小雨降る、遅い春の新宿御苑 3月18日 - Studio YAMAKO

2012年4月 1日

小雨降る、遅い春の新宿御苑 3月18日


 新宿御苑のインフォメーション・センターで行われている、勤務先の同僚だった友人が所属する写真倶楽部の写真展の御案内をいただいていたので、出掛けた。JRの湘南新宿ラインができて、横浜から新宿へ行くのが楽になった。空は重たそうな雲に覆われているが、幸い、まだ、雨は降っていなかった。12時少し前に千駄ヶ谷門から御苑に入った。この日は日曜日だったが、生憎の天候で入園者は少ない。おそらく50年~60年ぶりの新宿御苑だったが、改めて、その広さ、美しい芝生、植生に感動した。周囲には高層ビルが見えて、セントラル・パークを想起させる。コンパクト・デジカメで写真を撮りながら、御苑の中を散策したが、桜も梅もひと月遅れで、やっとカンザクラガ咲いている程度。途中で雨が降り出した。茶屋で雨宿りをしながらコーヒーを飲む。
 1時半ごろ、新宿門の脇にある、友人の写真展の会場であるインフォーメーション・センターに辿り着いた。出迎えてくれた友人の解説を聴きながら作品を見せていただいた。20名近くの方々が、ひとり3点ずつ、新宿御苑の四季を撮った写真を出展されていた。「風おさまる」と題された旧御涼亭を背景にフジの花を撮った友人の写真は初夏のさわやかな感じを伝えてくれた。

