2025年3月8日~10日 京都散策 ① 鴨川から建仁寺へ 2025年3月8日~10日 京都市 - Studio YAMAKO

2025年4月 5日

2025年3月8日~10日 京都散策 ① 鴨川から建仁寺へ 2025年3月8日~10日 京都市

娘婿の両親が眠る京都の興正寺へ墓参りをするため、今年も家族で京都へ行くことになった。墓参りは翌日の午前中に予定されていた。
 京都へはいつものように、私たち夫婦は「ひかり」に乗った。3割引きになるのは大きい。
 数日前に雪が降った。関が原を越えたあたりで新幹線の車窓から進行方向右側に見える伊吹山は、きっと雪を被っているに違いないと期待していたところ、どんよりしていた空に青空が見えてきた。

 京都駅着は11時37分である。娘たちは、11時39分着の「のぞみ」で来る。京都駅のホームで合流した。
 京都駅からタクシーで、四条烏丸のホテルへ入った。ロビーは外国人観光客で一杯で、娘の主人がチェックインをしてくれる間も座る椅子もない。
 チェックインをして、そのまま荷物を預け、娘が行きたいという、栗のモンブランを目の前で作ってくれる「沙織」という店に歩いて向かった。店は木屋町通りと鴨川の間にあった。どうやらこの日の昼飯は、ここの和栗菓子のようだ。
 松原橋で鴨川を渡ってぶらぶらと歩き、建仁寺を参拝した。建仁寺は祇園の花見小路通りから北門の前まで行ったことはあるが、参拝したことはない。この日は反対側の勅使門側から入った。
 建仁寺では、1月10日~3月18日の間、その塔頭である再来院の冬の非公開文化財特別公開が開催されていた。事前に婿殿が調べてくれていたのだ。江戸時代前期に造られた「蘭渓道隆坐像」を祀られている、方丈の天井には、迫力ある「白龍図」が描かれていた。次に建仁寺の法堂、本坊、方丈を拝観した。雲龍図や本坊中庭など見どころがあった。建仁寺がこんなに立派なお寺だったと改めて認識した。

 3時半に建仁寺を後にして、タクシーで四条河原町まで出て、高島屋に寄った。そのわけは、かみさんがテレビで人気がある「プレバト展」をやっていることを知って、是非行って見たいと言っていたからだ。会場は予想以上に混んでいた。20分ほど並んで入場した。

 ホテルへはぶらぶらと歩いて帰った。この日は12,000歩ほど歩いている。夕食は、焼き肉屋を予約してくれていた。

000_250308073 X700 建仁寺へ 松原橋から鴨川 G7X.jpg
松原橋から鴨川上流を眺める 2025年3月8日 京都市淀川松原橋

001_250308007 X900 〇伊吹山 車窓より G7X.jpg 1.新幹線車内から見る伊吹山 -1
伊吹山の辺りは3日ほど前にかなりの雪が降った。雪を被った伊吹山は見たことがないので、見てみたかった。出かけるころはどんよりと曇っていたが、関が原にかかる辺りから晴れ間が見え始めた。この写真は米原の辺りだろうか?雪を被った伊吹山を見ることが出来た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 )
002_250308011tm X900 〇伊吹山 車窓より G7X.jpg 2.新幹線車内から見る伊吹山 -2
伊吹山は、滋賀県と岐阜県の県境を南北に走る伊吹山地の主峰(最高峰)で、標高1,377 m。新・花の百名山、一等三角点百名山、関西百名山、近畿百名山、ぎふ百山の1つなどに選定されているそうだ。1965年(昭和40年)に伊吹山ドライブウェイが開通すると、9合目まで容易に上がれるようになり山頂部は観光地化した。伊吹山頂草原植物群落が、国の天然記念物に指定されている。是非一度、行って見たいところである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO160 )
003_250308013 X900 ホテル日航プリンセス京都 G7X.jpg 3.ホテルのロビーは外国人観光観光客が占拠
四条烏丸のホテルに着いた。聞き及んでいるが、外国からの観光客が多い。皆さん大分お疲れの様子だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 )
004_250308020 X900 〇仏光寺 G7X.jpg 4.仏光寺 阿弥陀堂
チェックインをして荷物を預け、街へ出かける。高辻通りを東へ歩いて行くと、仏光寺という大きなお寺があった。高辻通りに面した車両用の通用門から入ってみた。ここは、wikipediaによると、真宗佛光寺派の本山の寺院。山号は渋谷山(汁谷山)。本尊は阿弥陀如来。京都渋谷(しぶたに)に寺基があった頃(1300年代後半 - 1400年代前半)は、同じ浄土真宗の本願寺を遥かにしのぐ勢力があったそうだ。菩提寺の興正寺とも関連があるようだ。この阿弥陀堂には、本尊の阿弥陀如来や親鸞聖人が崇めた聖徳太子の像などが安置されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 )
005_250308022 X900 〇仏光寺 G7X.jpg 5.仏光寺 大師堂
境内も広い。これは大師堂で、内部須弥壇上に佛光寺を開いた親鸞聖人の坐像、両脇壇に京都を拠点として真宗の教えを西日本一帯に広めた了源上人の絵像とを安置されている。大きなお堂だ。両脇の灯籠も大きい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
006_250308036 X900 高辻通X富小路通 パン屋かなきょう G7X.jpg 6.高辻通りのパン屋
Bread Maker KANA-KIYO という名前のパン屋があった。ちょっと小腹が空いているのでどれも上手そうに見える。後でホテルで食べようと「マシュマロ食感のクリームパン」というのを買い求めた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
007_250308041 X900 〇高辻通 高瀬川 G7X.jpg 7.高瀬川
更に東へと歩く。鴨川の手前に風情のある高瀬川が流れていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 17mm ISO125 )
008_250308044 X900 高辻通 高瀬川 高辻橋 梅とメジロ G7X.jpg 8.梅とメジロ
高瀬川に面して梅が植えられていた。日があたって暖かい。メジロが来ていた。(右上の枝に)

