川越・幸手権現堂桜堤・古河公方公園 日帰りバスツアー ① 川越蔵造りの町並み散策 2025年4月2日 埼玉県川越市 - Studio YAMAKO

2025年5月16日

川越・幸手権現堂桜堤・古河公方公園 日帰りバスツアー ① 川越蔵造りの町並み散策 2025年4月2日 埼玉県川越市

某旅行社の日帰りバスツアーに応募していた。横浜発着で埼玉県の川越で鰻を食べて、古い町並みを散策し、次に幸手(さって)権現堂の桜と菜の花を見て、最後にハナモモが咲く古河(こが)公方公園に行くというバス旅行である。横浜駅出発は雨の中だった。

 首都高速から山手トンネル経由で関越道に入った。川越には11時ごろに到着し早めの昼食となる。お店の人が、家内が杖を突いているのを見て、エレベータに案内してくれた。

 11時ごろ川越の町から5分くらい離れたところのうなぎ屋に到着。食後、札ノ辻までそのバスで行き、川越の町を散策。13:00に川越を出発し、幸手権現堂桜堤へ。菜の花とのコラボはさすが見事である。
 幸手権現は桜、菜の花のあと、6月にアジサイ、夏にヒマワリ、秋には曼殊沙華が咲く。約1時間写真を撮り、幸手から4号線を走り、利根川を渡って左へ、354号線を古河へ向かう。
 最後の古河公方公園(古河総合公園)へ。ここは1800本のハナモモが綺麗だったが、見事な柳の木もあった。1時間滞在し、16:30に古河を出発し、東北道を走って、18:30横浜駅西口に着いた。

 まず、川越の江戸時代から続く古い町並み散策から、写真を見ていただきたい。記述は Wikipedia や小江戸川越ウェブ、それぞれのホームページを参照、引用させていただいた。

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小雨の降るなか古い蔵造りの町並みを歩く観光客 2025年4月2日 埼玉県川越市

