2025/6/21-24 関西旅行 ⑧終 「うめきた」と安藤忠雄展2025年6月24日 大阪市梅田
今回の大阪ミナミ繁華街、高野山、そして大阪・関西万博を巡る旅の最終日は、たまたま「うめきた」へ行く機会があり、私の今までの大阪の、例えば道頓堀のグリコの看板といったイメージを塗り替えるような、その垢ぬけた斬新さを覚えた。
娘の主人は建築士で、仕事も建築の設計、デザイナーとして活躍していた。彼が「うめきた」の VS.(ヴィーズ)というところで開催されている「安藤忠雄展」を是非観たいという。彼にとっては一人でゆっくり観たいところだったかもしれないが、私たちも同行させてもらった。
地下鉄の梅田駅からは彼がスマホを見ながら、会場へ連れて行ってくれたのだが、その時にみた「うめきた」の景観にびっくりした。私のなかにあった、今までの大阪のイメージとは、異なる垢抜けした斬新さに目を見張ったのだ。
グラングリーン大阪・うめきた公園内に位置する文化施設「VS.(ヴイエス)」で、異端といわれる建築家・安藤忠雄の個展「安藤忠雄展 | 青春」が開催されていた。安藤忠雄さんのことは、私は良く知らなかった。建築素人の私にも、そのひらめきや斬新さは印象に残った。

大阪駅北地区「うめきた」入口 2025年6月23日 (旧JR大阪駅北側梅田貨物駅跡地)
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155.御堂筋の朝 地下鉄本町駅近くのロイヤルパークホテルのホテルの窓から見下ろした朝の御堂筋。昨日の朝は雨が降っていたが、今日は何とか傘を差さずに行けるようだ。御堂筋は大阪市の都心部を南北に縦断する基軸幹線、メインストリートである。1920年代から30年代にかけて大阪市が堺筋に代わる新たな目抜き通りとして整備・拡張を行い、同時期に地下には日本初の公営地下鉄であるOsaka Metro御堂筋線の建設を行った。梅田とミナミの玄関口である難波を船場・島之内経由で直線的に結ぶ、全長4,027m、全6車線の幹線道路で、日本の道100選の一つに選ばれている。前にも記したが、1970年、大阪万博の開催を機に梅田新道交差点より南の全車線が南行きの一方通行となっている。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO200 ) |
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156.商業施設 「GRAND FRONT OSAKA」 地下鉄梅田駅を降りて、何処をどう歩いたか分からないが、「うめきた」に出てきた。それが冒頭の写真である。その前に建つのが「GRAND FRONT OSAKA」。この中を通り抜けて、「GRAND GREEN OSAKA」と呼ばれる地域の「VS.(ヴイエス)」へと向かう。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) |
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157.「GRAND GREEN OSAKA」を望む 残念ながら自分がどこに立っているか良く判らない。推測するにこの写真は「GRAND FRON OOSAKA」の北館と南館の間から「GRAND GREEN OSAKA」方面(西)を眺めたものと思う。2020年代には第二期工事が進められ、2024年に「GRAND GREEN OSAKA」が先行開業した。2031年頃に全面完成を目指している。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) |
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158.うめきた中央交差点付近 JRは何処を走っていて、どちらがJR大阪駅の方向かがわかればよいのだが、分からないままになってしまっている。「大阪駅うめきたエリア」(旧JR大阪駅北側梅田貨物駅跡地)は、2023年3月18日に開業した新しい地下駅。この新駅は、特急「はるか」や「くろしお」、などを2019年3月16日に全線開業した「おおさか東線」を大阪駅(うめきたエリア)に乗り入れさせることで、関西国際空港や和歌山方面へのアクセスを向上させ、大阪駅の拠点性を高めている。うめきたエリアは、JR西日本が開発する未来志向の拠点であり、周辺開発と一体となった街づくりが進められている。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) |
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159.「VS.(ヴイエス)」 安藤忠雄展会場 何処をどう歩いたのか分からないが、娘の主人のスマホ検索により、GRAND GREEN OSAKAうめきた公園ノースパーク 「安藤忠雄展 青春」の会場に着いた。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 12mm ISO125 ) |
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160.渋谷プロジェクト 1985年 会場は入り組んでいた。まず、「挑戦の軌跡」というエリアへ導かれる。安藤忠雄氏は渋谷開発プロジェクトに挑戦していた。1985年頃に構想された東急電鉄による渋谷駅プロジェクトで、安藤忠雄氏は「地宙船」と呼ばれるユニークなデザインを提案した。これは地下深くから地上までを吹き抜けでつなぎ、実際の電車が走る様子を見せることで、利用者に深い印象を残すことを目指した空間デザインだそうだ。安藤氏は、駅を単なる機能的な空間ではなく、地域を支え記憶に残る場所とすることを目指した。ちなみに最近では、 「見たことのないような 公共トイレが渋谷区に」。渋谷区が運営して渋谷区の17カ所で、順次公共トイレが生まれ変わっていく。 それぞれのトイレには、 世界で活躍する16人のクリエイターが参画した。その一つ神宮通公園が安藤忠雄氏の設計だ。私も観た役所広司がトイレの清掃員を演じる「Perfect Days]という映画に出てくるトイレである。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/160秒 9mm ISO3200 ) |
