く。陽がだいぶ低くなった。「床もみじ」は見られるだろうか。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
191114_065.jpg
66.本堂入口へ
「床もみじ」は本堂(方丈)に上がって鑑賞する。この秋の「床もみじ」特別公開期間は令和元年11月9日(土)~28日(木)午前9時~午後4時となっていた。本堂へ上がるところの左手には枯山水の石庭がある。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 35mm ISO360 ) 露出補正 なし
191114_066.jpg
67.双龍
本堂に上がる。正面に水墨画で龍が描かれた襖があった。この襖絵の作者は、宝徳寺の本山である鎌倉建長寺の龍王殿(方丈)の襖絵を描いたことでも知られる白浪画伯だそうだ。本堂正面の内陣の向こう側に、この襖絵と対になった龍の襖絵があり、それで、双龍というのだろう。雙龍「 白浪」の雅号があった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 34mm ISO2800 ) 露出補正 なし
191114_067.jpg
68.「床もみじ」 -1
本堂(方丈)の正面の床が黒光りしている。特別公開の時は、参拝者はご本尊が祀られている内陣を背にして座り、黒く磨かれた28畳の漆塗り?の床に映るもみじを鑑賞する。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 34mm ISO1100 ) 露出補正 なし
191114_068.jpg
69. 「床もみじ」 -2
たくさんの参拝者が床の縁に座って、カメラ、スマホで撮影しているので、なかなか良いポジションを探せない。時刻としては正面にあるもみじに西日が当たり、丁度よかったのかもしれない。あと数日すれば、もみじはもう少し鮮やかになっただろう。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
191114_069.jpg
70.床
床は見事に磨き上げられている。漆塗りの床なのだろう。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_070.jpg
人が映る床
磨き上げられた床は、それぞれ工夫をして写真を撮ろうとしている人たちの姿を映す。「床もみじ」ならぬ、「床人間」か。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/80秒 48mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_071.jpg
72.「枯山水」
本堂の前は「枯山水」の石庭になっている。平安時代後期に「枯山水」という言葉が生まれ、当時は池も水もない所に、自然の景観を見立てた石組みを枯山水と呼んだ。「水を表現する砂」の「枯山水」が作られたのは、応仁の乱(1467年)後の経済疲弊により大規模な池泉庭園が困難となり、「枯山水」が流行したからと言われている。抽象的な表現の庭が室町時代の禅宗寺院で特に用いられ発達したという。一昨年は京都で竜安寺(臨済宗妙心寺派)の石庭を見てきた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO500 ) 露出補正 なし
191114_072.jpg
73.宝徳寺 方丈
「床もみじ」の鑑賞を終え、本堂を下がる。本堂(方丈)を振り返ると奥にあった双龍の襖絵が眺められた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 40mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_073.jpg
74.方丈全景
本堂を下がって、方丈全体を眺められるところに移動する。造りは禅宗方丈様式といい、室町時代に京都の臨済宗を中心に盛んに造られたものだそうだ。 関東には数ヶ寺しかないようだ。禅の精神から質素な造りとなっている。陽も陰り「床もみじ」の写真を撮る人の数はすっかり少なくなっていた。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO2000 ) 露出補正 なし
191114_074.jpg
75.石庭
本堂に上がったところと反対の方から石庭を眺める。陽は西に傾き日陰になっている。床に映っていたもみじには日が当たらなくなっていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO250 ) 露出補正 なし
191114_075.jpg
76.Hand Drip Coffee
駐車場へ戻る道に屋台のHand Drip Coffee屋さんが出ていた。少々違和感を感じるがこれも参拝者を労うおもてなしなのだろう。「床もみじ」の写真を撮っていた時、周囲には中国からの観光客も多かった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_076.jpg


2019年11月22日

上州紅葉巡り 11月14日 ①青龍山吉祥寺

バスツアーもあちこちへ行っているので、目新しいところがなくなってきた。そんな中で「宝徳寺床もみじ 青龍山吉祥寺 上州紅葉5景めぐり」というツアーがあった。コースは群馬県の沼田の近くにある青龍山吉祥寺のもみじを鑑賞し、原田農園というところで昼食のあと、沼田市内の沼田城跡を見て、そこから南東へ移動の途中でバスが路上駐車して赤城山の全景を撮らせてくれた。次に渡良瀬渓谷鉄道の大間々駅の近くの高津戸峡を散策し、最後は宝徳寺の「床もみじ」だった。いつもご一緒するKご夫妻をお誘いしご一緒した。
 またも天気予報は芳しくなく「雨が降らなければいいや」というところだった。朝7時集合の横浜は雨が降っていたが、段々と好転し、昼近くから晴れ間が広がったのは幸いだった。
 東国花の寺百ヶ寺群馬11番札所という青龍山吉祥寺からツアーを振り返っていく。

青龍山吉祥寺 X650.jpg 境内図 青龍山吉祥寺パンフレットより

1.関越道 前橋付近を走る
青空が広がってきた。赤城山が上まで見られる。右側にある高い建物は群馬県庁だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
191114_001.jpg
2.虹
バスは沼田へ向かって走る。晴れ間は出ているのだが、雨が降ってきた。すると左側に大きな虹がかかるのが見えた。私は右側の列に座っていたので、2mほど離れた窓越しに撮らなくてはならなかった。もちろんトリミングしている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
191114_002.jpg
3.青龍寺吉祥寺 山門
関越道を沼田で下りて、川場村というところにある吉祥寺の駐車場に着いた。青龍寺吉祥寺は鎌倉建長寺を本山とする臨済宗の禅寺である。 吉祥寺創建は南北朝時代の暦応2年(1339年)建長寺42世中巌円月禅師を開山和尚とし大友氏時により創建された。建長寺派四百有余ヶ寺の寺院の中で一番北域に位置することから、建長寺北の門とも呼ばれている。山門は文化12年(1815年)に関寧大器和尚によって再建された。入母屋造で、間口8.5m、奥行き5.5m、12本の丸柱仕上げで建てられている山門である。勅額(皇帝や天皇が与える扁額を勅額という)の「青龍山」の文字は、北朝第4代天皇 後光厳天皇御染筆という。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO800 ) 露出補正 なし
191114_003.jpg
4.円月池と丈六の滝
山門の手前右側に池があった。もみじに目を奪われる。池の中にある岩から丈六の滝が流れ落ちるが、この水は何処から引き込まれているのだろうか。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 56mm ISO500 ) 露出補正 なし
191114_004.jpg
5.山門から本堂への参道を見る
細い石畳の参道だが両側にもみじが迎えてくれた。山門右手には楼上へ上がる階段があり、楼上には文殊菩薩を中尊に十六羅漢像が祀られている。同行したKさんのご主人は楼上へ上がられたそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO800 ) 露出補正 なし
191114_005.jpg
6.本堂への参道
石畳には苔が生え、落ち葉がちりばめられている。余談だが、フィルム時代は露出はシャッタースピードと絞り値で調整したが、最近の進歩したデジタルカメラではISO感度もその役割を担う。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
191114_006.jpg
7.釈迦堂のもみじ
本堂の手前左手に釈迦堂があった。祀られている釈迦如来坐像の説明札があった。菩提樹の下で静かに瞑想するお釈迦様の姿を現したものだそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO1000 ) 露出補正 なし
191114_007.jpg
8.鐘楼
赤い実が鐘楼を引き立てる。何という木の実かネットで探してみたがわからなかった。青龍山吉祥寺は花寺と称されている。春から秋にかけて多くの草花が境内に咲き、目を楽しませてくれるという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO640 ) 露出補正 なし
191114_008.jpg
9.古月庵
宝物殿として参拝者も見学できるようだったが、団体のツアーのため時間的にその余裕がなかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO320 ) 露出補正 なし
191114_009.jpg
10.聖観音
上州観音霊場 29番札所になっている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO280 ) 露出補正 なし
191114_010.jpg
11.鮮やかなもみじ -1
瓦葺の屋根にかかるもみじは鮮やかに見える。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 66mm ISO800 ) 露出補正 なし
191114_011.jpg
12.本堂回廊と臥龍庭
本堂前の前に立つと、左手に本堂の建物とその回廊、その前には禅寺らしい庭があった。延宝3年(1675年)に再建された本堂は、108坪の山内最大の建物で、禅寺に相応しい質素な作りになっているが、欄間や仏像などは禅の精神と威厳を充分に示していると言われる。臥龍庭は武尊岩と小石と杉苔で作った枯山水。水の流れ雲の動きに横たわる龍を現しているそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO500 ) 露出補正 なし
191114_012.jpg
13.マメガキ(豆柿)
すっかり葉が落ちた木に小さな柿の実がなっていた。マメガキというらしい。中国から持ち込まれたとされる渋柿の一種で、食用というよりは「柿渋」を採取する用途の方が主だったようだ。とはいっても、褐色を帯び始めるくらい熟したものはとても甘くておいしく食べられるという。大きさは直径2cmほどの小さな実で、実が綺麗なオレンジ色の間はまだ少し渋味が抜けきらず、2回くらい霜に当たって黒ずんだような褐色になってくると渋が完全に抜けて甘くなるという。

  Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 62mm ISO560 ) 露出補正 なし
191114_013.jpg
14.鮮やかなもみじ -2
観光客は多いがこんな静かなところもあった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 35mm ISO1600 ) 露出補正 なし
191114_014.jpg
15.鮮やかなもみじ -3
藁ぶき屋根の釈迦堂の前にももみじがあった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 92mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_015.jpg
16.鮮やかなもみじ -4
紅葉は見ごろだった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 92mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_016.jpg
17.秋の実り
きれいな実がなっていたが、名前がわからない。マメカキとは違うようだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO560 ) 露出補正 なし
191114_017.jpg
18.釈迦堂
宝泉殿とも呼ばれる。寛政2年(1790年)に天嶺慧鑑和尚によって再建された建物だ。吉祥寺のパンフレットや、ホームページを見ても、建物についての解説があるのは山門、本堂とこの釈迦堂だけだった。その建築年は、山門が1815年に再建、本堂が1675年に再建、釈迦堂は1790年の再建である。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO200 ) 露出補正 なし
191114_018.jpg
19.釈迦堂内部
釈迦堂の中に入って見た。堂内中央には本尊釈迦三尊像、左右奥には中興開山和尚像が祀られている。中でも中央正面にひときわ大きな釈迦如来坐像は、当山の本尊で、鎌倉時代後期の作と伝えられ群馬県の重要文化財になっているそうだ。また、入り口左側には見上げるような楠の一枚板、樹齢1000年と云われる板に48世智顕英行住職が書いた「摩訶般若波羅蜜多心経」を彫上げた般若板がおかれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_019.jpg


2014年10月 5日

奥日光の蝶 9月12日


  9月11日~12日、足利から奥日光へドライブ旅行をした。11日はあいにくの雨、その雨の中、足利学校や鑁阿寺を見て歩き、渡良瀬渓谷沿いに日光へ出て、その日は日光湯元温泉に泊まった。2日目の9月12日は快晴となった。朝から、蝶たちが飛び出している。撮影ポイントは、湯元温泉、千手ケ浜、小田代ヶ原、赤沼だったが、多いのはミドリヒョウモンとウラギンヒョウモンで楽しみは少なく、しかも擦れている個体が多い。湯元温泉でクジャクチョウ、小田代ヶ原でキベリタテハに会えたのが救いである。

クジャクチョウ;クリックすると大きな写真になります。 1.クジャクチョウ
朝、車で出発しようとトランクに荷物を載せていると、駐車場の脇にあるアザミの花に複数の蝶が舞うのが見えた。さっそく近づいてみると、まず、クジャクチョウを見つけた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン♀;クリックすると大きな写真になります。 2.ミドリヒョウモン♀
♂の鮮やかなオレンジ色に比べ、♀は暗緑色に見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン♀;クリックすると大きな写真になります。 3.ウラギンヒョウモン♀
立派なウラギンヒョウモンがいた。小学生の時、林間学校で日光湯元に来て、その時に採ったウラギンヒョウモンの♀をオオウラギンヒョウモンとして、当時会員になっていた少年昆虫同好会に報告したところ、日光にはオオウラギンヒョウモンの記録はないと言われた。もう一度確認したところ、後翅縁のv字模様がなく、ウラギンヒョウモンの♀でしたと訂正したことを思い出した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモン♀ 4.ウラギンヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモン♀
下にいるウラギンヒョウモンは♂だろうか、♀だろうか? 翅の色から見ると♂のようだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 60mm ISO200 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン♀、クジャクチョウ、イチモンジセセリ;クリックすると大きな写真になります。 5.ミドリヒョウモン♀、クジャクチョウ、イチモンジセセリ
ノアザミの花で3種の蝶が吸蜜している。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン♀;クリックすると大きな写真になります。 6.ウラギンヒョウモン♀
ウラギンヒョウモンの♀は、まだ擦れていない、きれいな個体が多い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 70mm ISO200 ) 露出補正 なし
イチモンジセセリ;クリックすると大きな写真になります。 7.イチモンジセセリ
湯元温泉の駐車場のノアザミで、もう少し撮っていたかったが、出発となった。中禅寺湖近くの赤沼車庫で、低公害バスの時間を待つ間、その周囲に咲く、ノアザミに来ていたイチモンジセセリを撮った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン♀;クリックすると大きな写真になります。 8.ウラギンヒョウモン♀
きれいな個体だった。♂のようにも見えるが、♂にある前翅の性標が見られない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
千手ケ浜 ミドリヒョウモン♀;クリックすると大きな写真になります。 9.千手ケ浜 ミドリヒョウモン♀
赤沼から低公害バスで千手ケ浜に着いた。バス停から中禅寺湖畔まで、10分ほどだ。千手ケ浜はミドリヒョウモンとウラギンヒョウモンしかいなかった。このあたりにはシロヨメナが群落となって咲いていて、その白い花にも蝶たちはやってくる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO640 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン♂とウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。 10.ミドリヒョウモン♂とウラギンヒョウモン
ミドリヒョウモンとウラギンヒョウモンが、ノアザミに、次から次と訪れる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 130mm ISO200 ) 露出補正 なし
ルリシジミ;クリックすると大きな写真になります。 11.ルリシジミ
なにか違う種かと思って近づくが、ルリシジミだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 112mm ISO200 ) 露出補正 なし
シロヨメナで吸蜜するミドリヒョウモン♂;クリックすると大きな写真になります。 12.シロヨメナで吸蜜するミドリヒョウモン♂
ミドリヒョウモン♂は、擦れている個体がほとんどだった。この個体はきれいなほうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
アカタテハ;クリックすると大きな写真になります。 13.アカタテハ
千手ケ浜から千手ケ浜のバス停に戻ってきた。バスが来るまでの時間、蝶を撮る。シロヨメナの花にアカタテハがやってきた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
ノアザミとミドリヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。 14.ノアザミとミドリヒョウモン
ノアザミとしたが、アザミにもいろいろな種類がある。ニッコウアザミというのもあり、ノアザミと良く似ている。このミドリヒョウモン♂は破損していない比較的きれいな個体だ。というより、きれいな個体を選んで撮るほど数が多い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO320 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン裏面;クリックすると大きな写真になります。 15.ミドリヒョウモン裏面
ミドリヒョウモン独特の裏面後翅を撮る。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン♂ -1;クリックすると大きな写真になります。 16.ミドリヒョウモン♂ -1
この個体も比較的きれいだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250「秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
破損したミドリヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。 17.破損したミドリヒョウモン
左側の翅がボロボロになったミドリヒョウモン♂。それでもがんばって、ノアザミで吸蜜している。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250「秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン♂ -2;クリックすると大きな写真になります。 18.ミドリヒョウモン♂ -2
とにかくミドリヒョウモンとウラギンヒョウモンしか撮る蝶がいないのだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250「秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
キベリタテハ 小田代ヶ原;クリックすると大きな写真になります。 19.キベリタテハ 小田代ヶ原
千手ケ浜からハイブリッドバスに乗って、小田代ヶ原で下りた。シカ除けの回転扉から小田代ヶ原周回路の中に入る。しかし、周回路は途中で工事中の区間があり、そこまで行って引き返すことになる。木道の一部補修が行われているところで、先に歩いていた友人のご主人が、敷いてあるベニア板のところにキベリタテハが止まっていルのを知らせてくれた。慎重に近づいて撮るが、背景がどうにもならない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250「秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
梢に止まるキベリタテハ;クリックすると大きな写真になります。 20.梢に止まるキベリタテハ 人が通ると飛び立って、周囲を旋回し、近くの梢の葉に止まった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250「秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
キベリタテハ開翅;クリックすると大きな写真になります。 21.キベリタテハ開翅
しばらく待っていると、また、前のところに戻ってきて口吻を伸ばしている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250「秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
ルリタテハ;クリックすると大きな写真になります。 22.ルリタテハ
小田代ヶ原バス停にルリタテハがいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250「秒 140mm ISO6400 ) 露出補正 なし
梢に止まるルリタテハ;クリックすると大きな写真になります。 23.梢に止まるルリタテハ
ローアングルで撮ろうと近づくと、飛び立ってしまい、キベリタテハと同じように近くの木に避難する。湯元、千手ケ浜、小田代ヶ原で蝶の写真を撮ったが、クジャクチョウ、キベリタテハ以外は、いつも撮っている蝶ばかりだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250「秒 140mm ISO6400 ) 露出補正 なし


