このブログを検索

大文字小文字を区別する 正規表現

Atelierで“ナナカマド”が含まれるブログ記事

2017年11月26日

隠居の散策:お別れ山荘の秋

兵庫県の氷ノ山の麓にある小さなゲレンデの中腹に、メンバー8人共同でちっぽけな山荘を建てたのは45年前である。いささかの紆余曲折はあったが、その45年の後半部分は、その 8人のうちの 3人でメンテナンスしてきた。
 その 3人の一人が仕事の関係で埼玉に住まいを移したので、近年は 2人でチョコチョコ手を加えながら、主に孫の遊び場として楽しんできた。だが、ふたりとも歳を重ねて、維持をしていくのが辛くなってきた。今後をどうするかといろいろと悩んだが、後継者もいないので終活として、来年の雪どけを待って、泣く泣く解体することにした。
 埼玉に住む仲間が、大阪に出てくる機会があったので、山荘でお別れ会をすることにした。予定した11月11日は、あいにくの雨だったので、城崎温泉まで足を伸ばして外湯に入りに行った。夕食は、養父に引っ返して、いつもの羽渕精肉店で求めたしゃぶしゃぶ用の但馬牛でお別れ会をできるようにパートナーが用意してくれていた。
 翌朝、幸いにも青空がのぞいた。氷ノ山登山口あたりの紅葉を楽しんだあと、近くにありながらほとんど訪ねたことのない猿尾滝に行ってみた。

クリックすると大きくなります。 2017/11/12 福定(養父市)
解体を決めた山荘
45年間、冬の豪雪など厳しい環境に耐えてくれた。
SONY α7Ⅱ+Sigma 18-300mm
18.0mm AE( 1/80s f/4.5 ISO100) EV +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2017/11/12 福定(養父市)
カラマツの紅葉
山荘を建てた頃苗木だったカラマツは、背丈が随分高くなった。
SONY α7Ⅱ+Sigma 18-300mm
80.0mm TV( 1/200s f/8.0 ISO100) EV +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2017/11/12 福定(養父市)
もみじ
雑木の中に、もみじが混ざっている。
SONY α7Ⅱ+Sigma 18-300mm
180.0mm AE( 1/350s f/6.7 ISO500) EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017/11/12 福定(養父市)
紅葉の森
山荘から谷を隔てた雑木の森は、錦繍の紅葉だった。
SONY α7Ⅱ+Sigma 18-300mm
90.0mm AE( 1/200s f/5.6 ISO320) EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017/11/12 福定(養父市)
野ぶどう
山荘近くの雑木の中に絡まっていた。
SONY α7Ⅱ+Sigma 18-300mm
70.0mm TV( 1/200s f/6.7 ISO100) EV 0
クリックすると大きくなります。 2017/11/12 福定(養父市)
リンドウ
山荘近くの枯れ葉が表面を覆う斜面に、リンドウの青い蕾を見つけた。根付かないかもしれないが、自宅の庭用にと掘り起こし持って帰った。今のところ、枯れないで生きているようだ。
SONY α7Ⅱ+Sigma 18-300mm
100.0mm TV( 1/160s f/5.6 ISO1250) EV 0
クリックすると大きくなります。 2017/11/12 福定(養父市)
氷ノ山親水公園登山口-1
日曜日の朝だったので、多くの人たちが、紅葉の登山を目指しているようだった。
SONY α7Ⅱ+Sigma 18-300mm
40.0mm TV( 1/60s f/4.5 ISO100) EV +0.3
171112009.jpg 2017/11/12 福定(養父市)
氷ノ山親水公園登山口-2
20台ほど駐められる駐車場は、満車だった。山登りはブームだ。
SONY α7Ⅱ+Sigma 18-300mm
35.0mm AE( 1/80s f/5.6 ISO100) EV +0.3
クリックすると大きくなります。 2017/11/12 福定(養父市)
ナナカマドの実
公園に植わっているナナカマドはたわわに赤い実をつけていた。
SONY α7Ⅱ+Sigma 18-300mm
60.0mm AE( 1/100s f/5.6 ISO320) EV +0.3
クリックすると大きくなります。 2017/11/12 村岡(香美町)
猿尾滝
平成4年に、日本の滝100選に選ばれたようだ。紅葉はもう終わっているようだった。
RICOH GRⅡ
18.3mm AE( 1/60s f/4.0 ISO100) EV 0
クリックすると大きくなります。 2017/11/12 村岡(香美町)
猿尾滝-2
紅葉はもう終わりのようだった。
SONY α7Ⅱ+Sigma 18-300mm
18.0mm AE( 1/60s f/5.6 ISO320) EV +0.3
クリックすると大きくなります。 2017/11/12 村岡(香美町)
猿尾滝-3
水量は結構多い。シャッタースピードを落としてみた。
SONY α7Ⅱ+Sigma 18-300mm
230.0mm TV( 1/3s f/19.0 ISO100) EV 0


