カメラを持って近所を散策 ① クロマダラソテツシジミ 2024年10月2日 - Studio YAMAKO

2024年10月16日

カメラを持って近所を散策 ① クロマダラソテツシジミ 2024年10月2日

9月後半はやや涼しくなってきたものの、雨模様の日が多かった。9月26日に、久しぶりに晴れていたので、舞岡公園へ行ったが、その時はウラギンシジミが多く発生していた。
 10月2日、やっと晴れ間が出る。ポイントというポイントはないが、近所にも、小さな公園のボランティアさんが世話をしている花壇や、帷子川沿いの遊歩道の植栽に咲く花に秋の蝶が飛来する。そんな身近なチョウたちはどうなっているかなと思い歩いてみた。
 この時期は七変化の花が咲くが、そこにはイチモンジセセリが多く吸蜜に来ていた。今年はいつもの年より多いと思う。
 帷子川沿いの、その七変化の花に飛来したクロマダラソテツシジミを、今年初めて発見した。2年ぶりの再会だった。

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シチヘンゲの花に飛来したクロマダラソテツシジミ♂ 2024年10月2日 横浜市保土ヶ谷区 帷子川

001_241002008 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 1.ヒガンバナ(彼岸花、石蒜)とアゲハ -1
ヒガンバナの名所で毎年多くの人が訪れる埼玉県日高市の巾着田では、今年は夏の連続した猛暑日のためその開花が遅れていたようだったが、通常より1週間~10日くらい遅い9月中頃から開花しはじめ、9月末ごろから見頃を迎えたと報じられていた。近所の公園に咲くヒガンバナも、いま、例年より美しい花を咲かせている。彼岸花の開花の条件は、日平均気温が約20~25℃だそうで。これはちょうど秋の彼岸の時期と一致する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 187mm ISO500 )
002_241002021 X900 三井パークシティ横浜 ハナミズキ RX10M4.jpg 2.ハナミズキの紅葉
まず、しばらく行っていなかった帷子川沿いを歩いてみようと歩き始める。途中、高層集合住宅の中庭に植えられたハナミズキの葉が紅葉し始めていて、日光を浴び逆光に照らされきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 26mm ISO320 )
003_241002031 X900 〇帷子川 RX10M4.jpg 3.イチモンジセセリ -1
帷子川河畔の遊歩道に咲き始めていたシチヘンゲの花に、イチモンジセセリが多く来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 26mm ISO320 )
004_241002033 X900 帷子川 チャバネ?RX10M4.jpg 4.チャバネセセリ
イチモンジセセリに混じってチャバネセセリもいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 25mm ISO320 )
005_241002040 X900 ◎帷子川 イチモンジ RX10M4.jpg 5.イチモンジセセリ -2
元気よく飛びまわるので、鱗粉が擦れている個体が多いが、この個体は比較的きれいだった。普段はあまり撮ろうとはしない種だが、他にチョウもいない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 26mm ISO160 )
006_241002042 X900 ◎帷子川 イチモンジ RX10M4.jpg 6.イチモンジセセリ -3
イチモンジセセリはいっぱいいて、飛びまわってはシチヘンゲの花に止まる。きれいな個体を探して撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 29mm ISO200 )
007_241002057 X900 ◎帷子川 クマソ♂ RX10M4.jpg 7.クロマダラソテツシジミ -1
何処からか飛来して七変化の花に来たのは、2年ぶりに見るクロマダラソテツシジミだった。本種は、グアム島へ行ったときにも撮影したことがある南方系の蝶であり、かっては日本には生息しない種で、1992年に沖縄で初記録された。一時は途絶えたが、近年は南西諸島や九州南部では定着し、強い分散力と、植栽による移動で関東まで発生するとされている。ソテツの食害が問題となっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 121mm ISO200)
008_241002068s X900 ◎帷子川 クマソ♂ RX10M4.jpg 8.クロマダラソテツシジミ -2
2020年9月30日、保土ヶ谷公園の近くの明神台公園へキバナコスモスに来る秋の蝶を撮りに出かけたが、その時偶然にも、クロマダラソテツシジミを撮影した。その年には、神定川県の三浦半島で本種が発生しているとの情報が広まっていた。さっそく、10月に三浦半島の荒崎海岸へ行き、ソテツの周囲を飛ぶ数頭の同種を見ることが出来、写真も撮った。翌2021年は自宅近所でも秋に多くの個体を2か月間にわたり観察することが出来た。2022年も数は少なかったが、近所の公園でセンニチコウの花に来る同種を見ることが出来た。だが、一転して、昨年は全く見られなかったのだ。2年ぶりに、今まで多く見られたところと異なる帷子川河畔で発見したのが、この個体である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm ISO200)