2014年10月 2日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日~12日 (4)快晴の奥日光 9/12


 翌9月12日は快晴になった。この日は戦場ヶ原の起点となる赤沼へ行き、低公害バスに乗り換えて、千手ヶ浜、小田代ヶ原へ行く計画だ。

 朝食の時間が朝8時と遅めだったので、それまで湯ノ湖畔を歩いてみる。釣り人がひとり、ふたりいるだけで湖は静寂そのものだった。温泉寺も見たかったが、食事の時間もあるので、赤沼へ行く途中に寄ってもらうことにし、湖畔でのんびりと湖と山を眺める。近くにある駐車場には大型バスがいっぱい駐車していた。けっこう泊り客があるのだなと思う。蝶も飛び始めている。

  予定より少し早く朝食を始めることができ、9時に出発した。荷物も車に積み込んでいる時に、近くに咲くアザミ(ニッコウアザミ?)の花に蝶が来ているのが見えた。クジャクチョウもいて、数ショットを撮った。

 温泉寺に寄って、赤沼車庫に向かう。千手ヶ浜へ行く次の低公害バスは10時20分発である。雲一つかかっていない男体山がきれいに見える。蝶も飛んでいて、発車までの時間が楽しめた。この日は低公害バスもそれほど混んでいないようで、ゆうゆう着席できた。1回300円である。
 低公害バスを終点の千手ヶ浜まで乗った。西の海まで歩くコースもあるが、まっすぐ中禅寺湖畔の千手ヶ浜に出た。周囲はシロヨメナの花がいっぱいだ。二人の御婦人方を湖畔に残し、私は蝶を追った。ウラギンヒョウモンとミドリヒョウモンばかりで、変化がない。D5300のバリアングル・モニターで湖と男体山を背景に入れた蝶をとろうと試みたが、蝶から45cmの距離をとらなくてはピントが合わず、思うようにいかなかった。HS50を車の中に置いてきたのが残念だ。

 千手ケ浜11時55分発のバスで、小田代ヶ原まで戻る。ここで2時間ほど滞在した。「休暇村日光湯元」で用意してもらった昼飯のおにぎりを小田代が原の木道に腰かけて食べた。小田代ヶ原を北へ進み、戦場ヶ原に沿って自然研究路を赤沼へ戻るトレッキング・コースもあったが、小田代ヶ原の木道が付け替え工事中で通行止めになっていた。
 再び、小田代ヶ原13時57分発のバスに乗り、赤沼車庫に戻った。いろは坂を下って、日光の町への車中で、天然氷のかき氷が食べたいということになり、どうせならと金谷ホテルに寄った。Cafeで友人の奥様が注文した宇治金時は最高に美味しかったそうだ。

