緑濃く 6月の日比谷公園 2025年6月20日 千代田区日比谷公園 - Studio YAMAKO

2025年8月 6日

緑濃く 6月の日比谷公園 2025年6月20日 千代田区日比谷公園

昨年7月、リュウゼツランの花を見にいって以来、毎月訪れていた日比谷公園も、今回で12か月目になり、四季を見て来たといえる。
 6月も五七五の例会の前に、緑が濃くなった日比谷公園を小一時間の散策をした。

 変わったこと言えば、自由に入ることが出来た芝庭広場に入ってはしゃぐ子供たちや、寝転がって空を見上げる若者の姿の写真を見ていただいていたが、今月訪れたときは、全面的に芝生養生のため縄が張られ、立ち入れないようになっていたこと、バラ園のバラが最盛期であったこと、そして何よりも緑が濃くなっていたことを感じた。

 一年間の移り変わりを見てきたが、東京のど真ん中にある公園の環境が、訪れる人達の心を癒し、都心のオアシスとして機能していることを感じ取った。
 これで毎月続けてきた散策は、一応終止符を打とうと思うが、これからも時々は訪れたいものだ。

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昨年7月 数十年に一度咲くという花が咲いたリュウゼツラン 2025年6月20日 日比谷公園 ペリカン噴水