2016年5月16日

隠居のドライブ:穀雨末候のころ、山小屋Hütte Hachi(2) 日本西南限のミズバショウ公園を訪ねる

2日目、早朝散策した後、朝食・掃除をして、帰り道少し寄り道をすればいけるミズバショウ公園に行ってみることにした。ネットサーフィンをしていて見つけていたところだ。40年余りHütte Hachiには通ってているのに、知らなかった。Web のおかげで、色々な情報が手に入るようになった。
 山を下りて国道9号線に出るとすぐ、関宮から右折する道筋をカーナビは案内する。しばらく走るとすぐに幅員が少し狭くなった山道へ案内する。ミズバショウ公園は、関宮から大屋町に抜ける山道の峠付近にある。駐車場には、小さな食堂がついた売店(グリーンロッジ加保坂)がある。入園料250円を払って、入り口になっている木道を歩いて行く。水芭蕉がさいているところは、観察用の木のデッキが作られている。ガイドさんがひとりおられ、3台ほど置いてあるフィールドスコープが、もう花期の終わりに近づいた花に焦点が当てられていた。スマホカメラのレンズをフィールドスコープを押し当ててみたが、うまくいかなかった。

帰途は、最近全線開通した京都縦貫道を通って帰ることにした。少々遠回りであるが、新たにできた京都のものならなんでも置いているという京丹波PAに寄る楽しみもある。結局、ソフトクリームを買っただけだったが。
 連休の谷間ということもあるかもしれないが、渋滞もなく→第二京阪→近畿道を通って帰ってきた。中国自動車道が大渋滞時には、山小屋への行き帰りにルートとして使えるかもしれない。

;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/1-2 ミズバショウ公園
入口
入り口から2~3分歩いたところに、ミズバショウが咲いている。
Nikon COOLPIX P610
4.3mm プログラムオート 1/500 f3.3 ISO100 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/1-2 ミズバショウ公園
アオダモの花
ミズバショウ鑑賞デッキまでの小道脇に咲いている。
SONY α7Ⅱ+EF90mm macro
絞り優先AE 1/200 f6.7 ISO100 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/1-2 ミズバショウ公園
イカリソウ
「この花の名は?掲示板」で名前を教えてもらった。
SONY α7Ⅱ+EF90mm macro
絞り優先AE 1/350 f5.6 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/1-2 ミズバショウ公園
ナナカマドの花にキンモンガ
キレイな蛾である。
SONY α7Ⅱ+EF90mm macro
絞り優先AE 1/750 f5.6 ISO100 露出補正 0
;
2016/5/1-2 ミズバショウ公園
ミズバショウ -1
兵庫県指定天然記念物である。
SONY α7Ⅱ+EF90mm macro
デジタルズーム3倍 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/1-2 ミズバショウ公園
ミズバショウ -2
自生地としての南限は、永い間岐阜県蛭ヶ野高原とされていたが、1975年植物学者矢野悟堂教授らによって、日本最西南限の自生地であると確認されたという。
SONY α7Ⅱ+EF90mm macro
デジタルズーム3倍 絞り優先AE 1/125 f6.7 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/1-2 ミズバショウ公園
ヤマツツジも咲いている。
この辺りは蛇紋岩地帯で植物の生育には適していないらしい。
SONY α7Ⅱ+EF90mm macro
絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/1-2 ミズバショウ公園
展望台からの眺望
大屋町が一望できる。
Nikon COOLPIX P610
15.2mm プログラムオート 1/1000 f4.5 ISO100 露出補正 -0.3