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161.南岳山光明寺 2000年 これは伊予西条の城下町の一角に室町時代に創建された浄土真宗本願寺派の寺院で、その伽藍を設計を安藤忠雄さんが手がけている。2000年に竣工した、淡路島の「本福寺水御堂」に次ぐ安藤忠雄の寺院建築。水面に浮かぶ格子の本堂が特徴的といわれる。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2 1/125 10mm ISO3200 ) |
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162.小篠邸 2024年 この木製建築模型は何であったか思い出せずに、写真を添付してChatGPTに尋ねてみたところ、現在のKHギャラリー(旧コシノヒロコ邸)の沿革に、1981年竣工の自邸、1984年に円弧壁の棟増築があった旨、明記されているそうだ。したがって、写真の模型は 1984年に増築された「小篠邸」の模型(増築部分を含む) である可能性が非常に高いとChatGPTが教えてくれた。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2 1/500 10mm ISO3200 ) |
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163.水の教会 インスタレーション -1 「挑戦の軌跡」コーナーの建築模型などを観たあと、安藤忠雄さんの代表的な建築の一つである水の教会のインスタレーション空間に入る。劇場のようなスクリーンが正面にあり、その前に観覧席がある。画面は大きく素晴らしい効果である。プロジェクションマッピングは水の教会の春夏秋冬を映し出す。水の教会(北海道トマム)は、自然素材と幾何学的な壁に囲まれた人工池の中に十字架が立つ、自然と一体化する祈りの空間。L字型のコンクリートの壁を抜けて水面に向かうと、池の静けさと十字架の美しさ、そして風やせせらぎが感じられ、神聖で幻想的である。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/180 10mm ISO3200 ) |
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164.水の教会 インスタレーション -2 夏 十字架がある所がいわば祭壇で、我々が座っているところが礼拝のための席だ。映像の季節は夏に変わった。そして、樹々の葉は黄色くなり、やがて池を一面雪が覆う。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2 1/125 11mm ISO3200 ) |
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165.37年目の直島 次に「安藤忠雄の現在」というコーナーに進む。まず、世界のANDOと共に歩んだ直島における37年間に及ぶ彼の活動が、模型と音楽、映像を一体化した空間インスタレーションで表現されている。この展覧会では、直島に点在する安藤氏の建築作品が、有名な島のアート活動の発展とともにどのように成長してきたかが紹介されている。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400 9mm ISO3200 ) |
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166.「プルス・ドゥ・コメルス」 2021 ブルス・ドゥ・コメルスは、フランス・パリにある現代美術館で、歴史的建造物(旧商品取引所)の内部にコンクリートの円筒を設置し、過去と現在が融合する空間を創造した。2021年にオープン。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320 9mm ISO3200 ) |
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167.安藤忠雄の建築 インスタレーション 「プルス・ドゥ・コメルス」 -1 次は「安藤忠雄の建築」という、再びインスタレーションの部屋であった。天井高15mの没入映像空間だった。安藤忠雄さんの代表作を巡る迫力の立体映像空間で、「プルス・ドゥ・コメルス」をはじめ、「水の教会」「真駒内滝野霊園頭大仏」、を類似体験などヴァーチャル空間体験の限界に挑むとあった。写真は「プルス・ドゥ・コメルス」の映像。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640 9mm ISO3200 ) |
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168.安藤忠雄の建築 インスタレーション 「プルス・ドゥ・コメルス」 -2 インスタレーションのこの映像も「プルス・ドゥ・コメルス」 。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400 9mm ISO3200 ) |