001_250520002 X900 日比谷公園 もっこく G7X.jpg 1.モッコク(木斛)
いつものように幸門から公園の中に入り、日比谷公会堂を左に見ながら進むと、右手に芝庭公園が広がって見える。にれのき広場を歩いて行くと、日比谷公会堂の北側の裏手に「もっこく」という札が掛けられた木が植えられていた。下側の写真はその花の写真だが、モッコクは直径2cmほどの白色から黄色へ変化するという花を付け、芳香を放つという。まだ小さな蕾のような白い花が見えた。関東地方南部以西〜沖縄の海岸付近の比較的乾いたところに自生するそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 )
002_250520003 X900 日比谷公園 もっこく G7X.jpg 2.烏帽子石
モッコクの木の近くに烏帽子石というのがあった。今まで気が付かなかった。説明版に「江戸時代江戸城外郭の石垣の中にあったもので、形から烏帽子に似ていたため、人々から烏帽子石と呼ばれ、珍重されていたものです。明治時代道路拡張に伴い石塁が取り壊された際、永く保存するためにこの公園に移されました。」とあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 )
003_250520003 X900 日比谷公園 もっこく G7X.jpg 3.にれのき広場から芝庭広場を眺める
芝庭広場には芝生養生のため綱が張られ、中に入れないようになっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 15mm ISO125 )
004_250520004 X900 日比谷公園 もっこく G7X.jpg 4.芝庭広場
この時間に来ると、いつもは保育士さんに引率された幼い子供たちが、芝生に入ってはしゃいでいる姿を見るのだが、この日は誰も芝生の中にいなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 25mm ISO125 )
005_250520005 X900 日比谷公園 もっこく G7X.jpg 5.ケヤキ並木
秋には紅葉していたケヤキ並木も一旦葉を落としていたが、今は緑の葉が茂っている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
006_250520005 X900 日比谷公園 アガパンサス・プラエコクス G7X.jpg 6.アガパンサス・プラエコクス
PictureThisで名前を検索したところ、アガパンサス・プラエコクスと同定された。ヒガンバナ科の花だそうだ。ヨーロッパでは17世紀に入植者が導入して以降、地中海付近の庭園などに普及した。アガパンサスは交配種、園芸品種の生産が盛んな植物で、現在では300種以上の品種があるという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO640 )
007_250520006 X900 日比谷公園 G7X.jpg 7.芝庭公園と日比谷公会堂(市政会館)
芝庭公園の真ん中には、北側から南側へ2本の渡り通路がある。今は芝生の中は通ることが出来ない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO125 )
008_250520007 X900 日比谷公園 G7X.jpg 8.日比谷公園第二期再生整備準備工事
東京都は、令和3年(2021年)7月に「都立日比谷公園再生整備計画」を策定し、開園130周年を迎える令和15年(2033年)の完了に向け、本公園をエリアごとに段階的に整備していくこととしているそうだ。現在、進められている大噴水と小音楽堂の撤去工事は、その準備工事であると。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
009_250520008 X900 日比谷公園 G7X.jpg 9.バラ園
サービスセンターのわきからテニスコートの西側を歩くとバラが、今を盛りと咲いている。AIによると、バラの品種数は、3万種から10万種以上とも言われている。原種(野生種)は約100~150種とされているそうだ。傍に品種名が書かれた札でもなければ、とても同定できない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
010_250520009 X900 日比谷公園 G7X.jpg 10.自由の女神像
第一花壇の北側の自由の女神像はバラに囲まれていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 20mm ISO125 )
011_250520010 X900 日比谷公園 G7X.jpg 11.ヘメロカリス
これはバラではない。先日、箱根湿性花園や星川駅前の高層住宅の花壇で見かけたヘメロカリスだ。ヘメロカリスは、ユリ科ワスレグサ属であるが、AIによるとその品種は世界で5万種以上あると言われているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
012_250520011 X900 日比谷公園 G7X.jpg 12.ヘメロカリスに潜るアゲハ
別のヘメロカリスにアゲハが飛んできて、花に止まり、潜り込んで吸蜜を始めた。ヘメロカリスに蝶が来るのを見るのは初めてだ。残念ながら、鳥にやられたのか尾状突起の辺りが千切られていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
013_250520012 X900 日比谷公園 チャイナローズ ローズうらら G7X.jpg 13.チャイナローズ
バラ園に咲いていた赤いバラ。PictureThisで検索するとチャイナローズと同定された。傍に「ローズうらら 平林 浩 1995年作出」と書かれた札があった。難しい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 )
014_250520013 X900 日比谷公園 G7X.jpg 14.ペリカン噴水とアオノリュウゼツランの株
ペリカン噴水の囲いの四隅には、アオノリュウゼツランが植えられている。昨年の7月に花を咲かせたのは一番手前の株だ。この株が次の花を咲かせるのは数十年後になる。とてもそれを見に来ることはできない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
015_250520014 X900 日比谷公園 G7X.jpg 15.松石
この切株は松石という。「今から3~5千年前の植物が、水底に運ばれ埋没した後、珪酸質の液がしみこんだものを珪化木と言います。北九州の炭田では、炭層中に珪化木が含まれこれを松石、または松炭と呼んでいます。ここにあるものは、昭和初期、福岡市外亀山炭鉱の地下300mのところから長い木のまま発見されたものの一部です。」と説明されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 14mm ISO125 )
016_250520015 X900 日比谷公園 ハアザミ G7X.jpg 16.ハアザミ(葉薊)
先週、保土ヶ谷公園を歩いた時、たまたま初めてこのギリシャ国花というハアザミを見た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )
017_250520016 X900 日比谷公園 マドンナリリー サクユリ G7X.jpg 17.サクユリ(作百合)
雲形池の近くに咲いていた。wikipediaによれば、伊豆諸島に自生する伊豆諸島に固有のユリであり、ヤマユリの変種である。伊豆諸島では、源為朝を偲んでタメトモユリとも呼ぶ。世界最大のユリだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
018_250520017 X900 日比谷公園 ユリ ホワイトヘブン G7X.jpg 18.マドンナリリー
和名をニワシロユリという。3000年以上前の壁画に描かれていることから、マドンナリリーは世界最古の園芸植物のひとつと考えられているという。19世紀に日本からテッポウユリが導入されるまで、欧州ではキリスト教の聖花として利用されてきた。バチカン市国の国花だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
019_250520018 X900 日比谷公園  G7X.jpg 19.緑に囲まれる雲形池
雲形池は、冬の寒い日に羽を拡げた鶴の彫刻からつららの下がる風景が優雅で有名であるが、今はすっかり緑に囲まれている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )
020_250520019 X900 日比谷公園  G7X.jpg 20.涼しげなかもめ
そろそろ五七五の例会の時間が近づいた。私は汗かきであり、冷房の入った会場で一息入れなくてはならない。毎回、ここを見て国会通りの交差点を渡るのだが、この日はかもめの広場の噴水が、彫刻「鷗」に水を吹きかけていた姿が最高に涼しげであった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 20mm ISO125 )

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