2013年11月19日

隠居の旅:蒜山の高級別荘で黄・紅葉を楽しむ


 先に記述した教育キャンプのカウンセラー同期仲間が、叔父さんと共同で岡山県真庭市の蒜山に立派な別荘を持っている。そこに、都合で一時取り壊したピザなどを焼く石窯を再度作ることのヘルプを口実に、仲間3人を11月11/12/13日と招待してくれた。
 あいにく雨が降ったりやんだりの不安定な天気となった。この石窯に積む耐火レンガは、水に濡れたまま積み上げるのは具合が悪いようで、天気の回復を待ったが、ついに作業はできなかった。
 そのかわりに、地下室(作業ができるスペースがある)でベンチにしようとしている丸太を磨いて防腐剤を塗る作業と、薪ストーブ用の薪を作る作業をすることになった。40~50cmに切られた丸太を割く油圧式の薪割り機を備えている。重い斧を振るって人手ですることは重労働であり、古希を超えたような老人にはほとんど不可能である。

 2日目の朝、雨はやんだ。周りが畑と牧草地の向こう見渡される蒜山三山の上から3分の1ほどは、雪を被っている。初冠雪ということだ。
 その日、作業も一段落して昼食にBBQを楽しんだ後、友人は車で小一時間かかる大山まで紅葉を見に連れて行ってくれた。天気はスッキリしなかったが、赤い実をたわわにつけたナナカマドや黄葉したブナの森は、心を癒してくれた。

別荘から見た蒜山三座など
別荘から蒜山の初冠雪をみる;クリックすると大きな写真になります。 別荘近くの芝生畑から南の山並み;クリックすると大きな写真になります。 蒜山三座:見えているのはホテル蒜山ヒルズ 左奥に見えるのは鳥ヶ山;クリックすると大きな写真になります。
別荘から蒜山の初冠雪をみる
2013/11/12
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
69mm(35mm換算:103mm)
プログラムオート 1/250s f/9.0 ISO100
RAW画像をPhotoshop で現像
別荘近くの芝生畑から南の山並み
2013/11/12
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
58mm(35mm換算87mm)
絞り優先オート 1/100s F8.0 ISO1250
RAW画像をAdobe で現像
蒜山三座:見えているのはホテル蒜山ヒルズ
2013/11/13
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
58mm(35mm換算87mm)
絞り優先オート 1/160s F10.0 ISO100
RAW画像をAdobe で現像
左奥に見えるのは鳥ヶ山(大山の一部?)
2013/11/13
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
95mm(35mm換算142mm)
絞り優先オート 1/160s F10.0 ISO100
RAW画像をAdobe で現像


 別荘ちかくには、種々の野鳥が現れる。泉北ニュータウンでは、まだ会えないツグミが近くの木の実をつけた樹に飛んできた。【絵解きで野鳥が識別できる本】には、ツグミについて、次のような解説がある。
生態と分布:冬鳥として全国に渡来するが、北海道の東部や北部には少ない。渡来直後から群れで生活するものと、1羽で生活するものとがいるが、春にはすべてが群れになる。渡来直後はよく木の実を食べ、それがなくなると地中からミミズや昆虫類の幼虫などを掘り出して採食する。


