日比谷公園のリュウゼツランとキミガヨラン 2024年9月20日 日比谷公園 - Studio YAMAKO

2024年10月 2日

日比谷公園のリュウゼツランとキミガヨラン 2024年9月20日 日比谷公園

9月20日、月1回の川柳の会の句会が内幸町であった。
 数十年に1回咲くというリュウゼツランが全国各地で開花し話題になったが、日比谷公園でも咲いたというニュースもあったので、やはり川柳の句会があった7月19日に日比谷公園へ行って見たところ、7mにも伸びた花茎から花序を伸ばし沢山の薄黄色の筒型の花を咲かせていた。その茎はやがて枯れ、倒れるということなどで、翌月の8月30日に見に行ってきた。茎は三方を支柱で支えられていたが、まだ青々としていて、茎の高いところの花序には、枯れかけてはいたがまだ花が残っていた。
 9月の句会があったこの日、家を少し早く出て、日比谷公園のリュウゼツランの様子を見に行った。リュウゼツランはまだ、しっかり立っていた。だが、流石に勢いはなく、茎の先端にわずかに赤褐色になった花が付いた花序が残ってはいたが、茎も枯れ始めているように見えた。
 リュウゼツランに代わり、第一花壇には白い大きな花が咲いていた。公園のインフォメーションセンターを訊ね、花の名を聞いたところ、キミガヨランと教えてくださった。
 整備中で通り抜け出来なかった第二花壇の芝生もきれいになり、日比谷公園は行くたびに違う姿を見せてくれる。句会の前に日比谷公園に立ち寄るのがルーティンになりそうだ。

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ペリカン噴水のリュウゼツランとキミガヨラン 2024年9月20日 日比谷公園第一花壇

