曽我丘陵の梅園と小田原城(1) 梅園と富士山 3月1日
小田原の手前、国府津の丘陵地帯に曽我梅林というところがある。晴れた日には富士山がとてもきれいに見えるようだ。曽我は小田原市北東部にあって、かつては「曽我庄」と呼ばれ, 仇討ちで有名な「曽我の五郎・十郎」が育った場所で、兄弟の墓など 多くの史跡が残されている。
3月1日、快晴の朝を迎えた。富士山がきれいなのは朝のうちと思い、7時半に自宅を出発、小田原厚木道路を走って、小田原の手前の小田原東で下りた。9時前に曽我梅林に到着、無料駐車場に車を停めた。
まず、曽我山の中腹にある展望台へ行ってみようと歩き出す。犬を連れて朝の散歩をされている地元のご夫婦に道を尋ねながら、県道72号線を東側に渡って、緩やかな山道を歩いた。展望台までは行かなかったが、途中、相模湾と真鶴半島がきれいに見えた。
戻ってきて、曽我梅林のいくつかの地区のひとつである別所梅林のメイン会場を鑑賞する。2月6日(土)から3月6日(土)まで梅まつりが開催されているが、曽我梅林を代表する「十郎」という品種はすでに花を落としていた。紅色の枝垂れ梅が満開できれいだった。
梅の花は気温や雨に影響されやすい花という。暖かい日が続き、その間に雨が一度降れば開花はあっという間に進む。別所梅林では、メイン会場付近は地形が低いため寒気が留まりやすく、不思議なようだが高い位置にある山の中腹の方が早く開花するという。そういえば、展望台の方へ登って行ったところにあった梅は咲ききっていたようだ。
梅林には主に、十郎梅(梅干し専用)・白加賀(梅ジュース、梅エキス、梅酒などの加工用)・南高(梅干し、加工兼用)・枝垂れ梅(観賞用)とあるが、およそ 十郎→ 南高・枝垂れ → 白加賀の順番に咲いていくとのこと。梅の花は花持ちが良く、約1ヵ月間楽しめる。またここ別所梅林では、特産の十郎をはじめ、白加賀、南高、杉田、枝垂れ梅等、数多くの品種を栽培しているため、長い期間にわたって梅の花を楽しむことができるそうだ。ボランティアで案内をしてくださる土地の方が曽我の里35,000本の梅の花を満喫してくださいと言う。時期的には少し遅かった。しかし、枝垂れ梅のピンク色の花が楽しませてくれた。
1.別所梅林から 別所梅林の無料駐車場に車を置いて、見晴台の方へと歩く。振り返ると雲一つない空に富士山があった。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
2.枝垂れ梅と富士山 県道72号線に面したところに「小田原牧場アイスクリーム工房」というところがあり、そのあたりが富士山のビューポイントになっている。そこに咲く枝垂れ梅と富士山を撮る。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5.2 1/1600秒 27mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
3.穂坂家の枝垂れ梅 -1 「小田原牧場アイスクリーム工房」で駐車場の整理をしていた若い係員の方が、「向かい側の穂坂家の枝垂れ梅が今満開ですから、是非見てください」と教えてくれたので行ってみた。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f9 1/320秒 32mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段 | |
4.穂坂家の枝垂れ梅 -2 その庭を覗いていたら、たまたまこの家の奥様らしきかたが出てこられた。「済みません。お庭の梅の花を見させてください」とお声掛けをしたら、「どうぞ、ゆっくり見て行ってください」と言われた。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/800秒 4mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
5.穂坂家の枝垂れ梅 -3 駐車場の整理をしていた若い係員によれば、樹齢は明らかではないが、300年とも言われているという。別所梅林のビュー・ポイントの一つになっている。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f8 1/1000秒 100mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段 | |
6.秀麗富士 穂坂家から展望台に向けて歩きはじめる。振り返ると見事な富士山があった。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/2500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段 | |
7.法蓮寺 石垣と生垣に挟まれた路地を進んでいくと、道が二手に分れる。 右手の道のすぐ先にお寺が見えた。法蓮寺という。 両側に丸まった石碑があって、左側には紅白の枝垂れ梅が綺麗な花を咲かせていた。 数段の石段を登って「日蓮宗」「法蓮寺」と刻まれた石門を過ぎていくと、法蓮寺の境内になる。 正面に本堂があり、境内の左側に「毘沙門天」の扁額が掛るお堂があった。本堂の左手から裏手にかけては墓地が広がっていた。小田原市教育委員会の説明では、山号は千葉山といい、この地方の古寺の通例として、もとは天台宗であったというが、 寺伝によると慶長19年(1614)に日蓮宗に改宗したという。 この寺の木彫毘沙門天立像は、現在独立した毘沙門堂に祀られ、古風な唐破風二重垂木の厨子に安置されている。 この像は別名「夢の毘沙門天」とも言われ、安永3年(1774)に住職の日迂上人と小八幡の漁師双方の夢枕に立った。 そしてその言葉どおり、小田原市小八幡の海で、漁網にかかって出現したという伝承がある。 毎年1月の寅の日が毘沙門天の縁日であったが、現在では、毎月17日が縁日で、近郷から信者が集まってくるという。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f8 1/2500秒 24m ISO200 ) 露出補正 -0.3段 | |
8.石垣のある道 法蓮寺から元の道に戻ると、左手に白い梅の花が咲く庭の生垣と、右側に石垣のある道に出た。なぜか落ち着いた気持ちになる。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 140m ISO200 ) 露出補正 -0.3段 | |
