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Atelierで“カラスアゲハ”が含まれるブログ記事

2020年5月27日

隠居の散策:外出自粛の春(4)、バラ園:トンボ池公園

STAY HOME 要請が出ていた大阪でも、公園を散策することには寛大なようだった。遠出は避けて、車ですぐに行ける【蜻蛉池公園(岸和田市)】【浜寺公園(堺市)】【大阪市立植物園】にネットで開園を確認して出かけた。いずれも、バラ園に力を入れている。

20512_008.jpg 2020/5/12 蜻蛉池公園(岸和田市) バラの花壇風景
公園内の大きな池に面した場所にバラの花壇が設営されている。手入れは行き届いている。
 
SONY α7Ⅱ+ Sigma 18-300mm
28mm(35mm換算42㎜) 1/500 F4.0 ISO:100
20512_009.jpg 2020/5/12 蜻蛉池公園(岸和田市) バラのアーチ(カクテル)
種々の色のバラアーチが作成されている。
 
SONY α7Ⅱ+ Sigma 18-300mm
30mm(35mm換算45㎜) 1/350 F4.5 ISO:100
20512_005.jpg 2020/5/12 蜻蛉池公園(岸和田市) バラの生垣
地植えしたバラが大きく群落になって垣根となっている。毎年面積は大きくなるようだ。
 
SONY α7Ⅱ+ Sigma 18-300mm
35mm(35mm換算52㎜) 1/500 F4.5 ISO:100
20512_002.jpg 2020/5/12蜻蛉池公園(岸和田市) ラベンダードリーム
開花時期は長いようである。
 
SONY α7Ⅱ+ Sigma 18-300mm
120mm(35mm換算180㎜) 1/500 F9.5 ISO:100
20512_004.jpg 2020/5/12 蜻蛉池公園(岸和田市) ゴールデンボーダ
バラにはいろいろと名前がついている。。我が家には黄色いバラはモッコウバラしかない。
 
SONY α7Ⅱ+ Sigma 18-300mm
120mm(35mm換算180㎜) 1/500 F9.5 ISO:100
20512_001.jpg 2020/5/12 蜻蛉池公園(岸和田市) カラスアゲハナガサキアゲハ
池のそばの湿地にアゲハが吸水に来ていた。この蝶の名前は、ナガサキアゲハの♂だと YAMAKO さんに指摘いただいた。
 
SONY α7Ⅱ+ Sigma 18-300mm
150mm(35mm換算225㎜:crop) 1/500 F6.7 ISO:500
20512_016.jpg 2020/5/12 蜻蛉池公園(岸和田市) スイレン
バラ園から離れたところに、ビオトープ的な池がある。この池にスイレンが咲いていた。葦の中で、オオヨシキリが囀っていたが、姿は見えなっかった。
 
SONY α7Ⅱ+ Sigma 18-300mm
110mm(35mm換算165㎜) 1/350 F11.0 ISO:100
20512_018.jpg 2020/5/12 蜻蛉池公園(岸和田市) ハラビロトンボ
公園の名前ほどトンボは見かけない。
 
SONY α7Ⅱ+ Sigma 18-300mm
120mm(35mm換算180㎜:crop) 1/350 F5.6 ISO:125


 

2016年6月12日

隠居の散策:5月の山小屋Hütte Hachiのいきもの

いろいろな事情で忙しくしていたパートナーが、ようやく時間が取れそうというので、久しぶりに一緒にHütte Hachiに行くことにした。特段の作業はないが、様子を見るためである。
 YAMAKO さんとのメールのやりとりで、この時期小屋の周りにはウスバシロチョウがとんでいるのではないかと示唆をもらった。ゆっくりと小屋の周りを散策すると、YAMAKO さんの言われる通り、ウスバシロチョウがたくさんヒラヒラと飛んでいる。それらの蝶や花などを写真に収めたので記録として残しておきたい。

