雨の神楽坂 2024年10月8日 東京都新宿区神楽坂
現役時代に一緒に仕事をしていた友人が、もう30年くらい前になるが急逝し、今でもその仲間だった友人たちと年に数回、ゴルフや、家族ぐるみの食事会などをする機会を持っていた。しかし、コロナ禍で、その機会も限られてしまっていたが、今年は何回か会う機会があった。
10月18日、その仲間のまとめ役をしてくれている友人が、「ちょっとビールを飲もう」といった意味合いで、「Quick Beer」と題した会をお膳立てしてくれた。亡くなった友人の奥さんを含め、今回は5人で飯田橋の「CANAL CAFE」というイタリアンの店で集まることになった。
あいにく、当日は雨模様だった。雨が降るお濠を眺めながら約2時間、食事をし、昔話をして、楽しいひと時を過ごした。
食後は神楽坂を散策しようという予定だった。雨が降っているのでどうしようかと思案していたが、食事を終えるころに雨が一旦やんだので決行。神楽坂を歩き、黒板塀のある「かくれんぼ横丁」など、横道を楽しんだ。
毘沙門天にお参りしていた頃、また雨が降り出してきた。残念ながら、神楽坂散策はそこまでだった。
石畳の小路と黒板塀が続く「かくれんぼ横丁」 2024年10月18日 東京都新宿区神楽坂
1.「CANAL CAFE」 -1
お茶の水で中央線快速に乗り換え、飯田橋駅に下りる。ホームから、これから行く「CANAL CAFE」が見えた。テラスのある白い建物が、降る雨のなか、落ち着いて見える。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO160 )
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2.「CANAL CAFE」 -2 外堀通りの神楽坂下交差点の手前を左に曲がったところに、「CANAL CAFE」の入口がある。。ここから下りて、飯田橋のお濠の上に浮かんだような建物に入る。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO200 ) | |
3.「CANAL CAFE -3 雨が降っているので、座っている客はいないが、濠に浮かぶようにテラス席がある。濠は江戸城の外堀で、勝手は一番濠とも呼ばれた。wikipediaによれば、1970年代の飯田濠埋め立てまで、濠を埋めることが度々行われてきたが、現在では都市景観の一つとして保存していこうとする考えが一般だそうだ。外堀では、飯田橋 - 四谷間の3カ所(牛込濠、新見附濠、市ヶ谷濠。これらは神田川に通じている)、および赤坂見附付近(弁慶濠)に水面が残っている。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 18mm ISO125 ) | |
4.CANAL CAFE -4 晴れていれば、この濠にはボートが浮かび、濠に面した席は若い人たちでいっぱいになるのだろう。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) | |
5.有名フレンチレストラン 神楽坂の交差点を渡って、神楽坂通りを坂上に向かって歩いていく。神楽小路の少し先の右側にあるのが「神楽坂 フレンチレストラン ラリアンス(L'Alliance)」。ミシュラン一つ星を獲得したこともある名店で、人気があるという。この日も「本日満席」の札が掛けられていた。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO320 ) | |
6.神楽坂仲通り さらに上っていくと右手に神楽坂仲通りという路地があった。大きな「カラオケ」の看板もある。この道に入って見ることにする。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) | |
7.中華もある 神楽坂仲通りを少し行ったところに「芸者新道」という路地がある。芸者さんが料亭から料亭へ移動するときに混雑する表通りを避け、抜け道として使ったことからその名がついたそうだ。その角に、「一品香」という中華料理店があった。ここはどのような店かわからないが、外から見たところ、入って見たくなるような店だった。関係はないと思うが、我が家の傍に、「横浜たんめん一品香」という店があり、何回も行っているが、味は良い。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO800 ) | |
8.黒板塀 -1 「芸者新道」の先を左に入ると「かくれんぼ横丁」がある。「神楽坂仲通り」と「本多横丁」の間にある石畳の路地である。迷路のような入り組んだ道に、黒板塀の中にいくつかの名店があった。イタリア料理の店や、その先には「紺屋」という懐石料理の店もある。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 ) | |
9.黒板塀 -2 「かくれんぼ横丁」黒板塀の中にある、和食「千」の玄関だ。店の名前は大きく書かれてはいない。のれんに「千」と書かれていた。いずれの店も食事代はネットを検索して、だいたいの見当は付けられる。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 ) | |
10.真っ赤な花 黒板塀に沿って、右へ、そして左へ歩き、「本多横丁」へ出た。着物のお店だったろうか、定かではないがその店のわきの高さ1mくらいの木に、初めて見る真っ赤なふさふさした花が咲いていた。雨のしずくを受けて一層綺麗に見える。帰宅してネットで調べてみると「タバルディヨ」という花のようだ。マメ科の植物であり、葉を見ると同じマメ科のネムノキに似ていて、花もネムノキに似ていた。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 35mm ISO2000 ) | |
11.神楽坂通り 本多横丁から神楽坂通りにでた。神楽坂通りは、早稲田通りの外堀通り交差点から大久保通り交差点までの坂である。外堀通りとの交差点が「神楽坂下」で、大久保通りとの交差点が「神楽坂上」という。神楽坂の名称の由来は、wikipedia によると、この坂に高田穴八幡の旅所があり、祭礼で神輿が通るときに神楽を奏したからとも、「若宮八幡の社」の神楽の音がこの坂まで聞こえたからともいわれる。また、津久戸明神が元和の頃に牛込の地に移転した時神輿が重くてこの坂を上ることができなかったが、神楽を奏すると、容易に上ることが出来たため、この時より「神楽坂」の名が付いたと記されている。神楽坂通り商店会のホームぺーには、「当商店会はJR飯田橋駅より神楽坂下の交差点を越えて、大久保通りの神楽坂上交差点までの、神楽坂通りに面して営業している商店、飲食店、事務所等で形成されています。」とあった。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) | |
12.神楽坂毘沙門天 神楽坂通りに出て、右へ、神楽坂上に向かって歩き始めたところで、また雨が降ってきた。今日の散策はここまでと意見が一致し、毘沙門天善國寺にお参りして、飯田橋駅へ下ることにした。時刻は午後3時半だった。wikipediaによれば、この善國寺は「安土桃山時代の文禄4年(1595年)、池上本門寺第12代貫主である日惺上人により、馬喰町に創建される。たびたび火災に見舞われ、麹町を経て寛政5年(1793年)には現在地へ移転した。」と記されていた。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) | |
13.神楽坂通り商店街 -1 表通りには、多種多様なお店が並んでいた。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) | |
14.神楽坂通り商店街 -2 この店は、「神楽坂梅花亭」といい、1935年(昭和10年)創業の老舗の和菓子屋さんだ。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO1000 ) |
神楽坂下交差点の近くまで下りてきて、左側に「神楽小路」という小路があった。この小路は、外堀通りと平行する神楽坂通りと軽子坂(通り)を結ぶ小路だ。神楽小路は、昔は紀ノ善横丁と呼ばれていたそうだが、通り名変更となった際に神楽坂を最初に入った右側にある横丁なのでこのような名前が付いたのだそうだ。神楽小路の石柱がいい。残念ながら今回は20mほど入って、引き返してきた。1時間半ほどの散策だったが、雨模様の神楽坂の雰囲気を味わった。今回も、この会のお膳立てをしてくれたNさんに感謝する。
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