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Atelierで“ウスイロヒョウモンモドキ”が含まれるブログ記事

2016年6月12日

隠居の散策:5月の山小屋Hütte Hachiのいきもの

いろいろな事情で忙しくしていたパートナーが、ようやく時間が取れそうというので、久しぶりに一緒にHütte Hachiに行くことにした。特段の作業はないが、様子を見るためである。
 YAMAKO さんとのメールのやりとりで、この時期小屋の周りにはウスバシロチョウがとんでいるのではないかと示唆をもらった。ゆっくりと小屋の周りを散策すると、YAMAKO さんの言われる通り、ウスバシロチョウがたくさんヒラヒラと飛んでいる。それらの蝶や花などを写真に収めたので記録として残しておきたい。

;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
オドリコソウ
堺市では観察したことはない。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
45.0mm 絞り優先AE 1/500 f8.0 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
タニウツギ
わが国の北海道から本州、おもに日本海側に分布している。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
134.0mm 絞り優先AE 1/200 f8.0 ISO160 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ヤマゼリ
よく見ると5弁の小さいい花の集まりである。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
134.0mm 絞り優先AE 1/200 f8.0 ISO160 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ニガナ
日本、朝鮮半島、中国それにモンゴルに分布している。大阪堺でも観察している。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
108.0mm 絞り優先AE 1/750 f5.6 ISO100 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ウツギ?
これから花が咲くのだろうか。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
139.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
ノイバラ
これから花が咲くらしい。「このきなんのき掲示板」で樹老人という方に教えてもらった。写真右上の赤黄の塊は虫こぶではないかという。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
139.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
エゴノキ
枝に砂粒のような毛があるのが特徴らしいが、この写真では見分けにくい。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
139.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
エゴノキの幹
図鑑「葉で見分ける樹木」によれば、幹は黒くて縦筋があるとなっているが、この写真では見分けにくい。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
67.0mm 絞り優先AE 1/350 f4.5 ISO3200 露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
カワトンボ♀
翅が無色透明なのは、♀らしい。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
67.0mm 絞り優先AE 1/350 f4.5 ISO3200 露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
カワトンボ♂
ミヤマカワトンボより小さく、翅端近くの幅広い濃褐色を欠いているので区分できると「日本の昆虫1400➁」にはある。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
240.0mmクロップ 絞り優先AE 1/250 f6.3 ISO125 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
シオヤトンボ♂
シオカラトンボより一回り小さく体は太く感じられる。と「日本の昆虫1400➁」にはある。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
163.0mm 絞り優先AE 1/500 f5.6 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
シオヤトンボ♀
何故か簡易舗装した農道によく留まる。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
184.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO125 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ホオジロ
蝶と花を追っかけていると近くの萱に留まった。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
240.0mmクロップ 絞り優先AE 1/350 f6.7 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ベニシジミ
留まっているシロツメクサと同じように、何処にでも生息している。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
122.0mm 絞り優先AE 1/125 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
カラスアゲハ ミヤマカラスアゲハ
タニウツギの花に吸蜜に来たが、じっくり撮らしてくれなかった。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
144.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO1250 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
ヤマトシリアゲ
シリアゲムシという昆虫がいることは知らなかった。なかなか面白い行動をするようだ。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
105.0mm 絞り優先AE 1/125 f5.6 ISO400 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
ウスバシロチョウ -1
留まっているのは食草のケマンソウだろうか。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
126.0mm 絞り優先AE 1/200 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/23 養父市福定
ウスバシロチョウ -2
比較的落ち着きなくふわふわと飛んでいるが、一度留まると長く留まっている。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
122.0mm 絞り優先AE 1/125 f5.6 ISO125 露出補正 +0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
イノシシ・シカの捕獲おり
農家の方は最近シカの農業被害に困っているという。時々、このような罠にかかるらしい。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
41.0mm 絞り優先AE 1/250s f5.6 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/24 養父市福定
イノシシ・シカの捕獲おり表札
猟友会が仕掛けているようだ。小屋の周りにも夜になるとシカが出没するようで、イタドリなど背の高い草は食いちぎられている。ただ、ワラビは食べないようだ。ただ、絶滅危惧種となっている蝶のウスイロヒョウモンモドキの食草オミナエシやオカトラノオ、オオバギボウシなどがシカに食われて、その対策に保護団体が動き出しているようだ。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
41.0mm 絞り優先AE 1/250s f5.6 ISO100 露出補正 0
 カラスアゲハと思っていた蝶は、YAMAKO さんがミヤマカラスアゲハであると指摘頂いた。ありがとうございました。黒いアゲハには、めったに出会えない。みんな同じに見えてしまう。