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 )
009_250308051 X900 〇淀川沿いのCafe 沙織 G7X.jpg 9.和栗専門の菓子店「沙織」
高瀬川を渡って、木屋町通りを少し行って、右側にこの店があった。娘がここのモンブランを食べてみたかったらしい。ホームページによると、ここのモンブランは、「オリジナル搾り機から紡ぎ出された和栗を折り重ねて作るこだわりの逸品で、風味豊かな味わいと、まろやかな口当たりが楽しめます。」と謳われている。搾る段になると「お写真をどうぞ」ということになった。美味しかった。この日の昼食はこれでよい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 37mm ISO3200 )
010_250308066 X900 淀川沿いのCafe G7X.jpg 10.鴨川を眺めながらコーヒーを
食後のコーヒーが飲みたくなった。木屋町通りから、いかにも京都らしい細い路地を15mほど入ると「 KAWA CAFÉ」という喫茶店があった。ここも予定に入っていたようだ。鴨川を眺めながら食後のコーヒーを飲む。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO1250 )
011_250308062 X900 淀川沿いのCafe G7X.jpg 11.KAWA CAFÉ
この店は食事も出すようだ。この時間はコーヒーを頼んでいる人が多かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 17mm ISO125 )
012_250308071 X900 建仁寺へ 松原橋 G7X.jpg 12.松原橋
木屋町通りから松原通に入る。鴨川に架かる松原橋のたもとには、丸写しであるが、次のような由来が描かれていた。「松原通は平安時代の五条大路であり、当初は嵯峨天皇の勅命により橋が架けられたともいわれる。清水寺の参詣道でもあったことから、人の往来が多く、大変賑わった都の目抜き通りであった。元来,この地に架かっていた橋が五条橋であり、通りの両側に見事な松並木があったことから五条松原橋とも呼ばれていた。安土桃山時代,豊臣秀吉が方広寺大仏殿の造営に当たり,この地に架かっていた橋を平安京の六条坊門小路(現在の五条通)に架け替え,五条橋と称した。そのため,この地の橋の名前からは「五条」が外れ,以後,松原橋と呼ばれるようになった。この通りは、歴史的・伝承的に話題が豊富である。伝説に謳われる牛若丸と弁慶の決闘,「京の五条の橋の上」は,当地のことを指す。また、この橋を東へ進むと清水寺に行き着くが、途中、冥界へ通じると言われる井戸で有名な六道珍皇寺がある。現在架かる橋は、昭和10年(1935年)鴨川の大洪水による倒壊流失後に架け替えられたものである。」