001_250402009 X900 川越 町並み 重文・大澤家住宅 G7X.jpg 1.重要文化財 大澤家住宅
 バスは蔵造りの町並みの北側、札ノ辻交差点付近の駐車場に入った。あまりゆっくりもできないので、蔵造りの町並みを南へ歩くことにした。札ノ辻から100mも行かないところに、この大澤家住宅があった。明治26年(1893年)の川越大火の焼失を免れた川越最古の蔵造りで、現存する関東地方最古の蔵造りだそうだ。平成元年(1989年)より5年間を費やし大規模な修理が行なわれ、創建当時の姿に甦ったという。現在は小松屋民芸店になっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO250 )
002_250402011 X900 川越 町並み 笛木醤油 G7X.jpg 2.川越まつり会館
蔵造りの街の通りの右側を歩く。すぐ右側に「川越まつり会館」があった。wikipediaに」よれば、国の重要無形民俗文化財に指定され「関東三大祭」の一つである「川越氷川祭」(川越まつり)に関する資料を展示し伝統を保存するために2003年(平成15年)9月28日に開館したという。建築は川越の蔵造りの街がデザインされていた。中を覗いてみたが、見学は割愛した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 )
003_250402012 創美 川越 町並み 路地 G7X.jpg 3.設計施工・リフォームの会社
蔵造りの町並みは路地を入ってもなかなか興味ある店がある。写真は正面に養寿院というお寺のある路地に入ったところで見た、壁に架けられた札だ。この店は、蔵造りの町並みの通りに面して店を構える設計施工・リフォームの店だった。書かれていることを読んでみるとそれらしいことが書かれている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO2000 )
004_250402013 X900 川越 町並み 路地のうどんや G7X.jpg 4.路地のうどん屋
「川越の古民家をリノベーションしたうどん屋です」とあった。隣の設計施工・リフォームの建物と棟続きのようだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 )
005_250402016 X900 川越 町並み 路地突き当り 養寿院  G7X.jpg 5.養寿院
その路地の正面に養寿院というお寺があった。閑静なお寺で観光客は誰もいない。曹洞宗に属し山号を青龍山という。寛元2年(1244年)、秩父平氏の末裔、河越次郎経重公 (遠江守)が開基となり、大阿闍梨圓慶法印が開いた古刹であるとのこと。クレーンに乗った人が、参道のわきに立つ大きなイチョウの木の手入れをしていた。本堂には、河越氏が新日吉山王宮に奉納した銅鐘(国指定重要文化財)があり、銅鐘に刻まれた"河肥"の文字は、川越の歴史上とても価値の高いものだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
006_250402018 X900 川越 町並み 路地突き当り 養寿院  G7X.jpg 6.養寿院山門 「不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)」
右側に立つ「不許葷酒入山門」は、禅宗の寺院の山門の前にある看板や石碑に書かれている文言。臭いの強い野菜やお酒を寺に持ち込むことを禁止していることを意味する。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO500 )
007_250402019 X900 川越 町並み 路地突き当り 養寿院  G7X.jpg 7.養寿院 境内と本堂
ニンニク、ニラ、酒は朝から口にしていないので、境内に入った。よく手入れされた境内と、立派な本堂があった。本堂には、河越氏が新日吉山王宮に奉納した銅鐘(国指定重要文化財)があり、銅鐘に刻まれた"河肥"の文字は、川越の歴史上とても価値の高いものだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO200 )
008_250402023 X900 川越 町並み 養寿院前 G7X.jpg 8.鯉を見守る大きな猫のオブジェ
蔵町通りから養寿院に入って来る路地と、菓子屋通り角に、写真のような水路を泳ぐ錦鯉を見守るユニークなオブジェがあった。たしかそこはカフェだったように思うが、定かには思い出せない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 )
009_250402027 X900 川越 町並み 養寿院への路地 G7X.jpg 9.養寿院門前から蔵通りを見る
この道は菓子屋通りから、蔵通りのメインストリートへ抜ける路地である。ユニークな消火栓の蓋があった。日本のデザインマンホール蓋は、「路上のアート」と呼ばれ、国内だけでなく海外からも注目されているそうだ。ただこれは消火栓の蓋だが。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 )
010_250402033 X900 川越 町並み 曹洞宗長喜院 G7X.jpg 10.曹洞宗長喜院
蔵通りへ戻り、さらに南へ歩くと、右側の路地を入ったところに、曹洞宗長喜院というお寺があった。長喜院は、鎌倉時代後期の天文19年(1550年)に創建された。山号は冷月山という。観光のお寺ではないので案内板などは無いが、川越と共に歩んできた歴史あるお寺だという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 9mm ISO400 )
011_250402037 X900 川越 町並み 曹洞宗長喜院 苦行の釈迦 G7X.jpg 11.苦行の釈迦
本堂の前で手を合わせお参りした後、左側を見るとこの像があった。悟りを開くために苦行をする釈迦の姿だそうだ。苦行のためやせ細った身体とは対照的に目は凛然としている。ラホール美術館所蔵の原寸大レプリカだそうで、インドのソーラ・パーマ氏による1986年制作と書かれていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO250 )