  金谷ホテルの120年を超える建物を眺め、帰路につぃた。夜7時半に横浜に到着。今回の走行距離は約500kmであった。

1.朝の湯ノ湖
朝、7時20分、湯ノ湖の空は雲一つない快晴だった。金精峠を背に中禅寺湖方面を眺める。男体山はこの左側になる。絞り優先オートの絞り値がf11になっているのを気づかずに撮ってしまっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
朝の湯ノ湖;クリックすると大きな写真になります。
2.朝の光が輝く湖面
昇り始めた太陽が湖面を射す。湖畔の朝がすがすがしい。男体山は前にある山の向こう側にある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/640秒 31mm ISO200 ) 露出補正 なし
朝の光が輝く湖面;クリックすると大きな写真になります。
3.釣り人
朝の湖畔で釣りをする人がいた。ヒメマス、ホンマス、ニジマスが釣れるらしい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
釣り人;クリックすると大きな写真になります。
4.金精山
湯ノ湖畔から望む金精山は標高2,244m。群馬県片品村と栃木県日光市の境界にある。中腹の金精峠(2,024m)は、日光山の僧や修験者たちの修行の場として開かれたといわれ、峠の頂には金精神社が祭られている。金精峠の下を貫く国道は国道120号であり、日本ロマンチック街道の一部に属す。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
金精山;クリックすると大きな写真になります。
5.湯ノ湖畔のボート・ハウス
ボートがたくさん並んでいた。まだ、湖面にボートの影はない。今日は夏休みも終わった平日である。もう閑散としているのだろうか。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
湯ノ湖畔のボート・ハウス;クリックすると大きな写真になります。
6.日光山温泉寺
朝の散歩で見る時間がなかった温泉寺を観たかった。宿を出発して国道120号へ出る手前で温泉寺に寄ってもらった。日光山温泉寺(おんせんじ)は、世界遺産である日光山輪王寺の別院で、日光開山 勝道上人(しょうどうしょうにん)が、延暦7年(788年)に、この湯元温泉を発見し、病苦を救う薬師如来をお祀(まつ)りしたのがはじまりだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 27mm ISO350 ) 露出補正 なし
日光山温泉寺;クリックすると大きな写真になります。
7.立ち並ぶ石灯籠
本堂(薬師堂)に向かう参道の脇には石灯籠が立ち並んでいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 27mm ISO350 ) 露出補正 なし
立ち並ぶ石灯籠;クリックすると大きな写真になります。
8.薬師堂
昭和41年の台風で、この薬師堂は倒壊してしまった。しかし不思議にも本尊である薬師如来は無事だった。その奇跡に感激した地元の人々と輪王寺の発願で、薬師堂は全国にも珍しい温泉の源泉からそのまま引かれた湯船を庫裡に持つ寺として、昭和48年11月に再建され、現在にいたっているという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 35mm ISO1250 ) 露出補正 なし
薬師堂;クリックすると大きな写真になります。
9.赤沼車庫から眺める男体山
9時40分に千手ヶ浜、小田代ヶ原へ行く、低公害バスの乗り場がある赤沼車庫に着いた。男体山の全容が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/400秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
赤沼車庫から眺める男体山;クリックすると大きな写真になります。
10.林間の道
赤沼車庫10時20分発のバスは、ハイブリッド・バスロードと称される林間の1車線道路を、木漏れ日を浴びながら走る。一番前の席に陣取った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 38mm ISO6400 ) 露出補正 なし
林間の道;クリックすると大きな写真になります。
11.ハイブリッドバス
我々を乗せた低公害バスは千手ヶ浜のバス停に着いた。ここが終点である。このバスはセレガといい、日野自動車製で画期的なクリーンディーゼルシステムを有する。クリーンエンジンと尿素SCRシステムを組み合わせ、NOx(窒素酸化物)・PM(ススなどの粒子状物質)を、また省燃費の達成によりCO2(二酸化炭素)の排出量を同時に低減するという。エンジンで使った空気は汚さずに自然に返し、地球にきれいな空気(AIR)の循環(LOOP)を保つことを目指しているそうだ。そして、バッテリーに蓄えられたエネルギーを効率よく併用する。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ハイブリッドバス;クリックすると大きな写真になります。
12.千手ヶ浜と男体山
千手ヶ浜バス停で降り、中禅寺湖畔に歩く。10分くらいで千手ケ浜に着いた。ここからも男体山が眺められた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/500秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
千手ヶ浜と男体山;クリックすると大きな写真になります。
13.低公害バス 「わたすげ号」
千手ヶ浜で小一時間を過ごし、再び11時55分発のバスで、小田代ヶ原に向かう。どうやら1台のバスが行ったり来たりしているらしい。運転手さんも同じ人だった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 105mm ISO450 ) 露出補正 なし
低公害バス 「わたすげ号」;クリックすると大きな写真になります。
14.シカ除けの回転扉
小田代ヶ原もシカにより多くの植物が激減したそうだ。これまでたくさん見られたクガイソウが減ったため、それを食草としているコヒョウモンモドキが絶滅してしまったという。平成9年に栃木県が小田代ヶ原全体を電気柵で囲い、シカによる食害から植生を守る試みを行っている。シカの絶対数が増加しているので、部分的に電気柵で囲うことは奥日光全体のシカ食害に対して抜本的な対策にはならないが、植物群落の中でもとくにデリケートで希少価値の高い湿原植物群落の保護は緊急に必要な施策であり、人はこの電気柵で囲まれた小田代ヶ原へ、この扉から入ることになる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 18mm ISO3600 ) 露出補正 なし
シカ除けの回転扉;クリックすると大きな写真になります。
15.小田代ヶ原
回転扉の中に入ると、小田代ヶ原が広がっていた。白樺の木=貴婦人の左側に見えるのが山王帽子山(2,077m)、そのすぐ右側が太郎山(2,367m)、ちょっと雲に隠れているのが、小真名子山(2,323m)、大真名子山(2,375m)、そして裾野しか見えていない男体山(2,486m)だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/400秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
小田代ヶ原;クリックすると大きな写真になります。
16.貴婦人 -1
小田代ヶ原の広さは戦場ヶ原の約4分の1。湯川の西側に広がる周囲2キロの草原で、 ミズナラの林に囲まれている。 そして小田代が原には有名な1本の白樺の木が あって、貴婦人と呼ばれていることは知っていた。貴婦人の写真を見る機会は多い。後ろに見えるのは、太郎山。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 90mm ISO250 ) 露出補正 なし
貴婦人 -1;クリックすると大きな写真になります。
17.小田代ヶ原の草原
草原には、ウマノアシガタ(6~7月)、ホザキシモツケ(7~8月)、ニッコウアザミ(7~8月)などの高山植物が咲くという。初夏から夏にかけて花を見られるが小田代ヶ原は、秋も味わい深いが、特に、ミズナラの黄葉や、草原の草紅葉は絶品だといわれる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 32mm ISO220 ) 露出補正 なし
小田代ヶ原の草原;クリックすると大きな写真になります。
18.木道
この日は、比較的観光客が少なく、まだ新しい木道を歩く人も少なかった。「休暇村日光湯元」で調達した昼飯のおにぎりを、木道に腰かけ、足を草原に投げ出して、広々とした草原と男体山を眺めながらて食べた。人が多い時にはひんしゅくを買う行為だが。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/640秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
木道;クリックすると大きな写真になります。
19.貴婦人 -2
貴婦人という愛称を持つ白樺は、ハイカーばかりか、プロ・アマ問わずカメラマンたちの人気の的で、その良きモデルとなってくれる。朝霧に浮かぶ貴婦人の写真は見る機会が多い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
貴婦人 -2;クリックすると大きな写真になります。
20.男体山と貴婦人 -1
小田代ヶ原の周囲を回るコースを歩きはじめた。しばらく行くと工事中になり、行き止まりとなってしまった。そのあたりから貴婦人を見ると、男体山が背景になる。雲一つない男体山に雲の影がかかる。絞り優先オートの絞り値がとうとう f14 になってしまっていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 56mm ISO800 ) 露出補正 なし
男体山と貴婦人 -1;クリックすると大きな写真になります。
21.男体山と貴婦人 -2
小田代ヶ原の周りには白樺の木が生え、木道から小田代ヶ原を眺めると、こんな風景になる。キベリタテハが修理中の木道に止まっていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
男体山と貴婦人 -2;クリックすると大きな写真になります。
22.男体山の山肌
小田代ヶ原を13:57に出る低公害バスに乗り、赤沼に戻る。また、同じバス、同じ運転手さんだった。再び男体山を仰ぎ見る。男体山は中禅寺湖北岸の二荒山神社から登るのが一般的なようだ。中腹で林道歩きが挟まるが、それ以外はほぼ一直線の単調な登り。樹林帯を抜けるのは山頂が間近に迫ってから。晴れていれば、眼下に雄大に広がった中禅寺湖や戦場ヶ原の景観を目にして感動を覚えるという。男体山は何ヵ所も大規模な土砂崩れが起きていて山肌はボロボロ、悲惨な状態 だという。土砂崩れの筋は遠くからでも見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 116mm ISO280 ) 露出補正 なし
男体山の山肌;クリックすると大きな写真になります。
23.日光白根山 標高2,578m
赤沼車庫のバス停の前にある売店のかたに「ここから白根山は見えますか?」と尋ねてみた。親切に見える場所まで連れて行ってくれ、「あの山頂が3つに割れているのが白根山です。」と教えてくれた。白根山は草津にもあるため、区別するために日光白根山と呼ばれる。草津白根山(2,160m)より高い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
日光白根山 標高2,578m;クリックすると大きな写真になります。
24.日光金谷ホテル入り口
帰路、天然氷のかき氷を食べるために日光金谷ホテルに寄った。現存する日本最古の西洋式ホテルで120年を超えるホテルの建物は、平成17年11月に国の有形文化財として登録された。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 48mm ISO3200 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル入り口;クリックすると大きな写真になります。
25.日光金谷ホテル 玄関と本館
正面の建物が本館であり、1階は昭和11年建設、そして2階、3階は明治26年の建設だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 玄関と本館;クリックすると大きな写真になります。
26.日光金谷ホテル フロント
ここは玄関を入って右側にあるフロントだ。決して豪華ではなく、むしろ質素であるが格調を感じる。f14 には困ったものだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/15秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル フロント
27.日光金谷ホテル 別館
この建物は本館に向かって右側に立つ別館だ。昭和10年の建設であるが、見たときは一瞬、本館よりも古いのかなと思う。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/15秒 18mm ISO2500 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 別館
28.日光金谷ホテル 別館の玄関
別館は木造、一部鉄筋コンクリート造りの3階建てで、その玄関の前には、「天王皇后ご宿泊記念」と彫られた石碑があった。玄関の扉の脇には、左右に尾長鳥のような彫刻がされていて、その下にも左右に獅子の彫刻があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/160秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 別館の玄関;クリックすると大きな写真になります。
29.日光金谷ホテルの庭園
別館の脇から、庭園に行くことができた。「どうぞご覧ください」と案内されたので踏み入ってみる。右側が別館である。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 250/秒 18mm ISO1000 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテルの庭園;クリックすると大きな写真になります。
30.日光金谷ホテル 庭園から見た別館
銅板葺きの屋根に風格を感じる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 250/秒 18mm ISO900 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 庭園から見た別館;クリックすると大きな写真になります。
31.日光金谷ホテル 庭園から見た本館
この2階、3階部分が明治26年の建設という。この右側に明治34年建設の新館が続く。友人のご主人が駐車場から車を回してきてくださった。午後3時40分出発、一路、横浜に向かう。どこで夕食にするか相談したが、途中はトイレ休憩だけにして、横浜まで行って夕食にしようということになった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 250/秒 18mm ISO720 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 庭園から見た本館;クリックすると大きな写真になります。