9.曽我兄弟の母 満江御前の墓 法蓮寺から北側へ少し上がったところにある墓地内に仇討で有名な曽我兄弟の母、満江御前の墓があった。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f8 1/250秒 42m ISO200 ) 露出補正 -0.3段 | |
10.富士山とキンカン この辺りはみかん農家も多い。これはみかんではなく実の直径が3cmほどのキンカンのようだ。wikipediaによれば、キンカンの果肉は酸味が強い。果皮のついたまま甘く煮て、砂糖漬け、蜂蜜漬け、甘露煮にする。甘く煮てから、砂糖に漬け、ドライフルーツにすることもある。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5 1/640秒 22mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
11.真鶴半島 まだ展望台には到着していないが、とても眺めの良いところに出た。相模湾越しに真鶴半島がはっきりと見え、その向こうの伊豆半島も眺めることができた。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/2500秒 140m ISO200 ) 露出補正 -0.3段 | |
12.国府津方面の眺め 曽我梅林は東海道本線を国府津から分岐する御殿場線の下曽我駅が最寄りである。これは、その国府津方面を眺めたもので、多分、国府津駅付近だろう。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 116mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
13.曽我梅林を俯瞰 富士山の方(西)へ目を移していくと、通ってきた法蓮寺の屋根が見え、県道72号線の向こうに広がる曽我梅林が俯瞰できた。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
14.梅の間から富士山を望む 残念ながら、花は落ちかけている。何とか梅の花と富士山にピントが来ている。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5.2 1/800秒 30mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
15.里の空気 結局、真鶴半島の写真を撮ったところから少し上がってみたが、展望台まで行くのはやめてしまった。再び、別所梅林へ向けて下り始める。途中には、失礼ながらボロ家が良い雰囲気を醸し出している。富士山がもう少しはっきり見える位置取りを探したが、良いところが見つからなかった。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 15mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
16.再び別所梅林 再び別所梅林へ戻ってきた。少し、人出も多くなっている。通りがかりに「アイスクリーム工房」の駐車場を見ると、はとバスが来ていた。梅林の十字路には、居場所が分かるように名前が付けられている。ここは「十郎」という十字路だ。このあたりは基本的に「十郎」という品種が植えられているそうだ。「白加賀」と名付けられた十字路もある。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
17.紅梅 これは何という品種の梅なのだろうか?鹿児島紅だろうか?枝垂れてはいない。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5 1/320秒 10mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
18.枝垂れ梅のフィールド もう、春の気配だ。地面は緑色の下草で覆われている。そして枝垂れ梅のピンクとよく調和している。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f7.1 1/800秒 95m ISO200 ) 露出補正 -0.3段 | |
19.梅と富士山 残念ながら、ここの白い梅は花が終わりに近かった。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f9 1/1250秒 130m ISO200 ) 露出補正 -0.3段 | |
20.富士山と白い梅の花 -1 この距離で富士山と梅の花にピントを合わせるのは難しい。かろうじて富士山と分かる。でもf16くらいまで絞ってみたらどうだったろうか。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f8 1/1000秒 95m ISO200 ) 露出補正 -0.3段 | |
21.富士山と白い梅の花 -2 この白い梅の花は「白加賀」だそうだ。「白加賀」は花が咲くのが、ここでは比較的遅いという。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5.2 1/1250秒 27mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
22.別所梅林の中心部 八幡社 ここは売店や、花木売り場、野外ステージなどがある別所梅林のメイン会場だ。かみさんは土地の農家の方の出店でみかんを買った。安いらしい。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5 1/250秒 24mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段 | |
23.立ち並ぶ枝垂れ梅 このメイン会場への入り口に満開のピンクの枝垂れ梅が何本か立ち並んでいた。これはなかなか見応えがあった。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f10 1/400秒 34m ISO200 ) 露出補正 -0.3段 | |
24.富士山と紅梅と白梅 そろそろ引き上げようかと思い、最後に少し歩いてみた。何とか富士山と紅梅と白梅が撮れるポイントがあった。富士山にピントを合わせて撮り、梅にピントを合わせて撮ったりしたが、前者を載せておく。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/2500秒 140m ISO200 ) 露出補正 -0.3段 |
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