目黒川の桜 太鼓橋から柳橋へ(前半​​​) 3月31日 - Studio YAMAKO

2016年4月15日

目黒川の桜 太鼓橋から柳橋へ(前半​​​) 3月31日

東京の桜が満開になるころなので、私にとっては懐かしい目黒川の桜を見に行くことにした。
 私は2度にわたり、目黒に勤務したことがある。最初は入社して4年目だったか、城南地区担当の営業職だった私は、権之助坂の下にある大鳥神社の近くのビルに開設された分室勤務となった。2度目は、福岡勤務から本社に戻ったあと、移動になった部署が目黒雅叙園の近くにあったのだ。
  この日、東横線を武蔵小杉で乗り換え、東急目黒線・メトロ南北線で目黒へ出た。新しくなった地下の目黒駅から上に出て、目黒通りである権之助坂の隣の行人坂を下って行く。はじめの目黒勤務の時は、目黒駅から権之助坂を下って行ったので、行人坂を通る機会はあまりなかった。2度目の目黒勤務では、東急目黒線の不動前駅から山手通りを越えて目黒川沿いにあった職場に通った。
  この日は、行人坂を下りたところで、目黒川にかかる太鼓橋から、川沿いに川上に向かって歩き、中目黒をこえて、池尻大橋の手前にある柳橋で山手通りに出た。暖かい午前中の日を浴びて4km弱の散策は心地よかった。