009_241002084 X900 ▲帷子川河畔 RX10M4.jpg 9.イチモンジセセリ -4
チャバネセセリかもしれない。明確に同定できなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 32mm ISO1250)
010_241002090 X900 ◎帷子川河畔 RX10M4.jpg 10.ホウジャク
ハナトラノオの花にホウジャクが来ていた。花から花へ敏捷に飛ぼ回る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 32mm ISO1250)
011_241002102 X900 ▲帷子川河畔 イチモンジ3頭 デュランタ RX10M4.jpg 11.イチモンジセセリ -5
デュランタの花にイチモンジセセリがアプローチ。デュランタはwikipediaによれば、原産地は米国フロリダ州からブラジルにかけての熱帯アメリカだそうだ。和名はハリマツリ、タイワンレンギョウといい、観賞用としてタイワンレンギョウの名前でも多く出回っている。日本では、特にこの写真の濃紫色の花びらに白い縁取りが入るタカラヅカが人気品種として多く栽培されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250 36mm ISO400)
012_241002112 X900 ◎帷子川河畔 RX10M4.jpg 12.ヒガンバナとアゲハ -2
帷子川河畔にもヒガンバナが咲いていた。今が最盛期のようで、アゲハが吸蜜に来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 213mm ISO1000)
013_241002116 X900 ◎帷子川河畔 RX10M4.jpg 13.アゲハ 一休み
花を求めて飛び回り疲れたのだろうか、葉上で一休み。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 140mm ISO250)
014_241002123 X900 ◎帷子川河畔 RX10M4.jpg 14.ヒガンバナとアゲハ -3
このアゲハはとてもきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 140mm ISO1600)
015_241002127 X900 ▲帷子川河畔 RX10M4.jpg 15.ヒガンバナとアゲハ -4
遊歩道沿いにヒガンバナが咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 45mm ISO1000)
016_241002128 X900 ▲帷子川河畔 RX10M4.jpg 16.ヒガンバナとアゲハ -5
ポツンと1本だけ咲いているヒガンバナもある。曼珠沙華(マンジュシャゲ)という別名もある。wikipediaによれば、「原産地は中国大陸であり、日本においては史前帰化植物に分類される。分布は日本全国である。秋の彼岸の頃に、花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花を咲かせ、秋の終わりに葉が伸びて翌年の初夏に枯れるという、多年草としては特殊な性質を持っている。」と説明されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 46mm ISO250)
017_241002130 X900 〇帷子川河畔 RX10M4.jpg 17.ツマグロヒョウモン♀ -1
愛染橋を対岸に渡ると、川岸にキバナコスモスが植えられていた。キバナコスモスにも秋の蝶が集まって来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 94mm ISO320)
018_241002136 X900 ◎帷子川河畔 RX10M4.jpg 18.ツマグロヒョウモン♀ -2
この個体はきれいだった。今秋は明神台のキバナコスモスが期待できないので、ツマグロヒョウモンを撮影する機会は少ないかもしれない。ツマグロヒョウモンの♀は、毒を持つカバマダラや、スジグロカバマダラに擬態したものと考えられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm ISO320)
019_241002139 X900 ◎帷子川河畔 RX10M4.jpg 19.ツマグロヒョウモン♀ -3
ツマグロヒョウモンの♀は、毒を持つカバマダラや、スジグロカバマダラに擬態したものと考えられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm ISO500)
020_241002147 X900 ◎帷子川河畔 RX10M4.jpg 20..キバナコスモスとアゲハ
ここのキバナコスモスにもアゲハが飛来する。いま、アゲハの個体数が多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 190mm ISO400)

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