;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
オドリコソウ
堺市では観察したことはない。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
45.0mm 絞り優先AE 1/500 f8.0 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
タニウツギ
わが国の北海道から本州、おもに日本海側に分布している。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
134.0mm 絞り優先AE 1/200 f8.0 ISO160 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ヤマゼリ
よく見ると5弁の小さいい花の集まりである。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
134.0mm 絞り優先AE 1/200 f8.0 ISO160 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ニガナ
日本、朝鮮半島、中国それにモンゴルに分布している。大阪堺でも観察している。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
108.0mm 絞り優先AE 1/750 f5.6 ISO100 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ウツギ?
これから花が咲くのだろうか。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
139.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
ノイバラ
これから花が咲くらしい。「このきなんのき掲示板」で樹老人という方に教えてもらった。写真右上の赤黄の塊は虫こぶではないかという。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
139.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
エゴノキ
枝に砂粒のような毛があるのが特徴らしいが、この写真では見分けにくい。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
139.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
エゴノキの幹
図鑑「葉で見分ける樹木」によれば、幹は黒くて縦筋があるとなっているが、この写真では見分けにくい。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
67.0mm 絞り優先AE 1/350 f4.5 ISO3200 露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
カワトンボ♀
翅が無色透明なのは、♀らしい。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
67.0mm 絞り優先AE 1/350 f4.5 ISO3200 露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
カワトンボ♂
ミヤマカワトンボより小さく、翅端近くの幅広い濃褐色を欠いているので区分できると「日本の昆虫1400➁」にはある。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
240.0mmクロップ 絞り優先AE 1/250 f6.3 ISO125 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
シオヤトンボ♂
シオカラトンボより一回り小さく体は太く感じられる。と「日本の昆虫1400➁」にはある。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
163.0mm 絞り優先AE 1/500 f5.6 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
シオヤトンボ♀
何故か簡易舗装した農道によく留まる。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
184.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO125 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ホオジロ
蝶と花を追っかけていると近くの萱に留まった。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
240.0mmクロップ 絞り優先AE 1/350 f6.7 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ベニシジミ
留まっているシロツメクサと同じように、何処にでも生息している。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
122.0mm 絞り優先AE 1/125 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
カラスアゲハ ミヤマカラスアゲハ
タニウツギの花に吸蜜に来たが、じっくり撮らしてくれなかった。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
144.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO1250 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
ヤマトシリアゲ
シリアゲムシという昆虫がいることは知らなかった。なかなか面白い行動をするようだ。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
105.0mm 絞り優先AE 1/125 f5.6 ISO400 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
ウスバシロチョウ -1
留まっているのは食草のケマンソウだろうか。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
126.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ウスバシロチョウ -2
比較的落ち着きなくふわふわと飛んでいるが、一度留まると長く留まっている。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
122.0mm 絞り優先AE 1/125 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
イノシシ・シカの捕獲おり
農家の方は最近シカの農業被害に困っているという。時々、このような罠にかかるらしい。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
41.0mm 絞り優先AE 1/250s f5.6 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
イノシシ・シカの捕獲おり表札
猟友会が仕掛けているようだ。小屋の周りにも夜になるとシカが出没するようで、イタドリなど背の高い草は食いちぎられている。ただ、ワラビは食べないようだ。ただ、絶滅危惧種となっている蝶のウスイロヒョウモンモドキの食草オミナエシやオカトラノオ、オオバギボウシなどがシカに食われて、その対策に保護団体が動き出しているようだ。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
41.0mm 絞り優先AE 1/250s f5.6 ISO100 露出補正 0
 カラスアゲハと思っていた蝶は、YAMAKO さんがミヤマカラスアゲハであると指摘頂いた。ありがとうございました。黒いアゲハには、めったに出会えない。みんな同じに見えてしまう。

  

  
日本の昆虫1400 (2) トンボ・コウチュウ・ハチ (ポケット図鑑)
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2015年9月 9日

隠居の散策:新しいカメラでブラブラと(2) 泉北ニュータウン栂地区

今年のお盆は、まずまずの天気だった。8月15日は、お盆の中日でもあって、どこに行っても車は混んでいる。家の周りを歩く分には渋滞もないし、人が一杯ということもない。栂地区の中央部あたりを歩いてみた。