 訪れた地点については、奥日光旅行地図を参照ください。

2014年9月30日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日~12日 (3)織姫神社/ココ・ファーム/草木ダム→日光湯元へ 9/11


 雨の鑁阿寺を見て、香雲堂本店で「古印最中」を買って、次に足利の中心地の西側にある織姫神社をお参りした。渡良瀬川を見渡せる高台にあり、3人は車で上がって駐車場へ行ったが、私は境内まで229段の石段を上がっていった。幸いこのころには雨も小降りになっていた。
  昼食はココ・ファームというワイナリーでしようと決めていた。ココ・ファームの生い立ちは、1950年代、栃木県足利市の特殊学級の中学生たちとその担任教師(川田昇)によって山の急斜面に葡萄畑が開墾されたことに始まる。

 1969年、この葡萄畑の麓で、社会福祉法人・指定障害者支援施設こころみ学園がスタートした。社会福祉法人には葡萄をワインにするための果実酒製造免許が下付されないため、1984年有限会社樺崎産業(後のココ・ファーム・ワイナリー)が設立され、酒類製造免許を取得したという。有限会社ココ・ファーム・ワイナリーは、知的障害を持った人たちをはじめ、みんながいきいきと力を発揮できることを目的としていてつくられた会社である。聞くところによると、2000年に開催された九州沖縄サミットでは首里城での晩餐会の「乾杯」に同社のスパークリングワイン 「のぼ・ドゥミセック」が、 また記憶に新しい2008年洞爺湖サミットの公式晩餐会でも同社の赤ワイン 「風のルージュ」が使用される等、その高い品質で栃木はもちろん全国的にも知られる素晴らしい ワイナリーとなった。
  食事を楽しんだ後、足利から北関東自動車道へ入り、次の太田薮塚で下り、渡良瀬渓谷沿いの国道122号線を行き、途中、草木ダムで一休みし、日光清滝に出て、いろは坂から中禅寺湖畔へ上がった。

