キリンビール横浜工場見学 11月22日
昔、新入社員のころ、当時、まだ目黒にあったサッポロビールの工場を見学をさせてもらったことがある。その折り、工場内を見学して歩いた後、天井の高い倉庫のようなところで、出来立ての生ビールを飲ませていただいた。確か5月だったので、工場見学で歩いた後、ちょっと汗ばんだ体で飲んだ出来立てのビールは格別旨いと思った。それ以来、サッポロビールの黒ラベルを愛飲していた。
横浜の生麦にキリンビールの工場があって、個人でも工場見学ができることを知り、かみさんと2人で見学を申し込んだ。見学者のほとんどが女性で、子供さんたちも大勢いたのには驚いたが、案内係の女性の説明で、工場を見学したあと、飲ませていただいた「一番搾り」はやはり美味しかった。
1.「キリン横浜ビアビレッジ」 横浜から京浜急行に乗り、生麦で下車した。かって第一京浜と呼ばれることが多かった、トラックが行きかう国道15号線を横浜方面に10分ほど歩くと左側に「キリン横浜ビアビレッジ」が現れた。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f4 1/1250秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
2.工場見学受付 入口の前に守衛さんが2人いた建物の中に入り、工場見学受付を済ませる。WEBで申し込んでおいたのでスムーズだ。それにしても女性とお子さんたちの見学者が多い。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 20mm ISO640 )露出補正 なし | |
3.見学案内を待つ間 展示スペースでビールに関する展示をみながら、予約した11時~12時20分の「一番搾り美味しさの秘密ツアー」の開始を待つ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.5 1/1000秒 16mm ISO800 )露出補正 なし | |
4.47都道府県の「一番搾り」 キリンビールには9つの工場があり、47都道府県の名入り缶ビールが生産されている。この冬も2017年11月28日から販売されるそうだ。47都道府県の詰め合わせセットもある。本当にそれぞれ味が違うのだろうか。開発にあたっては各地域の人たちへのヒアリングをもとにコンセプトを作り、それを味として表現するという手法をとっているという。例えば、大阪は「めっちゃ豊潤」、新潟は「豊穣でキレ」などをコンセプトに設定し、「一番搾り」の味をベースにしつつ、キレやコクなどを細かく調整することで独自の味を表現しているようだと言われている。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels 上:プログラムオートで撮影( f2 1/1000秒 10mm ISO200 )露出補正 なし 下:プログラムオートで撮影( f2.2 1/1000秒 13mm ISO320 )露出補正 なし | |
5.麦芽 案内係の女性に引率されて工場見学が開始された。見学するのはそのための施設で、実際の生産は行われていない。麦芽は美味しさの秘密であり、100年受け継がれてきた製麦の技術があるそうだ。たっぷり水を含ませた麦を発芽・乾燥させ、ビールの原料となる麦芽を作る。食べてみたところ、甘い味がした。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.5 1/500秒 16mm ISO3200 )露出補正 なし | |
6.ホップ 麦芽を砕いて緩やかに温度を上げ、「もろみ」という麦のおかゆが造られる。できた「もろみ」をろ過し、最初に流れ出たのもが「一番搾り麦汁」という。ここでホップを加え、ビール独特の香りと苦みが生み出される。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.5 1/500秒 16mm ISO3200 )露出補正 なし | |
7.ビールができるまで
ビールが造られるタンクを見学した。もちろん、ここは実際の製造工場ではなく、見学のための設備だ。写真左から「糖化槽」「麦汁濾過槽」「麦汁煮沸釜」「麦汁沈殿槽」がある。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.5 1/500秒 16mm ISO3200 )露出補正 なし | |
8.プロジェクションマッピング ライトが消され、中央にあったタンクの前にあるスペースで製造工程紹介のプロジェクションマッピングが始まった。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels 上:プログラムオートで撮影( f2.5 1/160秒 17mmISO3200 )露出補正なし 下:プログラムオートで撮影( f2.5 1/160秒 17mmISO3200 )露出補正なし | |
9.一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の飲み比べ 次に小さなカップに入った一番搾り麦汁と二番搾り麦汁を見学者が飲み比べする。一番搾り麦汁は濃いあめ色をしているが二番搾り麦汁は色が薄くなっている。「一番搾り」はこの麦のうまみが濃い一番搾り麦汁のみが使われる。一番搾り麦汁は甘かった。この麦汁にはアルコールが含まれていないので子供さんも試飲していた。一番搾り麦汁はノンアルコールビールのような味がした。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.2 1/1000秒 14mm ISO3200 )露出補正 なし | |
10.ビール造り体験教室 インストラクターの指導のもとで参加できるビール造り体験教室がある。1グループ6名で申し込み、参加費用は1グループ2万円だそうだ。教室は9時半から午後4時まで、6~7時間かけて行われ、自分たちが造ったビールが完成する。6週間後に瓶詰めされたビールが参加者に送られてくる。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels 上:プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 )露出補正 なし 下:プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 )露出補正なし | |
11.ペットボトル入りビール ペットボトル詰めの工程があった。ペットボトル入りのビールなんて見たことがない。ビールはとてもデリケートな飲み物で、温度、日光、衝撃、振動、酸素などに弱く、成分が変質すると味が劣化してしまうが、ハイバリアPETボトルが開発された。このハイバリアPETボトルは一般的なものに比べて酸素で約10倍、炭酸ガスで約7倍、水蒸気で約5倍のバリア性を実現しているそうだ。会員限定の宅配サービスでサーバーとともに提供されれるようだ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし | |
12.いよいよ試飲 約1時間の工場見学を終えた後、楽しみにしていた試飲の時間になった。小さめのグラスだが、「一番搾り」、「横浜づくり一番搾り」と黒ビールの3種類の樽詰生ビールをそれぞれ1杯づつ試飲ができる。期待通り、ビール工場で飲む適度に冷えたビールは旨かった。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 )露出補正 なし | |
13.最初に試飲した「一番搾り」 まずは、いつもの「一番搾り」から試飲。旨い! おつまみが付いている。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 )露出補正 なし | |
14.3種類の試飲ビール 次に飲んだのが横浜づくり。香りが良かった。最後の黒ビールも試飲したが、試飲タイム20分の終了が迫っていたので小さいグラスにしておいた。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 )露出補正なし | |
15.ヒルトップ・ガーデン 試飲を終えて、構内のルトップ・ガーデンと呼ばれる広場に出た。気持ちが良い。向こうに見えるのは、入場した時にも見たSVB(スプリングバレーブルワリー)だ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )露出補正 なし | |
16.レストラン ピアポート 施設内には2つのレストランがある。一つはSVBの中にあるレストランで、もうひとつ、池に珍しいメダカやドジョウなどの生き物が住んでいるというビオトープの傍にあるピアポートというこのレストランがある。ここで昼食にしたが、ランチはリーズナブルな価格で味も良かった。さすがにビールはオーダーしなかった。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f6.3 1/1250秒 9mm ISO125 )露出補正 なし | |
17.プラタナスの葉 きれいに見えたプラタナスの葉を撮ろうと思った。曇り空が背景になるので、思い切って+2段の露出補正を試みたが少々オーバー。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.8 1/1250秒 35mm ISO125 )露出補正+2.0段 | |
18.キリン桟橋 運河沿いにキリン桟橋というのがあった。この日は扉に鍵がかかっていて桟橋まで降りられなかった。みなとみらいからここへ観光船が運行されている。横浜から景色を楽しみながらのクルージングもいいらしい。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f3.5 1/1250秒 35mm ISO125 )露出補正 なし | |
19.サクラの葉 まだ、あまり大きく育ってはいないがサクラの木も植えられている。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.5 1/1000秒 17mm ISO250 )露出補正+0.7段 | |
20.遊歩道 構内の遊歩道は良く整備されていた。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.0 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
21.SVB (スプリングバレーブルワリー) クラッシクな赤煉瓦の建物のSVC館の中に入った。wikipediaによれば、麒麟麦酒は1870年(明治3年)にノルウェー系アメリカ人ウィリアム・コープランドが、日本で初めて大衆向けにビールを醸造・販売した企業「スプリング・バレー・ブルワリー(コープランドビール)」を起源とする。1994年(平成6年)4月の酒税法の改正により、ビールの最低製造数量基準がそれまでの年間2000klから600klに緩和されたことを受けて、全国各地に誕生した地域密着型・小規模醸造のビール製造会社により造られるようになるが、大企業であるキリンビールも、横浜工場内のパブブルワリー(醸造所併設レストラン)「スプリングバレー」を母体にクラフトビールブランド「SPRING VALLEY BREWERY」を立ち上げ、その運営子会社である「スプリングバレーブルワリー」を設立した。SVC館の中には、レストランとキリンビールの生い立ちに関するライブラリーがあった。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels 上:プログラムオートで撮影( f2 1/1000秒 11mmISO3200 )露出補正+0.7段 下:プログラムオートで撮影( f2.81/640秒 23mmISO3200 )露出補正+0.7段 | |
22.SVBビール SVB館では生産された各種クラフトビールSVBが販売されていた。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.5 1/1000秒 17m ISO1600 )露出補正 +1.0段 | |
23.キリンビール横浜山手工場の煉瓦 SVB館の外に出ると、「キリンビール横浜工場 山手工場跡から掘り出されたレンガです」と銘の入った煉瓦が置かれていた。1923年9月に関東大震災に見舞われ、横浜山手工場は壊滅的な被害を受けた。山あいにあった横浜山手工場は今後の拡張の余地がないと判断され、そこから数キロ北方の生麦に最新設備を備えた新工場を作ることになったそだ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2.5 1/1000秒 17m ISO250 ) 露出補正 なし | |
24.新しく開通した高速道路 「キリン横浜ビアビレッジ」構内から、今年3月18日に開通した首都高速道路・横浜北線・生麦JCTの下を通って、国道15号線に出る。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f2 1/1250秒 9m ISO125 ) 露出補正 なし | |
25.紫色のケイトウ 国道15号線へ出る手前から工場見学の建物を振り返る。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9m ISO125 ) 露出補正 +1.0段 | |
26.横浜市地域史跡 生麦事件碑 生麦といえば、文久2年(1862年)9月14日に行列の通行を妨害したということで馬に乗っていたイギリス人1名を殺害した生麦事件があったところだ。キリンビールの横浜工場を出て、国道15号線のすぐ左側にこの碑があった。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9m ISO250 ) 露出補正 +0.7段 |
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