1.大圓寺
行人坂を下ったところに大圓寺の門があった。このお寺は、目黒勤務時代に、目黒に住んでいた同僚の父親の葬儀があった記憶があるが、当時は静かな寺だった。この門はまだ新しい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1000秒 19mm ISO125) 露出補正 なし
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2.大圓寺 本堂
門を入って正面に大黒天と旗が立てられた本堂あった。木造「清涼寺式釈迦如来立像」(国指定重要文化財)、木造「十一面観音立像」(区指定文化財)等が安置されているそうだ。お花見に来られた方たちだろか、参拝者も多い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1000秒 15mm ISO160) 露出補正 なし
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3.大圓寺石仏群
本堂の左手には、明和9年2月(1772)、この大圓寺本堂から出火し、江戸六百余町を焼いた明和の大火が、多くの死者を出したが、その供養のために造られたという「釈迦三尊・十六大弟子」、五百羅漢等の「大圓寺石仏群」(都指定文化財)が祀られている。新東京百景にも指定されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1000秒 9mm ISO320) 露出補正 なし
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4.大圓寺 阿弥陀堂
本土の右側には、本堂よりも立派に見える阿弥陀堂があった。阿弥陀堂には「木造阿弥陀三尊像」(区指定文化財)や、八百屋お七の火事にまつわる西運上人の木造、お七地蔵等が祀られている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1000秒 9mm ISO800) 露出補正 なし
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5.八百屋お七のこと
江戸時代、本郷の八百屋の娘お七は天和2年(1682)の火事 の際、自宅を焼かれしばらくの間、駒込の円林寺に仮住まいをしていて、その時に寺小姓の吉三に恋したという。お七が16歳で、吉三は18歳だったそうだ。この火事は(後にお七火事と呼ばれる)死者3500人余りで、江戸十大火災の一つに数えられる。やがてお七の住んだ店が建て直され、お七一家は寺を引き払ったが、お七の吉三への想いは募るばかり。そこでもう一度自宅が燃えれば、また吉三がいる寺で暮らすことができると考え、吉三に会いたい一心で自宅に放火した。火はすぐに消し止められ小火(ぼや)にとどまったが、お七は放火の罪で逮捕され、支柱引き回しの上、鈴ヶ森刑場で火あぶりに処されたそうだ。一方の吉三はお七の処刑後僧となり、名を西運と改め諸国を行脚、後に大圓寺の下の明王院(現雅叙園)に入ってお七の菩提を弔い、お七が夢枕に立って、成仏したことを告げたことからお七地蔵を作ったと伝えれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1000秒 9mm ISO640) 露出補正 なし
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6.雅叙園アルコタワーと桜
Wikipediaによると、目黒雅叙園は、石川県出身の創業者・細川力蔵が、1928年(昭和3年)に東京・芝浦にある自邸を改築し、純日本式の料亭「芝浦雅叙園」を経営していたが、東京府荏原郡目黒町大字下目黒字坂下耕地一帯および岩永省一邸として記録された建造物を入手し、増改築を進めて1931年(昭和6年)に目黒に「目黒雅叙園」と名付けた料亭を開業した。これは、日本国内最初の総合結婚式場でもあったそうだ。平成3年(1991)に全面改装されたが、このアルコタワーは雅叙園の敷地内にある高層オフィスビルで、全面改装時に建築されたもの。私は最初の目黒勤務のころ、昔の雅叙園の大広間で麻雀をしたことがある。トイレに入って、その広さ、螺鈿細工の施しに驚いたのを記憶している。2度目の目黒勤務のころは、全面改装後で、アルコタワー内の食事処でしばしば昼食をしたのを覚えている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 26mm ISO125) 露出補正 なし
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7.目黒川下流の桜 -1
この写真は太鼓橋から五反田、品川方面を撮った。桜は八分咲きというところだろうか。天王洲から上がってくる目黒川花見クルーズ船が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 37mm ISO125) 露出補正 なし
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8.目黒川下流の桜 -2
左手がアルコタワーで、私が勤務した建物は川の右側にあったが、今はマンションになっている。花見のクルーズ船は反転して戻っていく。ここまでなのだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 37mm ISO125) 露出補正 なし
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9.目黒川下流の桜 -3
太鼓橋の真ん中に立って下流を撮る。左岸の桜も良く咲いている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 37mm ISO125) 露出補正 なし
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10.太鼓橋から上流を望む
今度は振り返って上流を眺める。桜はまだ咲きそろっていないようだ。中央に見えるのは再開発事業で2009年に竣工した中目黒アトラスタワーという、地上45階建ての高層マンションだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 37mm ISO125) 露出補正 なし
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11.目黒新橋から田道橋へ
太鼓橋から上流に向かって左岸(右側)を歩いていくと間もなく目黒通りにかかる目黒新橋にぶつかった。いったん目黒通りに上がって、横断歩道を渡り、今度は右岸をさらに上流へと歩く。ここらあたりは、飲食店などの出店もなくのんびりと散策が出来る。幼稚園か保育園の子供たちも先生に連れられてお散歩だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
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12.5分咲き
いっぱい蕾を付けて咲いていた。もう少しでいっぺんに開くのではなかろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 33mm ISO125) 露出補正 なし
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13.ゴムボート
下流の方からエンジン付きのゴムボートがやってきた。何をしているのかわからない。この辺はもう水深も浅いと思う。左岸には田道公園広場がある。ここでP610に持ち替えた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.5 1/320秒 45mm ISO100) 露出補正 なし
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14.目黒新橋
下流の方を見る。目黒通りにかかる目黒新橋が見える。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5 1/500秒 22mm ISO100) 露出補正 なし
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15.目黒川と桜の花
ふれあい橋の上から眺めると、桜の花をいっぱい付けた枝が川面に張り出している。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.2 1/250秒 30mm ISO100) 露出補正 なし
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16.桜の花のトンネル
ふれあい橋を過ぎて、次の田道橋と中里橋の間の遊歩道は、桜の花のトンネルになっていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/320秒 116mm ISO100) 露出補正 なし
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17.ほぼ満開
この枝の花はほぼ満開だった。同じような場面で撮っていると、後で何処で撮ったのか分からなくなる。COOLPIX P610 はGPSで位置情報を記録することが出来るので、ViewNX-i などで何処で撮ったかを地図上で確認できるので重宝である。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.5 1/500秒 45mm ISO100) 露出補正 なし
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