  

  
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2009年7月 5日

鉢伏高原の初夏

 環境省が絶滅危惧種に指定している蝶:ウスイロヒョウモンモドキが、山小屋 Hütte Hachi の近辺に棲息しているらしい。私のサイトで蝶を中心とした写真をアップしているブログ Studio YAMAKOのオーナーが教えてくれた。毎年、7月初旬くらいに羽化するという。

 その YAMAKO さん、住んでいる横浜からウスイロヒョウモンモドキの写真を撮りたいと新幹線でやってきた。泉北ニュータウンの近くに住んでいる同じグループの友人も誘って、Hütte Hachi にでかけた。この時期、心配していた雨も天気予報ではにわか雨が予想される程度で大丈夫のようだ。今回の訪問は、DIY ではないので気楽に過ごせそうだ。先週、ほぼ完成したウッドデッキも気にかかる。 

ガクアジサイ:クリックすると大きな写真になりますヤマアジサイ:クリックすると大きな写真になります 午後2時半ごろ、Hütte Hachi に到着。新しいデッキでお茶をして、さっそく ウスイロヒョウモンモドキを探索に鉢伏高原まで車を走らせた。 雨はなかったが、曇天でこの時期にしては気温が低い。近くの畑で会った民宿のおじさんは、昨夜はストーブをつけるほど寒かったといっていた。そのせいか、駐車場に車を駐めて歩き回ってみたが、ウスイロヒョウモンモドキどころか普通の蝶(蝶屋さん仲間ではダチョウというらしい)もあまりみかけなかった。それでも、山では珍しい種のガクアジサイが可憐に咲いていた。

 諦めて、駐車場まで帰ってきて、幼稚園児を迎えに来ていたペンションの奥さんに YAMAKO さんが話しかけてみると棲息している場所はだいたい検討はついたが、今年はまだ見かけないという。オミナエシをボランティアの人たちが殖やす作業のことなども話してくれた。オミナエシはウスイロヒョウモンモドキの食草である。が、オミナエシとはどのような植物か三人とも知らない。
 明日の好天に期待して下山。にわか雨が降ってきたが、デッキに立てたタープの下で、イチローご用達の羽淵精肉店で求めた但馬牛を炭火で焼いた。気のおけない友と辛口赤ワインとで話がはずんだ。

 翌朝、夜半の雨がやんで晴天である。朝食もそこそこに高原に。昨日、ペンションの奥さんに教えてもらった場所に行ってみる。オミナエシを知らないので、それを目印にはできない。
ウスイロヒョウモンモドキ保存会の指示で、生息している場所は詳しく書けないが、雲間から太陽が照りつけるようになって、ついに発見した。YAMAKOさんの話では、羽化したてのようだという。
 その近くで、羽が紫色のミドリシジミも発見。YAMAKO さんが感嘆の声をあげながら、シャッターを切り続けている。そうこうしているうちに、ウスイロヒョウモンモドキがあちこちに飛びまわりはじめた。気温が高くなるにつれて、いっせいに羽化し始めたらしい。特に、ノアザミに吸蜜にくると絵になるが、どうやら撮ったのはウラギンヒョウモンらしい。
 笹の茂みでキアゲハが羽を乾かしていた。
斑紋異常のウスイロヒョウモンモドキ:クリックすると大きな写真になりますオオミドリシジミ:クリックすると大きな写真になりますノアザミに吸蜜にきたウラギンヒョウモン:クリックすると大きな写真になりますキアゲハ:クリックすると大きな写真になります


 YAMAKO さん、横浜から来た甲斐があったと喜んで帰って行った。きっと素晴らしい写真をブログにアップしてくれるにちがいない。楽しみだ。
(追記:2009/7/8) YAMAKO さんがアップしてくれた。同じ被写体を撮っているのに、腕でこれだけ違う画像になるという見本である。
 初めて見て撮られた ウスイロヒョウモンモドキ は、斑紋異常ということで、非常に珍しいことだそうだ。