この日は、α7Ⅱに SEL18200LE(F3.5-6.3/18-200 OSS) をつけて、被写体を求めた。SEL18200LEは、広角27mmから望遠300mm(35mm換算)相当までの幅広い撮影ができるAPS-C サイズの レンズでNEX-7 につけて愛用していた。α7Ⅱには、このような APS-C サイズの レンズでの撮影のために、APS-Cサイズ撮影を設定する機能があり、初期値はオートでフルサイズレンズにも、APS-Cサイズにも対応できるようになっている。 APS-Cサイズをつけた時も、ファインダーもモニター画面ももちろんフル画面表示される。
 撮影の設定は、基本的にプログラムオートで、+-0.5 EVブラケット撮影、フォーカスはAFのあとフォーカスリングで拡大表示されるファインダーを覗くながら微調整ができるDMF( Direct Manual Forcus) とした。まだなれないので、思い通りの設定にはなっていないのだが。

試運転撮影の写真例:SONY α7Ⅱ+FE3.5-5.6/28-70 OSS

;クリックすると大きな写真になります。 モノサシトンボの交尾
2015/8/15
初めての観察である。背景がうまくボケてくれた。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
200.0mm (35mm換算:300mm)
プログラムオート 1/350s f6.3 ISO200
露出補正 -0.5 クロップ
;クリックすると大きな写真になります。 ノウゼンカズラ
2015/8/15
赤い色が綺麗だ。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
29.0mm (35mm換算:43mm)
プログラムオート 1/200s f6.7 ISO100
露出補正 +0.5
;クリックすると大きな写真になります。 赤いカンナ
2015/8/15
少々くたびれているが。赤い色がよく出ている。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
165.0mm (35mm換算:247mm)
プログラムオート 1/250s f6.7 ISO100
露出補正 +0.5
;クリックすると大きな写真になります。 赤い鶏頭
2015/8/15
構図は悪いが、毛糸の感じがよく出ている。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
71.0mm (35mm換算:106mm)
プログラムオート 1/320s f5.6 ISO100
露出補正 +0.8
;クリックすると大きな写真になります。 コスモス
2015/8/15
そろそろあちこちで咲き出した。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
58.0mm (35mm換算:87mm)
プログラムオート 1/200s f10.0 ISO100
露出補正 +0.8
;クリックすると大きな写真になります。 アレチノマツヨイグサ
2015/8/15
マツヨイグサには、いろいろな種類がある。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
58.0mm (35mm換算:87mm)
プログラムオート 1/200s f10.0 ISO100
露出補正 +0.8
;クリックすると大きな写真になります。 ハナミズキの実
2015/8/15
花からはあまり想像できない。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
147.0mm (35mm換算:220mm)
プログラムオート 1/320s f9.0 ISO100
露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 栗の実
2015/8/15
緑が綺麗。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
72.0mm (35mm換算:108mm)
プログラムオート 1/125s f7.1 ISO100
露出補正 +0.8
;クリックすると大きな写真になります。 ヤマトシジミ
2015/8/15
くすのきの花?に。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
88.0mm (35mm換算:132mm)
プログラムオート 1/250s f9.0 ISO100
露出補正 -0.2 クロップ
;クリックすると大きな写真になります。 ヤマトシジミ
2015/8/15
左と同個体。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
88.0mm (35mm換算:132mm)
プログラムオート 1/250s f9.0 ISO100
露出補正 -0.2 クロップ
;クリックすると大きな写真になります。 百日紅
2015/8/15
今年はあちこちのサルスベリが綺麗だ。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
35.0mm (35mm換算:52mm)
プログラムオート 1/200s f9.0 ISO100
露出補正 +0.8
;クリックすると大きな写真になります。 ズッキーニーの花?
2015/8/15
ウリ科の花と思う。葉の縁にギザギザがある。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
48.0mm (35mm換算:72mm)
プログラムオート 1/250s f10.0 ISO100
露出補正 +0.8
;クリックすると大きな写真になります。 ヘクソカズラ
2015/8/15
可愛い花だが、葉や茎に悪臭があることから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名がある。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
119.0mm (35mm換算:178mm)
プログラムオート 1/60s f11.0 ISO250
露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 ネムの花
2015/8/15
淡紅色の長く美しい毛はおしべらしい。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
161.0mm (35mm換算:241mm)
プログラムオート 1/80s f11.0 ISO100
露出補正 -0.2
;クリックすると大きな写真になります。 ワルナスビ
2015/8/15
何故か公園の桜の下にはびこっている。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
89.0mm (35mm換算:103mm)
プログラムオート 1/250s f6.3 ISO100
露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 カラスアゲハクロアゲハ
2015/8/15
西松尾池の手作り花壇にどなたかが咲かせたカノコユリに飛来した。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
200.0mm (35mm換算:300mm)
プログラムオート 1/320s f6.3 ISO500
露出補正 +0.8  クロップ