1.織姫神社の登り口
織姫神社の登り口の前で車から降ろしてもらった。3人はそのまま上にある駐車場まで行く。そして、境内まで229段あるという石段を登り始めた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f8 1/250秒 18mm ISO1000 ) 露出補正 なし
織姫神社の登り口;クリックすると大きな写真になります。
2.織姫神社 参道
参道になっている階段の途中で一息入れ、登ってきたところを見下ろしてみる。階段の石畳は雨に洗われてきれいだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f9 1/250秒 27mm ISO1400 ) 露出補正 なし
織姫神社 参道;クリックすると大きな写真になります。
3.織姫神社 境内
織姫神社社殿は昭和12年に建築された鉄筋コンクリート造りで、中央に拝殿、その両側に翼廊を配する形は日本古来の寝殿造り建築をモデルにしている。当時の神社建築は木造が主流であったが、設計者である小林福太郎(1882年~1938年)は鉄筋コンクリートを用いて木造の意匠を再現した。織姫神社は織物を中心とした足利の産業を信仰面から支えてきた存在であり、足利市の近代化を語る上で欠かせない貴重な文化遺産である。・・・と説明されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f9 1/250秒 30mm ISO720 ) 露出補正 なし
織姫神社 境内;クリックすると大きな写真になります。
4.織姫神社 境内からの眺め -1
織姫神社の中腹にある境内からは、渡良瀬川と足利の街が眺められた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f10 1/250秒 35mm ISO280 ) 露出補正 なし
織姫神社 境内からの眺め -1;クリックすると大きな写真になります。
5.織姫神社 境内からの眺め -2
鉄道橋のように見えるが、鉄道は川の向こうに東武、手前にJRが走っている。橋は渡良瀬橋と言い、橋を渡って左に行くと東武鉄道の足利市駅だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f10 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
織姫神社 境内からの眺め -2;クリックすると大きな写真になります。
6.ココ・ファーム・ワイナリー
織姫神社を後にして、車で10分ほど北の方へ走って、本日の次の目的であったココ・ファーム・ワイナリーに着いた。さっそく、Cafeに入り、案内されて、雨が止んだテラス席に座った。ランチコースを注文し、デキャンタで白ワインを注文した。グラスには2013の文字が見えるが、ワインは樽で10年以上蓄えられたものだという。少し、発泡性を感じるさわやかなワインだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f10 1/320秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
ココ・ファーム・ワイナリー;クリックすると大きな写真になります。
7.急斜面のブドウ畑でカラスを追う人
Cafeのテラス席から見える急斜面に造られたブドウ畑のほうから、「ジャン、ジャン、ジャン」とドラのような音が聞こえてきた。見ると、人がブドウ畑のてっぺん近くに立って、何かを打ち鳴らしていた。聞いてみると、カラスを追っているのだという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f10 1/250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
急斜面のブドウ畑でカラスを追う人;クリックすると大きな写真になります。
8.ココ・ファームの Cafe
Cafeの屋内のテーブルと、テラス席からは、ブドウ畑を見ながら食事ができるようになっている。Cafeでのみ飲める自家製の特別ワインがあるというが、それが私たちが飲んだワインだったのだろうか。ワイン・ショップもあったので、今晩、食後に飲む赤ワインを1本購入した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f10 1/250秒 22mm ISO2500 ) 露出補正 なし
ココ・ファームの Cafe;クリックすると大きな写真になります。
9.草木ダム
ココ・ファームでの食事を終えて、ワインを飲まないで我慢していただいた、友人のご主人に運転をしていただき、渡良瀬渓谷沿いの国道122号線を足尾銅山のほうへ進む。有名な富弘美術館の少し手前に草木ダムとダム湖があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
草木ダム;クリックすると大きな写真になります。
10.草木ダム 噴水
対岸近く、ダム湖の湖上で噴水が吹き上がった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
草木ダム 噴水;クリックすると大きな写真になります。
11.木になるイチゴのような実
イチゴのような大きさ、形、色をした実がなっている木があった。後日、調べてみたところ、どうやらヤマボウシのようだ。ヤマボウシは6月に舞岡公園で白い花を咲かせていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
木になるイチゴのような実;クリックすると大きな写真になります。
12.竜頭の滝
国道122号線はわたらせ渓谷鉄道に沿って走るが、並走するところはなく、列車を見ることはなかった。沿線には富弘美術館、足尾銅山などがあるが今回は割愛し、そのまま日光の清滝に出て、国道120号線のいろは坂を中禅寺湖へ上った。車の数は少なかった。国道120号線が中禅寺湖を離れると、竜頭の滝の上に出た。車を停められたので湯川にかかる橋から中禅寺湖を眺める。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 34mm ISO1800 ) 露出補正 なし
竜頭の滝;クリックすると大きな写真になります。
13.竜頭の滝の上流
橋から上流も、狭い谷にようになっていて、水量も多い。紅葉の頃はきれいだと思う。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/200秒 26mm ISO6400 ) 露出補正 なし
竜頭の滝の上流;クリックすると大きな写真になります。
14.湯元温泉到着
午後4時半ごろに湯元温泉に到着した。今宵の宿である「休暇村日光湯元」にチェックインしたあと、風呂を浴びる前に、周囲を散歩した。「休暇村日光湯元」は1994年に全面改築されたが、その設計を担当したのは2005年に亡くなられた建築家の清家清さんであることを知った。その頃の作品では、八景島シーパラダイスや鎌倉プリンスがある。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/70秒 8mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
湯元温泉到着;クリックすると大きな写真になります。
15.湯ノ湖と大きなサギ
湯ノ湖畔に出るころには、少し暗くなってきていた。湖の奥の方に白い大きなサギが倒れた木に止まっている。アオサギだと思う。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 92mm ISO800 ) 露出補正 -1.7段
湯ノ湖と大きなサギ;クリックすると大きな写真になります。
16.湯ノ湖を渡るサギ
しばらくすると、その大きなサギはゆっくりと羽ばたいて、湖面を対岸に向け飛んで行った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 92mm ISO800 ) 露出補正 -1.7段
湯ノ湖を渡るサギ;クリックすると大きな写真になります。
17.マガモ
湯ノ湖には鴨もいた。カルガモだと思っていた。しかし、くちばしの先だけではなく、全体が黄色っぽい。顔の模様、特に目の周りにカルガモの特徴がないので、マガモの♀だと思う。また、マガモの非繁殖期のオスはメスとよく似た羽色(エクリプス)になるそうだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/120秒 44mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
マガモ;クリックすると大きな写真になります。
18.暮れゆく湯ノ湖
空に浮かぶ雲の色が茜色に染まってきた。男体山が湖面に映る。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/680秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
暮れゆく湯ノ湖;クリックすると大きな写真になります。
19.スキー場のリフト
湯ノ湖の湖畔を離れて、背後の山のほうを歩いてみた。そこにはスキー場があり、今の季節には使われていないリフトがあった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/85秒 66mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
スキー場のリフト;クリックすると大きな写真になります。
20.シカ
ゲレンデとなっている草地の上には、シカの糞がいっぱい落ちていて気を付けて歩かないと踏んでしまう。遠くにシカを見つけた。数頭が群れになっていて、こちらを見ているシカがいる。やがてキューンという甲高い鳴き声が聞こえたかと思うと、一斉に林の中に駆け込んでいった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/150秒 103mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
シカ;クリックすると大きな写真になります。
21.近づく秋
葉を赤く染めはじめたカエデの木があった。秋はすぐそこまで来ている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/52秒 21mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
近づく秋;クリックすると大きな写真になります。
22.休暇村日光湯元
小一時間の散歩を終え、今宵の宿へ戻ってきた。時間は5時半を少し回ったところで、7時からの夕食までの時間、ゆっくりと温泉に浸かった。露天風呂が良かった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/60秒 16mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
休暇村日光湯元;クリックすると大きな写真になります。


 訪れた地点については、奥日光旅行地図を参照ください。

2014年9月27日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日~12日 (2)雨の鑁阿寺(ばんなじ) 9/11


 足利でもう一つ見ておくべきところがある。それは足利学校と隣り合わせにある鑁阿寺である。鑁阿寺は詳しくは金剛山 仁王院 法華坊 鑁阿寺(こんごうさん におういん ほっけぼう ばんなじ)といい建久7年(1196年)に創建された。開基は足利義兼だ。鑁阿寺はもともとは足利氏の館であり、現在でも、四方に門を設け、寺の境内の周りには土塁と堀がめぐっており、鎌倉時代前後の武士の館の面影が残されている。

  足利学校の入徳門を出て、すぐ右に曲がる。突き当りを右に曲がると正面に鑁阿寺の楼門が見える。入徳門を出て、楼門までの道は趣のある街並みになっている。
  ところが、その途中で雨が急に激しくなった。軒先を借りてしばし雨宿りをする。しばらくすれば止むだろうと思っていた雨も、止む様子がなく、足利学校でお借りした小さなビニール傘で楼門に向けて歩いた。カメラが濡れる。
  雨の中、史跡足利氏宅跡として国の史跡に指定されている鑁阿寺を歩いたが、雨宿りする時間のほうが長かったようだ。

1.鑁阿寺への道
鑁阿寺への石畳の道が雨に濡れている。見えるのは鑁阿寺の楼門である。鑁阿寺の方形の境内には東西南北に門があり、楼門は南門にあたる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 140mm ISO720 ) 露出補正 なし
鑁阿寺への道;クリックすると大きな写真になります。
2.街並み
少々雨が強くなってきた。鑁阿寺への道の軒先で雨宿りをさせてもらう。風情のある街並みだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 27mm ISO1600 ) 露出補正 なし
街並み;クリックすると大きな写真になります。
3.征夷大将軍足利尊氏公像
鑁阿寺は史跡足利氏宅跡として国の史跡に指定されている。12世紀の半ばに足利氏の祖で、源義康の孫にあたる足利義康が同地に居館(足利氏館)を構えたとされる。鑁阿寺の開基、足利義兼は、足利氏の第2代当主。平安時代末期から鎌倉時代前期の武将で鎌倉幕府の御家人であった。足利氏の第8代当主である足利尊氏は、鎌倉時代後期から南北朝時代の武将で室町幕府の初代征夷大将軍(在職:1338年 - 1358年)だ。足利将軍家としての祖である。延元3年/暦応元年(1338年)、尊氏は光明天皇から征夷大将軍に任じられ、室町幕府が名実ともに成立した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 90mm ISO2500 ) 露出補正 なし
征夷大将軍足利尊氏公像;クリックすると大きな写真になります。
4.楼門と屋根付きの反橋
雨の中、鑁阿寺の南門である楼門にたどり着いた。堀の向こうに門があるが、堀には屋根つきの反橋がかけられている。建てられた札に、楼門は、仁王門または山門といい、建久7年(1196年)に創建されているが、室町時代に兵火にあい、永禄7年(1564年)、足利幕府13代将軍 足利義輝のときに再建されている。また、反橋は俗に太鼓橋とも言われ、江戸時代安政年間に再修されている・・・と記されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/200秒 90mm ISO6400 ) 露出補正 なし
楼門と屋根付きの反橋;クリックすると大きな写真になります。
5.楼門正面
楼門の左右の仁王尊像は、楼門の建物より古く鎌倉時代の運慶の作と言われているそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 42mm ISO3600 ) 露出補正 なし
楼門正面;クリックすると大きな写真になります。
6.本堂への石畳
本堂は室町幕府初代将軍足利尊氏の父・貞氏(さだうじ)が正安元年(1299年)に再建したもので、鎌倉時代の禅宗様建築は全国的にも類例が少ないために、平成25年(2013年)8月に国宝に指定された。入母屋造、本瓦葺き。正安元年(1299年)の建立(再建)だが、応永14年から永享4年(1407 - 1432年)に大規模な改造が行われ、この時に柱をすべて入れ替え、正面に向拝を付した。(Wikipediaによる)

