続けてきていた「蝶 自薦年間ベスト10」だったが2022年分、2023年分をまとめていなかった。
2022年はコロナもまだ終息していない。だが、幸いチョウの撮影は野外であり、所謂チョウの温室(ビバリウム・蝶園)を除けば解放されたフィールドなので、マイカーなどで撮影に出かけることは可能だった。
4月には、篠原、小石川植物園、武蔵嵐山、裏高尾、八王子城跡へ、5月は再度、裏高尾と八王子城跡へ行った。6月は札幌の北大植物園、また札幌から日帰りで美瑛へも行ったが、エゾシロチョウを撮影した以外成果はなかった。
7月は例年行っている箱根湿性花園と、その帰りに秩父宮記念公園に寄り道してみた。箱根湿性花園は、猛暑で活動しているチョウは少なく、帰路に寄った秩父宮記念公園も特記すべきことは何もなかった。7月下旬にはマイカーで往復400kmを運転して入笠山へ行き、高原のチョウを撮った。
8月は観光目的のバスツアーで富士山五合目へ。ときに晴れ間が出ることもあったが、どんよりした天気だった。でも、1頭のキベリタテハが飛んでいた。
9月の初め、夏の終わりに多く出現するクジャクチョウ、キベリタテハ、エルタテハ、シータテハなどを撮りたいと思い、再度入笠山へ。だが、あいにく天候がすぐれず、気温も低くてチョウは現れない。スマホで現地の予報を見ると、午後には晴れるというので、花の写真を撮りながら粘ってみた。午後1時を過ぎて晴れてはきたが、ギンボシ、ミドリ、ウラギンといったヒョウモンたちと、僅かにクジャクチョウを撮ったくらいだった。
秋は、舞岡公園、保土ヶ谷公園、そして近所を歩いて身近なチョウを撮った。昨年、2年連続で多く見られたクロマダラソテツシジミはこの年は見かけなかった。
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1.アオバセセリ 2022年4月28日 裏高尾
日影沢を小仏城跡へと登っていく途中にミツバウツギの咲くところがある。そのミツバウツギにはこの季節、オナガアゲハやミヤマカラスアゲハに混じり、アオバセセリが吸蜜に来る。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720 )
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2.クモガタヒョウモン 2022年5月11日 八王子城跡
この日も裏高尾へ行った帰路に八王子城跡に寄った。クモガタヒョウモンがハルジオンに吸蜜に来ていた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO125 )
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3.イチモンジチョウ 2022年5月24日 横浜市舞岡公園
舞岡公園の春は一番良い季節である。いつもの散策路で羽化したてのイチモンジチョウがいた。翅頂の小さなオレンジ色が新鮮であった。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO500 )
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4.イモカタバミにモンシロチョウが舞う 2022年5月24日 横浜市舞岡公園
瓜久保の家の前の畑に農家の方が作られている小さな花壇がある。そこに咲くイモカタバミにモンシロチョウが多く集まってきていた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.0 1/640秒 115mm ISO100 )
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5.クリの花で吸蜜するウラナミアカシジミ 2022年5月22日 横浜市舞岡公園
5月中頃から6月にかけて舞岡公園には6種の平地産ゼフィルスが現れる。年により多寡はあるが、安定しているように思う。この季節には遠方から撮影に来られる愛好家も多い。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720 )
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6.オオミドリシジミ 2022年6月9日 横浜市舞岡公園
舞岡公園の平地産ゼフィルス6種のうちでもオオミドリシジミを見つけるのは難しい。この年は栗の花の時期と旨くタイミングが合って、このクリの木では6種中5種を見ることが出来た。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO360 )
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7.ラベンダー畑のエゾシロチョウ 2022年6月28日 北海道美瑛四季彩の丘
札幌へ旅行した時、日帰り観光バスで美瑛へ行った。6月はまだ、季節的に少し早く、チョウの数は多くはなかったが、エゾシロチョウは多く飛んでいた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO640 )
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8.ゴマダラチョウ 2022年7月8日 岐阜県岐阜公園
豊田市で開催された後輩のインカレの試合の応援を兼ね、久しぶりに尾張一宮に住む旧友との再会をした。試合があった翌日、旧友に無理を言って、岐阜公園にある「名和昆虫博物館」へ車で連れて行ってもらった。このゴマダラチョウは岐阜公園で撮った。岐阜公園のあと、長良川沿いのヤナでアユ料理をごちそうになり、明治村へ案内してもらった後、名古屋駅まで送ってくれた旧友の車のラジオで、安倍晋三元首相が狙撃されたことを知った。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 )
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9.ヒマワリとモンキチョウ 2022年7月18日 横浜市舞岡公園
暑い日が続いていたが、舞岡公園の様子を見に行った。狐久保へ入る道の手前の体験畑に毎年ヒマワリが咲く。今年も大輪のヒマワリが咲いた。そこにモンキチョウが飛来した。モンキチョウは花に飛来しただけで止まりはしなかった。あまり見ることのない光景だった。この写真、暮れに開催された日本蝶類保全協会のWeb写真展に掲載していただいた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 )
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10.入笠山のアサギマダラ 2022年7月28日 長野県富士見町入笠山
入笠山のゴンドラリフトの山頂駅を降りると、「入笠すずらん山野草公園」が広がっていた。多くのヒョウモンチョウたちとともにアサギマダラが緩やかに舞っていて、時折、ヒヨドリバナに止まって、開翅して吸蜜をしていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/640秒 45mm ISO140 )
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補1.ツマグロヒョウモン♂ 2022年7月20日 静岡県県御殿場市
ミドリシジミの撮影が目的で箱根仙石原の湿性花園へ行った帰り、東名御殿場インター近くの「秩父宮記念公園」へ立ち寄った。園内中央にある秩父宮メモリアルガーデンには、季節の花が咲いていたが、期待したチョウは見られなかった。どこにでもいるツマグロヒョウモンがホソバヒャクニチソウの花に陣取っていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.0 1/500秒 115mm ISO640 )
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補2. アサギマダラ 2022年7月28日 長野県富士見町入笠山
「入笠すずらん山野草公園」の展望台から富士見町を見下ろす。ヒヨドリバナが咲き、そこはアサギマダラの楽園だった。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 26mm ISO100 )
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補3. 公園の花壇に来たクロアゲハ 2022年10月3日 横浜市保土ヶ谷公園
9~10月にクロアゲハの第3化が発生する。こんな新鮮なクロアゲハの♂が見られるとは思っていなかった。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO360 )
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補4.ヤマトシジミ 2022年10月30日 横浜市保土ヶ谷区
晩秋のブルーに輝くヤマトシジミ♂がコヨメナの花に来ていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO6500 )
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