別荘近くの野鳥たち
仲の良いスズメ;クリックすると大きな写真になります。" ツグミ:蒜山;クリックすると大きな写真になります。 シジュウカラ:蒜山;クリックすると大きな写真になります。 ホオジロ:鏡ヶ成;クリックすると大きな写真になります。
仲の良いスズメ:蒜山
2013/11/12
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
380mm(35mm換算570mm)
絞り優先オート 1/125s F8.0 ISO25600
RAW画像をAdobe で現像
ツグミ:蒜山
2013/11/12
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
500mm(35mm換算750mm)
絞り優先オート 1/125s F9.0 ISO100
RAW画像をAdobe で現像
シジュウカラ:蒜山
2013/11/12
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
380mm(35mm換算570mm)
絞り優先オート 1/125s F9.0 ISO100
RAW画像をAdobe で現像
ホオジロ:鏡ヶ成
2013/11/12
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
69mm(35mm換算:103mm)
プログラムオート 1/250s f/6.3 ISO1600
RAW画像をPhotoshop で現像


 蒜山・大山は、黄・紅葉が真っ盛りであった。天気が悪かったのが残念であるが、どこに行っても黄・紅葉が楽しめた。また、ナナカマドのように、紅葉した木に街ではあまり見られない赤い実をつけていたりした。
大山の黄・紅葉
鬼女峠展望台からの紅葉;クリックすると大きな写真になります。 桝水ガ原の黄葉;クリックすると大きな写真になります。 大山を見るスポット;クリックすると大きな写真になります。
鬼女峠展望台からの紅葉
2013/11/12
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
21mm(35mm換算:31mm)
プログラムオート 1/80s f/4.0 ISO100
RAW画像をPhotoshop で現像
桝水ガ原の黄葉
2013/11/12
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
59mm(35mm換算:88mm)
プログラムオート 1/50s f/5.6 ISO1600
RAW画像をPhotoshop で現像
大山を見るスポット:残念ながら雲で見えない
2013/11/12
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
19mm(35mm換算:28mm)
プログラムオート 1/60s f/4.0 ISO200
RAW画像をPhotoshop で現像
ナナカマド:鏡ヶ成;クリックすると大きな写真になります。 ツリバナ:蒜山;クリックすると大きな写真になります。 ニワトコ:蒜山;クリックすると大きな写真になります。
ナナカマド:鏡ヶ成
2013/11/12
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
18mm(35mm換算:27mm)
プログラムオート 1/60s f/4.0 ISO160
RAW画像をPhotoshop で現像、合成
ツリバナ:蒜山
2013/11/12
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
18mm(35mm換算:27mm)
プログラムオート 1/60s f/4.0 ISO1600
RAW画像をPhotoshop で現像、合成
ニワトコ:蒜山
2013/11/12
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
50mm(35mm換算75mm)
絞り優先オート 1/100s F10.0 ISO110
RAW画像をAdobe で現像


2011年10月29日

隠居、奥飛騨平湯温泉と高山に旅する


 私も参加していた情報システム関連のユーザー会の人たちの旅行が毎年企画されている。10年以上も前に製薬会社の情報システム関連の仕事をしていて、OB である私にも声をかけていただく。メンバーは現役の方がほとんどなので、当然土日ということになる。この旅行会は、年に1~2回 露天風呂のある温泉地を訪れることをモットーとしている。
 今回の旅行は、もともと東北大震災が起こった翌日を予定していたのだが急遽取りやめとなったので、そのリベンジである。この旅行には、東京・名古屋・大阪からのメンバーが現地集合で参加する。

 大阪からは、今回の参加者で一番若手の方と一番年上だった私との2名だった。アクセスは、新大阪駅から平湯温泉まで直通でいける【中央交通トラベルクラブ】の【奥飛騨・高山バスの旅】という企画に参加した。この企画は秋冬限定であるが、現地まで直通でいける路線バスみたいなものである。値段も、平湯温泉まで片道 3,800 円、高山までだと 2,900 円と格安である。客がひとりでも運行しているようで、事実、高山から平湯までは、仲間と二人の貸しきりだった。帰りの高山からは、満席だったが。