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169. 安藤忠雄の建築インスタレーション 真駒内滝野霊園大仏 -1 真駒内滝野霊園のシンボルとして親しまれてきた石像大仏。大仏殿は真駒内滝野霊園開園30周年記念事業として、安藤忠雄さんの設計により、大仏を中心とする礼拝空間として生まれたのが「頭大仏殿」。もっと厳かで、そして人々の心を惹きつける存在へ。安藤さんは大胆にも大仏をラベンダーの丘で覆うことでした。丘の風景とともに目に入ってくるのは、なんと大仏の「頭」だけ。その斬新で印象的な姿が、「頭大仏」。周りの四季とみごとに調和するダイナミックなランドスケープとともに真駒内滝野霊園の新たなシンボルが誕生した。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320 16mm ISO3200 ) |
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170.安藤忠雄の建築インスタレーション 真駒内滝野霊園大仏 -2 2016年竣工。アプローチから135mの道程を経て、初めて大仏を仰ぎ見ることができる。 円形に切り取られた天空からは、自由に光と自然が入り込む。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320 9mm ISO3200 ) |
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171.プンタ・デラ・モガーナ 木製建築模型 イタリア ヴェニス 2006-2009 -2 インスタレーションの部屋を出て、もう一度「安藤忠雄の現在」のコーナーに戻り、プンタ・デラ・モガーナの木製建築模型の全容を眺めた。この木製建築模型はヴェニスの情景が伝わる。説明書きには、ヴェニスのサンマルコ広場の対岸にある歴史的建造物と説明されていた。「建物をすべて15世紀の建設当初のかたちに戻しつつ、その中心には例外的にコンクリートの壁で囲まれた空間を挿入。過去と現代とが頭上からの光の下に対峙する」と書かれている。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/8000 17mm ISO3200 ) |
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172.ショップ そして、この安藤忠雄展の記念グッズのショップがあった。この展覧会図録は、印刷かもしれないが、各部それぞれ異なる安藤忠雄さんの手書きのデッサンが描かれたカードが付いて、サインがされている。この展覧会図録と建築デザインの図柄が入ったT-シャツを購入した。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800 17mm ISO3200 ) |
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173.うめきた この写真は、安藤忠雄展が開催されていた「GRAND GREEN OSAKA」の「VS.(ヴイエス)」を出て、うめきた中央交差点あたりで南西方向を撮ったものと思う。2期開発区域としてこれから、まだまだ開発される所だ。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250 14mm ISO125 ) |
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174.「GRAND FRONT OSAKA」 午後1時になった。何か食べていこうと、「GRAND FRONT OSAKA」の中に入った。7階の「石月」という手打ちそばの店に入り、しばらく食べていなかった日本そばを食べる。旨かった。展望できるところがあり、西の方を眺めると眼下に、うめきた公園が見えた。左が大阪駅だ。娘の主人は飛行機で帰るというので、此処で別れることにした。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250 15mm ISO125 ) |
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175.JR大阪駅 JR大阪駅の地下に入った。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250 9mm ISO125 ) |
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176.地下鉄御堂筋線 梅田駅 案内表示に従って、地下鉄御堂筋線の梅田駅から乗り、新大阪にでた。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250 9mm ISO125 ) |
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177.新幹線ラッピング車両 -1 新幹線のホームに上がると、新幹線では始めて見るラッピング車両が隣のホームに停車していた。調べて見ると、東海道新幹線の「ワンダフルドリームズ新幹線」(東京ディズニーシーファンタジースプリングステーマ、2025年秋まで運行)だそうだ。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000 9mm ISO640 ) |
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178.新幹線ラッピング車両 -2 東京ディズニーシー新エリア「ファンタジースプリングス」をテーマとしたラッピング車両は、車両外観にディズニーキャラクターがデザインされているほか、座席のヘッドカバーや車内メロディも特別仕様だそうだ。運行区間:主に東海道新幹線(東京~新大阪間)。私たちが乗る岡山発の「ひかり」が来る前に、ディズニーのラッピング新幹線は出ていった。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000 16mm ISO1000 ) |

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