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
013_250308074 X900 〇建仁寺へ 松原橋から鴨川 G7X.jpg 13.松原橋の上から
鴨川沿いには、「本家たん熊」などの料亭が並ぶ。入口は高瀬川側になる。本家筋の「本家たん熊」は1928年(昭和3年)に創業者である栗栖熊三郎の長女が継承しているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 15mm ISO125 )
014_250308085 X900 建仁寺 G7X.jpg 14.建仁寺の南側から
松原通をまっすぐ進み、建仁寺の南側に当たる勅使門の先から左へ境内に入った。梅を撮った写真の背景にぼやけて見えるのは山門である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 26mm ISO125 )
015_250308086 X900 建仁寺 明星殿G7X.jpg 15.明星殿
明星殿(楽神廟(らくじんびょう)、楽大明神とも言われる)は、江戸時代前期に建てられた(一間社流見世棚造り)桟瓦葺きの祠だそうだ。建仁寺を開山した栄西禅師の母親が岡山吉備津神社の末社である楽御崎神社にお参りし、夢に明星を見て禅師を身籠ったという逸話により、建仁寺境内に祀られている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO125 )
016_250308207 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 16.塔頭 再来院
三門を左に見ながら進み、鐘楼の右側にある、西来院(せいらいいん)の開山は宋から来た蘭渓道隆(らんけい どうりゅう、1218年 - 1278年)である。北条時頼の招聘で蘭渓道隆は鎌倉にある建長寺の開山となった名僧であり、大覚禅師といわれ日本で禅師号を与えられた最初の禅僧でもある。そして兀庵普寧(ごったん ふねい)の来日を機に、蘭渓道隆は弘長2年(1262年)建仁寺11世住持に迎えられ、塔頭西来院の開山となった。西来院の本堂は内陣中央正面に、大覚禅師の等身木造坐像を安置している。長らく非公開だったが、昨年3月より特別拝観を開始した。そして、今年1月10日から3月18日まで「京の冬の旅」として特別公開されていた。拝観料800円をお支払いして靴を脱いだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 30mm ISO280 )
017_250308212 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 17.「峨眉乗雲」(がびじょうううん)
本堂前庭枯山水庭園「峨眉乗雲」は、蘭渓道隆禅師が修行した、中国峨眉山の巨石を配し、中根庭園研究所の中根行宏氏、直紀氏により作庭された。中根庭園研究所のホームページを見ると、「50年以上の⻑きにわたって中根庭園研究所は、京都内外の数多くの古庭園の管理・維持・修繕を⾏ってきました。」とあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 18mm ISO720 )
018_250308215 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 18.天井画「白龍図」 -1
西来院のホームページには、「本堂天井全面に描かれております、「白龍図」は中国のビジュアルアーティスト陳漫(Chen Man,チェン マン)氏により制作され、奉納されました。」と記されている。チェン マン氏は1980年、モンゴル自治区生まれの北京で育ち、中央美術学院でグラフィック・デザインと写真を専攻した芸術家府だそうだ。白龍図」は見る位置によって姿が変わる。逆に、全体を把握することが難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/250秒 18mm ISO6400 )
019_250308216 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 19.天井画「白龍図」 -2
どれくらいの広さか分からないが、本堂の天井前面に描かれた「白龍図」は見応えがある。奥に見える絵画も現代の作家による作品である。芸術としての価値は優れているのだろうと思う。しかし、西来院という、1200年~1300年ころの古刹と対比して、現代の作家による作品を見ることは、違和感を感ぜざるを得ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/400秒 29mm ISO6400 )
020_250308219 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 20.「蘭渓道隆坐像(らんけいどうりゅう)
再来院は鎌倉時代に南宋から渡来した禅僧・蘭渓道隆が、建仁寺の住持となった際に創建された。蘭渓道隆は、日本に禅宗を広めるために来日。鎌倉幕府の執権・北条時頼から厚い信頼を得て、鎌倉・建長寺の開山となる。天井画「白龍図」が描かれている本堂に安置されている「蘭渓道隆坐像は、1676年(延宝4年)、仏師・康乗作という。 Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5 1/50秒 30mm ISO6400 )
021_250308228 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 21.「九華青蓮」(きゅうかしょうれん)
この玄関前庭園も、全面改修し、名称を「九華青蓮」として生まれ変わったと記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 29mm ISO500 )
022_250308231 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 22.愛因斯担双獅子図?
立派な獅子の金屏風があった。立てられている札を見ると愛因斯担双獅子図のような綴りだが、最初の(愛)もどきの字と、最後の(図)らしき文字はパソコンに収録されていなかった。作者は「白龍図」の陳漫(チェン マン)氏のようだ。羊羹の「とらや」さんが寄贈されている。このあと、西来院を退出して、建仁寺の法堂、本坊、方丈を拝観する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/320秒 18mm ISO6400 )

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