 名神高速道路の一宮インターから東海北陸自動車道へつないで、北に上がっていくと山々の紅葉が見られるようになった。飛騨清見IC から高山までは高速道路仕樣の中部縦貫自動車道(無料)を走る。ここでは、ますます紅葉がきれいになった。さらに、一般道を走る高山から平湯までは、鮮やかに黄色に染まった銀杏の木、ブナなどの黄葉、ナナカマドやウルシなどの紅葉が山を彩っている。新大阪を8時に出発して、その日の宿である【ひらゆの森】についたのは午後2時10分頃だった。

 宿泊は、コテージ4棟に、4~5名に分かれた。温泉は、宿泊客ばかりでなく一般の人達にも開放されている。コテージには、開放的なかけ流しの内湯も付いている。 飛騨牛の焼肉で夕食を楽しんだあと、一番大きなコテージで、ビール・ワイン・地酒・焼酎を飲みながら尽きぬ話で盛り上がった。

 よく早朝(日の出は6時15分くらいだった)コテージを抜け出し、野鳥を求めて近くを散策した。どんよりと曇っていて、さえずりはわずかに聞こえるが、姿が見えない。途中でかなりの雨がふりだした。材木置場で雨宿りをしながら、止み間を見て、さえずりスマホでPCM 録音してみた。帰宅後、いつもの【ことりのさあえずり】サイトで同定してみたが、どうもよく分からない。今回も厚かましく、管理人の pika さん にメールで教えを乞うた。翌日に、ヒガラではないかとの親切な教示をいただいた。管理人の Pika さんは共著であるが、携帯電話でQRコードを読み取れば さえずりの音声を聞くことできる【鳴き声と羽根でわかる 野鳥図鑑】を出版されたようだ。早速 Amazon に注文した。(残念ながら、android スマホでは即座に再生されない。詳しくは、別のエントリーで取り上げたい。)

 朝食後、路線バスで高山に回った。日曜日とあって、バスは満員である。
バスターミナルでもあるJR高山駅のコインロッカーに荷物を預けて、古い町並みへ散策にでかけた。最初に、宮川にかかる赤い中橋 近くにある陣屋跡を見物した。無類の露天風呂好きで、落語にも堪能なメンバーの一人は、この陣屋で次のようなことを発見したようだ。古い文化に素養のない私には、ネコに小判だったが。
 最後のコーナーで山岡鉄舟の親が陣屋勤務で鉄舟が高山で育ったことを知って文書に見 入ってしまいました。墓所の方は谷中の全生庵で、鉄舟に傾倒していた三遊亭円朝の菩提寺にもなっていて、「毎年8月11日の直前の日曜日」に「圓 朝まつり」が落語協会主催で協会所属の全部の噺家が顔を揃えるビッグイベントになっています。参加者もついでに山岡鉄舟のお墓に墓参して、江戸を 灰燼になるのを防いだ西郷・勝の会談を段取りした鉄舟に感謝することになる。という次第です。

 質素な庭を見ながら居間と記された座敷に座ってみると、緩やかな年月もながれていたのではないかと思いめぐらした。大広間では、尺八と琴の生演奏が行われていた。アレグロの世界よりも、このようなアンダンテカンタービレ的な生活を取り戻さないといけないのかもしれない。

 陣屋を見物した後、古い町並みをぶらぶらと歩いた。日曜日と爽やかな天気ということで、お互いに肩が触れ合うぐらいの人出である。この古い町並みには、酒蔵がたくさんある。酒好きの仲間たちは、それが目当てで一軒ごとに試飲を繰り返している。少々歩き疲れて、古い町並みから外れたところにある蕎麦屋で昼食を摂ることになった。下見に来てくれていた仲間二人のおすすめである。ここも、待ち行列ができていたが、蕎麦屋は回転が早い。汗を掻いた体には、冷たい割子そばが美味しかった。
 昼食後、皆と別れてカルガモが泳いでいた宮川の赤い中橋あたりまで戻って、しばらく観察した後、閑散としている通りを駅までゆっくりと歩いて帰った。駅前の小さな公園の水場には、スズメたちが水浴びをして遊んでいた。

