湯の丸高原 地蔵峠から池の平湿原へ(2) 7月24日
さらに湯の丸高峰林道を小一時間ほど進むと、池の平の駐車場に着いた。高峰側の車坂峠からと、湯の丸側の地蔵峠からそれぞれ夏期の土、日にはシャトルバスが運行されていたが、池の平の駐車場がマイカーを制限せずに受け入れ可能になったとのことで、4年ほど前に廃止になったとのこと。その駐車場はこの日はほぼ満車だったが。
池の平湿原は、時々青空が広がり、日が差してくるが、しばらくすると霧が立ち込めてくることもあった。明るくなるとコヒョウモンが飛び始める。飛んでいる黄色い蝶はモンキチョウだけかと思っていたら、ミヤマモンキチョウも観察できたのが収穫だった。しかし、天候のためか蝶は極めて少なく、花の写真を撮りながら歩いていた。
31.ハナニガナ 花苦菜 道は緩やかなカーブが続いていて、時折、ご夫婦が乗ったマイカー、子供たちを乗せたミニバンが登っていく。大きな花に目がいき勝ちだが道端に咲く小さな花もきれいだ。ハナニガナはニガナより花びらの数が多い。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 116mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
32.コオニユリ 鬼百合 これから咲く蕾をいっぱい付けている。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/320秒 102mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
33.グンナイフウロ 郡内風露 ハクサンフウロとの違いは、雄蕊がとがって長く伸びているところ。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/320秒 86mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
34.再びヤマオダマキ 山苧環 花は下に向いて咲いている。ローアングルで撮った。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 52mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
35.マルバダケブキで吸蜜するコチャバネセセリ 花はみずみずしいのにコチャバネセセリはだいぶ擦れている。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/800秒 300mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
36.ハクサンフウロの群落 ハクサンフウロはたくさん咲いていた。ここでは群落となって咲いている。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
37.クロヒカゲ 相変わらずクロヒカゲが飛び出す。これは♀のようだ。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/250秒 210mm ISO220 ) 露出補正 なし | |
38.ウツボグサ 靫草 高原ではよく見る花だが、なぜウツボグサというのだろうか。調べてみると、花穂の形が「うつぼ」という矢を入れ、腰につけて持ち歩く筒形の容器に似ていることから付けられた名とあった。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.0 1/250秒 195mm ISO300 ) 露出補正 なし | |
39.ヤブラン 藪蘭 薄暗いところに咲いていた目立たない花だった。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 120mm ISO900 ) 露出補正 なし | |
40.シャジクソウ 車軸草 この花は7月19日に箱根湿生花園へ行ったときに見ていたので、シャジクソウとすぐわかった。クローバーの仲間とは思えない。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 120mm ISO640 ) 露出補正 なし | |
41.シロニガナ 白苦菜 直径1.5cmくらいの可憐な花だ。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/250秒 300mm ISO360 ) 露出補正 なし | |
42.ヤマハハコ 山母子 これから花が開くのだろう。白い花弁のように見えているのは総包片と呼ばれ、葉が変化したもので、それが開くと中央の花の部分は黄色だそうだ。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/250秒 300mm ISO320 ) 露出補正 なし | |
43.ナデシコ 撫子 ようやく、池の平の駐車場に着いた。午前11時、駐車場はほぼ満車だが、まだ少し余裕がある。湿原へ向け歩き始める。ナデシコが咲いていた。Wikipediaによれば、「撫でし子」と語意が通じることから、しばしば子どもや女性にたとえられ、和歌などに多く参照される。古くは『万葉集』から詠まれている。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/250秒 240mm ISO280 ) 露出補正 なし | |
44.池の平湿原 湿原を一周するコースを歩こうか、それとも湿原の真ん中を横切る道を歩くか考えたが、ガスも出てきて、天候も心配なので、後者にした。このレンズは広角側で撮るとやや周辺光量不足になるようだ。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
45.ノハナショウブ -1 野花菖蒲 湿原ではノハナショウブが咲いていた。赤紫色の花びらの基部に黄色のすじが入るのが特徴。アヤメには網目模様が入る。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/250秒 300mm ISO220 ) 露出補正 なし | |
46.ニッコウキスゲ 日光黄萓 ニッコウキスゲはしばしば大群落となって咲いているが、ここはまとまって咲いているところが少ない。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/400秒 300mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
