2009年7月 6日

ハチ高原とウスイロヒョウモンモドキ

 ハチ高原は兵庫県の北西部の山間部に位置し、鳥取県に近い。一帯は氷ノ山後山那岐山国定公園に入り、冬はスキー場として賑わう。ハチ高原スキー場のやや下にある大久保ゲレンデのそばに、サラリーマン時代に同じ業界でともに共通の仕事をし、退職してからも友人としてお付き合いいただいているかたの山荘がある。今回は、ハチ高原に棲息する絶滅危惧種であるウスイロヒョウモンモドキという蝶の写真を撮るのを目的に、その Hütte Hachi と名づけられた山荘に一泊させていただいた。
1.ミドリヒョウモン
7月3日、新幹線で10時過ぎに新大阪に到着し、新快速で芦屋まで行った。そこで Hütte Hachi のオーナーである友人にピックアップしていただき、同じく同じ業界で共通の仕事をしたもう1人の友人と3人で、ハチ高原に向かった。途中、昼食をとって、Hütte Hachi に着いたのは、午後3時頃だった。Hütte Hachi に入り、窓を開けたら、ミドリヒョウモンが飛び込んできて、蛍光灯のシェードに止まった。D300の内蔵フラッシュを上げて撮ったらこんな写真が撮れた。レタッチは何もしていない。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段 内蔵フラッシュ使用
アクティブD-ライティング標準
ミドリヒョウモン:クリックすると大きな写真になります
2.ウラギンヒョウモン
夕食までの時間、車でハチ高原まで行った。時間は午後3時半。曇っていて蝶の影はない。ゲレンデの下のほうにあるキャンプ場の周りを歩いてみたが、ウスイロヒョウモンモドキは影も形もない。このウラギンヒョウモンが元気にトラノオに吸蜜に来ていた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/200秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準 トリミング
ウラギンヒョウモン:クリックすると大きな写真になります
3.ウスイロヒョウモンモドキを守る会
このハチ高原一帯にはウスイロヒョウモンモドキが棲息する。そして、今や棲息地が限られ絶滅危惧種としてレッドブックに載るウスイロヒョウモンモドキを守ろうと、多くの人が努力をされている。食草であるオミナエシを植え、保護活動を続けておられる。さて、このハチ高原のどこにウスイロヒョウモンモドキがいるのか、私にはポイントがわからない。幼稚園に通うお子さんを迎えに駐車場に出てこられた民宿の女将らしき方に「横浜から写真を撮りに来ましたが、ウスイロヒョウモンモドキはどのあたりにいますか?」と尋ねてみた。「高丸のほうですが、今年はまだ、出ていないかもしれません」とのこと。明日、高丸山(1,070m)へ登ってみることにする。

Nikon COOLPIX P90
絞り優先オートで撮影 ( F3.5 1/489秒 ISO64 ) 露出補正 -0.3段
ウスイロヒョウモンモドキを守る会:クリックすると大きな写真になります
4.その日の晩は小雨が降っていたが、Hütte Hachi のベランダで、但馬牛のバーベキューを腹いっぱい楽しみ、ビール、ワイン、焼酎で昔話に花を咲かせた。翌7月4日、夜半まで降っていた雨が止み、鳥の声で眼を覚ました。Hütte Hachi の前に広がる大久保ゲレンデの向こうに鳥取県との県境に聳える氷ノ山(1,510m)が朝陽に映えていた。半分以上、今日の天候をあきらめていただけに、幸運に感謝する。

Canon IXY 900IS
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/160秒 ISO80 )
氷ノ山:クリックすると大きな写真になります
5.高丸山
友人が炊いてくれたご飯と、味噌汁で朝食を済ませ、8時に Hütte Hachi を出発した。ハチ高原の駐車場に車を止め、高丸山(1,070m)を目指し歩き始めた。今は動いていないリフトの脇を上っていく。登るほどに景色が広がり気持ちが良い。林間学校の小学生の一群が先行している。リフトの終点に到着して、頂上への道を進む。

Nikon COOLPIX P90
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/900秒 ISO64 ) 露出補正 -0.3段
高丸山:クリックすると大きな写真になります
6.ウスイロヒョウモンモドキ初見
足元を見ながら登っていると、2mほど先に小さなオレンジ色を発見。出た。ウスイロヒョウモンモドキだ。慎重に近づいて何枚かシャッターを切る。地面の上に止まるので、良い構図で撮れない。この写真は、翅表だが、何か違和感がある。何はともあれ、初めてのウスイロヒョウモンモドキに感激。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
  アクティブD-ライティング標準 トリミング
ウスイロヒョウモンモドキ初見:クリックすると大きな写真になります
7.斑紋異常か?
前の写真と同じ個体の裏側が見える。裏もなんだかおかしい。斑紋が欠落している。ひょっとして、斑紋異常か。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/200秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準 トリミング
斑紋異常か?
8.オオミドリシジミ
活発に飛ぶシジミチョウが葉上に止まった。開翅する。ミドリシジミの仲間だ。このときは同定できなかったが、帰宅して、ゆっくり見てみてみるとオオミドリシジミだった。もう少し稀な種を期待したのだが、残念。COOLPIX P90 の35mm版換算 624mmの 望遠端が役に立った。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/283秒 ISO64 ) 露出補正 -0.3段
オオミドリシジミ:クリックすると大きな写真になります
9.テリトリーを誇示するオオミドリシジミ♂
前の写真と同じ個体である。テリトリーを張り、小さな虫なども追い回して、また近くの葉上に止まる。緑色の輝きが美しい。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/259秒 ISO64 ) 露出補正 -0.3段
テリトリーを誇示するオオミドリシジミ♂:クリックすると大きな写真になります
10.正常なウスイロヒョウモンモドキ
まだ、羽化初期なのかもしれない。個体数はそれほど多くなく、現れるのはすべて新鮮である。この個体は本来のウスイロヒョウモンモドキの斑紋である。6.7.の写真と見比べて欲しい。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準 トリミング
正常なウスイロヒョウモンモドキ
11.ウスイロヒョウモンモドキの翅表
陽が当たらなくなると、姿が見えなくなる。探すとこのような下草の葉の上に止まっている。美しい蝶である。この機会を与えてくれた Hütte Hachi のオーナーである友人に感謝するとともに、絶滅危惧種であるこの蝶を何年も前から保護し、増やそうと努力されている「兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会」の皆さんに敬意を表し、今日、この蝶を見ることが出来たのも、その皆さんのお陰と感謝申し上げたい。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準 トリミング
ウスイロヒョウモンモドキの翅表:クリックすると大きな写真になります


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