ここ数年、成果を得らないでいる小仏日影沢へ行って見ようと思い立った。例年と比べると時期的には10日ほど遅い。また、日影沢林道の環境も変わってしまっていて、沢沿いに白い花を咲かせていたミツバウツギは、林道の護岸工事のためか、無くなってしまっている。ミツバウツギの花には、アオバセセリや、ミヤマカラスアゲハ、オナガアゲハが良く吸蜜に来ていたのだが。
この日は、久しぶりにサカハチチョウを撮りたかった。また、スミナガシやクモガタヒョウモン、ミスジチョウに会いたいと思っていた。だが撮影できたのは、ミスジチョウだけで、サカハチチョウ、スミナガシやクモガタヒョウモンには遭遇しなかった。
7時半にマイカーで自宅を出て、8時半過ぎに日影沢林道に着いた。小仏峠へ向かう旧甲州街道の浅川国際マス釣り場の先を左に入ると日影沢林道への入り口だ。入り口から日影沢キャンプ場までの間の林道わきのスペースに車を止めようとするが、すでに車がいっぱい入っている。結局、日影沢キャンプ場のすぐ手前に停めることになった。日影沢キャンプ場はコロナ対策で臨時休業になっていた。
気温が上がる10時少し前まで、キャンプ場に待機し、現れるチョウを撮っていた。
今年生まれのきれいなテングチョウが飛び始める。アオスジアゲハ、モンキアゲハ、ジャコウアゲハが飛んでいる。10時近くなるとミスジチョウが現れた。
サカハチチョウを撮ろうと林道を進むが現れてくれない。やはり時期的に少し遅いのであろう。2kmほど林道を入ったが、成果はなかった。再び、キャンプ場へ戻る途中、アサギマダラが現れたくらいだった。
11時半過ぎ、木下沢林道へ行って見ようと車で移動する。
1.ハルジオン(春紫苑)
ここのところ、ハルジオンとヒメジョオンとの違いが今一つ理解できず、勉強してみた。先ず、いい加減だったのは、正しくはヒメジョオン(姫女苑)というのをヒメシオンと思い込んでしまっていた。キャンプ場に咲くこの花を見て、葉の茎への付き方、舌状花が糸のように細いことなどから、ハルジオンと同定した。ここに咲くのはすべてハルジオンのようだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO500 ) 露出補正 なし
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2.ミニチュア・ピンシャーと飼い主さん
キャンプ場にご夫人が愛犬を散歩に連れてこられた。私を見たその愛犬がリードを引っ張って突進するように走り寄り、足に飛びついてきた。見たことのない犬種だったので、その名を聞いてみたが、帰宅した時にはすっかり忘れてしまっていた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO400 ) 露出補正 なし
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3.ミニチュア・ピンシャー リクト君(オス)
帰宅して、愛犬家のKさんに写真を送って犬種名を尋ねてみた。さすが、ミニチュア・ピンシャーという名が示された。ミニチュア・ピンシャーでネット検索をしてみたところ、大きさ、毛色、耳の形が一致し、また、小型犬だけどパワフル、といった記述もあり、飼い主さんを引っ張り、私に向かって突進してきた姿から見て、確信した。洋服を着せているので特徴的な胸の毛色が見えないが、想像はつく。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
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4.テングチョウ♂
気温が上がってくると、まず、テングチョウが目についた。今年生まれの初々しい♂だ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
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5.ヒメキマダラセセリ
飛来したセセリチョウがやや離れたところの葉の上に止まった。私は視力が弱くなっているので、同定できない。撮った画像を見て、ヒメキマダラセセリと想定する。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
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6.アカボシゴマダラ 春型
キャンプ場の広場にアカボシゴマダラ♂が飛来した。地面に止まり、口吻を伸ばし水分補給、ミネラル補給か? 昨日は雨が降って、朝の地面は湿っていた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
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7.ジャコウアゲハ♂
黒いアゲハはモンキアゲハ、オナガアゲハ、ジャコウアゲハが飛び回る。ジャコウアゲハ♂が葉の上に止まった。後翅が破損している。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
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8.ハルジオンに来たテングチョウ
茎に巻きつくような葉、下向きの蕾、細い舌状花などハルジオンの特徴があるその花にテングチョウ♂がきた。越冬した個体に比べると、オレンジ色が鮮やかだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 102mm ISO100 ) 露出補正 なし
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9.コミスジ
比較的大きな個体だったのでミスジチョウかと思ったが、コミスジだった。 コミスジの方が時期的に早く発生する。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
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10.ミスジチョウ -1
今度はミスジチョウだった。コミスジより大型である。発生初期のようで新鮮な個体である。地面に止まり、口吻を伸ばして吸水する。撮り難い。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO100 ) 露出補正 なし
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11.ミスジチョウ -2
広角側でローアングルで撮ろうとするが、なかなか敏感で、近づくとサッと飛び立ってしまう。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO160 ) 露出補正 なし
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12.ミスジチョウ -3
追いかけまわしたためか、少し離れた葉の上に逃れて行った。葉と葉の間からフォーカスする。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 87mm ISO160 ) 露出補正 なし
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13.イトトンボの仲間 -1
沢筋にはイトトンボの仲間が多い。検索してみたが同定は難しい。トンボ目のイトトンボ亜科には、イトトンボ科、カワトンボ科など7つの科がある。イトトンボと言った場合、イトトンボ科だけではなくカワトンボ科など、イトトンボ亜科の種を指すようだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO250 ) 露出補正 なし
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14.イトトンボの仲間 ー2
翅の先端に2点の小さな紅色の紋がある。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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15.イトトンボの仲間 ー3
翅が褐色である。これはニホンカワトンボの♂か?
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
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16.イチモンジチョウ
サカハチチョウかと思ったが、イチモンジチョウだった。そう思ってしまうほど小さな個体だった。羽化したてのようだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO160 ) 露出補正 なし
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17.アサギマダラ♀ -1
山側の茂みからアサギマダラがスーッと飛来して近く草の葉に止まった。水分を補給しているようだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO500 ) 露出補正 なし
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18.アサギマダラ♀ -2 開翅
開翅したところを見ると、♂にある後翅の肛角部の黒い性標がない。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO400 ) 露出補正 なし
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19.アサギマダラ♀ -3
少し近寄って望遠側で撮った。背景がボケている。アサギマダラのような大型のチョウは扱いやすい。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO640 ) 露出補正 なし
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20.アサギマダラ♀ -4
さらに近づいて、今度は広角側で撮った。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
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21.クロヒカゲ♀
崩れた、近づけない荒地に止まっていた。クロヒカゲは良く似たヒカゲチョウより、時期的に早く発生する。すでに破損している。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO250 ) 露出補正 なし
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22.ミスジチョウ -4
キャンプ場へ戻ってきた。キャンプ場の炊事場の傍でミスジチョウが地面に下りて吸水している。ローアングルで狙ったが背景が良くない。ミスジチョウは発生最盛期を迎えているようで、個体数も多いようだ。羽化直後は吸水行動を盛んに行う。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO320 ) 露出補正 なし
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23.アサギマダラ -5
キャンプ場の広場にもアサギマダラが舞い降りてきた。アサギマダラまで地面に止まる。この個体も羽化直後なのだろうか吸水している。先ほどの個体とは前翅の斑紋が少し違っているので、別の個体と推察される。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
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