池の平、鹿沢園地、小諸高原美術館 <8月27日~28日>(2) 池の平湿原 -2 8月27日 - Studio YAMAKO

2019年9月 5日

池の平、鹿沢園地、小諸高原美術館 <8月27日~28日>(2) 池の平湿原 -2 8月27日

池の平三方歩道から池の平湿原に設けられた木製の散策路を歩いて、忠治の隠岩と言われるところに出た。まっすぐ登ると三方ヶ峰(2,040m)のわきを抜けて三方コマクサ園だが、今回は行かない。忠治の隠岩から右へ歩くと鏡池の展望所がある。そのあたりで撮影し、広場になっていてベンチが置かれている忠治の隠岩のあたりへ戻り一休みした。歩いていると汗ばむが、ベンチに腰を下ろすと涼しい風が通り抜ける。途中の狭山PAで買ってきたカレーパンを食べた。
 そこには忠治の隠岩という標識がある巨石群があった。江戸時代の侠客である国定忠治が上州赤城から逃げてきて隠れたという伝説の岩と説明されている。岩石は、数十万年前(約30万年前)、烏帽子・浅間火山群の三方ケ峰火山の活動で出来た溶岩の塊だそうだ。
 忠治の隠れ岩のことをもう少し知りたいと思い、検索してみたところ、ご自身のプロフィールに2007年5月に八王子から信州・御代田に引っ越し、定年後第2の人生もスローダウンし、田舎ライフを楽しんでいると、述べておられるかたの「信州の田舎だより」というサイトがあり、そこには 国定忠治は、関八州の役人に追われ、信州などに何回も逃げた。そしてほとぼりがさめると、また赤城山・国定村に戻るのだが、その立ち回り先として檀一雄 の「新説 国定忠治」に、三方山の岩屋というのが出てくるそうだ。池の平湿原・三方ケ峰の山裾「忠治の隠岩」に対応すると思われと記されていた。
 一休みして、駐車場へ戻る前に、もう一度鏡池のほうへ行ってみた。そこでクジャクチョウに会えた。クジャクチョウは今回撮りたいチョウの一つだったのでうれしい。広い湿原を背景にしたチョウが撮れないかと試行を重ねながら同じ散策路を池の平三方歩道へと戻った。

1908271_016.jpg 16.池の平湿原散策路
池の平湿原は、三方ケ峰噴火口の跡に形成されたもので、その溶岩が流れ落ちたという放開口に向かって、忠治の隠岩から続く散策路が見えるが、今回そこは歩かなかった。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 62mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_017.jpg 17.忠治の隠岩広場
忠治の隠岩広場には木製のベンチが置かれていたが、 そこに多くのトンボが止まっていた。みんな同じ方を向いている。ベンチの表面が暖かいので止まって翅を休めているのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 11mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_018.jpg 18.ハクサンフウロとベニヒカゲ♀
可憐なハクサンフウロの花にベニヒカゲが来た。顔が見えないが、ピントはあっているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 114mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_019.jpg 19.ベニヒカゲとコヒョウモン
比較的擦れていないコヒョウモンが、ベニヒカゲと仲良くマツムシソウで吸蜜していた。両方にピントが合うように移動して撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_020.jpg 20.クジャクチョウとコヒョウモン -1
そこへクジャクチョウが飛んできて、隣のマツムシソウに止まった。クジャクチョウはきれいな個体だった。今年の第2化と思う。

Nikon D750 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 -0.3段
1908271_021.jpg 21.クジャクチョウ -1
今回、ベニヒカゲとともに、目的としていたクジャクチョウが撮れたので、幸いだった。襟元(前翅前縁)の黒と白のハリが品が良く、垢抜けしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 183mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
1908271_022.jpg 22.クジャクチョウとコヒョウモン -2
いったん吸蜜を始めると、しばらくは飛び立たないでモデルになってくれている。池の平で生息しているのは、コヒョウモンだけで、ヒョウモンチョウはいないようだ。池の平湿原は標高2,000mある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 84mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
1908271_023.jpg 23.コヒョウモン -1 クジャクチョウは離れたが、コヒョウモンは同じ花で吸蜜を続けていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
1908271_024.jpg 24.マツムシソウとベニヒカゲ -1
マツムシソウは今が最盛期かと思うが、まだまだ蕾がある。マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが和名の由来であるとする説があるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 16mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_025.jpg 25.マツムシソウとベニヒカゲ -2
左側のベニヒカゲは♂かもしれない。一番右のマツムシソウにはハチと一緒にオオチャバネセセリが吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 67mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
1908271_026.jpg 26.ベニヒカゲとクジャクチョウ
マツムシソウで吸蜜するクジャクチョウの向こうをベニヒカゲが飛んで行った。このベニヒカゲは♂のようだ。後翅の白帯が♀に比べ鮮明でない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
1908271_027.jpg 27.クジャクチョウ -2
いま、翅を閉じていたクジャクチョウが翅を開いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
1908271_028.jpg 28.クジャクチョウ -3
まだ蕾のものや、すでに咲き終えたマツムシソウに混じって、アキノキリンソウ(あるいはホソバキリンソウ)の黄色い花が咲き、クジャクチョウを引き立てている。

Nikon D750 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 90mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
1908271_029.jpg 29.ベニヒカゲが飛ぶ環境 -1
広い草原をベニヒカゲが花を求めて飛びまわる。池の平湿原には、この日何頭ほどのベニヒカゲが飛んでいたのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 26mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_030.jpg 30.コヒョウモン -2
コヒョウモンは多くいたが、そのほとんどはすっかり擦れてしまっていた。

Nikon D750 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_031.jpg 31.ベニヒカゲが飛ぶ環境 -2
湿原のマツムシソウの咲くところには、ベニヒカゲがいる。個体数は極めて多い。これは♂のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_032.jpg 32.アキノキリンソウとベニヒカゲ♀
  アキノキリンソウの黄色にベニヒカゲはよく似合うと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 190mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
1908271_033.jpg 33.アキノキリンソウとベニヒカゲ♂
  これは♂と思う。きれいな個体だった。上から押さえつけるような撮り方になってしまったが、幸い開翅したベニヒカゲの前後翅にピントが合った。木道は湿原の地面から高いところに設けられていて、マツムシソウはじめ、ほとんどの花々は、膝より低い位置に咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 190mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
1908271_034.jpg 34.池の平三方歩道
池の平三方歩道へ戻ってきた。オオチャバネセセリが飛びまわっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_035.jpg 35.マルバダケブキとオオチャバネセセリ
マルバダケブキにもオオチャバネセセリが来ていた。背景を写し込んだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_036.jpg 36.マツムシソウとベニヒカゲ -1
この季節の池の平湿原はマツムシソウとベニヒカゲに尽きる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 65mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_037.jpg 37.ルリタテハ
ルリタテハが飛んできて、私の周囲を行ったり来てしていたが、まるで撮ってくださいと言わんばかりに目の前の路上に止まった。ルリタテハは日本全国どこでも見られる普通種であまり珍重されないが、独特な衣装を着たきれいなチョウだと思う。ローアングルで背景を入れて撮りたかったが逃げられてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 132mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段


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