バスは午後3時に幸手権現堂桜堤を出発し、幸手から4号線を走り、利根川を渡って左へ354号線の古河へ向かっ 幸手からは北の方角にある。40分ほどで古河市にある古河総合公園に着いた。
ここはハナモモの名所だという。公園とはどんな公園なのかと思っていたが、古河市より管理者として指定された「一般財団法人古河市地域振興公社」が管理運営を行っている公園だった。
1455年頃、鎌倉公方 足利成氏が古賀に移り、御所沼の畔に鴻池御所を構えたのが始まりのようだ。
1770年頃、桃の植え替えを行ったことがきっかけとなり、花見の名所となったが、戦後の1947年~1951年には食糧難のため御所沼を埋め立てて水田化したという。そして、1975年には公園として一部(5.0ha)が開園された。
1992年~1996年に御所沼が復元され、2003年には、ユネスコとギリシャが主催する「第3回文化景観の保護と管理に関するメリナ・メルクーリ国際賞」を、日本で初めて受賞した。メリナ・メルクーリ氏(1923年~1994年)は、ギリシャの文化大臣を務め、景観保護と持続的な開発の調和に取り組んだ。もともとは女優として活躍し、「日曜はダメよ」でカンヌ映画祭主演女優賞を受賞している。
古河総合公園は、2015年には愛称「古河公方公園」と呼ばれるようになった。
園内の散策コースは、桃林コースと、御所沼コースとがあったが、私たちはハナモモの名所だということだったので桃林コースを歩きはじめた。時間の制約もあったのだが、前述したようなことを知っていれば、むしろ御所沼コースを巡ってみたかった。いつも後になって、事前学習不足を悔やむのだった。

ハナモモ 照手赤 2025年4月2日 埼玉県古河市 古河公方公園
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41.古河公方公園正面入口
バスの駐車場から少し歩いて、せせらぎがある正面入り口から入った。添乗さんが管理事務所で地図入りのパンフレットをもらってきてくれた。愛犬を散歩に連れて来ている人も多い。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1800 )
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42.池端の柳 -1
公園の管理棟から園内に入ると、左手に池があり、そこに咲く柳の大きな木の新緑が美しかった。この池はコの字型に御所池の一部になっている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 43mm ISO640 )
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43.桃林 -1
管理棟から桃林の方へ歩く。濃い桃色のハナモモが咲いている。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 75mm ISO900 )
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44.桃林 -2
時刻は午後4時になろうとしている。桃林コースという散策路は、北の方へと続き、大賀蓮池へと続く。しかし、時間がなさそうなので、大賀蓮池は遠くから眺めただけにした。ハナモモの品種は、約800以上あるとされているそうだ。具体的には、一重咲き、八重咲き、花の色(赤、白、ピンクなど)が多様で、観賞価値が高い品種がたくさんあるという。ここに植えられているのは、「照手赤」、「照手白」、「矢口」、という品種だった。写真は手前の濃いピンクの花が「照手赤」で背景に咲くのが「矢口」と思う。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 24mm ISO500 )
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45.桃林 -3 「矢口」
「矢口」は「照手桃」より明るいピンクの花を咲かせていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 53mm ISO1000 )
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46.スノーフレーク -1
園の中央地近くの中山のせせらぎと呼ばれるところへ行くと、スズランのようなベル形の花を下向きに咲かせる小さな花があった。別名をスズランスイセン(鈴蘭水仙)というヒガンバナ科だそうだ。スズランスイセンも、スイセンやスズラン、ヒガンバナと同じく有毒である。スズランはキジカクシ目キジカクシ科のスズラン亜科スズラン属であるが、このスノーフレークは、ユリ目ヒガンバナ科スノーフレーク属だそうだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 53mm ISO640 )
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47.スノーフレーク -2
花弁の先端には緑の斑点がある。
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO400)
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48.この木何の樹
クジャクが羽を開いたような美しい形の大きな樹があった。剪定されてこの形になっているのだろうか。それとも自然のままなのだろうか。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 1250mm ISO500 )
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49.池端の柳 -2
古河公方5代目の義氏は天正10年(1582年)古河城で死去したが、葬儀は翌年正月久喜(埼玉県)甘棠院で行われ、同所に葬られたそうだ。ここは徳源院という寺院の跡だが、徳源院があった以前から足利氏ゆかりの寺院があったことから、遺骸の一部がここに葬られたものと考えられているそうだ。その古河公方足義の墓所を見て、御所沼の北側にある管理棟の方へ戻る。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 40mm ISO500 )
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50.池端の柳 -3
柳の新緑の枝が池に垂れるところにオオバンがいた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 70mm ISO1250 )
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51.シダレザクラ -1
午後4時20分、そろそろバスに戻る時間が来た。公園の入り口には、枝垂桜が咲いていた。エドヒガン(江戸彼岸)だろうか?
Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO400)
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52.シダレザクラ -2
まだまだ蕾がたくさんついている。八分咲きというところだろうか?
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1400 )
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53.シダレザクラ -3
ここにはハナモモを見に来たのだが、この桜はとても良い。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 82mm ISO1000 )
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54.メレナ・メルクーリの小道
両側に駐車場が設けられた、公方通りの公園正門からまっすぐな道は、メレナ・メルクーリの小道と名付けられている。この道の下に御所沼からの水路がある。メレナ・メルクーリの国際賞受賞記念碑は見落としてしまった。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 30mm ISO360 )
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55.白いハナモモ
見てきたのは紅いハナモモだけだった気がするが、ここで白いハナモモが咲いているのを見つけた。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 74mm ISO560 )
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56.ハナモモと桜 -1
古河公方公園の正門へ向かうメレナ・メルクーリの小道の両側は桜並木になっている。手前に「照手赤」を置いてとった。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 62mm ISO800 )
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57.ハナモモと桜 -2
f11に絞り込んで桜が桜らしく見えるように撮ってみたがあまり効果はなかった。G7でも撮っておくべきだった。これを最後にしてバスに乗り込む。
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f11 1/500秒 62mm ISO6400 )
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