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 60mm ISO2200 ) 露出補正 なし
本堂への石畳;クリックすると大きな写真になります。
7.多宝塔
本堂への道の右側に多宝塔があった。開祖足利義兼の創建と言われているが、現在のものは再建で、相輪の宝珠を調査したところ寛永6年(1629年)の銘が発見されている。多宝塔の右側には樹齢約550年の大銀杏があった。天然記念物に指定されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 32mm ISO4000 ) 露出補正 なし
多宝塔;クリックすると大きな写真になります。
8.本堂から楼門を見る
雨が降り続く。楼門で雨宿りをする人が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 56mm ISO1400 ) 露出補正 なし
本堂から楼門を見る;クリックすると大きな写真になります。
9.賓頭盧尊者(ビンズルソンシャ)
本堂の前にあった。「このお像は賓頭盧尊者です。通称 おびんずる様 といい、みなさまの足腰身体の悪いところを信心を受けて直してくれる仏様です。」と張り紙されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/80秒 24mm ISO6400 ) 露出補正 なし
賓頭盧尊者(ビンズルソンシャ);クリックすると大きな写真になります。
10.本堂の脇に置かれていた電気おみくじ機
200円を入れると獅子がおみくじを引いてきてくれる仕掛けである。国宝となった本堂とは違和感がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 24mm ISO4000 ) 露出補正 なし
本堂の脇に置かれていた電気おみくじ機;クリックすると大きな写真になります。
11.経堂
開基足利義兼が妻の供養のため一切経会を衆する道場として鎌倉時代に創建したといわれるが、現在の建物は応永14年(1407年)関東管領足利満兼により再建された。堂内に八角の輪蔵(経棚)があり、一切経二千余巻を蔵するが、経棚は江戸時代宝永年間の大修繕のものとされる・・・と記されている。昭和59年国重要文化財に指定された。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 40mm ISO1100 ) 露出補正 なし
経堂;クリックすると大きな写真になります。
12.中御堂(不動堂)
開基足利義兼の創建とされるが、文禄元年(1592年)生実御所国朝の再修による。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 32mm ISO1600 ) 露出補正 なし
中御堂(不動堂);クリックすると大きな写真になります。
13.鑁阿寺本坊の表門
「解説林」と書かれた扁額が掲げられている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 70mm ISO1600 ) 露出補正 なし
鑁阿寺本坊の表門;クリックすると大きな写真になります。
14.堀のカルガモ
雨が降る鑁阿寺の堀にカルガモが泳いでいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 70mm ISO1600 ) 露出補正 なし
堀のカルガモ;クリックすると大きな写真になります。
15.北門(薬医門)
鑁阿寺はずっと雨の中の散策だった。鑁阿寺には東西南北と4っの門がある。鑁阿寺を離れる際、友人のご主人が足利学校の駐車場から車を回してきてくださった。鑁阿寺の東門で乗せていただく。北門の前で少し止まっていただいてこの写真を撮った。北門はちょうど本堂の後ろ側にある。開基足利義兼の子、足利義氏は父の建てた鑁阿寺維持にため、堀の外に十二の支院(塔中十二坊)を鎌倉時代に建て、その筆頭(頭塔)を千手院とした。この門は先手院(現在の足利幼稚園)の門であり、弘化2年39世臥学頭來昌上人の再建である。・・・薬医門としては規模雄大にして、典型的な江戸末期の形式を有している。・・・と案内札に書かれている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 48mm ISO3600 ) 露出補正 なし
北門(薬医門);クリックすると大きな写真になります。
16.香雲堂本店
以前、香雲堂本店の足利銘菓「古印最中」を、今回も一緒に旅行している友人の奥様から、初めてただいて食べた時、とても美味しいと思い、その後、時々通販で買い求めている。東京、横浜では売っている店がない。足利に来たのでその本店に寄ってみた。お土産に買った「古印最中」はずっしりと重たい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 34mm ISO500 ) 露出補正 なし
香雲堂本店;クリックすると大きな写真になります。


 訪れた地点については、奥日光旅行地図を参照ください。

2014年9月21日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日~12日 (1)足利学校 9/11


 年に一、二度、一緒に旅行をしている友人ご夫妻と奥日光湯元温泉に行った。第1日目は、足利学校、鑁阿寺(ばんなじ)など、足利を観光する。そのまま、渡良瀬渓谷を日光へ出て、いろは坂から中禅寺湖へ上がり、奥日光湯元に一泊するドライブ旅行だ。宿泊は休暇村日光湯元。

 2日目は、赤沼から低公害バスに乗り、千手ヶ浜、小田代ヶ原を巡る。
 気がかりは天候だったが、天気予報の通り、1日目の9月11日は不安定な天気で、足利では短時間ではあったが、強い雨に襲われた。しかし、2日目は快晴。とてもさわやかな日になったのだ。

 夏に比べるとこの時期は観光客は少なく、ゆっくりと楽しむことができた。
  しかし、この旅行で、ひとつ失敗をしてしまっていた。今回はほとんどをD5300で撮ったが、絞り優先オートで、いつもの通りf6.3に設定していたのだが、足利で雨に降られたりして、カメラを拭きながらの撮影となった時に無意識にコマンドダイアルに触れてしまい、f6.3からf7.1へ、さらにf10、f11と動かしてしまっていた。2日目もf11になったままなのに気がつかず、最後はf14で撮っていた。まったくの初歩的で、不注意なミスだ。 撮影では、インフォ画面を確認せずにファインダーを覗いてしまっている。ファインダー内にもf値は表示されるのだが、構図を作るのに夢中になり、見ていない。気を付けなくてはいけない。風景の写真では多少絞り込まれても、ISO感度が上がることがあるのを除けば、それほど問題は感じなかったが、蝶の撮影は、たとえばf14で撮るとボケがきれいにならない。反面、被写界深度が深くなって、蝶全体がシャープに撮れるということもあった。

 足利ではまず、一番の目的であった日本最古の学校、国指定史跡である足利学校へ行った。足利学校の創建については、奈良時代、平安時代などの説があるが、歴史が明らかになるのは、室町時代の上杉憲実が現在国宝に指定されている書籍を寄進し、庠主(しょうしゅ)(学長)制度を設けるなどして学校を再興したころからだそうだ。天文18年(1549年)にはフランシスコ・ザビエルにより、日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学と世界に紹介され、「学徒三千」と言われるほどになったとパンフレットに書かれている。
方丈で小学生だろうか、子供たちが論語の素読をしていたのが印象に残った。