1.新宿御苑 千駄ヶ谷門
心づもりとしては、JR新宿で乗換て、東京メトロに乗り、新宿門の最寄り駅である新宿御苑前まで行く予定だった。ところが横浜駅で湘南新宿ラインの最後尾に乗ったため、東京メトロの新宿駅まではとても遠い。そこで新宿からひと駅、総武線各駅停車で千駄ヶ谷へ行き、千駄ヶ谷門から入場した。日曜日というのに、ひっそりとしていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/125秒 6.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
新宿御苑 千駄ヶ谷門;クリックすると大きな写真になります
2.紅梅
千駄ヶ谷門を入って右に歩いた。花らしい花は何も咲いていない。しかし、しばらく歩くと紅梅がチラホラ咲いているのが見えた。傍に、先日、世田谷代官屋敷で見たサンシュウの黄色い花も咲いている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/320秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
紅梅;クリックすると大きな写真になります
3.白梅 -1
白梅も咲き始めている。雨のしずくが付いている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/400秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
白梅 -1;クリックすると大きな写真になります
4.フランス式整形庭園 プラタナス並木
さらに右の方向(東の方向)へ進むと、下の池の向こうにプラタナスの並木が見えた。プラタナスの木の間からドコモビルが見える。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/160秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
フランス式整形庭園 プラタナス並木;クリックすると大きな写真になります
5.プラタナス並木
フランス庭園のプラタナス並木は、2列の並木がバラの花壇を挟んで、両側にある。この写真は、その東側の並木を南の方向を見て、ややローアングルで撮った。二人連れの外国人がアクセントを付けてくれた。江戸時代に信州高遠藩主内藤家の屋敷があったこの地に、新宿御苑が誕生したのは明治39年のこと。皇室の庭園として造られたが、戦後、国民公園となり、多くの人に親しまれてきている。 広さは58.3ヘクタール、周囲は3.5kmある。このプラタナス並木が美しいフランス式整形庭園は数少ないわが国の風景式庭園の名作とされているとのこと。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/100秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
プラタナス並木;クリックすると大きな写真になります
6.広い芝生
プラタナス並木をあとに、新宿御苑の中央へと向かうと、広い芝生のグランドが広がった。こちらはイギリス風景式庭園という。そこに威風堂々とそびえ立つ新宿御苑のシンボルツリーといわれるユリノキあり、その木のてっぺん近くにはカラスが群れていた。樹高は20mはあるだろう。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/1000秒 5.7mm ISOオート ) 露出補正 なし
広い芝生;クリックすると大きな写真になります
7.メタセコイヤ
イギリス風景式庭園の広大な芝生のユリノキの横に3本のメタセコイアがあった。メタセコイアは、スギ科の落葉高樹である。化石が発見されていただけで、200万年前に絶滅した種と考えられていたが、1945年に中国で発見され「生きる化石」として有名になったとのこと。日本には、アメリカで栽培した苗が渡来したといわれている。現在では、公園樹や街路樹として良く植えられている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/640秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
メタセコイヤ;クリックすると大きな写真になります
8.旧御涼亭
日本庭園の方へ歩く。対岸にある旧御涼亭(台湾閣)が池に映って美しい。台湾閣というこの建物は、皇太子(後の昭和天皇 1901-1989)の御成婚を記念して台湾在住邦人から贈られた本格的なビンナン建築様式の建物だ。 設計者は元台湾総督府 の建築家であった森山松之助(1869-1949)である。1927年に建てられ、東京都選定歴史的建造物に指定されている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F4 1/50秒 9.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
旧御涼亭;クリックすると大きな写真になります
9.カンザクラ
雨が降ってきた。翔天亭という茶室の手前にほぼ満開のカンザクラがあった。何せ咲いている花が少ないので、この周りには大勢の人が立ち寄る。こぼれた花びらが地面をピンクに染める。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/200秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
カンザクラ;クリックすると大きな写真になります
10.外国人観光客
雨宿りを兼ねて、明治39年に新宿御苑の造営とともに建造され、昭和20年に戦災で焼失したため、昭和29年に再建し、平成3年に建替えを行ったという翔天亭でコーヒーをすすって、満開のカンザクラを眺めていると、その下で記念撮影をする人があとを絶たない。新宿御苑は都心にあるためか外国人観光客の方が多い。中国から来ている人も、入れ替わり、立ち替わりポーズをとっていた。翔天亭のひとは、カンザクラも梅も今年はひと月咲くのが遅れているという。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/50秒 11.2mm ISOオート ) 露出補正 なし
外国人観光客;クリックすると大きな写真になります
11.雨に濡れるカンザクラ
この辺りにカンザクラの木は数本あったが、そのうちの1本はまだ蕾が多かった。花は下向きに咲く。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/320秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
雨に濡れるカンザクラ;クリックすると大きな写真になります
12.白梅 -2
雨はまだ降っている。翔天亭でビニール傘を買ってしまった。友人の写真展の会場であるインフォーメーション・センターへ向かう途中に小さな梅林があり、白梅が咲いていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/160秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
白梅 -2;クリックすると大きな写真になります
13.モミジ
枯れ果てた葉が枝にしがみついていた。モミジだろうか。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/80秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
モミジ;クリックすると大きな写真になります
14.スイセン
友人がその所属するクラブの写真展に出品していた作品の中に「相背き咲く水仙」というのがあった。スイセンの群落を魚眼レンズに収めたもので、インパクトがあった。この写真は、その作品を見る前に、雨に濡れ、下を向くスイセンの花をローアングルで撮った駄作である。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/160秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
スイセン;クリックすると大きな写真になります
15.新宿門
しばらくの間、インフォメーションセンターで友人の写真展を鑑賞し、話し込んだ後、新宿門から退出した。どうやら、ここからなら高島屋のある南口に近いようだ。子供のころに来た記憶しかない新宿御苑だったが、こんな都心にあるとは思えない良いところだった。おそらく、梅も桜も十分に咲いていないこの時期は最も見るものの少ない時期ではなかったろうか。また、違う季節に、何かのついででも良いから来てみたいと思った。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/50秒 7.2mm ISOオート ) 露出補正 なし
新宿門;クリックすると大きな写真になります


コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)