47.アヤメ 綾目 アヤメは菖蒲と書く場合もある。「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。どれも素晴らしく優劣は付け難いという意味であろうが、見分けがつきにくいという意味にも用いられるている。アヤメ、ショウブ、カキツバタはよく似ているが、アヤメの花には網目模様がある。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 120mm ISO320 ) 露出補正 なし | |
48.ヤナギラン はじめ、ヤナギランとはわからなかった。これから花が咲くのだ。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/320秒 82mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
49.忠治の隠れ岩 正面が三方ヶ峰(2,040m)でその登り口に大きな岩があった。江戸時代の侠客、国定忠治が上州赤城から逃げてきて隠れたという伝説の岩と説明されている。天保13年、縄張りが西上州だったから、不都合があるたびに自分の縄張りを通って長野側にしばしば逃れていたが、ついに「国定忠治が、三室の勘助親子を殺害し、信越方面に行くから取締り、逮捕せよ」と言う内容の命令書が関東取締役という役人から、廻状形式の命令書で各集落長宛に発せられたという。その命令書に書き添えられていた一文に、「その一味の者と思われる4人を、浅間越えして小諸に出る車坂で取り押さえた」と記されているのだ。それは、忠治の子分と思われる4人が捕まった場所が「忠治の隠れ岩」とほぼ符合する。その後、忠治は国定村の隣村で捕まえられ、処刑されたのは、明治維新になる26年前のことだったそうだ。参照:「嬬恋村の自然と風土みてある記」
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/320秒 50mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
50.雷の丘 池の平湿原の標高は2,000mもある。鏡池の向こうに見える雷の丘は2,108m。ときどき雲が去って晴れ間が見える時がある。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 44mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
51.ノハナショウブ -2 この辺りはノハナショウブもアヤメも咲いている。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
52.鏡池 鏡池に雷の丘の緑が写る。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/640秒 60mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
53.カラマツソウ 唐松草 花の中心部が少し紫色だったので、わかりにくかったが、葉の形状を見るとカラマツソウのようだ。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/400秒 300mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
54.咲きはじめのマツムシソウ 松虫草 8月の半ばを過ぎるとこの松虫草にもベニヒカゲが吸蜜に来る。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/320秒 300mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
55.ミドリヒョウモン 10mくらい先に咲いているマルバダケブキの花に大型のヒョウモンチョウがいた。目が悪いのでファインダーでは種が判別できない。撮ったファイルをモニターで拡大してみてミドリシジミと分かった。蝶はほとんど飛んでいない。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/250秒 300mm ISO320 ) 露出補正 なし | |
56.霧 湿原を霧が渡っていく。時折日が差すのだが・・・
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 24mm ISO320 ) 露出補正 なし | |
57.コヒョウモン 地蔵峠から上がってくる途中で見たヒョウモンチョウに比べ、前翅外縁の弧がより丸みを帯び、前翅内縁のすぐ上の黒斑の特徴から、コヒョウモンと同定した。日が差して明るくなると蝶が飛び出す。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/250秒 300mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
58.ウスユキソウ -1 薄雪草 エーデルワイズの仲間であるウスユキソウが群落になって咲いていた。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/250秒 300mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
59.ウスユキソウ -2 花は小さな花が集まった頭花で、茎の先端につき、その下に苞葉広がる。頭花は周囲が雌花で、中央に両性花があり、雌花が結実するという。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6 1/500秒 175mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
60.ハクサンフウロに来たコヒョウモン きれいな個体だった。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/320秒 300mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
61.2頭のコヒョウモン 左のピントを合わせたコヒョウモンはハクサンフウロで吸蜜しているが、右上のボケた方はウスユキソウで吸蜜しているのだろプか?ウスユキソウで吸蜜する蝶は見たことがない。
Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/400秒 300mm ISO200 ) 露出補正 なし |
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