1.入徳門
足利学校へはこの入徳門から入る。門をくぐると右手に受付がある。入場券には「日本最古の学校 足利学校入学証」と書かれていた。入学金@420円を納め中に入る。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO1000 ) 露出補正 なし
入徳門;クリックすると大きな写真になります。
2.學校門
入徳門からまっすぐに學校門が見える。「學校」と掲額された足利学校の象徴的な史跡だ。寛文8年(1668年)の創建だそうだ。足利学校のシンボルとして今に継承されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 66mm ISO640 ) 露出補正 なし
學校門;クリックすると大きな写真になります。
3.孔子像
學校門に向かって歩いていくと左側に孔子の像があった。この孔子の像はどこかで見たことがあると思った。思い出した。2011年1月に、湯島天神から御茶ノ水のニコライ堂へ歩いたが、そのときに寄った湯島聖堂で見たのだった。湯島聖堂にも入徳門がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 27mm ISO500 ) 露出補正 なし
孔子像;クリックすると大きな写真になります。
4.正一位霊験稲荷社
孔子像の先、左側に稲荷社があった。正一位霊験稲荷社といい、縁起が書かれた説明札には、「足利学校第七世庠主 玉崗瑞與(ぎょこうずいよ)(九華)が書いた天文23年(1554年)9月の棟札に、足利学校の鎮守である稲荷大明神が、年代が古く神体・社殿ともに破損しているので、あらたに神体を造立し、社殿を造営し、八幡大菩薩を合せ祀ったとあるから、稲荷社の創建は天文23年(1554年)よりかなり時代がさかのぼると思われる。(中略)社殿は天文23年(1554年)創建当時のものと思われるが、明和9年(1772年)あらたに梅や竜などの彫刻を社殿にとりつけた。(攻略)・・・」と記されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO800 ) 露出補正 なし
正一位霊験稲荷社;クリックすると大きな写真になります。
5.學校門
學校門は寛文8年(1668年)の創建だそうだ。足利学校のシンボルとして江戸、明治、大正、昭和そして平成へと継承されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO1000 ) 露出補正 なし
學校門;クリックすると大きな写真になります。
6.杏壇門
學校門を抜けると正面に杏壇門が見え、その奥に孔子廟が見える。杏壇門は學校門と同じく寛文8年(1668年)の創建。明治25年(1892年)に、街の大火の飛び火により、屋根門扉が焼け、堂30年代に再建したものだそうだ。杏壇とは孔子が弟子たちを教えたところに、杏の木が植えられていたことに由来するのだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO560 ) 露出補正 なし
杏壇門;クリックすると大きな写真になります。
7.杏壇門の扉
杏壇門の左右の扉には彫刻が施されていた。どのような意味があるのかはわからない。湯島聖堂にも杏壇門があった。その扉にはどんな彫刻がなされていたかは覚えていない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
杏壇門の扉;クリックすると大きな写真になります。
8.孔子廟
寛文8年(1668年)、徳川幕府4代将軍家綱の時に造営されたもので、中国明時代の聖廟を模したものと伝えれている。孔子廟(聖廟)は大成殿という。湯島聖堂の大成殿は元禄時代、5代将軍徳川綱吉によって建てられた孔子廟である。孔子の座像がある中は暗く、絞りはf7.1に動いてしまっていたが、それはともかくとして、ISOは6400、1/60秒のシャッタースピードになっていた。D5300のISO6400はこんな時に助けられる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/60秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
孔子廟;クリックすると大きな写真になります。
9.方丈で勉強する子供たち
孔子廟から一旦杏壇門を外に出て、左手に行くと、方丈があるが、子供たちの論語の素読の声が聞こえてきた。方丈とは学生の講義や学習、学校行事や接客のための座敷として使用されたところだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 62mm ISO1250 ) 露出補正 なし
方丈で勉強する子供たち;クリックすると大きな写真になります。
10. 庫裡
方丈に続いて庫裡がある。ここはいわば学校の台所で、食事など日常生活が行われたところだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 18mm ISO450 ) 露出補正 なし
 庫裡;クリックすると大きな写真になります。
11.宥座の器
庫裡の前に「宥座の器」というのがあった。宥座(ゆうざ)とは、常に身近に置いて戒めとするという意味で、孔子の説いた「中庸」ということを教えるものだそうだ。壺状の器に水が入っておらず空の時は傾き、ちょうど良いときはまっすぐに立ち、水をいっぱいに入れるとひっくり返ってこぼれてしまう。孔子は、「いっぱいに満ちて覆らないものは無い。」と慢心や無理を戒めた。これは館林市在住で、鍛金の伝統技法の伝承に努め、平成11年に国の「現代の名工」に選ばれている針生清司さんから平成24年4月21日に寄贈されたそうだ。最近のものである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 23mm ISO1250 ) 露出補正 なし
宥座の器;クリックすると大きな写真になります。
12.論語の素読
先ほどの子供たちである。方丈と庫裡から書院へ渡る廊下から撮った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 27mm ISO5000 ) 露出補正 なし
論語の素読;クリックすると大きな写真になります。
13.方丈の縁から眺める北庭園
方丈の後ろ側にある縁から、北庭園を眺めることができる。方丈、書院から鑑賞するように作られている。形式は方丈の表にあった南庭園と同じく築山泉水庭だ。向こうに見えるのは孔子廟だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 24mm ISO1600 ) 露出補正 なし
方丈の縁から眺める北庭園;クリックすると大きな写真になります。
14.書院
庠主の書斎である。庠主の接客や学生の個人教授が行われたところという。座敷飾り(床、棚、付書院)の付く上の間(向こう側)と次の間(手前)からなる座敷、縁側、雪隠で構成されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/60秒 22mm ISO6400 ) 露出補正 なし
書院;クリックすると大きな写真になります。
15.庫裡にあったかまど
大きな釜だ。これで学生たちの飯を炊いたのだろう。庫裡から外に出ようとするとポツンポツンと雨が降ってきた。書院の案内をしてくれた女性がビニール傘を全員分貸してくださった。後で駐車場で返せばよいという。ありがたい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/100秒 32mm ISO6400 ) 露出補正 なし
庫裡にあったかまど;クリックすると大きな写真になります。
16.旧遺蹟図書館
書院を見学したあと、衆寮、木小屋、土蔵などを見て、孔子廟の裏を通って進むと、歴代庠主の墓が並んでいた。明治2年に足利学校が藩校になるまで、430年間にわたり、23代の庠主がいた。庠主の墓は全部で17基あり、そのうち8基には文字が刻まれていて、誰の墓かわかるが、残りの9基は不明とのこと。そこから學校門へ戻る途中にこの旧遺蹟図書館があった。足利学校が廃校になった以降、明治36年(1903年)に遺蹟図書館が開設され、書物を継承し現在に引き継がれている。この建物は大正4年(1915年)に建てられたもので、市重要文化財に指定されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
旧遺蹟図書館
17.學校門を退出
學校門を出て、振り返ると杏壇門、そして孔子廟が見える。眺めが良かった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 30mm ISO2200 ) 露出補正 なし
學校門を退出;クリックすると大きな写真になります。
18.學校門の眺め
學校門を構図を変えて撮った。足利学校のシンボルである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 35mm ISO1100 ) 露出補正 なし
學校門の眺め;クリックすると大きな写真になります。