レンズE3.5-6.3/18-200 OSSをつけると被写体までのディスタンスが稼げるので、遠くの野鳥は無理としてもいろいろなものを撮るには便利である。手ぶれ補正機能が良く効いているのか、撮った写真はほとんどピンぼけはなかった。かなりのクロップでも、ブログに掲載するくらいなら、大丈夫である。最後のカラスアゲハクロアゲハの写真をA4印刷して飾ってみた。

追記:カラスアゲハは間違いで、クロアゲハだと YAMAKO さんに指摘いただいた。ありがとうございました。

2013年5月27日

隠居の自然散策:晩春の氷ノ山山麓


 なにやかやとあって、積雪前に片付けた山小屋のウッドデッキの床板を元に戻す作業をできずにいた。パートナーとの都合が折り合って、天候がよさそうな日に出かけることにした。

 兵庫県養父市の奥、氷ノ山山麓にある山小屋へ行くのは、近年道路事情が良くなって、養父市八鹿の町を抜けるあたりまで高速(舞鶴自動車道路春日ICから先は、高速道路仕様の北近畿豊岡自動車道路という自動車専用道路である)で行くことができる。40年くらい前に山小屋を建てたころに比べれば、車も良くなっているが、アクセスは雲泥の差である。
 そのために、今まで立ち寄っていたホームセンターやスーパーがあるショッピングモールはバイパスしてしまう。今回は、パートナーが事前に食材を用意してくれていたので買い物の時間もなく、いつもより1時間以上早く着いた。彼はさっそく燻製をつくると準備を始めた。その間、わたしは小屋の近くをぶらぶらと花の写真を撮ることにした。

 ウスバシロチョウがたくさんフワフワと飛んでいるが、翅を休めることはない。道端の葉っぱの上に、一瞬かろうじて止まってくれた。
 泉北ニュータウンに比べれば、朝晩はストーブが恋しくなるくらい寒いから、異なった種の野草も生えているが、ウマノアシガタ、ムラサキサギゴケといった同じ物も多い。

いつもお世話になっている民宿の老夫婦に挨拶に行ったあと、水害で壊滅的な打撃を受けていた氷ノ山への代表的な登山口である親水公園に行ってみた。夏休みに連れて行く孫達の水遊びができるだろうかの視察も兼ねてである。
 あまり聞いたことのない鳥のさえずりも聞こえたが姿はみえない。小さな河の向こう岸に植わっている黒いアゲハが数頭戯れている。シグマ50-500mmを望遠端にして撮った。もう少し近づきたいと橋のあるところまでぐるっと回って、近づいた時には逃げられてしまった。
 例によって、YAMAKO さんに教えを乞うと「ミヤマカラスアゲハ♀」で、カラスアゲハより格上の蝶ということであった。今まで、蝶や花に目を向けて来なかったが、これからは気にしていたいものだ。遠くでは、カッコウの鳴き声も聞こえてくるが。