樹間にたつコテージ;クリックすると大きな写真になります露天風呂の外側;クリックすると大きな写真になります居間から庭をみる;クリックすると大きな写真になります大広間での琴と尺八演奏;クリックすると大きな写真になります
樹間にたつコテージ:ひらゆの森
2011/10/22
露天風呂の外側:ひらゆの森
2011/10/23
居間から庭をみる:高山陣屋
2011/10/23
大広間での琴と尺八演奏:高山陣屋
2011/10/23
高山古い町並み;クリックすると大きな写真になります酒蔵での試飲;クリックすると大きな写真になります中橋近くのカルガモ;クリックすると大きな写真になります水浴びするすずめ;クリックすると大きな写真になります
高山古い町並みの賑わい
2011/10/23
酒蔵での試飲:高山古い町並み
2011/10/23
中橋近くのカルガモ:高山宮川
2011/10/23
水浴びするすずめ:JR高山駅前
2011/10/23
 

  
野鳥図鑑 鳴き声と羽根でわかる

池田書店
売り上げランキング: 113348


 

2008年7月15日

瀞川平:但馬高原植物園、夏の花

 気象庁の梅雨明け宣言はまだのようだが、小学校以来の友を誘って氷ノ山山麓にある RabitHouse に出かけた。
クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 小屋のあるところは、標高630m 程度だが、風が吹かないとさすがに暑かった。それでも、夕食に小屋の中で七輪の炭火BBQしても暑さはあまり感じなかったから、日が落ちると気温が下がったに違いない。
 近くの農道を散策すると、ハルジオン、トラノオ、ドクダミなどの白い花が満開である。紫色のノアザミの花に、ツマグロヒョウモウラギンヒョウモンンが羽を休めていた。傍らの雑草で、スジグロシロチョウモンキチョウ(上の黄色いほうが♂で、下側の白いのは♀)が交尾をしていた。StudioYAMAKOのオーナーが教えてくれた。
 電線にホウジロがさえずっている「ことりのさえずり」の岩下さんに教えてもらって、小鳥のさえずりも少しずつ分かるようになってきた。ネットで知識が amplify していくのを実感している。

クリックすると大きな写真になります 共同所有者のパートナーといくときは、たいがい補修作業に時間を費やすのだが、今回は花好きの友のために、翌朝、ハチ高原・東鉢伏経由で兵庫県美方郡香美町にある「但馬高原植物園」に行ってみることにした。この数年の間に道路がずいぶん整備されている。

 この植物園の近くには、安藤忠雄が設計した「木の殿堂」という博物館もある。なぜこんなところにと思うが、うろ覚えを頼りにググッテみるとバブル時の昭和45年(1970年:大阪万博開催の年、ついでに私が結婚した年)に、全国植樹祭が、この村岡で行われているのである。「木の殿堂」へのアプローチ横には、広大な芝生があり、その中に天皇と皇后がお手植えされた「兎塚杉」と「ナナカマド」が囲われた柵の中で大きくなっている。どうりでと納得である。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 「但馬高原植物園」は、この「木の殿堂」からハチ北スキー場へ向かって 1km ほど広い道を走ったところにある。この一帯を、「瀞川平(とろかわだいら)」というらしい。入園料は 500円である。
 2年ほど前に、家内と来たときに比べると広大な庭はなかなか整備が行き届いているように思う。ヤマアジサイが見頃だというので、清楚な花を鑑賞しながら歩いていると、若い男性の作業員が花の種類などを丁寧に教えてくれた。ここの植物園は、珍しく若い男性達が園の手入れをしている。兵庫県の山奥には働き場所が少ないのかもしれない。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 植物園の敷地内にある「和池の大カツラ」の根元からは清水が豊かにわき出ている。備え付けのグラスで飲んでみると冷たくて柔らかい純水が暑さで渇いた喉をうるおしてくれた。
 緑の中に続く散策道端には、ホトトギスや白蝶草、ヘメロカリスといった花が咲いている。もちろん、オオバギボウシ、トラノオといった初夏の花が満開である。
 入り口案内所と花の苗などを売っている売店横のクーラーの効いた洒落たレストランで、そば定食の早い昼食を摂った。

