昨日はゴルフを楽しんだので、少々疲れてはいたが、このシーズンはチョウの写真も撮りたい。5日前に妙高から帰ってきた道を再び武蔵嵐山に向かった。関越道を東松山で下りる。
今年もホソオチョウを撮りたいと思ってここへ来た。ホソオチョウというのは韓国から移入されたチョウである。国立環境研究所の「侵入生物データベース」によれば、国外からの持込も国内での分布拡大も,"放蝶ゲリラ"による人為的な放蝶によると考えられているとし、違法な放蝶により日本に生息している悪モノなのだ。しかし、悪いのはホソオチョウではなく、ヒトであり、ホソオチョウにとっては、新天地を与えられてハッピーなのかもしれない。
国内での初記録は1978年の東京都日野市.この時点で,既に定着していたと考えられている。そして、数年のうちに、東京都から中央本線沿いに山梨県にまで局地的に分布を広げた。1990年代になると、京都府、岐阜県、栃木県、宮城県、福岡県など地理的に離れた地域に生息が確認されている。本種は飛翔能力が低いため、現在までに生息が確認されたことのある地域は、違法な放蝶といった人為的手段で分布を広げたものと考えられている。1980年代に東大構内で発生した際には,成虫の駆除により根絶されたそうだ。一方で、あるところでは、この蝶を保護するため、天然記念物に指定しようかという話まで出る騒ぎもあったそうだ。
日本チョウ類保全協会編の「日本のチョウ」では重点対策外来種とされている。
そういうチョウを目の色を変えて追いかけまわすのは顰蹙を買うかもしれないが、ホソオチョウそのものは魅力的な蝶である。今年も撮りたくなってやってきた。
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1.ホソオチョウ♂ -1
午前10時、広い草むらをふわふわとたくさんのホソチョウが飛んでいる。なかなか止まってくれないが、やっとタンポポに止まった。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/2500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
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2.ホソオチョウ♂ -2
破損している個体は少ないが、やや擦れてきているように思う。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 219mm ISO200 ) 露出補正 なし
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3.ホソオチョウ♀ -1
♂もきれいだが、♀も魅力がある。前翅から後翅にかけて「韓くれない」とも呼ばれる深紅の輪が渋い。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
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4.ホソオチョウ♀ -2
周りには♂がいっぱい飛んでいるのだが、求愛してくる♂はいない。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
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5.ホソオチョウ♀ -3
こんな低いところに止まるので撮りにくい。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
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6.ホソオチョウ♀ -4
♀はあまり長い距離を飛ばないで、すぐに止まることが多い。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO125 ) 露出補正 なし
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7.ホソオチョウ♂ -3
タンポポと同じ高さくらいまでカメラを下げて、モニターで撮る。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
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8.ホソオチョウ♀ -5
♀の裏面を撮った。この個体は少し擦れているようだ。産卵ではない。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
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9.ホソオチョウ♀ -6
オオイヌノフグリに吸蜜に来たのかともったが、そうではないようだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
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10.ホソオチョウ♂ -4
♀の写真が多いが、これは♀が魅力的だから多く撮ったからで、ふわふわと飛んでいる個体数は♂が圧倒的に多い。この個体は擦れていない。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
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11.ホソオチョウ♂ -5
前の写真と同じ個体だった。
Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
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12.ホソオチョウ♂ -6
小一時間、この草むらでホソオチョウを堪能することができた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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