氷ノ山山麓の花たち
ムラサキサギゴケ:大久保;クリックすると大きな写真になります オドリコソウ:大久保;クリックすると大きな写真になります ヤマゼリ:大久保;クリックすると大きな写真になります カキドオシ:大久保;クリックすると大きな写真になります
ムラサキサギゴケ:大久保(養父市)
2013/5/23
Nikon D7000+∑105m F2.8 macro
105mm(35mm 換算157mm)
絞り優先オート
1/1600s F6.3 ISO100
露出補正 なし
オドリコソウ:大久保(養父市)
2013/5/23
Nikon D7000+∑105m F2.8 macro
105mm(35mm 換算157mm)
絞り優先オート
1/200s F6.3 ISO100
露出補正 なし
ヤマゼリ:大久保(養父市)
2013/5/23
Nikon D7000+∑105m F2.8 macro
105mm(35mm 換算157mm)
絞り優先オート
1/500s F6.3 ISO100
露出補正 なし
カキドオシ:大久保(養父市)
2013/5/23
Nikon D7000+∑105m F2.8 macro
105mm(35mm 換算157mm)
絞り優先オート
1/1250s F6.3 ISO160
露出補正 なし
ウスバシロシロチョウ;クリックすると大きな写真になります」 ヒヨドリ:大久保;クリックすると大きな写真になります ホウの木の花:大久保;クリックすると大きな写真になります タニウツギにミヤマカラスアゲハ:親水公園;クリックすると大きな写真になります
ウスバシロシロチョウ:大久保(養父市)
2013/5/23
Nikon D7000+∑105m F2.8 macro
105mm(35mm 換算157mm)
絞り優先オート
1/1250s F6.3 ISO100
露出補正 なし
ヒヨドリ:大久保(養父市)
2013/5/23
Nikon D7000+∑50-500mm
500mm(35mm 換算750mm)
シャッター優先オート
1/800s F6.3 ISO5600
露出補正 なし
ホウの木の花:大久保(養父市)
2013/5/23
Nikon D7000+∑50-500mm
380mm(35mm 換算570mm)
シャッター優先オート
1/800s F6.3 ISO220
露出補正 なし
タニウツギにミヤマカラスアゲハ:親水公園(養父市)
2013/5/23
Nikon D7000+∑50-500mm
500mm(35mm 換算750mm)
シャッター優先オート
1/800s F6.3 ISO360
露出補正 なし
トリミング


 

2011年7月26日

隠居の読書:「チョウはなぜ飛ぶか」(日高敏隆、写真:海野和男)


新編 チョウはなぜ飛ぶか フォトブック版
日高 敏隆
朝日出版社
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 毎日新聞の日曜日朝刊には、【今週の本棚】というページが3ページある。最近購入している本は、たいてい、これらのページに載っている書評から選んだ本である。本屋には行かず、もっぱら自分のブログに アフリエートしている Amazon からであるが。

 7月24日の朝刊【今週の本棚】に、村上陽一郎さんの次のような書評が載った。長いが全文引用させてもらう。
新編 チョウはなぜ飛ぶか   日高敏隆・海野和男著(朝日出版社・1995円)