012_250402042 X900 川越 町並み Resona Koedo Terrace G7X.jpg 12.りそなコエドテラス 国登録有形文化財 旧八十五銀行本店本館
蔵通りのほぼ中ほどだろうか、長喜院の路地から出たその向かい側に、ひときわ大きな立派な建物があった。この建物は、埼玉りそな銀行 旧川越支店で、登録有形文化財の利活用を通じ、「りそな コエドテラス」として、2024年5月15日にGRAND OPENした。産業創出・育成支援や地域の魅力を伝える川越、埼玉のブランディング拠点の発信に貢献する施設だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
013_250402047 X900 川越 町並み 歯科医院本日休診 G7X.jpg 13.県内初の百貨店 旧山吉デパート
「山吉呉服店」は、1923(大正12)年、この店蔵の裏に木造3階建ての洋館を建設し、県内初の百貨店「山吉デパート」を開業した。1936年(昭和11)には、店蔵部分を、明治・大正・昭和と活躍した建築家・保岡勝也設計のビルに改築している。丸の内の赤煉瓦オフィス街を初め多くの住宅建築を手がけているとのこと。今は1階が保刈歯科医院になっている。川越のこういう大正ロマン的建物も良い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 )
014_250402044 X900 川越 町並み G7X.jpg 14.アートカフェ・エレバート 旧田中家住宅
この建物は、市の指定文化財「田中家住宅」。大正4年に建てられた川越最古の洋風建築だそうだ。路に面した店舗は「桜井銃砲店」といい、その奥が住居として設計された。店舗部分はその後、故・田中利明氏が収集していた川越出身の芸術家の作品や地場織物「川越唐桟」などを展示する美術館として活用され、美術館が閉館になったのち、この場所を引き継いだのが写真の「アートカフェ エレバート」だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO125 )
015_250402051 X900 川越 町並み G7X.jpg 15.市指定有形文化財「原家住宅」
この大きな蔵造りの建物は、長喜院の参道と一番街の通り(蔵造りの町並み)に面する角地にある。川越大火直後の明治26年に、元々は呉服商を営む山本平兵衛が建てた蔵造りである。現在は「陶舗やまわ」が店を構え、地元陶芸作家の作品などがところ狭しと並んでいる。よく屋根を見ると「山本」と書かれた瓦があり、当時を物語っているようだ。原家とのかかわりが良くわからなかったので、ChatGPTに尋ねてみたところ、明治26年に山本平兵衛が呉服商として蔵造りの建物を新築した。その後、この建物は「原家」の所有または使用となり、一定期間にわたりこの家族が実際に住居や店舗として利用したのだそうだ。文化財の名称として「原家住宅」となっているのは、所有・使用が長期にわたった原家の名を取り、「原家住宅」として市指定有形文化財に登録されたとのこと。代々呉服や雑貨などを扱う商人として栄えた家系である原家が実際に所有・使用していた住宅であるとのこと。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO125 )
016_250402052 X900 川越 町並み 時の鐘 G7X.jpg 16.時の鐘
ここで、川越の街のシンボルである、時の鐘をまだ見ていないなと思い、その場所を探したところ、ちょっと来すぎてしまっていた。札ノ辻から南へ蔵の街の通りの右側を歩いてきたが、時の鐘は左側にある路地を入ったところだった。時の鐘とは、鐘楼(時計台)である。建物は、川越市指定有形文化財に指定されている。3層構造の塔で、高さは16mある。古くは鐘撞きが決まった時間に時を知らせていたが、現在では自動で1日4回(午前6時、正午、午後3時、午後6時)川越城下に時を知らせているという。時計を見ると12時半だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO125 )
017_250402055 X900 川越 町並み 時の鐘 G7X.jpg 17.時の鐘 薬師神社
時の鐘の正面から奥を見ると薬師神社という神社があった。時の鐘をくぐると薬師神社の境内になっていて、神社は病気平癒、特に眼病に対してご利益があるとされる。時の鐘は江戸時代の寛永年間に川越藩主・酒井忠勝によって建設されたのが始まりであるが、火災によりたびたび焼失しており、「武蔵三芳野名勝図会』」によれば、1654年(承応3年)正月には川越藩主の松平信綱が椎名兵庫に命じて新たな鐘を鋳造させたといわれる。また、甲斐国都留郡を支配する谷村藩(現在の山梨県都留市谷村)主の秋元氏が川越藩に転封され、谷村城下の鐘が川越に持ち込まれた。この鐘は1694年(元禄7年)7月に谷村城下の鋳物師が鋳造したものであるといわれている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO125 )
018_250402062 X900 川越 町並み G7X.jpg 18.蔵造りの町並み
札の辻の近くまで戻ってきた。歩いてきた南の方を眺める。この日は平日で、しかも天気が悪いので、観光客は比較的少なかった。外国からの観光客の姿もあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 21mm ISO125 )
019_250402070 X900 川越 菓子通り G7X.jpg 19.菓子屋横丁
色とりどりのガラスが散りばめられた石畳の道に、約30軒程度の菓子屋などがひしめく川越の有名なスポット「菓子屋横丁」だ。札ノ辻の交差点を西へ行く通りである。そんな中にちょっと変わった店があった。店は川越小江戸の古民家を改装したコーヒー・ショップなのだが、ショー・ウィンドウに凝ったスピーカーが並び、LPレコードの懐かしいジャケットが飾られていた。この街はまだまだ見たいところがある。実は5月末にもう一度川越を訪れる機会がある。その時の楽しみに残しておこう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 )

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