ハチ高原近辺私的観光地図に掲載 

 

2006年10月15日

秋の網走・知床・阿寒・摩周・屈斜路湖:レンタカードライブ


 3度目の Flight&Drive での北海道旅行である。1度目は千歳空港を基点に札幌・十勝・美瑛・富良野・旭川をドライブした。2度目は札幌での会議の後、道南、函館・小樽を走った。そして、今回は女満別空港を基点に網走・知床・阿寒・摩周・屈斜路湖を巡った。
 今回は女満別空港でレンタカーを借りた。関西空港で見かけた私たちと同じような熟年夫婦も借りに来ていた。北海道の旅行は車で走るのが快適である。昔と違って必ずカーナビが付いているしETCカードも使えるようになっているが、今回のドライブは高速道路を走らない。大阪から女満別行きのフライトは午後の便しかなく着いたのは午後4時20分である。空港から20分ほどで1泊目の能取湖畔の宿かがり屋」に着いたときにはほぼ日が暮れていた。インターネットに紹介されているさんご草正式名:厚岸草(あっけしそうは、夕闇の中でまだ赤みが残っているように見えた。夕食はツブ貝など地元でとれた思われる食材が生かされて、なかなかの美味であった。久しぶりに呑む冷酒がやたらに旨い。宿の造りは豪華な民宿といった感じであったが、さんご草のさかりが過ぎているせいか客数も少なく静かで快適だ。日の出の写真を撮ろうと早朝、長袖のシャツの上にジャンパーを着てすぐ側の湖畔に出かけた。堺では半袖だったのに、ここではジャンパーを着ていてもじっとしていると寒い。カモとかサギと思われる水鳥たちが朝早くから餌を求めている。日が上がるとさんご草はまだ赤味を残していた。
 10月13日金曜日、今日は知床を回って阿寒湖まで走る予定である。例によって、ポータブルMP3プレーヤーとFMトランスミッターを持っていってJazzを聴きながらのドライブである。網走市街の端に有名な網走刑務所がある。話のタネにと入り口近くの橋のたもとで写真を撮った。もちろん、人を写すことは禁じられている。網走市街を走り抜けるとオホーツク海沿いに走る釧網本線に平行するようにまっすぐな道が続く。無人化駅の北浜駅軽食&喫茶「停車場」は朝が早かったせいか営業をしていないようであった。国道244号から別れて334号をウトロに向かって走る。半島の道の割にはカーブが少ない。地元の車は少なく、ほとんどがレンタカーか観光バスである。アジア系の海外のお客さんも多い。オシンコシンの滝は道路沿いにあり、すぐオホーツク海に流れ込んでいる。ウトロに近づくにつれて小雨が降り出した。静かに知床の自然を満喫できると期待していた知床5湖は、結構な広さの駐車場に観光バスも10台以上駐まり満員であった。クマよけの鈴を買って着けようとなんて考えていたが、これだけ観光客が多ければクマも尻尾を巻いて逃げ出しているに違いない。小雨が降ったこともあって下が少しぬかるんでいる。天気が良く人も少なければ5湖全てを散策するつもりであったが、早々に退散した。それでもダケカンバやナナカマドの紅葉が池に映えていた。ウトロから羅臼に向かうのには、羅臼岳の近くの知床峠を越えていく。峠に上がる途中に、白樺の木だろうか黄色の紅葉が鮮やかであった。天気が良ければ知床峠から国後がよく見えるはずであるが、生憎霧のような冷たい雨が強風で巻いていた。来月早くにも通行止めになるというのももっともである。そろそろ腹が空いてきたので羅臼で食事をしようと店を探したが、適当な店が見つからない。標津にでれば見つかりそうなので辛抱することにした。家内も私もイクラ丼はあまり好きではない。標津市街でそこそこの蕎麦屋(福住総本店)があったので、遅い昼食を取ることにした。鴨蕎麦と肉蕎麦を注文したが、鴨蕎麦には直径1cm・長さ10cmくらいの白ネギが軽く焼いて乗っている。家内が注文した肉蕎麦には、5cm四方くらいの厚い豚肉が沢山乗っている。蕎麦もだしも美味しかったがが、まるでラーメンである。