虫好き少年の目が動物行動学を開いた
 だいぶ前の話である。さる地方大学に講演にいったとき、その後おきまりの懇親会になった。生物学の助教授(当時の呼称)という方が寄ってこられて、ささやくように、こうおっしゃる。「実は、私、日本鱗翅(りんし)学会に入っていますが、学内ではそのことは内緒にしています、昇進に差し障りがあると思うからです」。
鱗麹類というのは身体に鱗粉を付けた昆虫、つまりチョウやガのことである。昭和20年に誕生したこの学会は、「学会」と言っても、ハードな研究者だけの集まりではなく、アマチュアの虫好きにも開かれた自由なコミュニティなのだが、現代の科学の世界では、レフェリー付き論文が何本あるか、だの、それらが掲載された学術雑誌のインパクト・ファクターはどれだけか、だのという基準で、研究「業績」なるものがもっぱら評価される。とすれば、そうした要素とは少し距離がある鱗翅学会員であることは、業績評価のマイナスにさえなる、という判断であったのだろう。
 確かに、現代、隠れもなき虫好きをもって世に知られる方々、たとえば養老孟司氏や奥本大三郎氏らの本職は、生物学ではなく、虫好きは専門の研究領域とは関係がない。私自身、子供の頃は、虫好きを任じ、特に皆がきれいだと集めたがるチョウに背を向けて、割合に嫌われることの多いガの採集や飼育に心を奪われて過ごしたが、そのことは、現在の専門とは基本的には無縁である。しかも、私は、成人まで、その好みを持ち続けることができなかった。
 しかし、そうでなかった希有(けう)の人がいる。少年時代の虫好きを持続しながら、最前線の研究にまで繋(つな)げた達人、それが本書の著者である日高敏隆さんである。当初日高さんは、通常の生物学者として、動物の生理学的研究に携わられたようだが、次第に「動物行動学」の領域に自らの方向を定めることになった。それはちょうど、世界的に見て、「動物行動学」というカテゴリーが確立されようとしている時期に重なっていた。その意味では、日高さんは、まさしく日本の動物行動学の創始者の一人である。
 そうした日高さんが、研究論文ではなく、一般向け、あるいは青少年向けに発表された最初の話題作が、<岩波科学の本>の一冊になった、1975年の『チョウはなぜ飛ぶか』である。この書物は翌年の毎日出版文化賞に輝いた。
 ここで本書の解説をしておくと、本書は、その旧版の内容に、日高さんに触発されて昆虫写真家になったと言われる海野和男氏撮影の、みごとなチョウの生態写真が、ふんだんに配されて編集された、まことに嬉(うれ)しい本である。
 少年時代から持ち続けていた、チョウはなぜ、どのように飛ぶか、という疑問を、学問研究のテーマにまで高め、実際に繰り返し調査を重ねて、そこに成立しているルールの発見に至る本書の前半部分は、こうした動物行動学研究の見本のような、スリルと味わいがあり、今読んでも、いっこうに古さを感じない。念のために書いておくが、ここで言うチョウは、、チョウ一般ではない。明確なルールに従って飛ぶ(いわゆる「チョウ道」を持つ)のは、アゲハチョウの仲間だが、そのなかでもキアゲハには、そうした固定したルールはなく、モンシロチョウなども同様だという。
 さて、本書が今も新鮮に受け取られる理由の一つは、後半の部分で、日高さんが終生追い続けた、動物の「認識」の問題が、すでに扱われているからでもある。チョウの目に映る世界の姿は、チョウでない限り判(わか)らないはずだが、幸い人間には想像力があるから、それに近づくことは不可能ではない。そして、そうした観点を持つことで、逆に、人間の持つ認識の特徴が、逆照射されることにもなる。これが日高さんが多くの著書のなかで、説き続けた主題であった。たとえば本書132ページは「同じ世界が、ちがって見える」というタイトルで始まる。その内容は、相対主義的認識論と哲学者なら言うだろう。しかし、ここでは、チョウの生態を基盤にした、小賢(こざか)しい机上の議論を許さないような、明確なメッセージが伝わってくる。
 海野氏の写真のすばらしさも特筆すべきであろう。大型でとくに美しいミヤマカラスアゲハはもちろん、まあ普通に見られる(といっても、最近の都会地では、なかなかお目にかかれなくなったが)ナミアゲハやキアゲハも、なんと美麗に見えるだろうか。
 残念なことに日高さんは、2009年に他界されている。しかし、亡くなった後も日高さんの著書は、次々に出版されている(『世界を、こんなふうに見てごらん』集英社、『ぼくの生物学講義-人間を知る手がかり』昭和堂など)。どれほど多数の読者がついているか、それだけでも判る。
 これから夏休みに入る。この書物は、子供たちが自然とのコミュニケーションの方法を学ぶための、絶好の手引きになるだろう。
註: 本文は縦書きであるが、横書きとし、また、文中の漢数字は、アラビア数字に変換した。

 最近、Studio YAMAKO のオーナーの影響を受けて、蝶の写真を撮ることが多くなっていたので、すぐその日に、Amazon で注文した。翌日届いた。最近このようにして購入してもツン読になっている本が多かったが、この本は内容が子供も読めるように平易な記述になっているせいもあるが、一気に読んでしまった。
 最近撮っている蝶の写真は、この本に出てくるアゲハチョウ類やモンシロチョウばかりでなく、タテハチョウ・シジミチョウなど他の種の蝶も被写体としている。 が、蝶の生態もよく知らずに、行き当たりばったりに撮っている。写真で共著となっている海野和男さんは日高敏隆さんの弟子ようであるが、その写真はにはため息がでるばかりである。まあ、そんな写真をとるという野望は諦めたほうがいいと思っている。

 それでも、次の一文を頭に入れておけば、もう少しましな写真が撮れるかもしれない。
 チョウは「なぜ飛ぶか」といったら、「ものを探している」が答えだ。探すものは三つあって、食べものであるミツをもつ花と、卵を産む場所と、それからメス。(106ページ)