001_240920001 X900 日比谷公園 第二花壇 G7X.jpg 1.日比谷公園 第二花壇
「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」に基づき、第二花壇及びその周囲を対象とした再生整備工事が行われていて、先月来た時はまだ工事中で通り抜け出来なかったが、整備が完了したようだ。9月から来園者が芝生地に自由に立ち入ることができる「芝庭広場」として利用できるようになるとのこと。広々とした芝生を見ながら、第一花壇へと歩いた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 25mm ISO200 )
002_240920003 X900 日比谷公園 第二花壇 日比谷公会堂 G7X.jpg 2.第二花壇と日比谷公会堂
第二花壇の大噴水の手前まで来て、歩いてきた日比谷公会堂のほうを振り向いた。ここから見て、日比谷公会堂の手前には「にれのき広場」と呼ばれるところがある。ところが、そこにあった「にれのき」がすべて消えてしまったそうだ。「日比谷公会堂耐震工事の準備工事」のため、2021年「移植等」と表示されていたが伐採されたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 21mm ISO250 )
003_240920005 X900 日比谷公園 第二花壇 G7X.jpg 3.第二広場沿いの遊歩道
日比谷通り寄りの遊歩道には、キッチンカーが停められていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 13mm ISO250 )
004_240920009 X900 日比谷公園 第二花壇 大噴水 小音楽堂 G7X.jpg 4.大噴水と小音楽堂
第一花壇のほうを眺めると噴水と小音楽堂が見えた。地下鉄丸の内線開通工事に伴う再整備事業として 運動場であった大広場が1961年(昭和36年)、大噴水、第二花壇、にれの木広場として整備されたそうだ。小音楽堂は古く、1905年(明治38年)8月1日に初演奏会が行われ、国内初の野外音楽堂として誕生した。初代の堂舎は八角形の鉄骨銅板屋根バンドステージ式だったそうだ。見えているのは小音楽堂の後ろ側である。。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 18mm ISO250 )
005_240920012 X900 日比谷公園 第二花壇 大噴水 G7X.jpg 5.大噴水
昭和36年(1961年)9月には、直径30m、支柱12mの大噴水が完成し、公園の新しいシンボルとなっている。午前8時から午後9時まで28分間周期で稼働しているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 18mm ISO250 )
006_240920014 X900 日比谷公園 第二花壇 大噴水 小音楽堂 G7X.jpg 6.リュウゼツランとキミガヨラン
小音楽堂を左から回り込んで、第一花壇に入った。まず、ペリカン噴水の近くのリュウゼツランを見た。まだ、しっかり立っていた。と同時に第一花壇のコーナーに花が植えられているところがあるが、そこに白い花をつけた背の高い植物があった。葉はリュウゼツランと似ているように見えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 18mm ISO250 )
007_240920018 X900 日比谷公園 第二花壇 キミガヨラン G7X.jpg 7.キミガヨラン
リュウゼツランの様子をみにいったあと、第一花壇とテニスコートのあいだにある日比谷公園サービスセンターに寄って、第一花壇で咲いている白い大きな花は何という花ですかと尋ねてみたところ、キミガヨランだと教えてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 18mm ISO250 )
008_240920019 X900 日比谷公園 第一花壇 リュウゼツラン G7X.jpg 8.頑張っていたリュウゼツラン -1
ペリカン噴水の傍のリュウゼツランは3本の添え木で支えられているが、まだ、元気に立っていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 13mm ISO160 )
009_240920020 X900 日比谷公園 第地花壇 リュウゼツラン G7X.jpg 9.頑張っていたリュウゼツラン -2
傍に行って見ると7mあるという花茎の下のほうは褐色になってきているが、上のほうはまだ緑が残り、最上部の花序の花は赤褐色にはなっているがまだ付いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 13mm ISO250 )
010_240920024 X900 日比谷公園 リュウゼツラン G7X.jpg 10.「東京ミッドタウン日比谷」ビルを背景
に 「東京ミッドタウン日比谷」ビルを背景に立つリュウゼツランは、この前から傾いて立っているように見えていた。今は支柱が施されているが、支柱がないと倒れてしまっていたのだろうか。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 13mm ISO250 )
011_240920027 X900 〇日比谷公園 第一花壇  リュウゼツラン G7X.jpg 11.頑張っていたリュウゼツラン -3
アオノリュウゼツランはまだまだ元気だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 )
012_240920034 X900 〇日比谷公園 第一花壇 G7X.jpg 12.リュウゼツランの根
現在の7mに及ぶ花茎の根元のすぐそばに、青々とした子株のようなものが見えた。これがリュウゼツランが次世代を残すのかなと思い、ChatGPTに尋ねてみたところ、次のような丁寧な回答を得た。「あなたが見た新しい茎のようなもの」は、おそらく「子株」や「わき芽」と呼ばれる新たな成長部だと思われます。これは、親株が枯れた後でもその根から新しい株が育ち、次世代へと繋がっていくという植物の自然なサイクルの一部です。この新しい子株が成長すれば、再び数十年後に花を咲かせる可能性が高いです。」と。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO125 )
013_240920031 X900 〇日比谷公園 第二花壇 キミガヨラン G7X.jpg 13.キミガヨラン(君が代蘭) -1
キミガヨランを見に行った。茎の伸び方や、花序の付き方も似ている。Wikipediaなどで調べたところ、キジカクシ科 リュウゼツラン亜科 イトラン属(またはユッカ属)で和名をキミガヨラン(君が代蘭)という。 キミガヨラン(君が代蘭)という和名は、学名のYucca gloriosa var. recurvifolia のgloriosa (栄誉ある)が「君が代は栄える」と解釈されたことに由来しているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 17mm ISO125 )
014_240920032 X900 〇日比谷公園 第二花壇 キミガヨラン G7X.jpg 14.キミガヨラン -2
また、結実するには花粉を媒介するユッカ蛾が必要だが、日本ではこの蛾が存在していないため結実はしない。ユッカは虫媒花で昆虫との相利共生関係にある。ユッカの花の雌しべと雄しべは離れていて、自然には受粉しない、ユッカ蛾により受粉し、ユッカ蛾は花に産卵するそうだ。中央アメリカのメキシコ高原地帯に多く分布し、日本には明治中期ごろに紹介され、古くから洋風庭園や公園、ロータリーの植栽などに植えられている。リュウゼツランに似た剣のように尖った葉を持ち、葉の中央は濃緑色で、縁が黄色でトゲはない。一際高く花茎を出してスズランを大きくしたような花をつける。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO200 )
015_240920035 X900 〇日比谷公園 第二花壇 キミガヨラン G7X.jpg 15.キミガヨラン -3
第一花壇にはその芝生のコーナーに4か所?の円形の花壇がある。そのそれぞれの丸い花壇の中央にこのキミガヨランが咲いている。これは日比谷公園側の丸い花壇で、日比谷通りのビル街を背景に咲くキミガヨランだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 28mm ISO250 )
016_240920039 X900 日比谷公園 第一花壇 売店 G7X.jpg 16.売店
キミガヨランのことを聞きに行った日比谷公園サービスセンターの少し先の草地公園の入り口に、写真のようなレトロな売店があった。「日比谷公園川原売店」(4号草地前売店)というのだそうだ。善本喜一郎さんのサイトによれば、民間のお店だが、その建物は1964年の東京オリンピックに際してリニューアルされ、60年が経っているという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO400 )
017_240920045 X900 日比谷公園 雲形池 ツルの噴水 G7X.jpg 17.雲形池の鶴の噴水
日比谷公園には、いくつもの噴水がある。私が知っているのでも、この鶴の噴水、第二花壇の大噴水、ペリカン噴水、そして、次の写真の「かもめの広場」の噴水がある。まだ、他にもあるかもしれない。この鶴の噴水は、明治38年頃東京美術学校(現在の東京芸大)の津田信夫、岡崎雪声両氏に依頼製作したもので、公園等での装飾用噴水としては、日本で3番目に古いものだそうだ。当初は、鶴と台座とも銅製であったが戦時中の金属回収で台座が石造りとなったものの、水面に薄氷が張り鶴の像につららが下がる景色は、当公園の冬の風物詩となっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO250 )
018_240920047 X900 日比谷公園 西幸門 G7X.jpg 18.かもめの広場の噴水
ここは、私がこれから行く川柳の会の会場の近くだ。この写真では噴水に遮られて良く見えないが、噴水の中にある彫刻「鷗」は、淀井敏夫の1986年の作品で「うかぶ雲、海鳥たちの訪れ、時の流れを告げる古い貝殻。」と彫られた銘板があった。西幸門から国会通りに出て交差点を渡る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO125 )

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