 標津から中標津を通り、摩周湖近くまでの国道272号・243号は広い牧草地や収穫期のビート畑(大根のような葉っぱだ。後で砂糖の原料と教えてもらった。)の間にまっすぐな道が続いている。まるで高速道路である。このような道を制限速度を守って走るのは至難の業である。制限速度を少し上回る程度のスピードで走っていると観光バスまですぐ後ろに迫ってくることになる。しかし、畑と牧草地の緑と色づいた樹木の間を走るのであまり疲れない。道の駅「摩周温泉」から国道241号線に入り阿寒湖までの道はダケカンバとクマザサの間を走っている。
 じゃらんネットの口コミを読んで選んだ阿寒湖の宿(阿寒ロイヤルホテル)は名前は立派だがちょっとケチったのでもう一つであった。4時半頃着いたときには客が少なくのんびりとできると思ったが、食事時間頃になって観光バス3台が到着した。パック旅行客相手の旅館だったらしい。一般客は我々だけだったかもしれない。これから宿を選ぶときは中心地から少し離れたそこそこの値段の小さな旅館が良いようである。
 翌日は朝から好天である。これから知床へ行くパック旅行の観光バスは早くに出発した。足湯があったりする阿寒湖の畔を散策すると急激に冷え込んだせいか湖面からもやが立ち上っていた。今日は、摩周湖・屈斜路湖を経て女満別空港で車を返す予定である。カーナビで今日のコースを設定すると時間的には大分余裕がありそうなのでゆっくり回ることにした。摩周温泉に引き返す241号線のそばの牧草地にタイガースファンなら喜びそうな牧草ラップロールが転がっている。このロールした牧草を乳牛が食していた。
 風が強く寒かったが秋日和に恵まれて、霧の摩周湖ではなくコバルトブルーの湖面がきらきらと光っていた。第一展望台は有料(410円)で観光バスが多く駐まっていたが、3km北の第三展望台は乗用車しか駐車できないので人が少ない。道東は観光資源が大きな収入源なのか道路とか駐車場は一部は有料であるがしっかりと整備されている。
 摩周湖から屈斜路湖へ回る頃には、そろそろ昼食の時間になってきた。遊覧船乗り場の看板に惹かれて行ってみるとオートキャンプ場であった。遊覧船は就航していない。どうも右岸にはアイヌ民族館のような施設はあるが食事ができそうな場所はないようだ。左岸には「るるぶ情報」に載っているようなレストランがある。しばらく行くと屈斜路プリンスホテルの看板が現れレストランもあるようなので覗いて見ることにした。レストランは昼食バイキング形式になっている。ちょうど11:30のオープンの時間だったので一人1680円を払って食べることにした。和洋中料理とケーキ・ドリンクが食べ放題である。大きなガラス越しの池には白鳥が1羽浮かんでいる。バスツアーの昼食場所にもなっているらしく団体客が次々と到着する。味もまあまあだったので、家内につきあって欲張ってケーキまで食べ満腹になってしまった。また、血糖値が上がるんでしょうね。
 女満別空港に行く243号線の途中に美幌峠という眺望が素晴らしい場所がある。屈斜路湖の向こうに北見の山々が見える。
 レンタカーを返すにはまだかなり時間の余裕があったので、網走まで行ってオホーツク流氷館を覗いてみることにした。天都山という網走郊外の丘の上にある展望台からは網走市街の先にオホーツク海が見え、その先に知床の連山が美しい。
 北海道ドライブは3度目だが、今回が最も This is Hokkaido. といった旅であった。

続きを読む "秋の網走・知床・阿寒・摩周・屈斜路湖:レンタカードライブ"